アメリカの友人
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(読んだ物が旧訳のエディションです) 前作でまた逃げ切ったリプリーに殺人の依頼が舞い込み・・・というお話。 またリプリーが活躍する話しですが、普通だと正義や道徳の良い人がキャラクターになるのに、ハイスミスのこのシリーズは悪い人が主人公になるのが、何だかなぁという感じもしますが、今回も殺人の依頼をうけたリプリーが死期の近い知り合いにその依頼をやらそうとし・・・という珍しい感じで話しが進んで行きます。 普通だとこういう主人公は良識で、あまり感情移入出来ない感じですが、ハイスミスの腕にかかると、こういうキャラクターも魅力のある感じになるのが不思議です。依頼をうけたキャラも死期が近いので、扶養している家族が心配で、こういう依頼を引き受ける所は説得力があります。 ハイスミスは作家として、善悪の彼岸を追求していたそうですが、確かに振り返ってみると、自分の中にも情緒的で曖昧な問題がある事を自覚しますが、自分には都合のいい様に思って、自分だけ例外にしてしまう部分があるので、嫌ですが、リプリーみたいな主人公も許容してしまいます。 という様な感想は個人的な物なので、一風変わったサスペンスとして推奨できます。 特異なキャラクターが活躍するシリーズ第三作。機会があったらシリーズ順に是非。 | ||||
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トム・リプリーを主人公とした三作目の作品。最初の「太陽がいっぱい」は、シリーズ化を想定していなかったと思われるので、シリーズものとしてトム・リプリーの生活ぶりや、ベロンブルの邸宅、妻や家政婦に愛着を持ちながら冷静にゲームでも楽しんでいるような悪党ぶりを楽しめるのは、前作「贋作」からでしょう。本作の原題は Repley's Game。前作と違うのは、リプリーと同格の主人公として、ゲームの共犯者となるジョナサンの存在。犯罪に巻き込まれていく(踏み込んでいく)二人の行方は如何に?例によって(?)、リプリーと、そしてジョナサンの内面の声によって、話は進んでいく。ちょっと「見知らぬ乗客」に似たような設定も面白いが、トム・リプリーという人物の性格がなければ、成り立たない奇妙な話にも思える。結構、ストレートな暴力シーンもある。でも、やはり登場人物の微細な心の動きを描くパトリシア・ハイスミスの筆の冴えが魅力の小説です。「贋作」の思わせぶりな終わり方が気になって読むと肩透かしを喰うかもしれないが、トム・リプリーに興味を持っていたら大いに楽しめると思う。家政婦マダム・アネットや妻エロイーズとのやりとり、絵を描いたり、ハープシコードを弾いたり、庭仕事をしたりのリプリーの生活も面白く読める。「アメリカの友人」というタイトルは、ドイツ人監督ヴィム・ベンダースが監督した映画からとられていると思うが、「リプリーのゲーム」の方がしっくりくるように思う。 | ||||
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とても面白かったです。 | ||||
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前作『贋作』から半年ほどたった時間軸ではじまるリプリーのゲーム。毎度毎度切り取り方がまったく違う犯罪小説なので、今回も『なるほど、、こういう導入なのか』と驚かされました。あらすじにも書いてありますが、今回リプリーは(危ない橋を渡ることのできる人物を手配してほしい)との要請を受けて、ある人物のことを頭に描きます。 それが近所に住むイギリス人男性ジョナサン。彼は妻と子どもと三人で暮らす、ごくごく平凡な…額縁商でした。 物語が怒涛の展開を見せるのは中盤から後半にかけて。リプリーの高邁な変態性と独自の道徳観は読者の遥か斜め前を突っ走り、『お前はなんなんだ…』という得体のしれなさを私たちにつきつけます。 本編だけだと星は満点でもいいのですが、解説がちょっと……という感じでしたので星4つにさせていただきます。 あと、個人的にリプリーはジョナサンに対して同じ異邦人としてのシンパシーがあるんじゃないかとか、それは少し同性愛的なものもあったんじゃないかとか(リプリーも気がつかないほどの)邪推もできますね…。。 | ||||
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某翻訳家さんの訳を読んであまりに酷くて、ハイスミ自体敬遠していたものですが、こちらは映画きっかけで読んでみたくなり、購入。 以前読んだ時の印象が全く変わりました。 現代的な言葉の言い回しも少ないし、きちんとハイスミスの文章に敬意を払っている印象があります。 内容もすんなり頭に入ってきて、これなら読み易い! リプリーシリーズの特別なファンではないですが、ハイスミス独特の、外科手術のような冷たい人物描写が日本語でもしっかり伝わります。 面白かったです♪秋の夜長にオススメ。 | ||||
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