クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。

英国のとある小間物屋で深夜、二重殺人が発生。店主のエミリーと、巡回中のスラッパー巡査が犠牲となった。

目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人――スコットランドを舞台に、名探偵ウィリング博士が不可能犯罪に挑む謎解きの傑作。

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

ふと知り合った脚本家志望の娘がピーターのアパートメントで首を吊っていた。

海軍中尉になったピーターが愛妻アイリスと久々のデート。ところが軍服の盗難に始まって、とうとう殺人の容疑者に。

妻を亡くした衝撃からアルコール依存症になり入院中のピーターは、退院すべくリハビリがてら事件の真相究明に当たるが……。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

大富豪ロレーヌの邸宅に招待された、離婚の危機を抱える三組の夫婦。

イギリスの田舎町を豪雨が襲った夜、舞踏会からの帰途にあった二人の男は、急カーブの続く難所で自動車事故に遭遇した。

アメリカ随一の女流本格作家マクロイによる、趣向と技巧を凝らす短篇集が文庫化。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

オスロ中心部の銀行に、白昼強盗が押し入り、銀行員一人を射殺、金を奪って逃走した。

ウェールズ地方の牧歌的な農園で勃発した、奇怪な事件。二転三転する謎に挑む、チャッキー警部。

「価値のないもの、もしくは誰も盗もうとしないもの」だけを依頼されて盗む異色の怪盗ニック・ヴェルヴェット。

刑事カーソンが休暇で赴いたケンタッキーの山中で連続殺人が。

ふと目覚めると、見知らぬ部屋のベッドに寝ている。自分の名前も、ここがどこかも、目の前の美女が誰かもわからない。

不穏な空気をはらんだ夏の午後、医師シャーロットの診療所にやって来た若い女。

飛び降り自殺に偽装された女性の死。その背後にはさまざまな事件と、二重三重に塗りかためられた嘘があった。

毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。

ルースは父を知らずに育った。憎き母の死をきっかけに、彼女は「計画」を携えスコットランドの小都市を訪れる。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

その日のキツネ狩りの「獲物」は頭部のない若い女の死体だった。悲劇は連鎖する。

両親はスウェーデンで幸せな老後を送っていると思っていたダニエルに、父から電話がはいる。「お母さんは病気だ。

スコットランドの地方都市で、帰宅途中の女性教師が何者かに襲われ、殺されかけた。

従軍で精神を病んだダルースは一時的に妻アイリスと離れることを決意。

テレビのドキュメンタリー制作者のキャサリン。彼女は順風満帆の生活を送っていた。

山中で交通手段を無くした青年クインは、〈塔〉と呼ばれる新興宗教の施設に助けを求めた。

最高に格好いい87歳、伝説の元刑事。

数学の教授だったアレックは六十、年の離れた妻リタと村はずれで平穏に暮らしていたが、バリーという若造の出現で状況は一変する。

雪嵐の中、オスロ発ベルゲン行きの列車が脱線、トンネルの壁に激突した。運転手は死亡、乗客は近くの古いホテルに避難した。

ロンドン近郊の小さな港町フラックスボローの名士、新聞社社主グウィル氏が十二月のある夜感電死する。

三年前に妻が謎の自殺を遂げて以来、ジェークの生活はわびしいものとなった。

クリスマスシーズンで賑わうホテルの地下で、一人の男が殺された。

人気作家ジョフリーの邸宅“ガーストン館”に招かれた幼馴染のモーリス。

ハードゲート大学の数学講師ピーターは、横領容疑で免職の危機にある亡父の友人ハクストンに助力を乞われた。

稀代の魔術師が髑髏を模して改築した古城〝髑髏城〟。城主であった魔術師が走行中の列車から飛び出し、不審な死を遂げて十数年。

事務所で兄の射殺死体を発見した弁護士サイモン。兄は恐喝者であったが故に殺されたのか。

ある夜、自宅近くのたばこ屋でウィリングが見かけた男は、「私はベイジル・ウィリング博士だ」と名乗ると、タクシーで走り去った。

一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。

ロンドン近郊の由緒ある屋敷〈白い僧院〉でハリウッドの人気女優マーシャ・テイトが殺害された。

フランスの避暑地に暮らす若い女性イヴは、婚約者トビイの父サー・モーリス殺害の容疑をかけられる。

第一次世界大戦で父と兄弟を喪い、母とふたりで生きていくため屋敷の部屋を貸すことにしたフランシス。

オーストラリアで働くノルウェー人女性が死体で見つかり、オスロ警察の刑事ハリーは捜査協力のため、単身シドニーに赴く。

隠退した名探偵リングローズはイギリス海峡に面した旧領主邸ホテルに招待された。

英国北部のごく平凡な町で、13歳の少女ジャニスが姿を消した。

撲殺された美術品ディーラーの持ち物だった黄金製の箱に残されていたのは、パガニーニ宛の古い手紙だった。

画廊の女性オーナーが心臓発作で死亡したというニュースが瞬く間に駆け巡り、パトリシア・アンは腰を抜かしそうになった。

眠るようにベッドに横たわる母と二人の幼い子ども。だが喉の傷と大量の血が、彼らが殺されたことを物語っていた。

議員の娘だが周囲から軽んじられるタイピストのルース・エルダーは、職場で拾った奇妙なメモのことを警察に話すと同僚たちに吹聴した。

一匹狼の刑事が退職する、それは人生の墓場に足をつっこんだも同然だ―警察を定年で辞してなお捜査員として署に残る元警部リーバス。

外海に流されようとしていた死体は地元出身の若い新聞記者だった。

ブレック巡査部長の身近を洗え。私は捜査を開始した。

風にたなびくリボン、あふれる薔薇。閑静な森は美しく輝き、まるで魔法をかけられたかのよう。

小学校教師アン・ネルソンを三年ぶりに訪ねてきた母親。別れた父親が手にした遺産の話をし、毒づいて帰っていった。