■スポンサードリンク
対岸の彼女
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
対岸の彼女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全355件 161~180 9/18ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
角田光代さんは、女性誌のエッセイを読む程度でしたが、人気の作家さんということは知っていたので手にとりました。 ・・・・つまんねー、なにこれ。 平易な文章で、エッセイの延長みたいな小説でしたが、最後まで読めませんでした。その後、みんなこのつまんねー小説をどう思ってんだろ、と読んだアマゾンのレビューで、直木賞受賞作(衝撃!)ということを知りました。直木賞作家には好きな女性作家さんも多いので(桐野夏生や桜庭一樹など)、それなりの水準の作品が選ばれるだろうと思っていましたが、がっかりです。 世間知らずで主体性の無い主婦を表現したかったのかもしれないけど、1万8千円のブラウスが高いか安いか分からんって有り得んでしょ。私も専業主婦だし、周りにも主婦たくさんいるけど、そんな奴見たことないですよ。一等地に店を構えるブランド店で買物している人にとっては安いし、デパートで買っている人にはフツー、しまむらで買うような人ならたっかー、でしょ。そんなことが分からないなんて、息してますか?のレベルです。 ママ友だってみんな忙しいんだから、気の合わない人と貴重な時間を使って無理にお付き合いなんてしないでしょ。既婚か未婚か子持ちか否かで、友情が微妙になる人がいることは否定しないけど、個人的には都市伝説です。多分、夫と子供が全ての、少し前の時代の人に多かったんじゃないかなー。 でもまあ、途中で挫折してレビューを書くのもなんなので、頑張って読んでみます。 ただ、男性の描き方が不自然というのは、逆パターンではやはり結構いるので、あまり気になりませんでした。(大江健三郎の若い頃の作品とか、マジこんな女いるか!と思います。芥川賞受賞作では、初対面の男に堕胎したとか相手の男の関係とか滔々と語る女が出てきます。はは、いないでしょ。)遠藤周作が大好きですが、出てくる女がみんな聖女みたいで、読んでいるとむず痒くなりますが、大好きです。男性作家の描く女性が素敵なのは、村上春樹や三島由紀夫ですね。個人的に安倍公房の作品に出てくる女性がスゴク自然かつ魅力的で好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
購読したことに不満はないが、人に勧めたくなるほどはまらなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
結婚、子育てのために退職、引っ越し。見ず知らずの街で、孤独感いっぱで子育てする自分を描いているような作品。 その対岸で、結婚せず、社長の肩書きはあるものの、必死に孤独にもがく女性。 スタートは同じなのに両極にいる二人をむすびつけるのは。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分は、男の立場ですが子供が小さかったころ感じたことが生々しくよみがえりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小さいころの少女の物語と、現代の女性の物語が同時進行しており最後にその二つの物語が交わるとても面白く、切ないストーリーで夢中になって一気に読んでしまいました。 とても懐かしくなる様な気分も味わえるし、主人公や他の登場人物に共感できる部分もあったりと身近でありながら、衝撃的な事件も起こったりと読者の興味を常に引き付けていて飽きが無いです。 とても良い1冊に巡り合いました。時間を置いて、何度でも読みたくなる様な そんな1冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んだ後も、自分中で何か 問いかけをしてしまうような感じでした。 自分自身を考えてしまう作品です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
女の子から いいおばさんになった女の子の事情 さけて通れぬ事情を、うま~く表しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Kindleで始めて読んだ本。角田さんの作品は[八月の蝉]以来二冊目だが、いつきに読ませる筆力はさすが。心に残る一札です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久しぶりに小説の魅力を再確認できた作品でした。 ミステリーのように常に先へ先へと読み進めさせるような内容ではなく、ハラハラ感を求める方には手をだしにくいジャンルなのかもしれません。しかし、主人公が二人であったり章の構成を独特なものにするなど漫然とした流れになってしまうのを避け、読者の間口を広げようという作者の配慮と工夫が垣間見れます。 中にはそういったトリックに物を言わせる作品もありますが、この作品の‘大切なものはそこではなく’、やはりストーリーそのものでしょう。 内容に関しては触れませんが、日常という人間ドラマを緻密に切り取りそれがハッピーエンドを迎えられるというのは、私にも日常という舞台に立つ意義や希望を見出させてくれるものでした。 これは男女関係なく読者がこの本から得られるものだと思います。 一方、主人公は女性達で、私は男なので、実生活ではなかなか当事者の視点で見られない女性のこういった関係は非常に興味深く、男性作家ではこうは書けないだろうなぁと考えてしまいました。 エンターテインメントとしても、心のサプリメントとしてもおすすめできる本書、力作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルだけを見ると恋愛小説だと想像する方も多いのではないでしょうか?まったく違う友情の話です。 私も初めはタイトルだけをみてあまり興味を惹かれなかったのですが高評価だったので読んでみて納得しました。 生ぬるい内容ではないのですが、子供の頃自分が考えていたような純粋な気持ちを思い出させてくれ、読んだあとに誠実な、優しい気持ちになれました。 社会生活に疲れている方、オススメです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作者は、社会的に閉じた人間関係に、 安らぎや至福を求める傾向があるのではないか。 八日目の蝉の誘拐犯の女と誘拐された女の子の関係もそうだし、 本作の小夜子と葵もそうである。 ラストで小夜子が誰からも見放された小夜子の許に戻ってくる箇所で、 あーあ、戻っちゃったのか、とため息をついてしまった。 本当はそれなりに感動しなくちゃいけないシーンなのだが、戻っちゃった、になってしまう。 この勢いだと葵が資金繰りに困り始めたら、小夜子はへそくりを貢ぎそうである。 なんだか怖いな。 作者本人が、こんなテーマでかいてみました、というのとは別のところに、 作者の本質が出てしまっている。 本質的に、陰陽の、陰の作家なのだな、きっと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やはり小説と同性だからなのか? 私にとって『友達』と呼べる人は今現在いないと思う。 っというか一生現れないんじゃないかと思う。 この小説を読んでそう思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
国家に奉仕することだったり、革命を夢想することだったり 考えているようで実は何も考えなくていい集団ヒステリーのような時代ではなく 「あなたにしかできないことをしなさい」「個性が大事」「やりたいことはなに?」 と答えのないオープンクエスチョンにさらされてきて、平凡は罪で、悪だと思い込んでいた世代だった 違う世代が読んだら、「仲間はずれ」なんて、平和な、暇な人間の悩みだとしか思えないかもしれない 葵や小夜子にとっては、それがすべてだった 時代が違っていれば、そんな「弱虫」はすぐに淘汰されてしまったかもしれない 平和な時代は、弱虫でも、どうにか生き残ることができた 弱虫が生き残ることができたのか そうではなく、どの時代でも生き残れば、強くなれたのか そうなんだと思う 生き残ることが、人を強くさせるのだろう 若い時代に生まれ変わったら、もっと違う人生を送れたかも と思う気持ちもあるけど 小、中、高校時代の、それはそれで厳しい人間関係をもう一度 やり直さなければならないなら 社会と世間の泳ぎ方を少しは知っている今のほうが 多少、心身ともにポンコツになってても、ましだ そんな風に思った小説でした | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
二組四人の女性の物語。お互いがお互いを必要としていたのは何か。 何を隠し、何を共有したかったのか。 時間と共に変化する心の機微を、著者は丁寧に描いていく。 第132回直木賞受賞作。 ある日、彼女たちは、二人の関係が壊れるかもしれない直接的な質問 を相手に投げつける。今まで事を荒立てないよう、細心の注意を払っ てきたにもかかわらず、だ。 男の私は、その思いと行動にたじろき、そして気づかされる。 彼女たちの友情のあり方に。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
モロに「私、女です」作家ですね。ウーマン・リブして取り乱しているわりには、「不倫したいわ、私女だもの!」と、男性との距離を測りかねている感が角田さんにはあります。 「心の中が上手に整頓できず、周囲の意見に振り回されながらも自己を確立したいという欲求だけは強い」、こういう手合いの女性作家。 それでも角田さんは某ブランド女の著書みたいに、生活破綻や権威主義にまでは走っていないので、ジェントルなほうだとは思います。 しっかし、やめましょうよ。傷の舐め合い。気持ち悪いんですって。 はっきり断言して、<女性脳の特化した方>は、文字を綴るのに長けないんです。 <関係性>にしか興味を持たない(わかりやすく言えば見返りを求める)、おママゴトのように発展性が皆無な自家発電は、負のスパイラルを生んで、周囲に害悪を撒き散らしている。 こういうタイプの作家さんは得てして、男性(まあ書く必要も無いんですが。女しか書けないって、物語として偏屈でしょう)を上手く書けていないので、読んでいると退屈になってしまいます。 この『対岸の彼女』も『八日目の蝉』もそうですが、「そんな男居ないよ!」って思わず突っ込みたくなります。 女同士の「あー、あるある!」という世知辛い日常をパッチワークしたような作品です。 このドンヅマリ人生の「クローズ感、閉塞感、堂々巡り感」は女子会特有の磁場を発生しているので、君子危うきに近寄らずです。 読んでいて「何の勉強にもならない」と思わせられました。 よくこれで作家になれたなぁとびっくりしたのは、この人、 華麗な一文=詩のセンスが、病気かと思う程にゼロですね。 とにかく文章が下手。 というか、リアル鬼ごっこ並みに、文法がおかしな所が多々散見させるんですけど、これで直木賞って裏工作以外の何物でもないですよね(角田さんのことを調べてみて、なーるほどと思いました)。 ひょっとすると、アマゾンでの高評価は会員様方々の工作なんですね? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物たちの心の成長へ、そのまま自然に、自分が年を重ねるに連れて感じた心の変化を合わせていけて、派手ではないけれど、印象に残る小説でした。 少女から女性まで特有の、感情の襞が上手く書かれていて、共感する人が多いのもうなずける。 「なぜ私たちは年齢を重ねるのか」 生活に逃げ込んでドアを閉めるためじゃない、また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。えらんだ場所に自分の足で歩いていくためだ。(p282) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても読みやすく、久しぶりに読み留まることなく一気に読める小説でした。 何故か題材は違うのに同著者の「八日目の蝉」を見終わった時と同じような(私は映画で観ました) 静かな感慨のようなものに包まれました。 主人公達とおそらく私は同世代(今は40歳台)ですので、時代背景も掴みやすかったですし懐かしく想う場面もしばしばありました。また子育ては一段落した世代ですが、小夜子を取り巻く環境に当時を思い出させるものも多々ありました。自分を基準につい考えてしまっていたことも、また違う家庭を垣間見たらもっと大変なこともある。私はたまたま当時、同世代の子育てママ達が自宅マンション下の公園に沢山いて自分自身もあまり臆することなく接することが平気だった為、ある意味救われたのでしょうが、そういう環境がなければ小夜子のようにまだまともに会話の成り立たない子供と2人、公園ジプシーになっていたのかもしれません。 後半で仕事を辞める段取りの為、幼稚園ママ達ともコンタクトを取り出しますが、実際私の子と同じ幼稚園ママが子供を小学校に入れた時、保育園出身の子供について落ち着きがない、躾ができていない等言っていました。でも幼稚園の子でも私のうちに遊びに来てくれた子達でも充分落ち着きのない子は居ましたからね。何がいい、悪いなんて一概には言えないです。 葵については(大人になってからの)、とてもサバサバしていて典型的な事務処理が苦手な営業タイプですね。私が独身の頃、一緒に仕事をしていた(業務は別でしたけれど)同年代の女性を思い出しずっと彼女を思い描きながら読んでいました。2人で熱海に行く場面では理解のない夫と生活していくよりこのまま女2人で育てていってもいいのにと思いましたが。 あと最終的にどうなったかわからないナナコだけは気がかりでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終わったあと、静かに静かに涙が流れました。久しぶりのことでした。 これといった感動場面があるわけではありません。 悲しくて泣くのではありません。うれしくて幸せな気持ちになり、涙が流れました。 人によって感じ方、とらえる場面は違ってくる作品だと思いますが 私はかつて友人達とただただ笑い、泣き、いつまでもおしゃべりをしていた自分の学生時代の様々な場面が次々と思い出され、ああ、そんな幸せな時があったかと懐かしむような気持ちになりました。 今では友人たちも皆それぞれ自分の生活があり、なかなか会うこともなく、会えば会ったであの頃のように時間を過ごせなくなりました。せっかく久しぶりに会ったのだからと、話をすればするほど、ちぐはぐな感じがしてしまうこともあります。 この小説を読み終わったとき、屈託のないあの頃がキラキラと思い出されました。 あんなことがあった、バカだったね、幸せだったね…と。 そしてそんな日々があったことがうれしくて、懐かしくて、涙があとからあとからこぼれました。 ああ自分の人生もまんざらではないじゃないかと思いました。 これから10年後、20年後、どんなにつらいことがあっても、こんなふうに折に触れ幸せな日々を思い起こすことができたなら、「出会うことを選ぶため」とりあえず前を向けるんじゃないかと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奇を衒うようなストーリーでもなく、突拍子もない人物がでるわけでもないのに面白いのは、 読んでて退屈になるような無駄な描写や独白をカットし、具体的な言葉で語らないかわりに、 ハッとなるような風景描写で見事に描かれているからだろう。 主人公が一人称で自分に酔った描き方をされず、三人称視点でどこか突き放しながら描いているから、 「それがどうした」「おまえの個人的な悩みはどうでもいいんだよ」というような感情が湧いてこなかった。 むしろ、よくここまで違うタイプの女性を細かく書き分けているなと、溜息をついてしまうほど、 小説本来の愉しさが込められた作品だと思う。 「育児に悩む女の、うじうじした独白物語か」と思うような場面から始まるが、 読み進めれば、よくある「悩める現代女性のための小説(笑)」ではないことに、すぐ気がつくはずだ。 これは何度か読み直しても愉しめそう。 とても上手い小説です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
角田さんの御本を読んだのは本作が初めてでした。 全く予備知識なしで読み始めましたが、最後まで惹きつけられました。 劇的な展開があるわけではないだけに、とても不思議にも思いました。 このようなテーマの小説が成立し、愛読されるのは日本だけかもしれませんね。 本音と建前、世間体、疎外感など、人間関係がとても複雑で、微妙なところですぐにそのバランスが崩れてしまう。 私は男性ですが、女性の主人公たちのこころの動きに大いに共感できる部分がありました。 第三者として観れば<なぜそんなことで悩まなければならないのか?>ということになるのかもしれないけれど、本人にとってはとても苦しいものですからね。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!