作家の元に集まった五つの幽霊屋敷話。

「まだ誰にも、一度も喋ってへん話がある」 拭えども魍魎(あやかし)は肌に滑り憑く。

得体の知れぬ何かに追われ、助けを求めて遺仏寺を訪れた由羽希。

小学6年生の優真は、父と死別後、母が再婚したお堅い義父となじめずにいた。

目を奪う美貌と、小学生とは思えぬ色香。転校生の目童たかりは、謎めいた美少女だった。

敗戦に志を折られた物理波矢多は、九州で炭坑夫となる道を選ぶ。

碆霊様を祀る、海と断崖に閉ざされた強羅地方の村々。

雨の日には、読まないでください。

奇妙な原稿が、ある新人賞に投稿された。“私”は友人から応募者の名が「三津田信三」だと知らされるが、身に覚えがない。

本格ミステリ大賞受賞作家が綴る、”最凶”の家ホラー。 山の中腹に建つ家に引っ越してきた、小学四年生の日々乃翔太。

賢明すぎる読者諸君に告ぐ――これは伝説のミステリ奇書である。こんな本、ありか!? パロディありクイズあり迷路あり。

自殺する理由がない男女が、次々と飛び降りる屋上がある。

おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。

死相が視える探偵・俊一郎のもとに、遺産相続殺人と思われる事件の捜査依頼が舞い込む。

その物語は、人を殺す――。

怖いもの好きの管徳代と峰岸柚璃亜は、惨劇の現場“無辺館”に忍び込む。

密室、容疑者全員アリバイ持ち―「不可能」犯罪を専門に捜査する巻き毛の男、御殿場倒理。

奇妙な同人誌「迷宮草子」の恐怖！恐怖！　古書店で主人公は奇妙な同人誌を入手する。

ホラー小説マニアとしても名高い三津田信三が、「本当にぞっとした話」を厳選。

楽しい遊園地デートになるはずだった杏那と優。しかし二人は突如別々の世界に引き裂かれた。

九月の朝、風ヶ丘図書館の開架エリアで死体が発見された。被害者は常連利用者の男子大学生。

蔵から発見されたのは、封印が施された三つの記録。それはすべて「家そのものが幽霊」だという奇妙な内容で―。

曰くのある家や部屋を一軒に纏めて建て直し、そこで暮らすとどうなるか――。

志津香はマスコミに勤めるOL。顔立ちは普通だが「美乳」の持ち主だ。

幼い頃、引き取られた百巳家で蛇神を祀る奇習と怪異の只中に“私”は過ごす。成長した“私”は訳あって再びその地を訪れる。

神々櫛村。谺呀治家と神櫛家、二つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

一八九九年、ロンドンは大ニュースに沸いていた。怪盗アルセーヌ・ルパンがフォッグ邸の宝石を狙うという予告状を出したのだ。

十歳の誕生日を迎えたアリスは、父親から「極上の謎」をプレゼントされた。

ちょっとヘルシンキへ行くので留守を頼む―。そんな置き手紙を残し、御手洗潔は日本を去った。

作家兼編集者の三津田信三が紹介された男、龍巳美乃歩が語ったのは、旧家、百巳家での迫真の実話怪談だった。

城北大学に編入して“月光荘”の寮生となった入埜転子は、怪談会の主催をメインとするサークル“百怪倶楽部”に入部した。

「頼みがある。相撲を教えてくれないか?」神様がそう言った。

「援交探偵」上木らいちの元に、名門企業の社長から「メイドとして雇いたい」という手紙が届く。

奇妙な文様が刻まれている魔偶――土偶の骨董――は、所有する者に福と禍をもたらすという……。

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。

幼少の頃から、人間に取り憑いた不吉な死の影が視える弦矢俊一郎。

―この物音は、何か可怪(おか)しい。 何かが畳を擦る音、いるはずのない赤ん坊の泣き声。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

新人刑事・藤堂比奈子が里帰り中の長野で幼児の部分遺体が発見される。

『黒面の狐』事件後、海運の要から戦後復興の礎となろうと灯台守になった物理波矢多は、二十年の時をまたぐ怪奇事件に巻き込まれる。

石室敬三の元へ一年以上前に失踪した妻から突然電話がかかってきた。

女子高生の梨乃はある日、記憶が短時間で消えてしまうことに気付く。この現象は全世界で発生し人類はパニックに陥った―。

大銀行の地下金庫から、トンネルを掘って金貨を盗み出そうとした「赤毛組合」事件。

瀬戸内にある波鳥町。

街いちばんの名探偵の元には、奇妙な依頼人ばかりがやって来る。

恐怖、また来る。デビュー作(日本ホラー小説大賞『ぼぎわんが、来る』)、戦慄の舞台裏。

十三歳で遊女となるべく売られた少女。“緋桜”と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。

豪華8名によるオール書き下ろし! 意外な結末から忍び寄る恐怖まで人気作家が「毒」を使いこなして導く絶妙な競作! 致死量に詳しすぎる女、正統派の毒殺、ネットで知り合った女、身近すぎる毒、毒より恐ろしい偶然…サスペンスから本格まで、一冊に閉じ込めたバラエテ

「伝説のSF作家が遺した未発表原稿『多世界の猫』を盗んでほしい。

東京郊外で両親と暮らす朋子は、三十歳過ぎの兄が何年も二階の自室にひきこもっていることに悩んでいた。

奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

ミステリ×ホラーの名手が誘う新たな乱歩の世界。

「あなたに、悪夢を」 ――火村英生シリーズ、最新長編登場! 「俺が撃つのは、人間だけだ」 彼は、犯罪を「狩る」男。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。