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シティ・オブ・ボーンズ



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シティ・オブ・ボーンズの評価: 4.14/5点 レビュー 28件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全28件 1~20 1/2ページ
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No.28:
(3pt)

読み応えあるなア

死ななくてもいい人間の死を乗り越える主人公ボッシュのタフネスさに惹かれる。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.27:
(4pt)

もやもやが残る

面白かった、これはすべての読み終えた人が持つ感想だと思う。何度もやっと真犯人が現れたかと思うと二転三転するストーリー。警察物が好きな読者を間違いなく夢中にさせてくれる。

しかし、私にはもやもやする箇所がいくつか。以下、ネタバレを含みます。
1.第十二肋骨の骨折は少年が2-3歳の頃の虐待跡だとゴラーが診断したのに、本当とされる最終の真犯人じゃそんなの無理よね。そもそも全骨格の60%しかみつかってないのに44箇所の骨折跡って、あいつには出来ないでしょう。監禁してたわけじゃなし。誤診?冤罪?
2.新人警官の主人公への最後の伝言「あの人達にやらせないで」の意味が不明。
3.そもそもあの新人警官は何故あの場面で・・・。主人公と同じようになることに憧れたの?そんなアホな新人には思えないけど。で、誰のせいにしようとしたのか?「彼にやられたの」って被疑者?もみ合ったことにして?そんな不正を考えるようアホには思えないけど。
4.主人公の最後の決断の理由は何故?「バッジが有るために道に迷う」って結論に至った理由が不明。
だれか教えて。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.26:
(5pt)

シリーズすべてが読みたい

初めてのボッシュシリーズだ。
面白かったことは間違いない。
そこで、このシリーズをもっと読みたいと思い検索すると、最近のものしか出てこない。
シティ・オブ・ボーンズが2005年で、検索した一番古いものが「燃える部屋」で2018年。
その間に何冊もあるはずだが中古以外ないようだ。中古でもいいのだが、上下巻の一方しかないものなどが多く、手が出ない。
出版社にはこの手の人気シリーズは全ての巻を現役版として揃えて欲しいものである。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.25:
(5pt)

一本の骨から始まる哀切のLAエレジー

散歩の犬がくわえてきたきた一本の骨、20年前に埋められた子供。捜査の過程で引き起こされる死、家族の崩壊の物語。結局、みんながいなくなってしまうのか。クライム・サスペンスながらもボッシュの哀切がしみる。しんみりしました。

Amazon Prime の「BOSCH」シリーズ、シーズン1はこの「シティ・オブ・ボーンズ」と「エコー・パーク」を巧みに合体させたもの。「シティ・オブ・ボーンズ」部分はほぼ原作に近い形で進行するのだが・・・ドラマとは異なる意外な死、そしてボッシュの最後の決断と、原作シリーズではボッシュの大きな転機となる一冊。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.24:
(5pt)

すべての骨は姿を現す時を待っている

本書はAmazonPrimeのオリジナルドラマ『BOSCH/ボッシュ』のシーズン1の元ネタの一部として使われています。
 ドラマが1シーズン終わり、その後シーズン2、シーズン3と続くことができるかどうかは、当然シーズン1で好評を得る必要があるでしょう。
 そこで原作としてはボッシュシリーズ8作目となる本作の物語がいきなりシーズン1の脚本に取り入れられたということは、それだけ本作の物語が面白い、との自信の表れとも読み取れます。
 日本においても、それまで扶桑社ミステリー文庫から出版されていたコナリーの作品が、本作から早川書房から単行本(その後ハヤカワ文庫)として出版されたており、それだけシリーズの中でもクオリティーが高いとみなされているのではないでしょうか(個人的には、第3作目の『ブラック・ハート』がお気に入りですが・・)。
 このボッシュシリーズは、原作とドラマでは結末や物語の展開が大きく違うことから、これまでドラマを先に見ていることが原作を愉しむうえでまったく弊害にはなっていませんでした(かえってその違いを愉しむことができます)が、本作に限っては、割と原作の主要な部分をドラマの脚本に取り入れていたことから、多少先が読めてしまった部分もありました(かと言って☆を減らすまではありません)。
 とはいえ、エレノアと破局してしまったボッシュが心惹かれる新米警官ジュリア・ブレイシャーの描かれ方が原作と大きく違っていたり(原作の方が良いです)、本書ラストのボッシュの唐突な決断に驚かされたりと、相変わらずクオリティーの高い作品であることに間違いありません。

 最後に本書で気になったセリフをひとつ。
 ジュリア「あなたは何のために署にいるの」
 ボッシュ「職務かな、ただ、時折やってくる、この腐れ切った世界をまともにするチャンスのために。たとえばこの事件だ。おれたちが推理して結論を導き出すことができれば、あの子に起きたことに対し、わずかながら埋め合わせができるんじゃないか。わからないが、それはなにか意味が、本当に小さなことだが世界にとって意味があるんじゃないだろうか」
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.23:
(5pt)

ジュリアの心の奥底は誰も知ることはできない。

評者は、ハリー・ボッシュ・シリーズの『暗く聖なる夜』までランダムで読んできたことは間違いない。
 この『暗く聖なる夜』のレビューを、2011年5月21日に投稿していたからである。
 何冊かあったシリーズの本を処分したらしく見当たらず再読することもできず昨年の2月ころからできるだけ思いだしながら作品順に読むことにした。
 中には再読したものもあったから読み始めて途中でストーリーを思いだすものもあった。
 このシリーズ一覧を確認していたら本書『シティ・オブ・ボーンズ』(2002年)を読んだ記憶がないので入手して読むことにした。
 引退した医師の飼い犬が散歩の折に咥えてきた人骨が10歳くらいの男の子の腕の骨だったことからボッシュとパートナーのエドガーの捜査が始まる。
 このあたり読んだ覚えがあるような気がしたが、新人警官ジュリア・プレイシャーの登場で初めて読む本だと気がついた。
 ハリー・ボッシュ・シリーズも『ナイトホークス』(1992年)から『汚名』(2017年)まで20作を数えるから評者のように当初ランダムで読みはじめたが、処分した本もあり、新たに入手して既読したことを知ることになった本も何冊かあった。
 何冊も再読したことからボッシュが子供のころから老いてくるまで辿ってきた道をより多く知ることになった。
 本作で元開業医のポール・ギョーが「もし、私が犬を散歩に連れていかなければ二人の人間が命を失うこともなかった」ということから「もしバッジをもって捜査を始めなかったら・・・」などと思い始めたボッシュも虚無感に襲われてバッジを返すところでこの『シティ・オブ・ボーンズ』を終えている。
 次作の『暗く聖なる夜』でボッシュは私立探偵になって登場することになる。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.22:
(4pt)

good condition

great in every way
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.21:
(4pt)

真犯人にたどり着くまでの紆余曲折が面白い。

まず発見された10歳前後の男児のものと思われる骨の解剖・解析で、過激な虐待が行われていたことが判明するが、骨の損傷の描写が詳細で、ここで犯人に対する怒りが一気に湧き出る。その後何人もの殺人犯の候補者が現れるが、結局は児童の遊び仲間のひとりが真犯人であったことが最後に突き止められる。しかしその前に男児の父親が犯行を自供していたことで(娘の犯行と勘違いしてかばった)、捜査は極めて混乱する。
一方Boschの美人部下との久しぶりの恋愛が、彼女の非業の殉死で実らなかったのは、残念で仕方ない。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.20:
(4pt)

ボッシュはもてる

ひとつひとつを行きつ戻りつしつつ丁寧に捜査していくこのスタイルは非常に好感が持てるし安心して読める。日本の小説じゃあまり見ないが、向こうでは電話通報をかなり重視してるのが分かる。今回のヒロインとの関係は暖かく過去の我の強いヒロインたちとは違いしっとりしている。
シティ・オブ・ボーンズ (Hayakawa novels)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (Hayakawa novels)より
4152084626
No.19:
(4pt)

個人的に消化できないところが…(※ネタバレあり)

新人警官ジュリアの言葉の真相があやふやなままだったし、
少年に暴行していた人物が全くおとがめなしで(理由はわかるけど、少年のつらさを考えると許せない)
………すっきりしないところがあった。
ボッシュだって、少年が暴行を受けていたと検証されたとき「なんとしてでも、こいつをつかまえてやる」と誓うほど怒っていたのに。
ジュリアの言葉に関しても、もっと追求してほしかった。
そうは言っても全体的には群を抜いたおもしろさなので★4。
ラストは驚きの展開。待ったなしで次作#9『暗く聖なる夜』へ。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.18:
(4pt)

いいよ!

このシリーズは最初から読んでますが、面白い。
どの刊もクオリティーが落ちないのがすごい。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.17:
(5pt)

やはりBOSCHシリーズはいいですね!

「夜より暗き闇」に続く、マイクル・コナリー作品。
話は独立しているので、この本だけ読んでも楽しめますが、やはりシリーズで読むことをお勧めします。
今回は、テリー・マッケイレブ、ジャック・マカヴォイは登場せず、ボッシュの捜査がメインです。

読み始めて気付いたのですが、これはAmazonオリジナルTVシリーズ「BOSCH」のシーズン1で描かれていた事件ですね。ドラマは、『ブラック・ハート』、『シティ・オブ・ボーンズ』、『エコー・パーク』をベースにしているので、全く同じというわけではないですが、山から発見される骨の事件は描かれていました。

今後の展開が気になります。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.16:
(3pt)

BOSHのキャリアの折り返し地点で、今後の展開に期待

25年務めて年金満額資格は理解できるも、なんどこのタイミングかというのは、いまひとつ理解できず。
新人女性警官のくだりも、多くは語らず、すっきりしない幕切れもあり、全体的にモヤモヤいた思いで読了。
全20作品の半分ほどをランダムに読んでますが、BOSHの背景が点から線になりつつあるので、引き続きフォローします。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.15:
(4pt)

いつもレベルの高い作品を読ませてくれるボッシュシリーズ

ハリー・ボッシュシリーズ第八作。私は必ずしも順番にこのシリーズを読んでいるわけではないが、この作品が既刊のボッシュシリーズで読んでいなかった最後の作品
であった。どの作品を読んでもこのシリーズは大きな当たりはずれがなく、もちろん好みの問題はあるだろうが、私にとってはすべての作品が面白い。
この作品も同様。犬が、人骨を拾ってくることから物語は始まる。その人骨が20年前に殺されたらしい少年の骨であることが分かり、ボッシュの捜査が始ま
る。
ボッシュ自身が、売春婦の子供として生まれ、父を知らずして育ち、そして母も殺されるという過去を持つだけに、虐待されたと思われるこの少年への思いは
深い。相変わらず、上司や組織とぶつかり、女性警官と束の間の恋に落ち、そして、最後は苦い結果に直面するというパターンは、他の作品と大きく変わらな
い。
犯人探しも二転三転して、なかなか読者の予想通りの展開とならない。マイクル・コナリーのストーリーテラーとしての面目躍如である。次は、「ナインドラゴンズ」の後の新
作を心待ちにしている。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.14:
(5pt)

ボッシュ刑事の転機となる小説。二転、三転の結末とボッシュの悲恋が切ない。

散歩に放った医者の犬が人骨を拾って戻ったところからストーリーが始まる。骨は20年以上前のものであり、そのうえ、複数にわたる暴行を受けていた痕跡があるとの検視の結果を受けたボッシュは必ずこの犯人を上げると誓うのだが、、、。 
捜査線上で浮かんだ容疑者が無罪を訴えて自殺したり、別の容疑者を追い詰めたところでルーキーの女性警官が死亡したり(この辺り経緯は詳しくは書かない)。 それらを糊塗するための情報操作や警察内部の政治ゲームにまたしてもボッシュは巻き込まれる。 ストーリーが進むにつれて有力な容疑者が浮かぶのだが、ボッシュにはどうにもすっきりしない。  捜査の経緯を精緻に見直すことで、振出しから再捜査を始めるボッシュとエドガーだが、二人の関係が物語の最後で微妙に変化していることもあって不協和音を奏でる。 最後にボッシュがとった行動とは、、、、。
本編ではボッシュのこれまでにない内面の吐露があったり、新しい出会いと悲しい別れがあったりとシリーズの中では異彩を放つ傑作である。  このような意外な結末があるからこそボッシュシリーズはやめられないし、いつまでも面白いんだな、とつくづく思う。 コナリーは現代米国きってのストーリーテラーだと改めて思った。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.13:
(5pt)

ボッシュがんばれ

ハリーボッシュのシリーズは大好きで、
読み返したくなったのにどこにしまったかわからず、
仕方なく古本で購入。
久しぶりに堪能しました。

他の刑事もののヒーローと違って、
正義感はあるけれど、人格的な欠陥や弱さもあり、
それをきちんと書き込んであるところが切なくて好きです。
ジャズの趣味もいいですね。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.12:
(3pt)

ボッシュシリーズ

マイクル・コナリーの代表作、ボッシュシリーズの内のひとつです。
そして転換期を迎える作品。
なので最初に読んじゃダメだ。

初めて手にとった作品がコレなので、逆に魅力が半減、伝わって来ませんでした。
取り合えず最初に読んじゃダメ。

作品の構成はとっても良く、終盤は盛り上がった。
が、犠牲者に対してのフォローが薄い気がした。もうちょっと深く書いてもいい気がします。
面白かったですが、私にとっては初見なので作風チェックにとどまってしまいました。
マイクル・コナリーがお勧めと聞いた人、まぁ私もそうなんですが、
この作品を最初に読んじゃダ(ry
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.11:
(5pt)

重要な転機を迎えるシリーズ第8作

ロサンジェルス市警の孤高の刑事、ハリー・ボッシュの活躍するシリーズも今作で、8作目となります。
2002年発表、同年、邦訳刊行。

事件の発端は、ハリウッドの丘陵地帯で、地域住民が散歩中、リードをはずした飼い犬が、何かの骨を咥えて戻ってきたことから始まる。
住民は医師であったため、それが人骨であると確信、通報したのだった。
果たして、分析の結果、骨は12〜13歳の少年のもので、20年前に埋められたものであることが判明した…。

1992年の第1作の発表以降、質の高いハードボイルドで知られる本シリーズ、これまでの諸作のレビューの繰り返しになってしまうのですが、「第1作から順番に読んできてください」とまたもや、強調してしまいます。

単独の作品としても楽しめる本作品ですが、続けて読んできているほうが、数倍楽しめることは間違いないでしょう。

まず、物語前半で、人骨の鑑識結果を訊いたハリー・ボッシュ刑事が、「なんとしてでも、こいつをつかまえてやる」(ゴシック体)と憤激にかられるシーンがあります。
それは、少年が生前、悲惨な生活環境にあったからくるものなのですが、大人であれば、誰でも少年が被害者の犯罪には胸を痛めるものではありましょう。
しかし、これまでの諸作で、ボッシュ刑事の過去を知っていると、その独白が強烈に心に響いてくるのです。

そして、物語後半。
二転、三転するストーリーの果てに、ボッシュ刑事が選択したこととは?
ああ、このシリーズも「重要な転機」を迎えているんだ、と著者の巧みな計略に嵌り、次作への期待に胸を膨らませてしまいます。

公式HPによると、2011年8月現在、シリーズは本国で17作まで発表されています(11月には新作予定)。
まだ半分、いやもう半分まできてしまった…。
次作以降もじっくりと読んでいくこととしたいと思います。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.10:
(4pt)

ハードボイルド版「そして誰もいなくなった」

前作で主人公がサイコパス扱いされたのが嘘のような、
のんびりまたぁりした展開で、
普通のハードボイルドに戻ってしまったかと危惧したが、
終盤のドンデン返しの量は新記録を樹立した。
コナリーの小説はラストで二転三転するのが当たり前だが、
本書は犯人当て推理小説として四転五転までひっくり返ります。
そして、事件が解決した後に小説としてトドメの大ドンデン返し。
リアルタイムで読んでいた読者は、
最終巻なのか!
と絶叫したに違いない。
毎巻が最終巻のノリの凄いシリーズだが、
最終巻にやるべきネタをここでやってしまうとは!
ここでこのネタ使っては、
本当の最終巻の選択肢が減って作者は不利だが、
天才コナリーなので、
問題ないということだよな。
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013
No.9:
(4pt)

最大の転機を迎えたボッシュを描いた傑作

“当代最高のハード・ボイルド”といわれる、マイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ>シリーズ第8弾。はじめて早川書房からの出版である。
’03年度のアンソニー賞ベスト・ノヴェル受賞作で、同年「このミステリーがすごい!」で海外編第17位にランクインしている。
一匹の犬がくわえてきた骨が、過去の事件を呼び覚ました。鑑定の結果、骨は10才から13才くらいまでの少年のものと推定され、死亡時期は20年から25年前、生前には長期間にわたりひどい虐待を受けており、死因は鈍器による頭部への殴打であることがわかった。
やがて現場近くに住む小児性愛者が容疑者として浮上し、ボッシュが尋問に当たるが、手違いから男の逮捕歴が報道されてしまい、男は無実を訴え、不当な取調べを糾弾する遺書を残し、自殺してしまう。他にも色々と事件が重なり、署内での風当たりが強まるなか、ついにボッシュはロス市警副本部長から引退の勧告を受け、限られた時間のなかで刑事生命を賭けて、事件解決に邁進するのだが・・・。
二転三転する幕切れは鮮やかだし、つねに自分の人生について問いかけ続ける、孤高なボッシュの魅力にもかげりはない。本書は、最大の転機を迎えたボッシュを描いた、シリーズを代表する傑作と言えるだろう。
「『どこにいるの、タフガイさん?』『どこにもいない』ボッシュは声に出して言った。」
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151752013

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