あたしはトマシーナ。毛色こそちがえ、大叔母のジェニィに生きうつしと言われる猫。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人――スコットランドを舞台に、名探偵ウィリング博士が不可能犯罪に挑む謎解きの傑作。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

ふと知り合った脚本家志望の娘がピーターのアパートメントで首を吊っていた。

「価値のないもの、もしくは誰も盗もうとしないもの」だけを依頼されて盗む異色の怪盗ニック・ヴェルヴェット。

61歳のハリスおばさんと親友バターフィルドおばさんは夫を亡くしロンドンで家政婦をしている。

チャンスに恵まれない芸能エージェント、ビミー。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。

発明家を夢見る家出少年が乗った夜行バスにはヴェトナム帰還兵から機密を携えた米国軍人、犯罪者まで乗り合わせていた。

ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面面は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。

欧米では、世界の短編推理小説の傑作集を編纂する試みが、しばしば行われている。

厄介な死体はどのように始末するべきか? ──壁に塗り込められた死体は両手と首を切断されていた。

パリの街路樹の根もとに落ちていた犬の糞から出た人骨。元内務省調査員の変わり者・ケルヴェレールは、独自の調査を開始する。

意想外の設定と冴え渡るラストのひねり。稀代のアンソロジスト・井上雅彦が贈る、 海外異色作家短篇シリーズの第三巻が登場。

この地からサルがいなくなったとき、英国人もいなくなる―古くから奇妙な言い伝えのある英領ジブラルタルで、サルたちを愛し任務に励むサル担当士官ティムと部下のラブジョイ。

妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。

三人の若き歴史学者、マルク、マティアス、リュシアンとマルクの伯父で元刑事が住むボロ館に元内務省調査員が連れて来たのは、凄惨な女性連続殺人事件の最有力容疑者だった。

眠るようにベッドに横たわる母と二人の幼い子ども。だが喉の傷と大量の血が、彼らが殺されたことを物語っていた。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

無類の善人だが捜査能力は皆無の警官である主人を助けるべく、家政婦ジェフリーズ夫人以下屋敷の使用人一同が秘かに探偵団を結成!?　ヴィクトリア朝痛快ミステリ新シリーズ。

パリの街で夜毎、路上に青チョークで円が描かれ、その中に様々なガラクタが置かれるという奇妙な出来事が続いていた。

墓碑は断崖の突端に立っていた。銘板には、何故か自分の名前が刻まれている。

遙か遠い地中海の島キプロスに、一人降り立ったアガサ。

妹ハンナの3度目となる結婚式直前、新郎の元妻が死体で見つかるなんて! よりにもよってライバル・ナターシャの家の庭で。

山村で狼の歯形の残る羊の死骸が相次いで発見された。そして喉に巨大な噛み痕のある女牧場主の死体が…。

イギリスの田舎町を豪雨が襲った夜、舞踏会からの帰途にあった二人の男は、急カーブの続く難所で自動車事故に遭遇した。

20世紀初頭のスコットランド。英国王族でありながら、公爵令嬢ジョージーの暮らしは貴族とは名ばかりの貧乏生活。

高名な探偵小説家の邸宅で行われた推理劇。だが被害者役の人物は二発の銃声ののちに本物の死体となって発見された。

自らの葬儀の手配をした当日、資産家の婦人が絞殺される。

外海に流されようとしていた死体は地元出身の若い新聞記者だった。

探偵稼業は女には向かない。ましてや、22歳の世間知らずの娘には―誰もが言ったけれど、コーデリアの決意はかたかった。

アラカンの家政婦さん、国会議員に立候補!シリーズ重版中!解説・君塚直隆 アラカン(60歳すぎ)の家政婦さん、国会議員に立候補!? 『あんたも私も楽しく生きなきゃ』でホントに当選できるのか?? 何歳になっても夢をあきらめない、奇跡と勇気と愛の物語、第3弾

狡猾な完全犯罪をたくらむ犯罪者や殺人鬼は、手口を偽装して現代警察の目を欺こうとする。

英国のEU離脱で沸く2016年。バッキンガム宮殿の屋内プールで王室家政婦ミセス・ハリスが不慮の死を遂げる。

奇抜な言動と悪趣味ないたずらで、周囲に騒動をもたらす美女クローディア。

次から次へと殺人を犯し、ニューヨークを震撼させた連続絞殺魔〈猫〉事件。

ママはどこ? 置き去りにされた三歳の幼女、公園で発見された赤ん坊、ひき逃げされた女性。

ある夜、自宅近くのたばこ屋でウィリングが見かけた男は、「私はベイジル・ウィリング博士だ」と名乗ると、タクシーで走り去った。

飛び降り自殺に偽装された女性の死。その背後にはさまざまな事件と、二重三重に塗りかためられた嘘があった。

キャロラス・ディーンはゴリンジャー校長 から直々に事件捜査の依頼を受ける。

諸君はアッシャー家の崩壊を見いだすだろう―予告の電話は真実を告げていた。

一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。

小学校時代の同級生ピーターズが病死したという新聞広告を見たわたし、アルバート・キャンピオン。

毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。

江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集』刊行から五十余年。創元推理文庫が21世紀の世に問う、新たなる一大アンソロジー。

クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。

成績優秀で礼儀正しいと評判の13歳の美少女、バーバラが失踪した。

狡猾な完全犯罪をたくらむ犯罪者や殺人鬼は、手口を偽装して現代警察の目を欺こうとする。

仏蘭西のポオと呼ばれ、ヴィリエ・ド・リラダン、モーパッサンの系譜に列なる作風で仏英の読書人を魅了した、短篇の名手モーリス・ルヴェル。

小さな町の菓子店で、何者かが商品に毒入りチョコレート・ボンボンを混入させ、死者が出るという惨事が発生した。

【ロマンス小説の古典『高慢と偏見』の続篇に、ミステリの巨匠P・D・ジェイムズが挑む! 】 紆余曲折の末にエリザベスとダーシーが結婚してから六年。

メロディーは休暇で訪れたある村で、たまたま競売に出ていた家をアダムという男性と競り合った末に獲得した。

六月半ばの日暮れどき、ダートムアの採石場で、スコットランド・ヤードの敏腕刑事ブレンドンは、絶世の美女とすれ違った。