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対岸の彼女



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【この小説が収録されている参考書籍】
対岸の彼女
対岸の彼女 (文春文庫)

対岸の彼女の評価: 4.24/5点 レビュー 355件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全355件 141~160 8/18ページ
No.215:
(2pt)

○友は、あくまで○友。

ママ友に気を許すことは難しい。同じ、年くらいの子供がいて、似たような、学校に通わせて、家事、育児をやって…、互いに不満や、悩みもあるが、それを、共有できない、励まし合えない。
表面上、友人として振る舞ったとしても最終的に、味方には立ってくれない。2人の関係なら、分かりづらいが、3人集まるとなると、パワーバランスが見える。当人たちは、無意識だが、歩いてる立ち位置で、分かるものだ。どちらと多く、会話するか、どちらと頻繁に顔を見て話すか、また表情など。女は本当にめんどくさいイキモノ。
現在が同じ境遇であっても、友人どうしには、なれない。
ちょっとした、お茶やあたりさわりのない世間話なら、成立しても、精神深部で、語り合えるのは、厳しい。話をただ合わせるだけの、何と退屈なことだろう。そこから、新しい何かは、生まれてこない。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
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No.214:
(5pt)

なぜ私たちは年齢を重ねるのか

生活に逃げ込んでドアを閉めるためじゃない。また出会うのだ。出会うことを選ぶのだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくのだ

(本文より)・・・小夜子が出した結論だった。

ひっこみじあんな主婦小夜子。高校時代の親友から解れた葵。そして高校時代に葵に鮮烈な印象を残してさったナナ子。
ナナ子は小夜子を知らないし、小夜子もナナ子を知らない。

ナナ子と葵の高校時代の思い出と、現代の葵と小夜子のかかわりが同調するように書かれている。

小夜子は少しずつ外に出る。対岸の「彼女」(ナナ子や葵に象徴されるような世界)に引かれて。
葵は人に交わることに疲れていた。がむしゃらに山を登る葵だが、今までゆるやかに登ってきたような小夜子にあう。
小夜子によって「いつか同じ丘の上で手を合わせて笑い合えるような」仲になるのではないかと思う。

どこにでもいる葵、ナナ子、小夜子、その間のささやかな友情ともいえるかいえないかの交わりの仲で
成長していいく女性たちのさわやかで切ない物語だ
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4163235108
No.213:
(4pt)

何のために歳を重ねたのか

「何のために歳を重ねたのか」
結婚して母親であることに、立ち止まった小夜子は問う。

 一人ぼっち恐怖症から逃れるため...
 選択権のない、わかりすぎる未来をこなすため…..
結婚せずに働き続ける葵と出会ってから、彼女は問い続けた。

 対岸に立つ彼女たち…..岸は2つでも、川は1つ。
橋を渡れば、出会える。

 もし大事な友達に出会うために、歳を重ねていたなら、
ちょっとの勇気があれば、できるかもしれない。

 「楢橋(葵)さんのところじゃなきゃだめなんです」
小夜子はきっぱり言った。
葵は手にしたサンドイッチをじっと見つめている。

 読後感は、すがすがしい。
並んで走り去る女子高生の笑顔に、出会えた感じだ
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No.212:
(4pt)

男が読んでも面白かった。

最後に小夜子がたどりつく結論には共感できない。けれど、印象深いセリフがあったし、面白かった。

『(前略)けどさ、ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね』

その通りだと思う。
もっとも、それは理想であり、実際は「たくさんの友達」を優先してしまいがち。
だから、ナナコや葵にあこがれ、その言動に興味を持つ。

ドラマではどのように描かれているのか、気になる。
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No.211:
(3pt)

どっちがいいとかではない。

専業主婦とキャリアウーマン、どっちがいいとかそーいう事ではなくて自分の選んだ道を充実させて楽しんで生きたいように生きる事の大切さを感じました。
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No.210:
(3pt)

引きこまれました

読んでいくうちにどんどん引きこまれました!あっと言う間に完読しました
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No.209:
(4pt)

女の友情の面倒臭さに疲れてしまった

が、女の友情と大人になってからの孤独感を見事に書き綴ってあるとは思った。最後の小夜子の行動は僕は反対、多分また同じことになると思う。
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No.208:
(4pt)

本について

wowwowで、ドラマを、見てから、本を読んだので、内容は、知っていました、、
中々面白いです、奈々子、さよこ 葵と3人の視点で、描かれた文体です。
さよこのパートに出てからの、人間関係、葵の学生時代の苦悩、ナナコの学生時代、それぞれ、独自の、視点でおもしろいです、
ナナコと葵の、夏休みの、ペンションでの、アルバイトの様子が、かわいらしく描かれて、いました、
さよこの、清掃会社での、苦悩も、よみごたえがあります。
女同士の友情と悩みがうまく書かれていて、秀作です、何回読み返しても、新鮮です
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No.207:
(5pt)

爽やかな読後感

小説はどちらかというと苦手でした。

結婚して子どもが生まれてからはその傾向がさらに強まり、
活字を目で追ってストーリーや登場人物の感情を知るくらいなら、画面を通してストーリーを知り、
役者の表情から感情を読み取る方がラクくらいに思い、本を選ぶ時はどちらかというと実利的な内容のものばかり選んできました。
この本は、多忙なのによく小説を読んでいる友人がすすめてくれたのがきっかけで読みました。

読み終わった時には、「心が耕される」とはこういう感覚のことだろうかと感じることができました。
また、たくさんのレビュー(ずっと前の作品ですので)を読んで、他の読者がどのように感じたかを知るのもとても興味深かったです。

ラストは安易ではなく納得のいく終わり方で、爽やかな読後感でした。
人と人は(恐らく身内でさえも)本当の意味で深く解り合うことはきっとできないでしょう。
でも相手を信じ抜くことはできる…そんな希望を残したラストだったと思います。

この本をすすめてくれた友人がいることを誇りに思うと同時に、感謝しています。
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No.206:
(5pt)

友人とは、出会いとは、別れとは何かを考えさせる直木賞受賞作

第132回直木賞を受賞した本書にえがかれているテーマは決して一つで
はない。友人とは、出会いとは、別れとは、年齢を重ねることとは、
成長することとは…。
互いに意識し合い、親近感もあるのだが、どこか一線で仕切られている
ような、まるで「対岸にいる」関係にある女性たちをえがきながら、
様々な余韻を残してくれる素晴らしい小説である。

本書の主人公を2人挙げるとすれば、共に35歳の田村小夜子と樽橋葵
であろう。小夜子は、働いていた先での人間関係に疲れ、寿退社して
現在は専業主婦をしている。現在は主婦間の人間関係や姑との人間関
係で息苦しさを感じている。一方、葵は大学卒業後に立ち上げたサー
クル活動の延長のような旅行会社の社長。ざっくばらんでいい加減な
ところがある性格である。

二人の性格はまるで違う。そう、対岸にあるような関係である。この
本のお話は、小夜子が葵の会社に勤めることになったところから始まる。

そして、このお話に欠かせないもう1人の重要な人物が、葵の高校時
代の友人のナナコ。2人は、夏休みの伊豆でのアルバイトを終えた日
に逃亡劇を始め、最後は悲しい結末を迎える。この2人も、この事件
以降に「対岸」の関係になっていく…。

小夜子の現在と、葵の過去を交互にえがきながらストーリーが進展し
ていく構成になっている。

これだけのテーマを抱えながら、秀逸な構成で本書を書き上げる著者
の力量には、プロの凄さを感じ、敬服せざるを得ない。特に、父親の
手立てで果たされた葵とナナコの再会の場面には胸が熱くなってしまう。
森絵都氏による解説も見事である。素晴らしい小説です。
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No.205:
(5pt)

大好きな作品です。

角田先生の作品で初めて手にとったのが、この物語でした。
何度読み返しても感動できる作品です。
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No.204:
(4pt)

橋は架ければいい

女性の交友関係はデリケートだ、そしてないものねだりだ。
結婚して子供がいる女性は、キャリアウーマンで自由気ままに生活している女性をまぶしく思う。
独身女性は結婚して子供がいる人こそ女性の完成形だと感じ劣等感すら感じる。
しかしお互いがお互いを下に見下し「自分のほうがいい人生を送っているはずだ」と折り合いをつけようとする。
専業主婦は子供のために家庭にいるべきと自分を正当化し、働く女性は自分の人生を生きるべき、子供の独立心を育てるべきと考える。
結婚している女性同士が必ずしも深く心を交わすわけでもなく、独身女性だってそれぞれの思いがあり交流できないこともある。

学生時代に戻りたいという人もいる。
学生の頃はもっと単純だった。
果たしてそうであろうか?
学生のころは自分の世界が学校か家しかない。
狭い世界を見、将来の展望に失望した子供は人を見下すことで優越感を感じようとする。
いわば自己防衛でもある。
これがいじめなどにつながる。
クラス内で位が決まる。ボス的な存在の生徒、それにへつらう生徒、学業に精を出す生徒など。
簡単に人と交われる年齢層なんてない。
小さい子供だってそうだ。
自分から輪に積極的にはいれる子供もいれば一人遊びしかできない子供もいる。

対岸にいる彼女は遠く感じる。
ちょうど双方の間を川が流れているのだ。

人はなぜ年を重ねるのか、どうして人と出会い、別れ、もう言葉さえも交わすこともなくなるのか。
でも、ふと昔親しかった人を思い出すのはなぜなのか。もう会えないのか。会いたければ会いに行けばいい。

橋を架ければいい。橋が架かる前は全く別世界に見えた土地が橋を架けるだけで身近に感じる。
橋は自分で架ければいい。
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No.203:
(5pt)

他人の気持ちは解らない?

面白くて一気に読んでしまった。
人の心の中なんて、なかなか解るもんじゃない。
わかったつもりでいても、まったく理解出来ていない、なんてこともよくあること。
だれにも、どこにも悪意はないのに、ちょっとしたことで人は傷つく。
そんな人たちの、物語。
文章も読みやすく、お勧めである。
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No.202:
(5pt)

中古品でも綺麗だったので満足してます

毎度のkとですが、いつも満足してますので、また購入したいです。
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No.201:
(5pt)

じんわりと心に残る作品

小夜子と葵、まさしく対岸にあるような二人の人生、小夜子の視点で語られる現在、
葵の視点で語られる過去、交互に繰り返し物語が進んでいく手法は見事で予想でき
ない展開は絶妙である。友人同士の距離の取り方のむつかしさ、過去との決別、あ
きらめ等特に葵の思いが切なく表現され表情、心の機微までもが見えるような文章
には最後まで惹きつけられた、本当にじんわりと心に残る作品である。
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No.200:
(2pt)

うざすぎる女の友情

確かな文章力でとても読みやすいので暇つぶしにはよいかもしれないが
登場人物にまるで共感できず、イライラしました。
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No.199:
(4pt)

背負い続ける友達との約束

悩みを苛立ちを持つという意味合いでどこにでもいる夫一人、子供一人をもつ主婦が働きに出る

そこの社長は同じ女性で大学の同窓生でもあったのだが・・・・

その社長の高校時代の過去の回想を並行させながら物語は進んでいく

三十を過ぎた主人公たち・・・

でもどこか過去を捨てきれずに生きている・・・・

誰もが似たような過去をお持ちではないのだろうか・・・

それらの過去に共感を覚えさせ感動へと誘う素晴らしい作品
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
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No.198:
(4pt)

生きてきた時間の交錯が新しい1日を生むことが感じられました

当然に過去が異なる人生を歩んでいる2人が、お互いの
意志をもって交わることにより、人生が進むことが改めて
思い知らされました。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108
No.197:
(3pt)

対岸の彼女たち

結末がとんでもないドンデン返しで終わるのかと思いつつ、きれいな終わり方で何故かほっとしました。
ナナコと葵の章はじっくり色々な思いを馳せながら読んだ反面、小夜子の章は途中から流し読みで、飛ばしたくなるほどつまらなく感じました。
久しぶりに中学時代の思い出を思い起こさせてノスタルジックな気分にさせてくれたので、この本を読んでよかったと思う。
ただ、また後でじっくり読み直したいとは思いません。。。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
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No.196:
(5pt)

出会いや別れは、偶然

人は未だ出会ってもいない人とともに人生を歩いている。ある時、なにかのきっかけでその人と出会う。その後、意気投合して一生の友人として接していくこともあるだろう。逆に、大した出来事や意図もなく、今までとても仲良くしていた友人と一生出会わなくなることもある。

川べりを歩いていて、偶然かかっている橋の上で、対岸の彼女と出会うこともあるだろうし、また、同じ岸を歩いていた友人が対岸に行ってしまうこともあるかもしれない。

陽気で屈託のない感じの女社長葵が、同じ年齢の内向的な専業主婦小夜子を雇用して、新規事業に奮闘するなかで芽生える友情の物語と、かつて内向的だった葵と高校生時代の友人のナナコと友情と別離の物語が平行して展開する。人生における友人とはなにか?を考えさせられる。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
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