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仔羊たちの聖夜
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仔羊たちの聖夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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悪くはないけど印象薄い内容 | ||||
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さまざまなレビューサイトで“イヤミス”として名が挙がっており、興味を惹かれて読みましたが、素晴らしかったです。 「クリスマスイヴの自殺」という不気味で、期待感高まる設定を見事に描いており、時間を忘れて一気に読破しました。 探偵モノの連作とのことですが、シリーズを知らずとも楽しめるミステリでした。 | ||||
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本の表紙につい目を奪われ 序盤の展開にぐいぐいっと引き込まれ 描く人間模様に心を動かされ ミステリーとしては少し肩をすかされた 感じでした 余談も余談ですが この手のタカチさんのようなキャラクターは全て栗山千明さんを頭の中で描いてしまう脳になってしまうともう難しいです | ||||
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七回死んだ男という作品で著者にハマり、別の作品も読んでみたくて先日「匠千暁シリーズ」の第一弾彼女が死んだ夜を読みました。 シリーズ第一作は自分にとっては消化不良だったので次作を読むか迷ったのですが、結局第二弾を飛ばして第三弾である本作品に手を伸ばしました。結論から言うと、2作目の麦酒の家の冒険は飛ばしても問題なかったように思います。本作中でちらっと触れるのですが、ネタバレもなく物語の進行には支障ありません。匠千暁シリーズと銘打っているだけあって、主人公の匠千暁と周りの人々の精神面や人柄を作品ごとに掘り下げているのでしょう。そういう点で言えば時系列順に読んだほうがより一層楽しめるのかもしれません。 今作品でも前々作同様、「この直感は正しかったことを後に知ることとなる」とう直接的な表現が繰り返し出てきて、ちょっとくどいなぁ~といった印象があります。匠千暁の勘の良さ、観察眼の凄さを読者に印象づけたいのでしょうが、あまりにも多用されるので食傷気味。好みの問題なのでしょうけど。ストーリー自体は引き込まれるし面白かったです。第三の事件は早々にオチが分かってしまいましたが、第一の事件と第二の事件は意外性に富んでいて良かったです。 | ||||
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西澤氏のチョーモンインシリーズと並ぶシリーズもののタックシリーズの3作目となる長編作品。 本作辺りから凝ったトリックだけで押し切るスタイルを転換させて、その後顕著となるある種の痛みを伴った青春成長ものとしての輪郭が出てきたシリーズのターニングポイント作と言えるだろう。 それまでの西澤作品からするとトリック的にはかなりシンプルな印象を与えるが、そこを犠牲にしてでも描き出そうとした独特の西澤氏ならではの世界観が堪能できる作品である。 | ||||
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タックシリーズ三作目。古い作品ですが、前二作よりは文章もこなれて癖が薄くなっていたので読みやすかったです。 本作はタカチメイン。同じ場所、同じ日付で飛び降り自殺が三度続き、死体の横にはクリスマスプレゼント。しかも飛び降りた人は全員端から見れば幸せの絶頂期にある人ばかり、自殺の動機になりそうなことはなく、いったいなぜ?といった不可解な連続投身自殺を巡るストーリー。 全体的に証拠に乏しく、想像のゴリ押しで突き進む推理は推理というより妄想ですが、それはいつものことなのでまあいいとして、なるほど!となる推理と無理やりすぎる推理のギャップが激しいのが気になりました。 トリックの荒さは目につくものの話運びはやはり上手いです。前二作を読んでもいまいち馴染めなかった主要メンバーに本作を読んでようやく愛着が持ててきました。☆3。次作も楽しみです。 | ||||
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一年前のクリスマスイヴ、ある女性の転落事故を目撃することからすべては始まる。自己を省みることがない傲慢さを押し付けることは、自己欺瞞を生み出すことでしか解決をしないのでしょう。 「秘密を持たないということは健全な自我が確立されない、という意味ですよ。子供が秘密を持つのを禁ずるのは、その子供が健全に成長するのを邪魔するということなんだ | ||||
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今回もなんか報われない話ですね タカチやタックたちがはじめて会った時の話が盛り込まれています もう匠チアキシリーズじゃなくて タカチシリーズですね | ||||
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タック、ボアン先輩、タカチの三人が初めて会った一年 前のクリスマスイヴ、彼らは女性の転落死に遭遇する。 一年後の現在、転落死した女性が持っていたクリスマスプレゼントとおぼしきものを ボアン先輩が事件の際に拾っていたにも関わらず、その存在をこれまで忘れていた ことが判明する。タカチは、タックとともに遺族を捜し、「プレゼント」を届けることに。 その過程で、二人は五年前のイヴにも、同じビルで似たような 転落事件があったことを知るのだが、今度は、彼らの身近で……。 主要人物達の出会いのエピソードが描かれる本作。 ミステリの趣向としては《ミッシング・リンク》、作品のテーマは「親子の相剋」 ということになりますが、その二つは密接不可分の関係にあり、ミステリとして の仕掛けに、作品のテーマが色濃く反映したものとなっています。 結婚を控えた人や志望校に合格した人といった、傍目には「幸福」 に見えた人達が、なぜビルから転落しなければならなかったのか? そして、彼らがそれぞれ持っていた「プレゼント」に込められた意図とは? 聖夜(イヴ)という舞台が設定され、章題が「××の巡礼」で統一されている ことを踏まえると、本作は一種の宗教的寓話であるといえるかもしれません。 また、純粋にミステリとしてみるなら、周到な構成に唸らされます。 まず、最後の事件である第三の事件の真相を提示し、すべての謎が解かれたと 読者を油断させた後に、最も凄惨で、衝撃的な第二の事件の真相を突きつけて くる手際が秀逸でした。 最後に蛇足ながら。 本作の登場人物たちはシリーズを通して内面的に変化や成長していく存在です。よって、 彼ら自体が、ミステリの仕掛けの変数となっていることを念頭において読むべきだと思い ます。 | ||||
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「タック」シリーズ中の一作。執筆順と異なり、メンバが初めて出会った頃の事件を対象にしている。 ある年のクリスマスから物語は始まるだが、ここから一年前の回想(メンバの出会いを含む)が入り、女性飛び降り事件が紹介される。メンバは偶然に落下地点にいたのだ。自殺者の持ち物と思われるプレゼントを、これも偶然手にしたボアン先輩の依頼でタックとタカチが贈り主を捜しているうちに、その5年前に同じマンションから高校生が飛び降り自殺した事が分かる。2つの相似的事件の関係は ? そして自殺の動機は ? あるいは自殺ではなく殺人なのか ? タカチが異様な執念で追求する。 ここまで来るのに200頁以上費やしている。幾ら何でも冗長過ぎる。内輪話が多いせいもあるが、タカチを人間離れした凄惨なまでの美人に描き過ぎているのである。作中の男達がタカチを見る目を淫蕩に描くが、傍若無人な捜査の免罪符をタカチに与える目的だろう。ミステリを書く事より、(今回は)タカチの心の闇を描く事に執心しているのである。そして、その闇から導き出される推理は、タカチの境遇を峻烈に反映した更なる深い闇。作者は人間心理のダーク面を強調する傾向があるが、本作は精神分析の実例集を読んでいるようで頂けない。 第三の事件は完全な付け足し。事件の背景もクリスティの作品からの頂きと言うお粗末。青春感傷小説を書くも良し、人間心理を強調した作品を書くも良しだが、肝心のミステリ作家としての本分を忘れてしまってはファンとして困る。論理のアクロバットでカタストロフィが味わえる作品を期待したい。 | ||||
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1997年にカドカワ・エンタテインメントとして出たものの文庫化。 匠千暁シリーズの一冊。出版順とはやや異なるが、『彼女が死んだ夜』、『麦酒の家の冒険』につづく第3弾。時系列順に読み進めることを強く推奨する。 本シリーズではレギュラー・メンバーの抱える心の問題が浮き彫りにされていく。本書と次作の『スコッチ・ゲーム』では、タカチの過去が取り上げられる。西澤氏の好きな暗い話だが、本シリーズではユーモアと酒が効いているので、そんなに重苦しいものにはなっていない。 ミステリとしてはいまいち。テーマにひきずられて、無理を押し通してしまったような。結末の陰惨さは素敵だが。 | ||||
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『彼女が死んだ夜』『麦酒の家の冒険』につぐ本格ミステリーシリーズの第三弾。前作まではこの作品からより深く描かれる『本題』のための準備段階ともとれるのではないか。そういう意味ではこの作品が、シリーズの転換点といえるだろう。探偵役もそれまでのタックからタカチに変更。キャラ(特にタカチ)の抱えている問題がしだいに明らかになっていく。仲良し4人組の人間関係にも微妙な変化が見て取れるこの作品。読むためにはやはり前2作を読んでからの方がよいだろう。そしてこの後の長編『スコッチゲーム』『依存』へと読み進めれば、このシリーズで作者が語りたいことが見えてくるはずである。 それから、この作品でも作者のミステリに対するスピリットを感じることができる点も忘れてはならない | ||||
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