新進建築家ガイは、妻と離婚するため故郷へ向かう列車の中で一人の青年と出会う。

たまたま台所にあったボウルに入っていた食用かたつむりを目にしたのがきっかけだった。

第一次世界大戦で父と兄弟を喪い、母とふたりで生きていくため屋敷の部屋を貸すことにしたフランシス。

クリスマス商戦のさ中、デパートのおもちゃ売り場でアルバイトをする十九歳の女性テレーズは、美しい人妻と出会う。

「太陽がいつぱい」で登場して以 来、ハイスミスが唯一シリーズ として書き続ける、犯罪者にし て自由人トム・ リプリー。

リンダ・ヴァランダー、まもなく30歳。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

ローン未払いを理由に家を差し押さえられたシングルマザーが、大手銀行副社長撲殺の容疑で逮捕された。

私立探偵カーデュラの営業時間は夜間のみ。

『太陽がいっぱい』で人気を博したハイスミスの「トム・リプリー・シリーズ」の一作。

映画でも有名な『太陽がいっぱい(リプリー)』から始まるトム・リプリーが主人公のシリーズの第五作目、完結篇。

山中で交通手段を無くした青年クインは、〈塔〉と呼ばれる新興宗教の施設に助けを求めた。

邸の氷室は十八世紀に小丘を模して造られた。

ヴィクの奔放な妻メリンダは次々と愛人と関係を持つ。

【アメリカ探偵作家クラブ賞（エドガー賞）最優秀長篇賞／英国推理作家協会賞スティール・ダガー賞／バリー賞最優秀長篇賞／全米図書館協会アレックス賞】　 けっして動かないよう考え抜かれた金属の部品の数々。

撲殺体の額には、口紅でAの文字が書かれていた。さらに額にBの文字のある死体が…(「ABCの連続殺人事件」)。

ドーセットの寒村シェンステッドに、死と暴力が不穏な空気をもたらしていた。

ウィンター邸で保釈中の殺人犯が殺された。屋敷にいたのは70歳の老婦人と、小柄な聖書マニアの姪だけ。

ある不穏な噂と少女の失踪が人々を変えた。封鎖された団地での二千人規模の暴動、監禁、そして殺人。

エーランド島に美しい夏がやってきた。

意想外の設定と冴え渡るラストのひねり。稀代のアンソロジスト・井上雅彦が贈る、 海外異色作家短篇シリーズの第三巻が登場。

ブレック巡査部長の身近を洗え。私は捜査を開始した。

映画『赤い影』の原作となった表題作をはじめ、日常を歪める不条理あり、意外な結末あり、天性の語り手である著者の才能を遺憾なく発揮した作品五編を収める粒選りの短編集。

「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。

塗装工殺害事件の前から、リーバスはある事件を追っていた。

女は裸で波間にただよっていた。脳裏をよぎるのは、陵辱されたことではなく手指の骨を折られたことだった。

西インド諸島を発つ日、わたしは存在しない庭師から手紙の代筆を頼まれた。

警官志望のキャシーが助けを求める女性のもとに赴いた時、その胸にはナイフが突き刺さっていた。

精神分析学者ベイジル・ウィリングは魅惑的な主演女優から公演初日に招かれた。だが劇場周辺では奇妙な出来事が相次ぐ。

結婚に失敗し、精神的に疲れていたロバート・フォレスターにとって、幸せそうに生活する女性ジェニファーの姿をこっそり眺めることが、唯一のやすらぎだった。

スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。

人工知能の研究で世界的な名声を博す科学者。

雇い主の車で初めての南仏を目指した女が巻き込まれた事件。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

不良巡査カーターについての調査過程で関係者が不審死を遂げる。

実業界で成功し、すべてを手に入れたジョン・ゴーフォースにも、ひとつだけ叶わぬ望みがあった。

夏休みに入った刑事マルティン・ベックにかかってきた一本の電話。「これはきみにしかできない仕事だ」。

ブレアトン女子学院に勤めて五週間の女性教師フォスティーナは、突然理由も告げられずに解雇される。

目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人――スコットランドを舞台に、名探偵ウィリング博士が不可能犯罪に挑む謎解きの傑作。

イギリスの田舎町を豪雨が襲った夜、舞踏会からの帰途にあった二人の男は、急カーブの続く難所で自動車事故に遭遇した。

遺産を相続し、不慮の事故から回復したのを契機に、職を辞して亡母の故郷クリアウォーターへと移住したハリー・ディーン。

出版社社長の邸宅で開かれたパーティーで、人気作家エイモス・コットルが、余興のゲーム“幽霊の2/3”の最中に毒物を飲んで絶命してしまう。

コペンハーゲン警察の特捜部Qは未解決事件を専門とする部署だ。ある日ここに一本の電話が入った。

ニューヨークの喧噪を離れ、ペンシルバニアの片田舎で、執筆活動のかたわら夫や息子と穏やかに暮らすことを夢見たイーディス。

ウェールズ地方の牧歌的な農園で勃発した、奇怪な事件。二転三転する謎に挑む、チャッキー警部。

カリブの島国に流れついたスターク青年は、死んだ通信社の記者が遺した手がかりを追いかけるうち、さらなる死体と遭遇する──マクロイが創造した二大探偵が共演する異色の快作。

家に出没するネズミを退治するため、罠を買うようにと妻に命じた夫が目にする光景とは…ぞっとする終幕が待ち受ける「ネズミ」。

ソフィーの目の前に転がる男児の無残な死体。ああ、私はついに人を殺してしまった。

ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人とともに町はずれの道を車で走っていた。

空港のバーで離陸までの時間をつぶしていたテッドは、見知らぬ美女リリーに出会う。

ニューヨーク郊外の紡績会社に勤める技術者デイヴィッドにはささやかな夢があった。「愛する人アナベルと結婚したい」という夢。

息子を呼びもどしてほしいという、富豪グリーンリーフの頼みを引き受け、トム・リプリーはイタリアへ旅立った。

美術商殺害事件の捜査方針で上司と対立したリーバス警部は、思わず暴力をふるってしまう。

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。

意想外の設定と冴え渡るラストのひねり。