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仔羊たちの聖夜
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仔羊たちの聖夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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さまざまなレビューサイトで“イヤミス”として名が挙がっており、興味を惹かれて読みましたが、素晴らしかったです。 「クリスマスイヴの自殺」という不気味で、期待感高まる設定を見事に描いており、時間を忘れて一気に読破しました。 探偵モノの連作とのことですが、シリーズを知らずとも楽しめるミステリでした。 | ||||
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七回死んだ男という作品で著者にハマり、別の作品も読んでみたくて先日「匠千暁シリーズ」の第一弾彼女が死んだ夜を読みました。 シリーズ第一作は自分にとっては消化不良だったので次作を読むか迷ったのですが、結局第二弾を飛ばして第三弾である本作品に手を伸ばしました。結論から言うと、2作目の麦酒の家の冒険は飛ばしても問題なかったように思います。本作中でちらっと触れるのですが、ネタバレもなく物語の進行には支障ありません。匠千暁シリーズと銘打っているだけあって、主人公の匠千暁と周りの人々の精神面や人柄を作品ごとに掘り下げているのでしょう。そういう点で言えば時系列順に読んだほうがより一層楽しめるのかもしれません。 今作品でも前々作同様、「この直感は正しかったことを後に知ることとなる」とう直接的な表現が繰り返し出てきて、ちょっとくどいなぁ~といった印象があります。匠千暁の勘の良さ、観察眼の凄さを読者に印象づけたいのでしょうが、あまりにも多用されるので食傷気味。好みの問題なのでしょうけど。ストーリー自体は引き込まれるし面白かったです。第三の事件は早々にオチが分かってしまいましたが、第一の事件と第二の事件は意外性に富んでいて良かったです。 | ||||
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西澤氏のチョーモンインシリーズと並ぶシリーズもののタックシリーズの3作目となる長編作品。 本作辺りから凝ったトリックだけで押し切るスタイルを転換させて、その後顕著となるある種の痛みを伴った青春成長ものとしての輪郭が出てきたシリーズのターニングポイント作と言えるだろう。 それまでの西澤作品からするとトリック的にはかなりシンプルな印象を与えるが、そこを犠牲にしてでも描き出そうとした独特の西澤氏ならではの世界観が堪能できる作品である。 | ||||
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タック、ボアン先輩、タカチの三人が初めて会った一年 前のクリスマスイヴ、彼らは女性の転落死に遭遇する。 一年後の現在、転落死した女性が持っていたクリスマスプレゼントとおぼしきものを ボアン先輩が事件の際に拾っていたにも関わらず、その存在をこれまで忘れていた ことが判明する。タカチは、タックとともに遺族を捜し、「プレゼント」を届けることに。 その過程で、二人は五年前のイヴにも、同じビルで似たような 転落事件があったことを知るのだが、今度は、彼らの身近で……。 主要人物達の出会いのエピソードが描かれる本作。 ミステリの趣向としては《ミッシング・リンク》、作品のテーマは「親子の相剋」 ということになりますが、その二つは密接不可分の関係にあり、ミステリとして の仕掛けに、作品のテーマが色濃く反映したものとなっています。 結婚を控えた人や志望校に合格した人といった、傍目には「幸福」 に見えた人達が、なぜビルから転落しなければならなかったのか? そして、彼らがそれぞれ持っていた「プレゼント」に込められた意図とは? 聖夜(イヴ)という舞台が設定され、章題が「××の巡礼」で統一されている ことを踏まえると、本作は一種の宗教的寓話であるといえるかもしれません。 また、純粋にミステリとしてみるなら、周到な構成に唸らされます。 まず、最後の事件である第三の事件の真相を提示し、すべての謎が解かれたと 読者を油断させた後に、最も凄惨で、衝撃的な第二の事件の真相を突きつけて くる手際が秀逸でした。 最後に蛇足ながら。 本作の登場人物たちはシリーズを通して内面的に変化や成長していく存在です。よって、 彼ら自体が、ミステリの仕掛けの変数となっていることを念頭において読むべきだと思い ます。 | ||||
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『彼女が死んだ夜』『麦酒の家の冒険』につぐ本格ミステリーシリーズの第三弾。前作まではこの作品からより深く描かれる『本題』のための準備段階ともとれるのではないか。そういう意味ではこの作品が、シリーズの転換点といえるだろう。探偵役もそれまでのタックからタカチに変更。キャラ(特にタカチ)の抱えている問題がしだいに明らかになっていく。仲良し4人組の人間関係にも微妙な変化が見て取れるこの作品。読むためにはやはり前2作を読んでからの方がよいだろう。そしてこの後の長編『スコッチゲーム』『依存』へと読み進めれば、このシリーズで作者が語りたいことが見えてくるはずである。 それから、この作品でも作者のミステリに対するスピリットを感じることができる点も忘れてはならない | ||||
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