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リガの犬たち
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リガの犬たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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スウェーデン、デンマーク、ラトビアが舞台の刑事物。Amazonプライムビデオと文庫本では大分ストーリーが異なりますが、それぞれ見応え読み応えがあります。 | ||||
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危機一髪・・ヴァランダーはこらえ切れなく・・始末した。ショーンコネリーだったらと思うとなお更・・笑いが込み上げてくる。片思いの未亡人の為に、仲間にも嘘をついて外国へ非合法で忍び込み、散々どつかれた挙句、抜け殻となって生還すると言う、本当はスパイ小説なのだ!! | ||||
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4日届きました。 商品も良好でした。 ありがとうございました。 | ||||
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スウェーデンの片田舎の海岸に流れ着いた救命ボートに2人の射殺死体。 この死体をめぐる謎解きは普通の刑事物として始まり、死体の身元や救命ボートの謎を解き明かすミステリーとして展開していくが、死体がバルト海の対岸のラトヴィアから流れ着いたものだと判明し、ラトヴィアから派遣された刑事との合同捜査を経て、事件がラトヴィアに移送されるあたりから物語がにわかに急転回し、スパイ物もどきのハードボイルドタッチになっていく。これは刑事ヴァランダーシリーズでは異色の展開といえるだろう。 この著作が書かれたのはソ連崩壊直前であり、当時ソ連邦内だったバルト三国の独立運動も活発化していた。 ベルリンの壁の崩壊に続く東欧諸国のドミノ倒しのような民主化で、ソ連の支配も末期的だったと思われるが、それだけに守旧派の暴力的な締め付けもあったはずだ。そういう時代背景を考えると、ハードボイルドタッチもあながち現実離れしたものではないだろう。 いずれにせよ、この小説では、ジェームズ・ボンドのようにかっこよくはないが、ヴァランダーのドンキホーテのような無謀な騎士道精神の発揮が楽しめる。 なお、著者あとがきでソ連のクーデターは小説完成数ヶ月後の1991年春と書いてあるが、正確には1991年8月19日である。著者の勘違いか翻訳ミスか。 守旧派のクーデタ失敗後に事態は急展開し、バルト三国の独立承認は同年9月6日、ソ連の消滅は同年12月17日である。 | ||||
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スウェーデン警察小説・刑事ヴェランダー・シリーズの第二作。出版は1992年。 共産党一党独裁を放棄し、ペレストロイカ(改革)グラスノスチ(公開性)を推し進めたゴルバチョフ大統領が、バルト三国独立承認を決断したのが1991年のこと。承認が宣言されたからと言って、翌日から即事態がスムースに移行したわけではない。旧ソ連に連なる勢力と新生独立派との暗闘・必死のバトルが繰り広げられていたに違いない。ゴルバチョフ氏自身、反対派にウクライナで拘束されクーデターの危険にさらされた。 対岸スウェーデンの人々もかたずをのんで事態を見つめていたに違いない。 小説の輪郭、長所・短所も他のレビュアーが述べている通り。スウェーデン南端の田舎警察署の一刑事が、単身ラトヴィアに密入国して殺人事件の捜査に当たり、独立派地下グループと連携しつつ事件を解決するのはおよそリアリティに欠けるのだけれど、私はこのさえない刑事が好きだからこれはこれでいい。ラトヴィア独立に至る生みの苦しみを俊敏に小説に取り入れた作家のセンスを買いたい。ヴェランダーたちを尾行・つけ狙うリガの男たち(敵・味方いるのだが)・・・タイトル「リガの犬たち」もなかなか良い。 ただ私たちは、2014年余りにも複雑・ドラマティックなウクライナ危機に遭遇したためか、小説のリガがスケール・ダウンして見えるのが少し残念だ。 | ||||
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シリーズを読破の予定です。 主人公が当たり前の悩みや苦労を抱えつつも誠実な人柄で応援したくなります。 今回は外国の複雑な政治情勢にも巻き込まれハラハラドキドキでした。 海外物は翻訳調の文体や混乱しがちな人名が気になりだすと読むのが苦痛になりますが このシリーズは読みやすいです。翻訳が素晴らしいのでしょうね。 | ||||
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スウェーデンの港に不審な死体が漂着し・・・というお話。 流れ着いた遺体を捜査する内にやがて国外にも波紋が広がり、東欧の深い闇に行きつき・・・というスケールの大きい警察小説。その話の広がり方から警察小説というよりも謀略小説として評価する人がいても納得できる大風呂敷の広げ方の巧さに脱帽の作品。 ここの所、話の要所で東欧をネタのする推理小説やサスペンスが多い様な気がしますが、トレンドなのでしょうか。トレンドと言ってもオシャレな物では全然なく、かなり深い闇を抉り出す物が多くて、読んでいて引く物も結構ありますが、本作もやはり東欧の方のシャレにならない様な事件や事象を扱っていて、日本人の知らない所でかなり嫌な目にあっていた人がいたみたいで、己の不勉強さを恥じた次第です。 個人的にはランキンのマルコム・フォックスのシリーズと共に最近一番気に入っている警察小説のシリーズです。 シリーズ主人公のクルト・ヴァランダー警部も訳者あとがきに触れられている様に実に人間味溢れるキャラクターに造形されていて共感を覚えます。この後のシリーズでも更に深化しているであろうと思って期待しますが、著者のマンケル氏は既に亡くなっているという事で残念。ご冥福を祈ります。 既に完結してしまったシリーズだけど今後の進展が気になる第二作。機会があったら是非。 | ||||
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スウェーデンの海岸に二つの死体を乗せたボートがたどり着く。 捜査を手伝うためにラトビアから来た刑事が帰国直後に殺害される。 ラトビアに乗り込むヴァランダー。 そこは予想をはるかに越える全体主義国家であった。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 頼りなくモテないヴァランダーが地味にウロウロしながらも事件を解決する話。 これは、、、ミステリとしてはあまり評価されないだろう作品だが、 僕はヴァランダーの人間性に惹かれてるので、 面白く読めた。 とはいえ、後半部は飛ばし読みになった。 会話部分を読んでいくだけで内容が把握できるのがうれしい。 この作品はバルト三国の政治状況まで描き切ろうとした野心作であり、結果はどうであれ、その努力がすばらしい。 これでヴァランダーシリーズはやっと二つ読めた。 やれやれ、先は長いなあ | ||||
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ヴァランダー刑事の登場する第2作。 スコーネというスウェーデンの地方に勤務しているのにも関わらず、 今回のヴァランダーは冷戦のスパイさながらの大活躍を見せる。 奇妙な殺人事件をめぐってラトヴィア警察からきた中佐と知り合いになったヴァランダー。 間もなくラトヴィアに赴いた彼は大きな陰謀に巻き込まれ、 ロシアの影響下にあるラトヴィアの悲劇,命がけで体制に 逆らう人びとの苦しみに直面し、現地の女性を恋するまでになる。 ヴァランダーものの熱心な読者には最後の謎ときが少々物足りないかもしれないが、 冷戦に翻弄される小国の苦悩を描き出す作者の筆致は鋭い。 スリリングなだけでなく、世界情勢についての知識も与えてくれる秀作。 いつものことだが、ヴァランダーの何とも人間味たっぷりなところに実に共感を覚える。 | ||||
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ヘニング・マンケルの<ヴァランダー警部>シリーズ第2弾。’03年、「このミステリーがすごい!」海外編第19位にランクインしている。 スウェーデン南部の海岸にゴムの救命ボートが流れ着いた。なかには高級なスーツ姿の若者ふたりの射殺体が横たわっていた。やがて死体がラトヴィア人だと分かると、バルト海を挟んだリガの警察から中佐が派遣され、引き取っていったが、帰国直後に中佐は何者かに殺害されてしまう。ラトヴィアからの要請を受けてヴァランダーは現地に赴く。スウェーデンの田舎町イースタとはまるで勝手が違う警察の捜査体制に戸惑うヴァランダーに、謎の地下組織らしいところから接触が図られる。 後半は、中佐の未亡人から懇願され、一度は帰国したヴァランダーが、身分を偽り、ラトヴィアに再び潜入するのだが、彼は自分でも知らない間に、命の危険すら覚える謀略の渦中に身を置くことになるのだった。 本書が発表された’92年は、ラトヴィアが旧ソ連から分離独立した直後であり、いまだソ連に通じる人脈によって掌握されている社会で、地下で密かに、しかし果敢に命がけで自由を求め、独立運動をする人々の姿が生々しく描写されている。そんな人々に頼りとされるヴァランダーの動きは、警察小説を離れて、東西スパイ小説の趣を感じる。 本書は、知られざるラトヴィアの首都リガでのヴァランダーを描くことにより、世界に冠たる福祉国家として名を馳せるスウェーデンといえども、バルト海の対岸の国家とは無縁ではいられない現代の国際情勢を訴えているように思う。 | ||||
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"刑事クルト・ヴァランダー"シリーズ第二作。 天才忍者来人薔薇弾覚醒! 忍法<人形隠れの術>炸裂!! 糞遁の術は未完成…。 という話です。(ちょっと違うw) 冗談抜きでここまで楽しくなるとは思ってませんでした。 スウェーデンの田舎町イースタの刑事が、 バルト三国を救うためにラトヴィアでテロリストになるという、 大スケールの話に発展してワクワクドキドキしますた。 人権擁護国家のスウェーデン人なので、 テロリストと化しても、 殺人はしないのが素晴しい! 銃を持った敵を素手で倒した後に、 敵の銃を奪うという発想が皆無なのが素晴しい。 銃を持った敵が複数いる場合は、 仕方なく敵の銃を奪おうとするが、 基本的に肉体派ではなくて知性派(正しくは妄想派w)なので、 肝心の時にアクションが滑って絶体絶命! 戦うより隠れること逃げることが得意な斬新な主人公である。 殺人犯なんて滅多に現れないのんびりした田舎で、 空き巣や寸借詐欺の相手するのが本人の理想であったが、 如何にしてクルト・ヴァランダーが覚醒し、 世界平和の為に行動するようになるか、 楽しみに読んでください。 そして皆様も全体主義への怒りを覚醒させよ! | ||||
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主人公が偶然かかわるようになった人たちのために、迷い、混乱しながら、深みにはまっていく姿にはハラハラさせられた。特にスウェーデンからラトヴィアへ、海路と陸路を使って潜入するようすがスリリング。また、独立運動家たちの命がけの同士愛、愛国心には、そういったものを身近で見たり、感じたりした経験がないせいか、うらやましさすら感じた。しかし、社会主義国ではこんなにも簡単に反体制派の人びとを殺していたのだろうか? 誇張されているとしても恐ろしい。 | ||||
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