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対岸の彼女



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【この小説が収録されている参考書籍】
対岸の彼女
対岸の彼女 (文春文庫)

対岸の彼女の評価: 4.24/5点 レビュー 355件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全355件 201~220 11/18ページ
No.155:
(4pt)

知らず知らずに共感していた

最初、主人公である陰気な専業主婦の小夜子や職場や学校で繰り広げられる女同士の悪口の攻防に「私は違う」と共感できず、遠目で見ていた。私は三十代の共働き主婦で子ども一人、結婚で地元から離れた。 確かに高校時代は女同士の付き合いが一番で楽しくて楽しくて、ずっと続くと信じていた。 けれど、その関係も音信不通とはいかないまでも疎遠になったことは確か。今、周りには親友と呼べる気安い友人はいない。 本が後半に入っていくと、主人公や若き葵たちのもがく姿を見つめながら、人間関係を煩わしいと思いつつも、心のどこかで、信じ合える身近な友人が欲しいと願っている自分にはた、と気付いてしまった。 読み終えると、友人を欲すること、失望を恐れずに人を信じようとすることは自然なことだし、自分に必要なことだと知らず知らず共感していた。 こういうことは、周りにいる大人たちの誰もが口にはしないことだから、尚更、心に深く響いた。 大人になった女同士のかなりリアルな友情感を描き出している名作。
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4163235108
No.154:
(2pt)

直木賞の価値

直木賞を取った作品は面白いと思っていただけにショックなぐらいつまらない作品だった。他者と関わりたくない心情は年を経るに連れ薄まっていくというのも真実、年と共に偏屈になっていくのも真実、傷つきたくはないのが真実だと思うが、それでいいのか的なことをエンタテイメントから直接の示唆を受けるのは望まない。あんはおかんか!?最低評価でないのは最後の10数ページはカタルシスがあったから。
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No.153:
(3pt)

対岸は遠くない

人との係わり方。簡単な人にとってはとても簡単なことなのでしょうけれど、そうでない人にとってはいくつになっても難しいですね。スポーツが得意な人、勉強が得意な人、お金をもうけるのが得意な人がいるように、人間関係が得意な人がいて、そうでない人がいます。子どもの頃、人との係わりで嫌な経験をした人も、大人になると何食わぬ顔をして生きているけれど、意外とその経験は心の片隅に残っているのかもしれません。そんな経験を持つ二人の女性が、大人になった今、キャリアウーマンと専業主婦という全く違った境遇の中で出会い、相手の過去に自分の過去を見つけます。「私って、いったいいつまで私のまんまなんだろう。」この書き出しにドキッとする人は少なくないと思います。自分はいくつになっても自分まま、苦手がなかなか克服できない。そして、自分から生まれた子どもも自分と同じ苦手を抱えている。他人は自分を映す鏡だという言葉もありますが、気になることばかりが目についてしまいます。そうして全く違う世界に目を向けたつもりでも、実はそこにも自分と似たものを見つけてしまう。本の出だしは、主婦と高校生の日常を淡々と描いたもので、劇的ではないのですが、読み進んでいくうちに、二つのストーリーが溶け合い、主人公が成長します。他人の中に見つけた自分と向き合った時、少し何かが変わるのかも知れません。「対岸」というのは、「遠い」ということではなく、「見える場所」ということのように思いました。
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4163235108
No.152:
(4pt)

30代のナナコは、いったい何をしているだろう

たまたま手に取ったこの本が、自分と同じ30代女性を主人公にしていることと、葵の故郷が自分と共通していることに驚きつつ読んだ。女子ってなぜか、仲良しグループを作りたがる。小学校のころ、特定のグループの子とべったり一緒にいて、トイレに行くことでさえ連れ立ってた。それが、「友達」ということなのだと勘違いしていた。でも、ちょっとした諍いで仲間はずれができ、そのターゲットは次々と代わる。つい昨日まで仲良くしてた子を仲間はずれにしてしまう罪悪感。次のターゲットに、自分がなるのではないかという恐怖感。私も小夜子のように恐れていた。だけど、ナナコは違う。つるむ友達を多く作る事に、自分の大切なものはないと言い切れる強さを持っている。起こっていることを、ポジティブな言葉で表現するナナコ。いまでも憧れるな〜、こういう言動が出来る人。連絡を取りたいけれども、逆に連絡することに怖さがあって縁遠くなってしまった、葵とナナコ。もしも30代になって、偶然出会うとしたら。二人はどんな言葉を交わすのだろう。30代になっても、ナナコの核は変わらず、あの頃の大切なものを大人になっても大切にしている強い女性であってほしい。
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No.151:
(5pt)

「 YELL 」の二番を彼女達の為に

娘が前に買って妻も呼んで本棚に。数年後上京時の車中で読むために、私がたまたま手にとりました。上質な余韻がありますね。良いワインのようなかすかな芳香を思い出しては、胸がキュンとなります。離れ離れの友人のその後を思わずにはいられません。いきものがかりのあの歌とつながりますね〜。
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No.150:
(3pt)

掃除の持つ意味が興味深い

30代女性のテーマなのかもしれないけれど人間関係と閉塞感。最近こういうテーマを読んでもピンとこない。自分が男だというのもあるのでしょう。でも、たぶんすごく共感する人がいるんだろうなとかうまく描けているんだろうなっていうのはわかる。それに、物語の重ね方とずらし方、後半まで一気に読ませる仕組みとか、作者の力量みたいな物をすごく感じる作品ですさすが角田光代さん。この物語でもっとも共感できたのは、働きだした彼女が「掃除」を仕事にすること。村上春樹の雪かきや大崎義生の水槽あらいのように、(こちらは主人公が男だけど)彼女は掃除をすることで現状打破するのです。意味があろうとなかろうと、誰かが変わってくれる仕事であろうとなかろうと。手袋をはめず、直接シンクをあらう。そうすればある時突然、汚れがとれる。人間関係も、同じなんだろうと思う。
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No.149:
(5pt)

爽快感が残る!

初めて角田光代さんの作品を読みました。私と同世代の作者。物語に出てくる音楽に懐かしさを感じたり出てくる背景に一体感を感じました。現在、過去と話が繰り返され未来へと繋がるものです。読んで思ったのが過去があるから現在があるという事。過去がどんなに辛くても未来は必ずある。正反対の性格、生き方をしている同級生の女性2人が主人公になっている。お互い全く違うようであるのに根本は同じで求める方向は同じなんだと気付いていく物語。友情ってなんだろう?純粋な友情が描かれてる作品でした。
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No.148:
(4pt)

角田さんは女の人生について真剣に冷静に語る

『八日目の蝉』に続き、角田作品はこれを選んで読んでみました。マイクロバスに女たちが乗せられてある所へ向かうシーン、子供のいる女・いない女の両方の人生を真面目に冷静にえがく筆致は『八日目の蝉』に生かされるモチーフとなっている。10代に出会い、もう二度と会うことはないだろうけれど、一生忘れない何人かの女友達のことを思い出しながら読んだ。私にもこういう行き場のない思いを分かち合い、そこから一緒に脱出しようと、毎日毎日学校の帰り道や、電話や、手紙で語り合った友達がいた。しかし、結局はお互いを頼ることなく、それぞれが男性に恋をし、その行き場のなさを突破していったように思う。私もそうだ。その時点で、急に疎遠になり、高校時代のようには付き合えなくなった。女の人はどうしても自分と同じ境遇の人としか仲良くなれず、ひとたび属性が異なると関係は簡単に切れるというところを角田さんはとてもうまく描けていると思う。でも、関係は切れても一生忘れない。その関係を胸に、人生に行き詰ったときに、その友達との記憶が道を照らす灯台となる。その光に導かれて、また新しい光となる人と出会っていってね、というのが角田さんのメッセージだろう。
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No.147:
(5pt)

青春のバイブルです

自分の10代の頃を思い出すと、それはドラマや漫画とはあまりにかけ離れた世界でした。青春などというのは大人が勝手につけた名前で、実際は残酷で苦しくてみっともなかった。そして私も主人公達と同じような女子特有の閉塞感に辟易していました。あの頃に戻りたいかと聞かれれば、断固として「No!」と答えるでしょう。この本を読んで行くと、一気に当時の閉塞感の中に引っ張り込まれます。そして、彼女達と同じように苦しみ、感情を共にします。気がつくと泣きながら読んでいました。読み終わる頃には彼女達は自分の友人のような感覚になってしまい、「ナナコちゃん、今でも元気なんだろうか?」とか、「わたしも葵ちゃんの会社で働きたいなぁ…」と思ってしまいます。ここまで読者を引っ張り込む作品もそうはないでしょう。うーん、直木賞すごいなぁ…ドラマや漫画ではまず描かれない、地味で普通で、悩みを抱えている女の子にスポットライトを当ててくれた角田氏に感謝です。これは私の青春のバイブルです。
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No.146:
(4pt)

これで角田ファンになりました。

小説からちょい離れ、気が向いた時にパッと読み出せるエッセーなどが多かった頃がありました。そんな頃、ふと読んだ一冊がこの作品。読み始めてどんどんのめり込んだのを覚えています。二人の女性の人生、複雑な感情がこんなにも的確に文章で表現されている…凄いと思いました。のめり込んだ分、ラストが“あれ??”という印象ですが、それでもおもしろかったことには変わりなし!です。久しぶりに小説の楽しさを味わうことができた一冊です。この作品をきっかけに角田作品を手にとるようになりました。
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No.145:
(5pt)

女のキャリアガイドになる

これから社会に出ようとする私には、本当に勉強になる1冊。専業主婦の現実、キャリアウーマンの現実、結婚と育児の現実。すべての現実と希望を学べた
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No.144:
(3pt)

後味が…

友達のススメで読んでみました。
次々と読みすすむ感じで、退屈はしない作品ですが、
どうも、暗い気持ちになってしまい ちょっと苦手でした…。
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4163235108
No.143:
(4pt)

人生の彩り

ある女流棋士が、大変高い評価をし、人生を変えた一冊として紹介していました。僕は彼女が新聞に連載していたエッセイが好きで、どうすれば彼女のような女性の人生が変わるのか知りたくて、この小説を手に取りました。
(私って、いったいいつまで私のまんまなんだろう。)こういう書き出しで始まるお話に、ああ、人生の転換願望の主婦の、結局幸せは足元にありました、という「青い鳥」話かなとも思いましたが、決してそうではありません。一人娘を育てて、やや専業主婦に倦んできた女性(小夜子)と、波乱の高校生活の末、大学卒業後、実業家になった女性(葵)の、それぞれの生き様の話ですが、小夜子の現在と葵の過去が交互になっている、いわゆる変則的な交互小説です。
女性は、男性より格段に自己実現願望がつよい面がありますが、作者はそのような小夜子を、決して否定はしていません。野放図で、やや自虐的な葵という存在を反面教師としつつ、彼女の生い立ちを叙情的に披露することで、彼女達を肯定しています。結局、既婚、未婚、あるいは出産したのか否か、という、ある面女性のステータスとも思われるような人生の経緯とは、その人個人の特性にはなんの関係も無いのだ、人はそれぞれの岸辺に佇んでおり、その人以外にはなれないのだということを、香山リカよりも何年も早く、こんなすばらしい小説にしてくれていたのですね。
小夜子が清掃に向かう部屋の住人、葵の親友ナナコの家族。いろんな人たちが私たちに絡んでくる。それでこそ、僕らの人生に彩りができるのですね。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108
No.142:
(1pt)

期待はずれ

既婚女と独身女の今現在生きてる世界が違う、どうしたって心通え合えない、分かり合えない、お互いの満たされない何かを、すれ違ってく何かを どう物語りにして、見せてくれるのか、期待していた。 期待はずれだった。山本文緒だったらもっと上手く描けたテーマだろうと思えて仕方なかった。
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4167672057
No.141:
(4pt)

対岸の彼女

幼い子供を持つ平凡な専業主婦とバリバリのキャリアウーマン。
そんな二人が理解しあえることが出来るのか?
一見正反対な二人だが、どちらも人間関係で暗い過去や
コンプレックスを抱えて生きている。
葵の「一人でいるのが怖くなるような沢山の友達よりも、一人で
いても怖くないと思わせてくれる何かと出会う事の方がうんと大事」
(本文より抜粋)
という言葉が心に響いた。
結局頼れるのは自分だけ。
いついなくなるか分からない友達よりも
自分にとってゆるぎないものを得た方がずっと心強い。
彼女の辛い過去を思うとこの台詞は一層重みが増す。
「なんのために私たちは年を重ねるんだろう」―
「また出会うためだ。出会う事を選ぶためだ。
選んだ場所に自分の足であるいていくためだ。」
(本文より抜粋)
人との出会いは時に人を傷つける。年を重ねれば重ねるほど、人付き合いが
より億劫になって殻にこもってしまう人も多いのではないか。
その一方で、より人生を豊かにするのも、出会いなのだ。
日々彼女たちのような真逆な立場の人と接する機会の多い私には
共感できる部分が多く、何だかひとごとでないような気がしました。
傷つく事を恐れず、出会いを大切にしていきたい。
そんな気持ちにさせる本でした。
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4167672057
No.140:
(4pt)

女はドロドロだ

対岸で傍観していたと思えば、いつの間に彼女と同じ岸に立っている。川という隔たりは橋をかければ意味を為さなくなる。小さな旅行会社を営む葵の高校時代と、結婚して子もちの小夜子が葵の会社で働きに出始めた現在が交互に綴られ、やがて一点で交わっていく。女が作るグループに入れない二人。女の子は、はたから見ても親友だったグループが進級してクラスが変わると、まったく関わりも持たなくなることがある。グループの構成員もコロコロ変わり。グループ内のハブもあったりして。大変。みんなそんな気持ちからどうやって大人になるんだろう。本当に信頼できる女友達って出来るの?傍にある、素朴な人間関係のなぞ。「女はドロドロしてる」と言われる所以がここに。
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No.139:
(5pt)

甘くて切ない

面白かったです。
事件後に二人が再会してタクシーで移動する場面は泣いてしまいそうでした。
情景描写もうまくてスムーズに頭に入ってきます。
若さゆえの退廃的な感覚をこの年齢の方が器用に表現されているので驚きました。
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No.138:
(4pt)

読んでよかった。

ああ、これは読んでよかったと思えた本。
30代〜40代の女性には、共感できるところがたくさんあると思います。
家事はゼロ掛け算。
すべてきちんとできていてゼロ。
どんなに頑張っも、ゼロに何をかけてもゼロになる。
私たちは、何のために歳を重ねるんだろう。
・・・その答えを、主人公は最後に見出していく。
男性には退屈なだけかもしれないが
女性には生きるヒントが得られるかもしれない。
家庭をもつ女性も、仕事に生きる女性も。
人との関わりについて考えさせられた。
この本には、友情という言葉が、まったく出てこない。
しつこいほど、女同士の関わりについて語っているというのに。
そこがまた、面白いところかもしれない。
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No.137:
(3pt)

「対岸」にいきなり行かずとも、地道な一歩が大事

小夜子と葵と言う同年齢の二人の女性の生き方を通して、自己と他者との心理の乖離と同一性の問題、そして解放された心の行き着く先を問い掛けた作品。章毎に交互に二人が語り手となって物語が進んで行く。小夜子の章は現在、葵の章は高校時代を描いている。
小夜子は他人と溶け込めない性格を強く感じ過ぎ、公園デビューの失敗等から、家に居る事に気詰まりを感じ、働きに出る事にする。多くの不採用を経て、得た職は天衣無縫な葵が経営する旅行会社。だが、実態は清掃会社だった。一方、葵は横浜出身だが、中学校の頃イジメに合って、高校入学の時に地方(最下段参照)に引越し、そこでは何とか過ごす。そして、ナナコと言う他人の思惑を全く気にしない同級生と友達になる。
ここから異邦の心を持っていると思い込んでいた人間と、実は同一の魂を感じたり、その逆の経験をする様が木目細かなエピソードの積み重ねで綴られる。そして小夜子が心を解放する事を覚え、自由と自信を持ち始めるが、そのまま行き着けば...現実の「対岸」。愚痴と不満を我慢して現実を生きるか、自身を解放して「対岸」に行くか、誰もが一度は悩む普遍的な問題でありながら、答えが出ないテーマで読者を惹き付ける。細かい点だが、傷心の小夜子が家の掃除に打ち込む事で心を落ち着けるシーンは女流作家ならではと思った。途中までさしたる効果がないと思っていた時間的カットバックが後半から活きて来る構成も巧み。結末での小夜子の決断は、作者の前向きな善意と解したい。
本筋とは関係ないが、記述からして葵の引越し先は群馬県桐生市、廃線と称しているのは旧足尾線(現わたらせ渓谷鉄道)であろう。こうして特定できる地域に対し、"閉鎖的な田舎町"等と蔑視的言辞を弄するのは如何なものだろうか(-1)。
対岸の彼女 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:対岸の彼女 (文春文庫)より
4167672057
No.136:
(2pt)

描写は優れていると思うが・・・

直木賞っていうのにつられ手に取った。あと主人公たちの年齢が近いのと
同性であるというのもあり、共感できるんじゃないかと
期待したが…
正直まったく共感できなかった。葵の過去のエピソードが
若干楽しめたくらいだった。自分が子持ち主婦か、あるいは
そういう立場の人が周りにいないと入り込めないと思う。
自分の周りには既婚・未婚含めほぼ全員上昇志向の
キャリアウーマンしかいないから、全然身近じゃない世界
でがっかりだった。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108

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