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テスカトリポカ
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テスカトリポカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全212件 21~40 2/11ページ
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メキシコ、東南アジア、そして日本を舞台にしたクライム小説です。本書の素晴らしいところは、物事の細部まで丹念に描写されている点です。実際にその場所に行ったことがないのに、まるでその場にいるかのような感覚を味わえます。情け容赦のない暴力も、むしろ現実に即しているように感じられます。 また、本書のユニークな特徴として、ところどころにルビで現地語(スペイン語など)の読み方がついている点です。そのため全体を通して異国の風味が漂います。 異なる文化と現実の厳しさを垣間見せる一冊としてとても読み応えのある本でした。 | ||||
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(ネタバレ?)某国で噂の臓器◯植を題材にした、身の毛もよだつスリル満点。最後まで引き込まれます | ||||
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直木賞受賞のときから気になってはいたのだが、ハードカバーを買うのは躊躇していた。今回、文庫化された本書を店頭で手に取り、うへえ長いなあとあらためて怯んだものの、帯にある「直木賞の長い歴史の中に燦然と輝く黒い太陽」という宮部みゆきの賛辞を信じて買ってみた。 3日かけて半分ほど読み、後の半分は1日で一気に読んだ。長いけれどストーリーはけっこう「ありがち」なので、そういう意味では暴力やら神話やらが物語の弱さを補強しているような「過剰さ」を感じないでもなかった。それこそが直木賞の選考でも議論の的になったのではあるまいか。 もともと著者はエンタメ系ではなく純文学系の人なので、物語が弱いのは「むべなるかな」といったところかもしれない。しかし圧倒的に文章がうまいことも間違いない。2015年ごろ江戸川乱歩賞に応募することを勧めたという知り合いの編集者は、ものすごく見る目があったと思う。 やたらカタカナのルビが多いのは正直じゃまくさいが、それがストレスになるようなら、全部無視して日本語のママで読んでも問題はない。あと、本書は映画化にも向いていると、読みながらずっと思っていた。凄惨な部分のほとんどは過剰な「装飾」なので、いくらでも省略できるだろう。 | ||||
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ページを捲る手を止められず一気読みしてしまったが、面白かったかというと残念ながらそうでもない。化学調味料に塗れたジャンクフードを知らない間に全部食べてしまった後のような読後感だった。 ・最近の読者は長いセンテンスを読み下せないからなるべく短く、とアホな編集者に入れ知恵されているのか、長い滞空時間に筆が“持たない”ため読点に着地したがるのかは不明だが、細切れのセンテンスの羅列に下手な点描画を見せられている気分になった。 ・著者はコーマック・マッカーシーがお好きとのこと。言うまでもないが、未読であればマッカーシー作品を読む方が良い。あとブレイキングバッドとか好きそう。なんというか、浅い。 ・この著者に限らないが、メディアミックスを意識して書かれているな、と感じた時点で白ける。Netflixあたりから映像化の話が入れば良いね。 ・マジックリアリズムを表層だけなぞったような描写に失笑。 ・描写に痛さも残酷さも感じない。心臓を鷲掴みにされて魂ごと持っていかれたかったよ。 | ||||
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物語が面白そうだったので読んでみたが、メキシコカルテル絡みのドン・ウインズロウの三部作の足下にも及ばない。 多数の人物の紹介と背景描写が延々と続いて話が進まない。動きがない。アステカの描写がやたら詳しく冗長的なのだが、本筋に全く絡んで来ないので無意味な描写でしかない。 主人公もいまいち誰だか分からない。パルミロ、コシモが出会って繰り広げるドラマかと思いきゃ3分の2まで進んでも出会わない。 | ||||
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大作ですが、1度読み始めたら止まらないです。すごく面白いです。 | ||||
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ギャングの話はまあ面白いけどアステカの話はくどかった それに話が展開しない、、、垣根涼介のハードボイルドみたいなのを期待してたけど、半分は日本人にはあまり馴染みのないアステカの御伽話でしんどかった 期待ハズレ | ||||
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頭で作った、現地取材のない「子ども向け冒険小説」もどき。 この一言が本書の内容だろう。 本作品の前半四分の一ほどを費やして語られるメキシコの話は、現地での取材 も一切なく、適当な本の中身を単に敷衍したものだろう。ここでのどのエピソー ドも、現実感が異常に薄く、上滑りした「いつかどこかで読んだことのあるお話」。 ネット上でもこのレベルの話はいくらでも拾い出せるだろう。 「メキシコ麻薬戦争」の話を適当についばみ、それのみで物語を構成している。 そのために行間に漂うはずの、血の臭いも湿った土も乾いた残酷さも全く感じな い。 いかにも「作り物」めいていて、ウィンズロウの傑作三部作「犬の力」シリーズで も読んで、そこから着想したものだろう。文章のそこかしこから見た目は派手な メッキが剥がれて、安っぽい下地があらわれている。 著者の構成力以上の物語を紡ごうとして、あちこちにアラが見え、どうにも読 むに堪えない。 貧困、ネグレクト、DV、その果ての親殺し。あまりに一直線でひねりもきいて おらず、主人公(そもそも主人公が誰なのかもはっきりしない)はどういう訳かそ の都度、物語りに都合の良い対応を見せる。「愛情を知らずに育った」はずが「弱 い者イジメはせず」、「勉強も社会性もないのに」賢く立ち回る。 感情すらもすり減らされるだろうに、自分の核を失わずに孤高の姿を見せる。 つまり作者は筋立てに都合の良い「スーパーヒーロー がいかに誕生したのか、 それを詳述しているつもりだろうが、「鶏の骨」まで食べたら確実に胃を痛めるだ ろうに、それを調べも支しなかったのだろうか。 本書前半部分はそれなりにスピーディで読みやすい。しかし、どこをとっても 不自然さがありそれがリアリティを無くしてしまっている。喧嘩をするのが常に 悪党=チンピラであるのはその好例だろう。登場する人物はいつも主人公の引き 立て役でしかない。 とまあ欠点ばかりあるが、文章自体は読みやすい。万事想定内の話なので、読 みやすいのだろうが。 第1章の「顔と心臓」で、メキシコの麻薬カルテル出身の登場人物の生い立ちが 長々と続く。物語に重厚さをつけるために書いたようだが、紙幅を無駄に費やし ているだけ。そしてその話の全てが「ウィンズロウ風」。ウィンズロウの影響を受 けることは仕方ないが、どうにも「引き写し」ぽく読んでしまうのは私だけではな いだろう。 アステカの古い宗教信仰と麻薬カルテルのリーダー。ありきたりすぎて鼻白む。 殺人くらいしか能の無い人間が、いつの間にか英語やインドネシア語がペラペラ となる不自然さ。南米を脱出してすぐに異国の地で、麻薬ビジネスをはじめ、そ れが成功する。関わる人間も「優秀な」人ばかり。これには目を白黒した。こうい う筋立てを「ご都合主義」というのだろう。 しかし、麻薬カルテルのリーダーがすぐに「麻薬販売で成功」するって、手抜き のストーリーではないだろうか。 インドネシアの描写には現地でいくらか取材したのだろうか、細かな所でリア リティがある。ここだけは何とか読みごたえがあった。ただストーリーはここで も「ご都合主義」に流れる。心臓外科医が闇医者になるくだりはそれこそありきた り。 半分ほどなんとか読んだが、あとは斜め読み。全く興味が続かない。 何を描きたかったのかが未だに分からない。残酷さか恐怖かノワール小説のつ もりか。失速ばかりする物語にはついていけない。 最後に何か勘違いして重みをつけようとして、またも失敗。 お金はいいから時間を返して欲しい。 ☆? ☆なんぞ一つもありません。くれぐれも購入は考えて下さい。 | ||||
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コシモの話まではのめり込んで読んだ。 本当に面白かった。 そこまでは本当に面白かったのに… そこから先はつまらんくて途中で断念した。 Ank好きで期待してたから残念ー | ||||
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時代をを超えた暴力のあり方を描いた名作。後世に残ってくれ。 | ||||
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文庫化をずっと待っていた作品。資本主義の暴力性を究極の形で描く本書は、近年読んだ中では最恐のブラックホール小説だと思います。 冒頭のメキシコ麻薬組織の、壮絶な戦争のくだりを読んだ時点で夜、夢に出てきそうなくらいの恐ろしさなのですが「この話、まさか日本と繋がらないよな」と嫌な予感がしていたら、やっぱり繋がってくるのですよ。超怖い! 直木賞受賞作だけあってエンターテイメント作品としての完成度が高く、物凄く恐ろしいにも関わらず、面白く読めてしまう罪深い作品。 なぜこんなにも恐ろしいのか?それは、自分と遠く離れた世界の話だと思う者のすぐそばに、底知れない深い穴が、口を広げて待っているように思うからです。 治安が良いとされる日本ですがそれは表面上だけで、自分が知らない所でおぞましいことが起こっているのではないか、という恐ろしさ。 もう一つは、文中に出てくる資本主義の究極的な観念「金を稼げるのなら手段を選ばない」=「邪魔者はみな殺しにする」について、自分も社会で生きている以上は否応なくその片棒を担いでいるのではないか、という恐ろしさ。 物語の展開にハラハラしながら読み進むと、クライマックスで意外な感動が待っています。ノワール小説が好きな方やコーマック・マッカーシー作品が好きな方には、特にオススメです。 | ||||
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若い頃は月5冊、年間60冊。10年で600冊。 つまり 今までに2000冊は読んできましたが これが一番キショい。 読んでると ダンダン 気分がしんどく重くなってきました。 ま、スプラッターバイオレンス小説ってとこでしょうかね。 そのへん お好きな方はどうぞ。 | ||||
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ハードカバーは普段は買わへんねんけど(寝転びながら読むと落として顔を痛めるからw)、平山夢明のダイナーや冲方丁のマルドゥック・スクランブルのハードカバー以来、久しぶりにハードカバー買おうか迷った。あらすじを見るまでもなく、アステカの文化にずっと興味あるのと、本に対する感覚が近くてフォローしてるXの人が大絶賛してたから。 で、仕事の移動中に「よし今日は買うたろ」と思って立ち寄った本屋で、文庫化されてるの知った… 内容は、想像してたよりも濃くて、中南米の麻薬に関わる色々な事を作者さんが勉強してはるのがよく分かったし、アステカの神様の事やなんかもホンマにめちゃくちゃ理解してはるなーと思った。こんなに日本の作家さんやのに異国感をおぼえる作品、ひっさしぶり。若い頃に初めて馳星周の「不夜城」読んだ時の感覚が蘇った。 映像化は色々な意味で無理そうやけど、…日本じゃ無理やろうな…いやネトフリあたりなら出来るかも。 出来れば、登場人物のサイドストーリーみたいなの膨らませて短編集とか書いてほしい。まだまだ読みたい。 | ||||
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映画化希望! | ||||
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ひたすら呪術やら神やらと説明をされる 宗教の本かと思った 本屋大賞の価値が地に落ちたように、もう直木賞の作品は買いません | ||||
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古代メキシコ文明、麻薬、臓器売買を絡めた壮大な物語。 久しぶりに、最初から最後まで集中して読めた。エピソードで膨らませた映画や小説が多いが、この小説はそんなことは全く無縁だ。参考文献も多く、著者が相当勉強した上で執筆していることがわかる。私も古代メキシコ文明に関する書籍を何冊か購入して、かなり勉強になった。 麻薬に関しては、私の知り合いの医師が当直中に中毒で死亡した事件があり、麻薬中毒の医師は少なからずいるのではないだろうか。ただし、その事件は世間に公開されることはなかった。麻薬に関しては、わたしは無知だ。外科手術を受けた時に一回だけ麻酔をしたことがある。麻酔に関してもかなり勉強しているようだ。私は知らない世界だが・・ グロテスクな面もあるが、古代メキシコ文明なので仕方ないと思う。生贄の心臓取り出しが、この作品の重要なテーマになっている。なお、古代メキシコ文明で生贄が多数用いられたのは、雨が少ない地域なので、神への祈りが必須だったためのようだ。一度生贄から心臓を取り出した時に偶然雨が降り、定着してしまったようだ。(この小説にはその記載はない)。 | ||||
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細部に宿るなんとやら 外科医のディテールにわずかな違和感があるがゆえにこれらは夢の話であると分かっていて観ているようなそんな心地だ | ||||
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新書を注文したのに228頁憮然の所に〇印があり噴の字が書きこんであった?? 本の内容はインカ帝国が滅びた経緯やその末裔達が祖先から口伝で伝えられた宗教などを信じ貧困から脱出して行く過程の麻薬組織犯罪など世界の闇組織を書いている。日本では日本語を覚えられない海外にルーツを持つ青年達が半ぐれなどに入って麻薬の売人などをしていく様子なども細かくなかれて今の日本を象徴していた。若者のネット犯罪など幾つもの暗号を重ねて犯罪組織化している様子が分かる。大国の意思決定による侵略戦争の裏を書いていて読み応えがあった。 | ||||
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一つ一つの章が短く、普段本を読まない自分でも読みやすかった。 メキシコという場所柄からか、殺伐とした空気で導入部分から最後までハラハラする内容も多く飽きずに読めた。 こんなに面白い本は初めてだった。 | ||||
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怖いし、面白いし、どんどんページをめくってしまう、まさにそんな本でした。最高! | ||||
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