ピーター・ウィムジイ卿の兄ジェラルドが殺人容疑で逮捕された。しかも、被害者は妹メアリの婚約者だという。

殺人の疑いのある死に際会した場合、検視審問を要求するべきか否か。

裁判官による説示。被告人ハリエット・ヴェインは恋人の態度に激昂、袂を分かった。

騒々しかった休戦記念日の晩、ピーター卿はベローナ・クラブを訪れた。

隠退した名探偵リングローズはイギリス海峡に面した旧領主邸ホテルに招待された。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

実直な建築家が住むフラットの浴室に、ある朝見知らぬ男の死体が出現した。

長閑な夏の昼下がり、田舎の名士の屋敷、赤い館で銃声が轟いた。死んだのは、15年ぶりに館の主マークを訪ねてきた兄。

ミステリの女王セイヤーズが創造したピーター・ウィムジイ卿は、従僕を連れた優雅な貴族探偵として世に出たのち、作家ハリエット・ヴェインとの大恋愛を経て人間として大きく成長し、古今の名探偵の中でも屈指の魅力的な人物となった。

劇的な出会いを果たしたハリエットとピーター卿はようやく結婚にこぎつけた。

ダレハムの海岸で男の溺死体が発見された。その六週間前、自殺すると言って姿を消した一人の旅芸人がいた。

六月半ばの日暮れどき、ダートムアの採石場で、スコットランド・ヤードの敏腕刑事ブレンドンは、絶世の美女とすれ違った。

広告主が訪れる火曜日のピム広報社は賑わしい。特に厄介なのが金曜掲載の定期広告。

釣師と画家の楽園たるスコットランドの長閑な田舎町で、嫌われ者の画家の死体が発見された。

英国黄金時代を担ったミステリの女王セイヤーズ。

フランス有数の頭脳、スタンガースン博士の住まうグランディエ城の離れで、惨劇は起きた。

【創立70周年記念新訳出版】 ミステリ史に燦然と輝く 必読の名作が新訳で登場! グリーン一族を襲う惨劇に 探偵ファイロ・ヴァンスが挑む 【名作ミステリ新訳プロジェクト】発展を続けるニューヨークに孤絶して建つ、古色蒼然たるグリーン屋敷。

ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面面は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。

フランスの避暑地に暮らす若い女性イヴは、婚約者トビイの父サー・モーリス殺害の容疑をかけられる。

探偵作家ハリエットは醜聞の年月を経て、母校オクスフォードの学寮祭に出席した。

曰く付きの屋敷で夜を明かすことにした私が蝋燭の灯りで古の手紙を読み不気味な雰囲気に浸っていた時、突如鳴り響いた鐘―それが事件の幕開けだった。

鋭敏な推理力を持つ引退した俳優ドルリー・レーンは、ニューヨークの路面電車で起きた殺人事件への捜査協力を依頼される。

【オールタイム不可能犯罪ミステリ・ランキング第1位! 】 ロンドンの町に静かに雪が降り積もる夜、グリモー教授のもとを、コートと帽子で身を包み、仮面をつけた長身の謎の男が訪れる。

1年前、25年ぶりにアメリカから帰国し、爵位と地所を継いだジョン・ファーンリー卿は偽者であり、自分こそが正当な相続人であると主張する男が現れた。

巨匠ヴァン・ダインの処女作。

二人は学生同士の恋人だった。女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。

クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。

雨上がりのテニスコート、中央付近で仰向けになった絞殺死体。

刑事達に囲まれた密室で起きた殺人。夜のパリを徘徊するのは殺人者か、人狼か。

妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。

一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。

ニューヨーク湾に浮かんだ死体は、行方不明だった大富豪ハッター家の当主ヨークのものだった。

広大な敷地を所有するデスパード家の当主が急死。その夜、当主の寝室で目撃されたのは古風な衣装をまとった婦人の姿だった。

荷下ろし中に破損した樽の中身は女性の絞殺死体。

アメリカ実業界の大立者がイギリスの別邸で殺害された。

大資産家の妻を目指して、知性と打算の見事な結晶の手紙を送ったドイツ人女性ヒルデガルト。

ロンドン近郊の由緒ある屋敷〈白い僧院〉でハリウッドの人気女優マーシャ・テイトが殺害された。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

富豪の一族が久方ぶりに集った館で、偏屈な老当主が殺された。犯人は家族か使用人か。

高名な探偵小説家の邸宅で行われた推理劇。だが被害者役の人物は二発の銃声ののちに本物の死体となって発見された。

長編に劣らず短編においてもカーは数々の名作を書いているが、中でも「妖魔の森の家」一編は、彼の全作品を通じての白眉ともいうべき傑作である。

憂鬱な歯医者での治療を終えてひと息ついたポアロの許に、当の歯医者が自殺したとの電話が入った。

「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃ…」エルサレムを訪れていたポアロが耳にした男女の囁きは闇を漂い、やがて死海の方へ消えていった。

砂浜にそびえる岩の上で探偵作家ハリエット・ヴェインが見つけた男は、無惨に喉を掻き切られていた。手元にはひと振りの剃刀。

アンカテル卿の午餐に招かれたポアロは、少なからず不快になった。

不可解な連続帽子盗難事件と、盗まれたポオの未発表原稿──。ロンドンを震撼させる怪事件に挑む名探偵フェル博士。

小さな町の菓子店で、何者かが商品に毒入りチョコレート・ボンボンを混入させ、死者が出るという惨事が発生した。

<おまえは殺されるのだ>素人演劇の公演を前に、三人の出演者に不気味な死の予告状が届く。これは単なる嫌がらせか。

パリの蝋人形館に消えた令嬢、そして発見された死体。

女の名はフィービ・ウィチャリー。二十一歳。

女流作家ドロシー・L・セイヤーズの傑作短編を日本独自の編纂で集成! 〈モンタギュー・エッグ〉シリーズ四作とノン・シリーズ物八作を収めた、英国セイヤーズ協会推薦の一冊! 「収録作品は、いずれもセイヤーズの生前に刊行された三冊の短編集の短篇集の

屋上の絞首台に吊された藁製の縛り首の女―小説家ストラットン主催の“殺人者と犠牲者”パーティの悪趣味な余興だ。

数学の教授だったアレックは六十、年の離れた妻リタと村はずれで平穏に暮らしていたが、バリーという若造の出現で状況は一変する。

1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。

遺産目当てに殺されそうだと訴える老夫人。そこで、はるばるロンドンからヴェテランの看護婦が呼ばれることになった。

浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺した。