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対岸の彼女
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対岸の彼女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全355件 121~140 7/18ページ
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人の顔色を伺わうことなく、自分を信じて生きていこうと思いました。 | ||||
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読んでいるときは面白いが、読んだ後はすぐに内容を忘れてしまう、そんな物語。 | ||||
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女ならではのグループ制度、またはカースト制度を経験してきたので、葵の気持ちも小夜子の気持ちもナナコの気持ちもよくよく分かった。 共感できる部分が多くて面白かったし、考えさせられた。 | ||||
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登場人物に共感。 情景が目に浮かぶ。 映像化されたバージョンも 見たいと思った。 | ||||
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人間関係の揺れ動きを表現したり、それを通して人の感情の脆さであり強さを 示しており、自己啓発的な意味の読み物としては星4つくらい付けてもいいかもしれない。 (あくまで主人公のような人間関係に消極的な人向けではある。) しかし、小説にしては作者の伝えたいこと、作者なりの答えが前面に出すぎていて どうしてもストーリーとしての深みというか味わいにかける気がする。 小夜子が最後、葵にところに戻ることへの理由が浅すぎる。 戻ったとして旦那との関係についてはなんら描かれていないし無理やり ハッピーエンドにしたような感が否めない。 | ||||
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一言で言えば対人関係の難しさを描いた小説です。主人公の葵と小夜子は人より繊細な心を持つが故に悩みますが、彼女たちのような人との距離感に関する悩みは大なり小なりみな感じていることです。 葵の親友、ナナコの「大切なものはここには何もない」という言葉は心に響きます。では小夜子のいうように「私たちは何のために歳を重ねるのか?」平凡な主婦の葵は一度背を向けた社会に葵を通してもう一度向き合い、ラストで小さな一歩を踏み出します。 角田光代は女性向けの作家というイメージですが、本書は瑞々しい感覚を失わないために広くいろんな人に読んで欲しい小説です。 | ||||
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読んでいる途中、悲しいとか嬉しいとか感動ではないのだけど、 なぜここで、と思うようなところで急に涙が溢れてしまうことが何度かありました。 例えば小夜子の子が、海を見て驚いて固まってしまったシーン。そこで。 なぜそこで…自分でも驚くほど号泣しました。 自分でもどんな気持ちなのか全く分からなくて、 そういうのは初めてだったのでかなり戸惑いました。 わたしには子供はいませんし、すごく望んでいるわけでもなく どちらかというと葵のように自分の体のことは省みず仕事ばかりしてきました。 でもどこかで、母親としてしっかりやっている女性や、 子供の初々しさ、日々の小さな感動、そういうものに憧れがあったのかもしれません。 学生の頃の繊細で刹那的な感じ、 大人になってからの、簡潔には言い表せない女性同士の感情、 単なる共感だけでは収まらない、心の奥底の、 自分でも気づかずにいるような部分に触れられるような一冊でした。 | ||||
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作品にワクワク感がないし、それなりに読むけれど読了した後何も残らない | ||||
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この作者の作品は2作品目です。 もう1作品は八日目の蝉。 どちらも女性の心情や背景までも痛いほど伝わってきて、まるで自分がその主人公になったかと錯覚してしまうほど。 この作品は2つのオムニバス形式で交互に書かれています。 とてもわかりやすい繋がりです。 結局のところ、人それぞれいろんな苦しみを味わった過去があり、そして現在も今からももがき苦しむんだと。 でもきっとそれは無駄にはなっていないのだと。 私にはそう作者が伝えたいのだと思いました。 読んだ方それぞれが、感じ方が違ってくる作品ではないでしょうか。 きっと数年して、私自身も背景が変わった状況で再読すると、また違った感じ方をするような気がします。 派手ではないけど、後からじわじわくる、そんな作品です。 久しぶりにいい作品に出会えました。 | ||||
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学生時代、社会人、主婦仲間同士。 過去から現在まで色々となやましい関係が 本を通して描かれている。 葵とナナコ、葵と小夜子、 基本的にその2つを軸に話が交互に進んでいって 人間関係が面白くてどんどん読み進めていける。 | ||||
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どんなお話なのかな~?と思いを膨らませながら読み進めていきました。情景が細かく描かれていたので想像しながら読めました。人にはいろんな人生、過去があり現在、未来へと続いていくのだと思いました。こころ温まる作品でした。 | ||||
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名前の知られた作家なのに、なぜか今まで手に取ることなく、今回初めて読みました。 私自身、いじめられてはいなかったけど、友達もいませんでした。葵のようでもあり、小夜子のようでもありました。当時も今も、どうしてかよくわからないのですが、この本がこんなに売れて高評価なのは、同じような人が実は沢山いるのかと。 最近、桐野氏の「ハピネス」を読んだ時も思いましたが、女は群れて安心する部分と、いつはじき出されるか不安でいる部分と、両方かかえてるんですね。私の目には、そんな風に見えなくて、ただ楽しそうに日々過ごしている人たちのほうが大半だけれど、実は彼女たちも何かを抱えてるのかな。 最後に葵と小夜子なりに答えを出しますが、途中に比べてあっさりしすぎていたのが少し残念でした。とはいえ、その答えは私にもまた歩き出す勇気をくれました。入院中なのでkindle で購入しましたが、後で紙の本でじっくり読み返したいです。 | ||||
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作者は受賞などで有名ですが、男としても読みたい作品なので、妻と交互に読みました。さすが繊細で鋭い描写が、男にはない微妙で情緒的な女性心理を描いています。文庫本でしたが、綺麗で読みやすかったです | ||||
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大好きな角田さんの小説。ずっと読みたかったので楽しみでした。 途中、ナナコに感情移入してしまって自分でもなんでここまでと思うくらい、 大号泣してしまいまいました。 家庭環境の豊かさに限らず、人は誰しも自分にしかわからない孤独感を持っているものだと思いますが 自分のトラウマみたいなものとシンクロしてしまいまして。 幸せな大人になったからこそ、自分の人生を振り返れたのかなと今の幸せを噛み締めることができました。 きっと読後、登場人物の三人の女性それぞれに希望を持たせたかった終わり方だと思うのですが 大変残念だったのは大人になってバリキャリの葵と高校生の葵がどうしても同一人物に思えず・・ 高校生から大人になるまでの感情の移りをもうちょっと書いて欲しかったな。 たぶん、そこだけが共感できないというのか・・ この小説は芥川候補にもなったそうですけど、それが賞を取り損ねた原因なのかなって感じてしまいました。 角田さんの小説は人が誰しももっている感情を優しく、驚くほどさりげなく、だけどピンポイントで付いてくるとこが たまりません。ふいにやられたーっていうあの感覚がトリコにさせます。 まぁ、賞とらなくったって大好きなんですけどね。 幸せは人の数ほど。何が幸せか価値観も人それぞれです。 高級車やマイホームに幸せを感じる人もいれば 朝、家族の笑顔を見ながら珈琲を飲むのも幸せ。ナナコちゃん、幸せになってるといいな。 | ||||
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肩越しの恋人、よりは受け入れられて、先を読んでみよう、と思って携帯していましたが、いつの間にか紛失してしまった。 申し訳ないが、それでおしかったとか、残念とか、悪かった、と思えない。 大切にできなかった自分を責める気になりません。 | ||||
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読みやすい文体だが、女性主人公ということで あまり物語に入っていけなかったが、 葵の過去が明らかになるにつれて引き込まれた。 女という生き物は、いくつになっても変わらないのだ、と妙なことを考えてしまった。 海外旅行のエピソードがよかった。 葵の変化が無理なく読めた。 女という生き物はずっと対岸同士にいているものなのかもしれない。 二股に分かれた川ではわかれ橋のある川では一時ともにすごす。 ただ、個人的な好みで★みっつ。 | ||||
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実は七年くらい前に読もうとして、「なんだ、女の生きづらさとかそういうあれか」と思って放置していたのだが今回読んで、葵とナナコの再会のところで不覚にも泣いてしまい星五つつけようとしたのだが、待て待てしばし待てしばし、と一日置いて考えた。というのは、この泣き方は「一杯のかけそば」で泣くのに似ているなと思ったからである。特にひそかにナナコと会わせるお父さんの造形とか。 葵とナナコの話が中心だが、その観察者になっている小夜子はなぜ必要なのか。これは、葵とナナコの話に奥行きを持たせるためと考えてもいいし、葵という起業家の過去が謎になっている構造と見てもいい。しかし、小夜子のバックグラウンドが、ぼやかされてはいないか。横浜あたりの中高一貫校つまりフェリスから、日本女子大あたりへ行ったと思しいが、小夜子の両親が全然出てこない。いい家の娘らしいのに、なんで姑がいる結婚をしたのか。また結婚したころは舅だっていたはずだ。そのへんが分からないのである。また葵と小夜子は文学部へ行ったというわりに、教養的バックグラウンドが出てこない。大衆を相手とする直木賞作品の宿命なのであろうか。 | ||||
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いろんな人が、いろんな過去を持って、それぞれの今につながる。人の目を気にしないで生きていこうと思える作品でした。 | ||||
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角田光代さんの本に興味があり、直木賞を取ったこちらを選びました。 正直に言うと、買ったものの最初の少しだけ読んでつまらなかったらすぐに読むのをやめようと思っていました。 私はそこまで読書好きでも無く、読み続けるのに努力が必要になるような本なら、 どんなに良本でも読破出来ないだろうと思ったからです。 出だしの数ページは、先の展開が掴み切れず、読み続けられるか心配に思う部分もありました。 が杞憂でした。 圧倒的な筆力、表現力。とにかく読みやすいのに、緻密。 ストーリー展開の運びも上手い。言葉通り、すぐに本から目が離せなくなりました。 ただの起承転結で読ませる本ではなく誰もがこれまでの人生で一度は感じたことがあるのではないか?という気持ちや経験、それにまつわる人生観がストーリーの進行に緻密に絡んできます。 社会の中での疎外感やコミュニティ内のヒエラルキーが生みだす様々な理不尽、そうした流れに抗う勇気が無い自己嫌悪。 自分の存在を、遠い人や時に近しい人からも軽視されることへの耐えられない痛み。 仲間を見つけても、向き合い関係が深まるごとに、真には解り合えないのではないか、と怖がり、 いつか絆を失うことを恐れ、無力さに打ちひしがれる。 こんな風に書いてしまうと、すごく希望が無く虚無感に満ちているように思えるかもしれませんが この本には希望があります。 どなたかも指摘されていた通り、少し、ご都合主義っぽいラストに思えなくもないのですが読後感の清々しさはそれを大きく超えています。 周りにも薦めます。 | ||||
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人との関わりにコンプレックスのある二人を対比させながら、中盤の息が詰まる展開からラストまで、面白く読み進めることができる。心の表現が、うまい。 | ||||
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