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テスカトリポカ



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【この小説が収録されている参考書籍】
テスカトリポカ
テスカトリポカ (角川文庫)

テスカトリポカの評価: 3.85/5点 レビュー 240件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全240件 141~160 8/12ページ
No.100:
(5pt)

信仰心は人の心に宿り育つ

複雑に絡み合う人間模様と信仰の掟を、丁寧に紐解きながら一つの物語として楽しめる非常に面白い作品。
心の虚ろいが手に取るように分かり、かつその先にどんな物語が待ち構えているのかわからないハラハラ感。
あっという間に読み終えました。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.99:
(5pt)

描写がリアル

古代の生贄の儀式の描写部分はかなりリアルで、相当な取材に基づいたものだと感じた。文章だからOKだけど、映像化は厳しい内容なほどリアルである。こういったシーンの描写がリアルなので、苦手な人はダメかもしれない。大丈夫な人は楽しめる。読者側にもメキシコや南米の事情などの予備知識があるとより理解が深まるだろう。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.98:
(4pt)

面白い。グイグイと引っ張られる。

日本人がよくぞここまでメキシコの風土、人情、社会情勢などを踏まえた作品を書けたものと感心させられる。一気に読了した。惜しむらくはやや饒舌。3分の2くらいに圧縮すると、マイクル・コナリーのハード
ボイルド的緊迫感が出てくるのではと思った。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.97:
(5pt)

傑作です。以上!

令和のクライムノワールの旗手。これ迄味わった事の無い読後感。現実とフィクションの境界が混じり合う感覚が続く。恐らく永遠に。。。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.96:
(4pt)

命を吹き込まれたキャラクター達

間違いなく面白い。
金額に見合うクオリティ。

特にキャラクターに命を吹き込む手腕は圧倒的。
どのキャラクターもこの世にいる気がしてくる。

アステカ神話を下敷きとした演出も作品の内容とマッチしていて、クライムサスペンス作品の中で独自性を保っている。

作品の中で人格を与えられたキャラクター達は、時に筆者の手を離れた動きをすることがあるが、前半と後半でのキャラクターの不一致が気になったところ。

【以下ネタバレを含むレビューです】

バルミロの異常なまでの冷徹さと慎重さは丁寧に描写されてきたが、計算しにくいコシモに関しては急に判断がガバガバ。

信仰心と結びついた偏愛は理解できるが、もっと過保護にするのではないだろうか。
順太とコシモを関わらせるメリットは無さすぎた。

コシモの知性レベル、倫理観についても描写が不安定。暴力、痛み、死に対しての異常な鈍感さが丁寧に描写されてきていた。
儀式の正当性に疑問を持つほどの知性レベルと過去の行動には乖離があるし、儀式の正当性に疑問を持ったとしても、その後の判断と行動は飛躍している。

風呂敷を畳まなくてはいけないが故のご都合主義に対して、与えられたキャラクターの生命力が強すぎた。という感じでしょうか。

筆者の凄まじい技量の副作用と言えるものであり、連載であればより避けにくい副作用でもあると思う。

上記は無茶なイチャモンであり、エンタメ作品としては文句なしに面白いことに変わりはないです。

刺激的な本を読みたい、という方は読むべきだと思います。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.95:
(5pt)

あなたは必ずこのタイトルを言ってしまいます。

ヨワリ・エエカトル・テスカトリポカ
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4041096987
No.94:
(4pt)

凶暴的エンターテイメント!

耳慣れない題名は、煙を吐く鏡を意味する古代アステカ神の一柱。第165回直木賞受賞作。
麻薬組織から逃れ日本に流れてきたメキシコ娘と暴力団幹部の息子、「断頭台」コシモ。まともな教育は受けていないが、長身怪力で手先が器用。
メキシコで麻薬戦争に敗れ全てを失った「粉」「調理師」バルミロ。祖母からアステカ神の教えを受け継ぎ、狂気と恐怖を撒き散らす男。復讐のため組織復活を目指し、日本に流れ着く。
圧倒的な暴力、血なまぐさい描写、アステカの暦と呪術的仕掛け。出会った二人。バルミロは何故ここに居るのか。
凶暴的エンターテイメント!
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4041096987
No.93:
(4pt)

傑作だが、後半においてのほんのちょっとした描写においてのズレ

圧倒的な筆力に引きずり込まれて一気に読み終えました。他の何事にもかまっていられないほどに。
ただ、それだけに、後半になるにつれ少し残念な感じになってしまったことは否めません。

この感じは山本周五郎賞選考委員の伊坂幸太郎氏の選評「この小説はいわゆる「起承転結」の「起承」の部分がほとんどを占め、その「起承」の面白さが魅力」という言葉に集約されているかと思います。この「起承」においては「ドキがムネムネ」「このスケール感はもしかしてあのコインロッカー・ベイビーズを古く感じさせてしまうかも」「そんな小説ははじめてになるかも」「この先この物語はどうやって終わるのだろう」という過大な期待が膨れ上がったのですが・・・。

後半においては物語を収束するために、その都合で端折ってしまったのではないかと感じてしまいました。ほんのちょっとした描写においてのズレ、たとえば色彩感覚「ドクターペッパーの赤い缶」という表現への疑念、そういったささいな疑念が後半積み重なるようにして、文学的リアリズムから遠ざかってくるような感覚を憶えてしまいました。

ただし、主人公「コシモ」、それから少年「junta」が生き延びたこと、読後感は良かったです。次回作、期待しております。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.92:
(4pt)

ナレーター次第なところが

オーディブル版を購入しました。
まずナレーターの「さしすせそ」の発声が強く、気になって内容に入り込めませんでした。
話が進むにつれ次第に落ち着いてきたのでなんのことはないナレーターが不慣れなのか。
半分ぐらい進みましたが、1回目は聞き流して、2回目から内容に入り込むことにします。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.91:
(5pt)

どう読んでも楽しめる群像劇

層が厚くて読みごたえがあるので、どう読んでも楽しめると思います。
私は暴力を浴びたくてこの小説を手に取りましたが、これは暴力を書きたくて書かれた小説ではないように感じました。暴力描写や残忍なシーンは思ったよりあっさりしていて、なんとなく、この膨大な文章を興奮して読ませるためのドーピング材のように思えたので、「読んで考えさせる」というより、私たちがいま生きている「暴力的な絶望はないけれどなんとなく鬱屈としたコロナ禍の日々」の「刺激として楽しむ」小説だと考えると、直木賞受賞は妥当かなと。553ページ分、時間は有意義に過ごしたようです(有意義な読書時間を過ごせました)。
現代の麻薬戦争と臓器売買、そしてアステカ神話が交錯する――、みたいに書かれていましたが、別にそれらはあまり重ならずに、別要素のように思えました。(ただ資本主義の地獄が神々の怒りによって生み出されているのであれば、それは確かに地続きなのでしょう。)
バルミロのやっていたことは「信仰」の蓑をかぶった「ビジネス」でしかないように感じました。バルミロたちの暴力は、あくまでビジネスに徹した故の暴力であって、神話の力を借りた暴力ではなかった。
アステカ文明の人身御供と現代の心臓売買って、つながっているようで「意義」が全くかすりもしてなくて、そのズレがきっと最終局面のコシモの言動につながっていったんだろうなと。バルミロには信心が足りなかった、というよりは、神(テスカトリポカ)が理解できていなかったのだと思います。(これは作中にも明確な描写がありましたが。)だからバルミロの最期は当然のような気もしました。彼は神々への理解が足りなかった。恐らく信仰したつもりになっていただけで、結局は神話を利用していただけなのではないでしょうか。コシモへのシェルターの説明に嘘があることを考慮すると、きっと自身でもアステカ神話を利用していた自覚があったのでしょう。(コシモの時間の哲学に対して、決して同様とは言えない祖母の時間の捉え方の話をした時点で、バルミロの理解の浅さは顕著だった。)そう考えると、ラストの展開には納得です。
文学としては、色々ジャンルがあるのでしょうが、群像劇、という言葉が一番合っていたように思います。資本主義アンダーグラウンド群像劇。資本主義の究極到達点である(らしい)心臓密売を「暴力」としてショッキングに描いて、さらにそれを上回る「暴力」として神が立ち上がる。うん、面白く読めました。
もしこの作品の内容がいまいち理解できなかったとしても、猟奇殺人鬼(手腕)見本市としても十分読みごたえがあると思います。狂った人間たちのオンパレード。液体窒素の下りと、解剖ではなくもはや解体、みたいな下りが好きでした。神話やビジネス書としても読めると思います。
本書からの学びとしては、組織(力)を統率するためには、思想や信仰などは織り交ぜずに、ビジネスに徹したほうがいい、ということです。噂をすれば影、ではないですが、下手に神話を語ると、それが呼び水となって本物の神が現れてしまうようなので。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.90:
(2pt)

前半で盛り上げておきながら結末のご都合主義にがっかり

前半はいろいろな事件が起こって盛り上がりを見せますが、後半になると勢いがなくなり、結末はご都合主義でがっかりしました。つまり、最後には重要登場人物であるコシモが父の代理としてのバルミロを殺害しますが、その原因となる少年ジュンタの登場が唐突すぎて、まるで機械仕掛けの神です。もっとしっかり伏線を張るべきでしょう。

それに重要モティーフになっているアステカの神テスカトリポカも、ただの邪神になりさがってしまっています。バルミロは生け贄を求めるアステカの神のために殺人を行い、それに対してパブロによって表されるキリスト教的な憐れみの力の勝利というような形で終わっているように見えます。これはキリスト教を旗印にして邪神を信仰するアステカ人たちを野蛮として虐殺したスペイン人たちの征服を肯定しているかのような印象を与え、非常に不愉快です。

それになによりも、直木賞選考委員の高村薫氏が評しているように「物語の力」が不足しています。文章力や描写力はあると思いますが、物語としての構成をもっと緻密に仕上げるべきでしょう。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.89:
(5pt)

よくできた物語

描写は時折エグい部分がありますが、伏線を張っていて、思わぬところで繋がるとか、ほんとよくできた物語でした。
南米の麻薬組織という恐ろしい話から出発しますが、その後の主人公の行動や色んな人を巻き込んでいく描写が何とも面白い。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.88:
(5pt)

すごい … 圧倒された。

すごい … 圧倒された。いろいろな本を読んできたが 作中にあるような「拷問手段」ははじめてだった。成長物語 としても最高に面白く 充実していた。2私の中では 021年のベスト1です。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.87:
(4pt)

想像を絶する暴力

とにかく暴力描写が半端ない。これでもかと読者を犯罪の世界に引きずり込む。目を背けたくなる残酷さに身震いしながら、何故だか一度読み始めたらやめられない。神話と暴力の世界に無垢な少年が翻弄され、最後につかむ真実とは。長編だが一気読みだ!
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.86:
(3pt)

Youは何しに日本へ?

おそらくかなり取材したと思われるメキシコの麻薬カルテルの話から始まり、日本での臓器ビジネス開始など、序盤は、緻密なクライムノベルを期待した。
 しかし、そこから先は、多くのページが登場人物やアステカの儀式の紹介、凄惨な殺人の描写で費やされ、やっとビジネスが始まったと思ったら、途中を省いて無理矢理まとまたようなあっけない終わり方。これなら、臓器ビジネスを題材にする意味も、日本を舞台に設定する必然性もなく、「Youは何しに日本へ?」と言いたくなるような結末だった。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.85:
(1pt)

力作だが

力作だし、筆力もある。確かに力のある作力だし、作家として持つ力も強い。しかし、こういう内容を本にして売る出版社や直木賞を与えてしまう人たちの見識を問わずにいられない。違う作品で受賞してもらいたかったと思わずにいられない。出版社も選考委員ももう一作、作家の生み出す作品を待つことはできなかったのか。直木賞選考委員の男性陣はこぞって受賞に反対したが、林真理子、宮部みゆき各女性陣が強く支持したという。選評は長く記憶されるべきだろう。選んだ責任を記憶されるべきだと思う。力のある作品ではあるが繰り返し読みたいとは決して思わない。そしてこの作家がこの作品を書くまで追い詰められたことの経緯には思いははせるが、この作家と作品を通して信頼関係を結べるとは思えない。こういう作品を出してしまった作家自身に「これからの作品」という一生の課題が出されたと思うし、この作品を推挙した選考委員には「今までの作品」の質が問われようし、「これからの作品」にどんなメッセージを提示し、読者に信頼されていくのか、強く問われることになると思えた。
テスカトリポカ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.84:
(4pt)

面白すぎる。。。

これはとても重厚な小説です。

麻薬中毒、育児放棄、臓器移植、無国籍児童・・・

アステカ文明と混じり合い、社会の奈落を見た気がしました。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.83:
(2pt)

直木賞・山本周五郎賞W受賞の期待値が大きすぎたのか…

序盤は引き込まれる展開だったものの、中盤以降は冗長的で、展開も予定調和的で、凡庸。ページを捲る手が重たくなってくる。
作者が書きたいものに付き合わされた感。水が合えばそれでも良いのだけども。
直木賞も山本周五郎賞も好きな作品多いので期待が大きかっただけに残念。
テスカトリポカ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.82:
(5pt)

おもしろい

一気に読めます。
とっても面白い本です。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.81:
(2pt)

なぜ? 直木賞、山本周五郎賞 W受賞なの!!

これは、もはや漫画だ!!
私には文学的な興奮も、面白さも全く感じない。
唯々、暴力的に描かれる血の儀式、麻薬、臓器移植、集団リンチ、児童虐待
など現代的なテーマも盛られているが、これはスプラッタームービーだ!
切り落とした首で、バスケットゴールするシーンは、阿保らしさに笑って
しまうほか無かった。
著者のアステカ文明、メキシコ文化に造詣が深いのは分かるが、それを
現代の日本を舞台に物語作りにするには、無理があり過ぎだ。

直木賞の選考委員の先生方に問う?
この作品は、本当に魂を揺さぶるような、心に残る小説ですか?
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987

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