わが子は殺人者
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. NYで出版社を経営する43歳のジェーク・ダルースは、3年前に妻を自殺で亡くしていた。以来、19歳の一人息子ビルとの関係はぎくしゃくしている。ある日、共同経営者のロニイ・シェルドンがイギリス出張から新妻ジェーンと義父母らを連れて帰国する。突然の結婚にジェークは驚くが、ビルがジェーンに思いを寄せ始めたところから、ジェークとロニイの関係が壊れ始める。そしてロニイが射殺体で発見されるに至り、息子のビルが容疑者として逮捕されてしまう。果たしてビルは本当にロニイを殺したのか……? ----------------- イギリス出身でアメリカで執筆活動をしたパトリック・クェンティンの1954年の作品『My son, The Murderer』の邦訳文庫です。 パトリック・クェンティンは、舞台演出家ピーター・ダルースが事件に巻き込まれるミステリー〈ダルース〉シリーズで知られています。この『わが子は殺人者』はそのピーター・ダルースの兄ジェークが家族とともに事件に巻き込まれる様子が一人称で語られていきます。 | ||||
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これ程の悪意を持った、人外変化は、この世に存在するのだろうか?いや、作者が、創作できたように、人の心の奥底に、こうした、妬み、嫉み、優越への飽く無き執着、その他、醜い心は、存在するのだろう。表に出ることは、稀だろうが、深く蟠っているに違いない。 等と、哲学的になってしまう程に、この作品のモチーフは、激烈で、しかも、驚愕の真実として、逆転を演出している。これ程の心理描写を、ミステリの中で表しているものは、未だに知らない。 | ||||
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パトQ得意の複雑な人間模様の中で起こる事件の果てに、人間の心の闇が浮かび上がって来るという作風のサスペンス小説。 主人公は出版社の共同経営者でインテリ。共同経営者は跡継ぎのボンボンで経営の才能は皆無だが、天才を見つけ出して来るという異能がある。今回も天才を拾ってくるが、主人公が驚いた事に本人だけでなく関係者を数人引き連れて来る。その中に愛人も混じっている。ここまでは人物紹介の感があるが、主人公の息子と愛人が関係を持つに至って、話が進行する。ここで愛人が殺される。当然容疑者は主人公の息子である。主人公は上述の通りインテリで行動派ではないのだが、息子のためにと彼なりに奮戦し、徐々に真相に近づいて行く...。 ラストで浮かび上がってくる二人の人物のエゴイズムの醜悪さの描写は圧巻。P.クェンティンが持ち味の、複雑な人間模様の中から人間心理の闇を浮かび上がらせる手法を如何なく発揮した秀作。 | ||||
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