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テスカトリポカ
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テスカトリポカの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全249件 141~160 8/13ページ
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| 俺が求めていたのはこれよこれ!! かなり緻密に取材をし、描写を細かく文字にする。 呼んでるこちら側が描写を頭で描ける作品。 | ||||
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| 映画のScicarioとApocalyptoをもとに日本を舞台にした内容でした。面白く読めました。教訓としてはメキシコの麻薬ビジネスモデルを日本に持ち込もうとして失敗した事例とも解釈できます。また、移植手術ですが、術後管理や免疫抑制剤、リハビリのことがあるので、実際はそんなに簡単ではありません。人間はプラモデルではないので。とはいえ、自作も期待したいです。 | ||||
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| 文句なしの☆5つにしたかったが、アステカの伝承の話がクドすぎた。作者が丹念に調べ上げたぶん、それを全部詰め込みたい気持ちは分かるが、ちょっとワガママすぎるだろう。特に最後の章は明らかに蛇足で、そこが非常にもったいなかった。あれがなければ余韻を含めて綺麗に追われたのに。 | ||||
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| 前半は独特な雰囲気、世界観があって興味深く読み進めることができた。しかし、中盤に入っても物語が大きく展開しそうな気配がなく、終盤に入ると尻すぼみしてしまった。最後の方はほぼコメディで、これが直木賞?と思った。 | ||||
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| かなりの大作で面白かったが、読書習慣のある本好きでないと読み切るのは難しいのでは。 直木賞ってもっとライトな作品が選ばれてるイメージ(普段本を読まない人にも手に取ってもらえる)なので、これが直木賞かとびっくりです。 | ||||
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| 古代アステカの神話を下敷きに臓器売買を描いたクライムノベル。 クライムノベルであると同時に、古代アステカ神話を下敷きにしており、さらには冒険小説のような趣きもある重層的な読み味の小説。直木賞受賞作でもあり、きっとおもしろいのだろう……と思っていたけれど、そこまでの切れ味を感じられなかった。イベントは盛りだくさんなのにエモーションはさほど盛り上がらず、かといって伏線の妙があるかといえば個人的にはその点もそこまでに感じられた。氏の作品は他に『QJKJQ』しか読んでいないが、そちらも正直ピンと来なかったので、自分は氏にとっての良い読者ではないのだと思う。 | ||||
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| 実にくだらない作品でした。暴力、薬、臓器売買、こんなテーマで、よく本を書く気になれたなーと違う意味で感心しました。登場人物の誰一人として共感も出来ず、好きにもなれず、勝手にしてくれと思いながら読んでいました。実につまらなく退屈で時間の無駄でした。 | ||||
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| たくさんのレビューで言い尽くされていると思うが、暴力シーンの緻密な裏付けに感心してしまう。佐藤究さんという作者はどんな経験と情報経路でこれだけの「本当らしく読める」ネタを集め得たのだろう。物語は麻薬資本主義の組織がアジアに移って血の資本主義に変わり、やがて悪の地下組織が形成されて行く過程を描いている。しかし、あるほころびを生じるわけであるが、その動機と心の変容を非常にうまく描いている。徹夜して一晩で読み切る人が続出する秘密はこの話の組み立ての見事さなのだと思った。 | ||||
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| とにかく面白い! 物語として面白かった。 アステカ文明の香り漂うクライムノベル。 ページを繰る手が止まらず一気に読んでしまいました。 ちょっとした本好きでミステリーはよく読みますがここ10年では個人的にはベストでした。 昨年のベストミステリーで2位だったのが不思議なくらいです。 とはいえ誰にでもオススメできるわけではないところはあるかなとは想いました。 クライムノベルなので、そういうダークなのは嫌いという人にはオススメしません。 ハードボイルド、クライムノベルが好きな人には絶対オススメの一冊!! | ||||
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| 複雑に絡み合う人間模様と信仰の掟を、丁寧に紐解きながら一つの物語として楽しめる非常に面白い作品。 心の虚ろいが手に取るように分かり、かつその先にどんな物語が待ち構えているのかわからないハラハラ感。 あっという間に読み終えました。 | ||||
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| 古代の生贄の儀式の描写部分はかなりリアルで、相当な取材に基づいたものだと感じた。文章だからOKだけど、映像化は厳しい内容なほどリアルである。こういったシーンの描写がリアルなので、苦手な人はダメかもしれない。大丈夫な人は楽しめる。読者側にもメキシコや南米の事情などの予備知識があるとより理解が深まるだろう。 | ||||
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| 日本人がよくぞここまでメキシコの風土、人情、社会情勢などを踏まえた作品を書けたものと感心させられる。一気に読了した。惜しむらくはやや饒舌。3分の2くらいに圧縮すると、マイクル・コナリーのハード ボイルド的緊迫感が出てくるのではと思った。 | ||||
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| 令和のクライムノワールの旗手。これ迄味わった事の無い読後感。現実とフィクションの境界が混じり合う感覚が続く。恐らく永遠に。。。 | ||||
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| 間違いなく面白い。 金額に見合うクオリティ。 特にキャラクターに命を吹き込む手腕は圧倒的。 どのキャラクターもこの世にいる気がしてくる。 アステカ神話を下敷きとした演出も作品の内容とマッチしていて、クライムサスペンス作品の中で独自性を保っている。 作品の中で人格を与えられたキャラクター達は、時に筆者の手を離れた動きをすることがあるが、前半と後半でのキャラクターの不一致が気になったところ。 【以下ネタバレを含むレビューです】 バルミロの異常なまでの冷徹さと慎重さは丁寧に描写されてきたが、計算しにくいコシモに関しては急に判断がガバガバ。 信仰心と結びついた偏愛は理解できるが、もっと過保護にするのではないだろうか。 順太とコシモを関わらせるメリットは無さすぎた。 コシモの知性レベル、倫理観についても描写が不安定。暴力、痛み、死に対しての異常な鈍感さが丁寧に描写されてきていた。 儀式の正当性に疑問を持つほどの知性レベルと過去の行動には乖離があるし、儀式の正当性に疑問を持ったとしても、その後の判断と行動は飛躍している。 風呂敷を畳まなくてはいけないが故のご都合主義に対して、与えられたキャラクターの生命力が強すぎた。という感じでしょうか。 筆者の凄まじい技量の副作用と言えるものであり、連載であればより避けにくい副作用でもあると思う。 上記は無茶なイチャモンであり、エンタメ作品としては文句なしに面白いことに変わりはないです。 刺激的な本を読みたい、という方は読むべきだと思います。 | ||||
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| ヨワリ・エエカトル・テスカトリポカ | ||||
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| 耳慣れない題名は、煙を吐く鏡を意味する古代アステカ神の一柱。第165回直木賞受賞作。 麻薬組織から逃れ日本に流れてきたメキシコ娘と暴力団幹部の息子、「断頭台」コシモ。まともな教育は受けていないが、長身怪力で手先が器用。 メキシコで麻薬戦争に敗れ全てを失った「粉」「調理師」バルミロ。祖母からアステカ神の教えを受け継ぎ、狂気と恐怖を撒き散らす男。復讐のため組織復活を目指し、日本に流れ着く。 圧倒的な暴力、血なまぐさい描写、アステカの暦と呪術的仕掛け。出会った二人。バルミロは何故ここに居るのか。 凶暴的エンターテイメント! | ||||
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| 圧倒的な筆力に引きずり込まれて一気に読み終えました。他の何事にもかまっていられないほどに。 ただ、それだけに、後半になるにつれ少し残念な感じになってしまったことは否めません。 この感じは山本周五郎賞選考委員の伊坂幸太郎氏の選評「この小説はいわゆる「起承転結」の「起承」の部分がほとんどを占め、その「起承」の面白さが魅力」という言葉に集約されているかと思います。この「起承」においては「ドキがムネムネ」「このスケール感はもしかしてあのコインロッカー・ベイビーズを古く感じさせてしまうかも」「そんな小説ははじめてになるかも」「この先この物語はどうやって終わるのだろう」という過大な期待が膨れ上がったのですが・・・。 後半においては物語を収束するために、その都合で端折ってしまったのではないかと感じてしまいました。ほんのちょっとした描写においてのズレ、たとえば色彩感覚「ドクターペッパーの赤い缶」という表現への疑念、そういったささいな疑念が後半積み重なるようにして、文学的リアリズムから遠ざかってくるような感覚を憶えてしまいました。 ただし、主人公「コシモ」、それから少年「junta」が生き延びたこと、読後感は良かったです。次回作、期待しております。 | ||||
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| オーディブル版を購入しました。 まずナレーターの「さしすせそ」の発声が強く、気になって内容に入り込めませんでした。 話が進むにつれ次第に落ち着いてきたのでなんのことはないナレーターが不慣れなのか。 半分ぐらい進みましたが、1回目は聞き流して、2回目から内容に入り込むことにします。 | ||||
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| 層が厚くて読みごたえがあるので、どう読んでも楽しめると思います。 私は暴力を浴びたくてこの小説を手に取りましたが、これは暴力を書きたくて書かれた小説ではないように感じました。暴力描写や残忍なシーンは思ったよりあっさりしていて、なんとなく、この膨大な文章を興奮して読ませるためのドーピング材のように思えたので、「読んで考えさせる」というより、私たちがいま生きている「暴力的な絶望はないけれどなんとなく鬱屈としたコロナ禍の日々」の「刺激として楽しむ」小説だと考えると、直木賞受賞は妥当かなと。553ページ分、時間は有意義に過ごしたようです(有意義な読書時間を過ごせました)。 現代の麻薬戦争と臓器売買、そしてアステカ神話が交錯する――、みたいに書かれていましたが、別にそれらはあまり重ならずに、別要素のように思えました。(ただ資本主義の地獄が神々の怒りによって生み出されているのであれば、それは確かに地続きなのでしょう。) バルミロのやっていたことは「信仰」の蓑をかぶった「ビジネス」でしかないように感じました。バルミロたちの暴力は、あくまでビジネスに徹した故の暴力であって、神話の力を借りた暴力ではなかった。 アステカ文明の人身御供と現代の心臓売買って、つながっているようで「意義」が全くかすりもしてなくて、そのズレがきっと最終局面のコシモの言動につながっていったんだろうなと。バルミロには信心が足りなかった、というよりは、神(テスカトリポカ)が理解できていなかったのだと思います。(これは作中にも明確な描写がありましたが。)だからバルミロの最期は当然のような気もしました。彼は神々への理解が足りなかった。恐らく信仰したつもりになっていただけで、結局は神話を利用していただけなのではないでしょうか。コシモへのシェルターの説明に嘘があることを考慮すると、きっと自身でもアステカ神話を利用していた自覚があったのでしょう。(コシモの時間の哲学に対して、決して同様とは言えない祖母の時間の捉え方の話をした時点で、バルミロの理解の浅さは顕著だった。)そう考えると、ラストの展開には納得です。 文学としては、色々ジャンルがあるのでしょうが、群像劇、という言葉が一番合っていたように思います。資本主義アンダーグラウンド群像劇。資本主義の究極到達点である(らしい)心臓密売を「暴力」としてショッキングに描いて、さらにそれを上回る「暴力」として神が立ち上がる。うん、面白く読めました。 もしこの作品の内容がいまいち理解できなかったとしても、猟奇殺人鬼(手腕)見本市としても十分読みごたえがあると思います。狂った人間たちのオンパレード。液体窒素の下りと、解剖ではなくもはや解体、みたいな下りが好きでした。神話やビジネス書としても読めると思います。 本書からの学びとしては、組織(力)を統率するためには、思想や信仰などは織り交ぜずに、ビジネスに徹したほうがいい、ということです。噂をすれば影、ではないですが、下手に神話を語ると、それが呼び水となって本物の神が現れてしまうようなので。 | ||||
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| 前半はいろいろな事件が起こって盛り上がりを見せますが、後半になると勢いがなくなり、結末はご都合主義でがっかりしました。つまり、最後には重要登場人物であるコシモが父の代理としてのバルミロを殺害しますが、その原因となる少年ジュンタの登場が唐突すぎて、まるで機械仕掛けの神です。もっとしっかり伏線を張るべきでしょう。 それに重要モティーフになっているアステカの神テスカトリポカも、ただの邪神になりさがってしまっています。バルミロは生け贄を求めるアステカの神のために殺人を行い、それに対してパブロによって表されるキリスト教的な憐れみの力の勝利というような形で終わっているように見えます。これはキリスト教を旗印にして邪神を信仰するアステカ人たちを野蛮として虐殺したスペイン人たちの征服を肯定しているかのような印象を与え、非常に不愉快です。 それになによりも、直木賞選考委員の高村薫氏が評しているように「物語の力」が不足しています。文章力や描写力はあると思いますが、物語としての構成をもっと緻密に仕上げるべきでしょう。 | ||||
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