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俳優パズル
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俳優パズルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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いいね!!と致しましたがカバー付がありませんが?? ★評価は5。 宜しくお願い致します!! | ||||
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カバー付を御願致します!! ★評価は5。 取り急ぎ・・御中! 宜しくお願い致します!! ありませんので是非!! | ||||
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何時も思う事ですが、カバー装丁を何とかしてください!!これにつきます!! どの復刊本もカバーが最悪いくら訳が良くなっても意味がありませんし、購入意欲もわきません、 1冊なら我慢出来るのですが、何十年にわたって、然も何十年と待たされ読めなく亡くなり、 復刊されたらこの有様、当方も含めてですが、当時本を出版社に持ち込まないと駄目なのでしょうか? ★評価は5に致しましたが、やはりあまちゃんでしょうか?少なくとも当時カバー付で出版(初版問わず) された書籍は、当時物カバーで出版すべきだと思いますが!?それでなくともカバーだけで5万以上~10万円するものが、 未だに沢山あります、この弊害をなくすためには、当時物カバーで、出すしかては、ありませんが。 新訳でも、カバーは、復刻でお願い致します!! | ||||
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創元推理文庫の誠に価値ある名作復刊企画の一冊で「ダルース夫妻」シリーズの最高傑作との呼び声高いファンが待ち望んだ第2作です。ここ最近の名作ミステリーの復刊は私にとって信じられない様な幸運な出来事の連続で毎回感涙ものの極みだなあと感じておりまして本当に心から感謝の気持ちで一杯です。お若い世代のミステリー・ファンの方には私の様なオールド・ファンが感じる特別な思い入れは当然ない訳ですが、本書は時代に関係なく普遍的な良さを持つ素晴らしい傑作ですので古いからと敬遠せずにぜひ読んで頂きたいと強くお奨め致します。 元演劇プロデューサーのピーター・ダルースはアルコール中毒の治療から回復し、再び本業での復活を賭けて日々奮闘していたが、脚本に恵まれるという面で見込みが良かったのは最初だけで、やがて悪条件が重なって次第に暗雲が漂い始める。不吉な噂のある劇場に互いに仲違いする俳優達に挙句の果てには死者まで・・・・。ピーターは今回も前の事件でお世話になった精神科医レンツ博士の助けを借りて事件を解決する事で開幕に間に合わせようとするのだが・・・・。 本書の推理は最初の方の幽霊の正体と鏡のトリックは何だかはぐらかされた様な心地がして今イチでしたが、終盤での異父兄弟の片割れの弟が飛行機事故で記憶喪失症になった状況に仕掛けられた怪しい罠にはやっぱり惑わされました。まあ、さすがにそんな単純な見え透いたトリックではなかろうなとは思いましたが、中々に巧妙な仕掛けのレッド・へリングで楽しめました。そして、今回もこの著者の真犯人暴露の場面での焦らしはまさしく芸術的な域に達していますね。私は最後の瞬間のレンツ博士の指摘までこの意外な真犯人については唯の一度たりとも疑いもしませんでした。そして本書は推理の出来栄え以上に文学的な味わい深さの面で素晴らしく、最初は自己中心的な自分勝手でバラバラだった俳優陣達が終盤になるにつれて何とか必死で舞台を成功させようと努力する熱意や、今回も殺人事件捜査の中でぎりぎりの譲歩をしてピーターの芝居の幕を上げようと助けてくれたクラーク警視の思い遣りには深く心を打たれました。またピーターと恋人アイリスとのちょっと強引気味でコミカルな結婚に踏み切った事情の一部始終も最後にはほんわかと心を温めてくれましたね。ピーターは始終的を外し続ける行動力だけが取柄の迷探偵ですが、でも不器用ながらも懸命に頑張り続けて周囲の人間に助けられながら最後に栄光を掴む姿には強く感動させられました。 本書のあとがきには第3作の紹介については一切触れられていませんが、絶対に何れ新訳で復刊して頂けるだろうと信じて読める日を楽しみに待ちたいと思います。 | ||||
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パズル第一作は、何となく、ほのぼのとしたムードだったけど、今作は、ちょっと2時間ドラマ風。その分マイナス。 とは言え、事件の方は、格段に難しく、当方、最後の謎解きで、やっと、追いついたレベル。ミステリとして、相当面白い。あわてものの、主人公が、何回も間違えるのは、当然として、裏主人公のレンツ博士が、方向修正せざる得ない状況を、無理なく演出できている所は、作者の面目躍如。しかしながら、相手役の性格が、聊か薄いのは、残念。 前作同様1930年代という、感じは、全く無く、現代ものと言われてもわからない。とても、普遍的な思考を持った作者なのだと、あらためて驚いている。 | ||||
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いや面白かった!世評ではパトリック・クェンティンの最高傑作と謳われていましたが、まさに噂に違わぬ作品でした。 パトリック・クェンティンは、リチャード・ウイルスン・ウェップとヒュー・キャリンガム・ウィーラーの合作ペンネームです。本作は迷走パズルの続編になっていて、退院したダルースが、カムバックをかけて、いわく因縁のあるタゴネット劇場で新作劇の上演をプロデュースします。しかし、リハーサルの初日から、鏡に映ったまるで縛り首にあったような青白い女性顔が目撃されたり、不可思議な出来事が続々と起こります。そして、リリアンが鏡の中から抜け出したと叫んで、老優が心臓麻痺で死亡します。また、出演者にゆすりを働いていた写真家で劇作者の叔父が、青酸ガスで殺されます。その後も続々とトラブルがおこります。果たしてダルースは無事開演を迎えることが出来るのでしょうか? 読み始めは、スロー・テンポな展開で、本当に面白いのかなと思いましたが、途中からグイグイ引き込まれていきました。物語の進行と共に次々トラブルが起こり、それを1つづつ解決し前進していきます。別に推理小説として読まなくても、バック・ステージ物として読んでも充分に面白い作品です。そして、無事初日が始まり、しかもそれが大成功に終わります。同時に犯人が解明され、最後に総ての伏線が一点に収束し、謎は見事に解き明かされ、見事なクライマックスを迎えます。 前作同様、レンツ博士が謎の解明に大きく関与し、ダルースは狂言回しを演じます。そして、ダルースとアイリスは遂に結婚します。果たして2人の行く末は・・・・・翻訳の出ている巡礼者パズルが読みたくなりました!! 最後に法月さんの解説も秀逸です。但し、本文を読んでから、読むようにしてください。 | ||||
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『迷走パズル』で療養所にて知りあった、元プロデューサーのピーターとアイリスが、 ピーターのブロードウェイ復帰とアイリスの女優デビューをかけて、 劇の成功に臨みます。 ですが、あてがわれた劇場はいわくつきの劇場で、かつて自殺者が出ており、 その自殺者を知る者が「鏡から出てきた!」と言ってショック死してしまうことから、てんてこ舞い。 そうこうしてる内に事故死を装った、他殺とみられる死体が見つかって、間近に迫った公演に 警察に中止かけられる事無く開演できるのか?、劇は成功するのか?、犯人は? サスペンスたっぷりです。 『俳優パズル』は長年絶版となっており、古書で高価だった本が新訳となって読めるようになり 喜ばしい限りです。 最初の幽霊が出た!的な展開はディクスン・カーや横溝正史が好きな人にはたまらない展開です。 しかし、本格として読むと肩透かしをくうので主にサスペンスが楽しい一品です。 | ||||
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創元社のこの"幻の名作"復刻文庫化の企画は大変有り難い。特に本作は古書でも入手し難いもので、貴重な作品を味わったという感がある。「パズル・シリーズ」としては第二作、ピーターの再起及びピーター&アイリスの恋愛模様を背景として、そのピーターが興行する舞台のリハーサル中に起きた連続事件を扱った一級のミステリー。 登場人物の殆どが俳優・舞台関係者なのは当然だが、その描き分けがキチンと出来ているので読んでいて混乱する事はない。むしろ、その登場人物達が織り成す人間模様の描写が本作の真骨頂と言って良い。派手なトリックや仕掛けこそ無いものの、「パズル」と銘打つだけあって前半から巧妙に伏線が張られており、最初の事件発生から解決まで淀みもなければ無理もない。安心して楽しめる。特に全編を通じた"鏡"の用法が印象的。ラスト(犯人)の意外性は余り感じなかったが、これも登場人物達の人間関係・過去体験を徐々に明かして行く作者の手腕の裏返しだろう。この意味で、後の「二人の妻を持つ男」を代表とするサスペンス小説の萌芽とも言えるストーリー・テリングの巧みさが光る一作と言えるのではないか。 本作にユーモア味を添えているのはピーター。ピーターは自身の再起を掛けた舞台の成功に必死で、探偵役はレンツ博士に任せるという風だが、これも楽しく読み進める上で一興だろう。素直に"幻の名作"の復刻文庫化を嬉びたい。 | ||||
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