マチルダ
- ユーモア・ミステリ (167)
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甘いファンタジックな世界というよりは「男の子向け」の作品です。ポール・ギャリコの作品としては『ジェニイ』や『スノーグース』よりは『幽霊が多すぎる』に近い雰囲気だと思いました。でもマフィアがからんでくるあたりはマリオ・プーヅォ著『ゴッドファーザー』あたりを愛読している方には物足りなさが残ると思います。そういうわけで、あくまでも気軽に楽しむためのもの、という限定付きで星4つ。 | ||||
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ひょんなことから世界チャンピオンを倒し、マフィアまで巻き込んで‥ ともすると安っぽく聞こえそうな筋書きが意外な方向への展開になるギャリコ風。”紳士のスポーツ”ボクシングを”純粋に”愛しているマチルダ。 対照的に人間はいろいろ考えを巡らせる。口ばかり達者なビミー、コラムの一言で有名人を動かすパークハースト記者、どこかユーモラスなマフィア”アンクル・ノノ”。 皆がみなそれぞれの思惑と計算、名誉をかけてマチルダに群がり、さらに勝手に走り出す。スポーツビジネスの泡の中、マチルダに必死で「正義」や「誠実」、「スポーツマンシップ」を 見ようとあがく人々を見るギャリコの目は時に皮肉で、時に優しい。読者も気がつくと、何やら思惑がありそうなビミーたちやビジネスの裏舞台に眉をひそめながら、 マチルダのチャンピオン戦に気を揉む自分を登場人物の誰かに見るかもしれない。 そして、そんな自分を少し仕方がない奴、と思うかもしれない。 けれども、素直に手に汗握って読むのがいいのだと思う-最後の顛末を楽しむためには。膨れ上がった騒動の顛末は、レビュアにはどこか映画「スティング」の爽快さを感じる。 ギャリコ風ほろ苦さと爽快さ-最近気持ちが硬直してるなと思った人に是非お薦めしたい。 マチルダの勇姿にやきもきし、最後に大笑いしようではないか! | ||||
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