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テスカトリポカ
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テスカトリポカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全212件 1~20 1/11ページ
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物語が重厚過ぎる…! 相変わらず直木賞作品はほんとにハズレない。 面白かったー! ただ、麻薬の密売や裏社会について深く書かれてる本なので、暴力とかグロが苦手な人は読まない方がよさげ。 裏社会の人も賢いんだなぁと思った… そんな方法が…!って思わせられるような犯罪とかがいくつもあって、ちょっと組織犯罪の裏側を除いた気分。 個人的にはパブロとラバ・ラバが好きでした。 実写化とかして欲しいけど…絶対無理だろうなぁ | ||||
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雰囲気だけで途中で終了。 2009年、カンクンに行って、WBCの話で現地の人と、 ちょっと盛り上がったのを思い出した。。 | ||||
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分厚いですが,一瞬で読み終わりました!! | ||||
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大変面白く、ページを捲る手が止まらないような感じで一気に読みましたが惜しむらくはなんだか中途半端なところで終わったところ 海外ドラマのナルコスやブレイキングバッドのようにバルミロが悪の帝国を築き上げてからの破滅が見たかった バルミロが息子同然に育て可愛がってきたコシモに殺されるという終盤の展開は良いと思ったが、血塗られたビジネスモデルを確立してこれから世界を席巻していくぞというところで極東の島国でバルミロがあっさり死んでしまったのでカタルシス感は少なめ | ||||
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直木賞選考の際に、あまりの暴力描写が受賞にふさわしいかどうか論議になったという作品。 バイオレンスな作品だとどうしても語り過ぎたり過剰な描写になり、過度にウェットな表現になりがちだが、あくまでも淡々と乾いた描写に徹することで逆にその暴力性や凶暴性が浮かび上がっている。ストーリーも間延びすることなく進んでいくので、最後まで飽きることなく楽しむことができた。 | ||||
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受賞作品だしレビューも良かったので内容を知らずに買ったら、どのページにも暴力表現が書かれていて刺激が強く、序盤で挫折してしまいました.... | ||||
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非常に面白く読ませていただきたました。 最後まで読んで惜しいなと思った部分は、コシモとバルミロが出会うあたりからどんどん失速していったように感じられたことです。コシモは出生から少年院、パブロとの出会い辺りまで、バルミロはインドネシアで末永たちと組む辺りまでがいちばん面白かったように思います。 後半の展開は概ね予想通りだったわりには盛り上がりに欠けているように感じたので星はマイナス1です。 この著者の別の作品もまた読んでみようかなと思います。 | ||||
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200ページ超えたあたりから一気に展開していきページをめくる手が止まらなくなる。単なるエンタメ作品としても楽しめるが、親から子へ受け継がれる貧困や暴力の連鎖はニュースなどでよく見かけるテーマなので考えさせられる。本作では宗教のもつ人を行動へと駆り立てる力の強大さがありありと描写されている。大人よりも純真無垢な子どもの方がより教えに忠実であり、その純粋さが時に残虐性となり、時に暴力の連鎖を断ち切る希望にもなるんだなあと感じた。 アステカ文明、マフィア、薬物、暴力団、臓器移植その他の小道具に至るまでの専門用語が何度も出てくるし、犯罪の手口もそれっぽく説明され、実際の地名、東京オリンピックや新型コロナウイルスなどの時事問題も物語に組み込まれておりリアリティが高い。相当詳しく調べ上げられている。私のような詳しくない人間が読むと、いい意味で虚構と現実の区別がつかなくなるし、現実がこの物語に合わせに言っているんじゃないかという都合の良ささえ感じる(もちろんいい意味で)。 他の方のレビューでも見かけた通り主要人物の心変わりについてはもっとページを割いてほしかったとは思うが、総じてこの作者のほかの作品も読んでみたいと思わせられる一冊だった。 | ||||
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ものすごいプロット、壮大なスケール、闇産業だけでなく、トピックになるナイフメイキングや銃器などの専門的な記述、そして、全編を貫くアステカの神々、信仰と儀式、圧倒されました! | ||||
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のめり込みすぎて「まだまだ続く、まだまだ楽しめる」と分厚さに感謝したほど。 メキシコ、インドネシアで行われる「ラテンアメリカ流の惨殺」と、日本を舞台に行われるそれは全く異なって見えるから不思議だ。なんというか悪の法則と半グレ映画くらい違う。圧倒的パワーに見えたものも舞台が身近だと生々しいリアリティを感じる狂気にしか映らなくなる。 信仰ありきのバルミロと、欲望と自尊心のために健康な子供から心臓を取り出せる末永と、より血の資本主義に染まっているのはどっちかと考えると・・末永はバルミロ以上に壊れた人間なのかもしれない。 行き着き先まできてしまった問題ありすぎのこの文明が生んだ魔物たちの物語。 | ||||
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不思議な小説でしたがとても面白かったです。 南米のあちこちに残っている濃厚な死の気配と凶暴でありながら静かさを感じさせる生の対比に、ガルシア・マルケスの百年の孤独を思い出しました。 人間の知恵や作為で世界は動いているようでいて、結局はテスカトリポカの掌で翻弄されているだけのようにも思えました。 また、テスカトリポカは神のようにも思えますが、この先いつか必ず作り出される超高度AIのようにも感じました。 コシモはきっと優れたナイフメーカーとして生きていくんでしょうね。。 | ||||
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直木賞取ってるし、QJKQJやAnkより面白いんだろうなと思って期待して読んだ。 まあまあ、面白いものの、いろんな人の一生、半生がつづられ、特に、盛り上がりが無い状態で、物語の半分ぐらいまで、進む。前半のルシアのくだりっているのかというのは読み終わっても疑問が残る。 物語り半ばでようやく、動きはあるものの、その後も若干の盛り上がりしかなく、登場人物の一生、半生がつづられて、話は終わってしまう。 物語のほとんどは、登場人物の一生、半生がつづられており、それがメインのようにすら思える。 佐藤究氏の作品は、スリリングなものが多いですが、この作品はスリリングところが少なかったです。 これが直木賞か。残念感しかありません。 アステカを詳しく知らなかったので、この本のおかげで検索をかけ、アステカについて多少なりと知る事が出来ました。 | ||||
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前半は良かった。かなり雰囲気があった。 後半はいただけない。前半で積み上げたモノがあらゆる面で綻んでいった感がある。 それはそうと、アステカの神事や祭祀、シンボルにまつわる叙述のボリュームは相当多い。多いのだがその具体的な内容が、延々と続く装飾品の叙述など、本当に必要なものか判断しかねるものもあった。 雑な目方だがアステカ関連の叙述を抜けば5分の4くらいのボリュームになりそうだ。 その良し悪しはともかく、タイトルにもある通りアステカはこの物語の主題ともいえる要素にしてある。 そしてチャプターの頭に思想家の一節が引かれていることもあり、はじめはヒロイックな叙事詩志向かと思ったが、読み終わってみると全然そうではなかった。 前半部分は重厚で壮大な長編小説を感じさせるが、中盤から竜頭蛇尾に失した。 やはりアステカ文明という人類の文化的遺産や、滅んだ都市の遺構に宿る神性の跡が持つある種の神秘性と、その対極にある営利人身取引やドラッグ資本主義の唯物性を同時に咀嚼して消化するのは難しい。 主人公達が被捕食者のうちはまだよかった。犠牲を忍びながら艱難辛苦に打ち克つ上で信仰は大義になり得た。 しかし、主人公たちが無敵状態で搾取する側に回るとアステカ要素は急速に陳腐化し始める。この落差は不快で、ここから全てが壊れる。 これはおそらく筆者の意図というか、もともとこういうストーリーだからこの結末なんだよという感じはしないでもないのだが、話のリアリズムが一気に解体されていく様は残念だった。 一部の主人公が語るアステカ神への礼賛が狂信者の血迷言、あるいは幼児性の発露にしか見えなくなってからは、マッドマックスみたいな銃撃戦や治外法権ヤード、寺地下のハイテク構造体などを筆頭に、話全体に外せない中二病フィルタがかかってしまい、ツッコミどころしか考えられなくなってくる。 前半と細かい描写には割とリアリズムが感じられたが、肝腎の話の流れが中盤からめちゃくちゃになったのは残念だった。 グロくて疾走感があると言われているがそれほどでもない。有名どころで比較するなら村上龍の小説のほうが疾走感があってグロい。 前半はいい感じのリアルハードボイルドノワールで星4だが、中盤以降は漫画のスプリガンみたいな世界観と話の流れで星1。 全体平均の星2.5を四捨五入して星3。 賞をとっているので期待して読んだが肩透かしを食らった気分になった。 | ||||
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アステカについて勉強しました 麻薬カルテルについても勉強しました それを元に小説の設定を考えました 物語り風に設定資料集を作りました そういう本だった 物語りが縦糸と横糸で作られるとするなら横糸だけが目立ち、縦糸はボロボロ。脇役の描写は物語を意識しない丁寧さにあふれていて音楽で言えば強弱記号を無視した全フォルテシモな演出がだるい。 直木賞とかいうよく名前を聞く賞をもらってるなら出来としては外れが無いだろうと思ったのに全くそんなことは無かった。 日本語自体は下手ではないので最後まで通して読めたから★二つ付けるけど、これで受賞は信じられない。過去にいい小説を書いていたから著者名で獲ったんじゃないかと疑いたくなる本だった。 | ||||
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残酷描写が苦手な方には勧めない。嗜虐趣味の方にも勧めない。これは 血を求め生け贄を求める神を崇める人びとの物語であり、テスカトリポカを崇める人びともそうでない人びとも残忍に殺されていく物語だ。平和な日常に安穏と生きている私には完全に別世界だが、おそらくはだからこそ、血まみれなその世界にひきこまれ、酔いしれていく。古代の呪術的な、あるいは麻薬的な高揚と陶酔。 帰結点は私的にはどこか安堵できるもので、恐ろしい神の悪夢にうなされることはないものだった。 全ての読者に安堵をもたらすラストかどうかはわからないが、 読んでいる間のあの呪術的な高揚感は読むひとみなと共有できるのではないかと思う。 | ||||
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個人的に物語としては面白みにかけるがメキシコのマフィアの敬虔かつ無慈悲な残虐性 狡猾で大胆なビジネスのやりざま等、へぇーと思いながら読むなら面白いかも知れない。 こういったビジネスでしか生きていけないなら治安の良い日本に生まれた事は相当幸せなんじゃないかと思う。 そして作中に出てくる闘犬 ドゴ・アルヘンティーノ、ピットブル こいつらが何より危険で日本でも飼育が許可されているので気をつけたい。 | ||||
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あまりに好きで単行本、文庫本2冊(1冊はサイン本)電子で所持しています。結果的にそうなってしまいました… アステカ文明にうっすら興味があったので、途中の怒涛のアステカ語りもとっても楽しく読みました。ここが不要という意見もあるようですが、絶対にそうは思いません。 読んでいる最中に繰り返し悪夢に悩まされましたが…それほど引き込まれたということで… なんでこんなに好きなのか分かりませんが、一定の人を異様に惹き付ける魔力のようなものがこの作品には宿っていると思います。 | ||||
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舞台設定やキャラクターの背景描写にページ数を割きすぎて、 主要キャラクターが出揃い組織犯罪が実行に移されるころにはページ数が残り4分1ぐらい 結末もあまりにも描写のない放り投げた感があり、500ページ以上の大作ですがバランスが非常に悪いという印象です ほとんどの人は長過ぎて退屈であろうアステカ神話の描写も、我慢して読んだ割にはあまり物語の中で活かせていない 巻末の参考文献など読むと、著者はよく勉強して入念に準備はされたのだと思いますが、無しにして100ページぐらい削ってもお話は成立するのでは 特に残念に思った点が、これだけ全編に渡ってアステカの神話や死生観が物語に組み込まれているのに、 主人公の物語中の決定的なターニングポイントとなるのが、キリスト教の教え一言となっているところ 物語の構造的にはスペイン人により滅ぼされたかのように見えたアステカ文明ですが、今も消滅せずに悪役バルミロに象徴的な暴力という形で生き残り続けている アステカ文明にはただ神への盲従だけがあり生贄を捧げるという形で各種犯罪の犠牲者が生み出され続けていたが、 キリスト教の教えにより自分自身の意思に目覚めた主人公が、再びアステカ文明を滅ぼす 理性のない野蛮なアステカ文明は理性的なキリスト教によって再び滅ぼされて良かったね。という結末になるわけですが、 こんな結末ではあまりにも勧善懲悪的で深みに欠ける印象です 例えば全盛期の村上龍であれば同じテーマをもっと文学的な深みと詩的な文章表現で語れるでしょう 前半の物語のドライブ感は素晴らしく、私も引き込まれてグイグイ読まされただけに、せっかく作ったキャラクターや舞台装置を十分活かしきれなかった印象の後半が残念 消化不良的といった印象の作品でした | ||||
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久しぶりに直木賞受賞作で、骨太な文学作品に出会った気がする。モダン・ピカレスクロマンというか、ノワールものを漆黒に煮詰めた感があり、登場人物にも誰にも共感出来ない造りにラテン神話を絡めてくるくせものぶりが、単なる娯楽小説ではく、文芸作品に昇華させている 文学系に慣れ親しんでないと、作品世界に没入するまで少しく時間はかかるかも知れないが、入り込んでしまえば、我々人類の性である両犠牲の一極とあい見えることが出来る。その現実では起こり得ないことをフィクションとして顕現させた筆力たるや大したもので、片手間でやってる副業系作家などが足元にも及ばぬものだ これに続編は蛇足であろう。ここで終わるからこその小説としての完成度だと思う思う | ||||
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出だしが圧倒的に面白いのに、後半に急に心変わりする脇役の行動によって計画や調和が崩れ、なんだかよくわからない結末を迎える。といういつものパターン。まあ、この人の作品に警句や教訓を求めてはいけないのだろう。終末直前までの疾走感を楽しむのが正解。本作はそのドライブは高かった。人には勧めがたいが満足度は高い。 | ||||
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