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テスカトリポカ
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テスカトリポカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全240件 181~200 10/12ページ
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メキシコのドラッグビジネスシーンの残忍さから始まり、インドネシアでの裏社会での臓器移植へとスケールの大きさと残忍さで読者の心を鷲掴みにする。 当然クライムシーンの残酷さから受け付けない人もいるが、一方妙なリアルな残酷さがストーリーから離れなくさせる描写でもある。 同様に古代アステカ文明の分かりにくさで敬遠する部分もあるが、ストーリー全体に通じるものであり避けては通れない部分である。 登場人物がそれぞれ脇役も含めて、欠かせない人物になっている。 ほぼすべてがドラッグに関わる人物である中、カルテルはもちろん麻薬を用いながら日常生活を送っている人間の二面性の狂気が伝わる。 中盤まではどのような展開になるのだろうという魅力に取りつかれるが、後半になるにつれて平凡な展開になってしまう。 そのためボリュームある割には、読了後の充実感が薄まってしまい、かえって途中前読んでいた時の方が充実感が高かった。 | ||||
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佐藤さんの作品は、なんといったらいいのでしょうか… この人にしか書けない力強さというのを感じます。 読むことでそれに触れることが出来、とても幸せでした。 | ||||
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この手のアウトサイダーものが直木賞って久しぶりですね。 ただ、アステカ文化への傾倒は特筆すべきレベルで、重厚な小説となっているけど、ちょっと、グロくてエグいので、評価は分かれるとおもいます。 | ||||
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アステカの話を綴っているようだが、実は、今現在の人々の 心に潜んでいるものをあぶり出しているようだ。 | ||||
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リアリティがあってとてもよく、詳細に取材をされているんだと思います。 ただ、取材した要素・蘊蓄を盛り込みすぎて表現が薄い感じがします。 たくさん仕入れた話が全部うまくつながるように作品を仕上げた印象。 メキシコ、アステカの文化についてが一番面白い要素だったと思います。 | ||||
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残酷さと無垢さと絶妙なバランスで成り立っていると感じました。 圧倒的な暴力描写があるので、読む人を選ぶかもしれません。 あと異文化描写が多く、ここでつまずく人もいるかも。 話的に若干無理筋なところもあると思いましたが、個人的には色々と感動するところがあり面白かったです。 作者の次回作に期待します。 コシモのナイフが欲しい。 | ||||
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久々に面白い作品に出会いました。メキシコ人の母親と日本のやくざの父親を持つコシモとメキシコの麻薬カルテルのボス・バルミロの2人を中心とした物語ですが、バルミロの祖父から受け継がれたアステカの神話が2人を強く結びつけ、破滅に導きます。バルミロのカルテルを破滅に追い込んだ対抗勢力への復讐心が物語の動機になりますが、臓器売買の組織を作りあげ、私兵団を結成してゆきます。すわ祖国に戻って仇討ちなのかと期待しましたが、その前に造反で唐突に物語は終わります。超人的な人物もいますが概ねキチンとした個性を持たせつつ、うまくアステカの神話を絡めて、全体の流れを作っているところはなかなか感心させられました。次回作以降も少しフォローしたいと思っています。 この作品、kindleで読んだんですが、たまに文章が飛んでいるような箇所があり、字の大きさや表示の枠組みを変えることで、正常に表示させることが出来ました。電子書籍ほぼ初心者なので、こういうことがあるんだなと経験値を積めましたが、これは但し書き入れるなりした方がいいのではと思いました。 | ||||
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アステカ文明に取り憑かれた男が臓器売買の組織を日本でつくっていく話なのだろうけど、とにかく登場人物が多い。というか、物語の語り手がちょくちょくかわり、誰が主人公なのかも定かではない。この膨大な人物それぞれの人生が丁寧に描かれているので、よく言えば読み応えはあるのかもしれませんが。 客観的にみれば、現代においてこの人たちのやっていることは鬼畜以外の何物でもなく、おぞましく、ただの殺人であり、残酷な拷問なのですが、アステカ文明の世界では当たり前のこととされていた?のであれば、もう何が正しいのかもよくわからなくなりますよね。 まあ、ただ、こんな暴力的で残酷な世界は嫌いだし、好みではなかったです。 | ||||
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内容が面白く満足です。かなりぶ厚い本ですが、読み終わるまで飽きませんでした。ただし、バイオレンスの表現に抵抗ある方も多いと思います。私もあまり得意ではないですが、問題無かったです。全体には細かな描写がすんなりと入ってきました。外国人や神様の名前がカタカナ長くて何度も読まないと理解しづらいかったのですが、イメージが出来れば物語として理解出来たと思います。 | ||||
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”ノワールの帝王”アメリカのジェイムズ・エルロイの作品は、その緻密なプロットと激しい暴力性で【暗黒の交響楽】とも呼ばれるが、本書も同様の凄まじさ。 あらすじは勿論、2人の主人公(バルミロとコシモ)については多くのレヴューでも触れられているので、あえて割愛するが、特に強調したいその他の点として、主人公2人を取り巻く脇役ー犯罪者達が、それこそ交響楽団の演奏者たちのように、この物語に不気味で鮮烈な陰影を添えている。 彼らの過去と現在は、鋭い断面と短い言葉とで語られるが、この現代の日本社会に実際に蠢いているようなリアリティが間違いなくあり、そして、恐ろしい。 加えて彼らは、ドローンやダークウェブ、暗号通貨などの最新式の小道具の数々を採用し、主人公のバルミロとコシモが奏でる暗黒の物語の奔流に、鋭い悲鳴のような演奏を奏で続ける。 一度読了して、すぐに二週目。 間違いなく本物のノワール。 | ||||
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ほとんど意味わからんかったし、共感もできへんかった。まじつまらん。 | ||||
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重厚長大で圧倒的なスケールの超大作です。 この作品はオススメできますね。 | ||||
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意味不明何を伝いたいか意味不明であった日本には馴染まない?! | ||||
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アステカの神話、麻薬カルテルまではまあまあ 面白いが、臓器売買の話あたりから失速し最後の方は、読むのがしんどくなってきました 500ページの長さと話を広げすぎたのが原因かと 350ページくらいにして中身も絞った方が良かったのでは、直木賞をとった作品ということで読んで見ましたが期待外れでした | ||||
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飽き飽きしていたんです。 月並みな小説に・・・ 桐野夏生先生のグロテスクを読み終え、ロスになっていたところ本屋さんで目に入ったのがこの 「テスカトリポカ」。私はいつも就寝前に読むことが多く、ハードカバーを倦厭しておりましたが、 冒頭2.3行読んだだけで即購入しました。 こんな世界があるのかと、ぐいぐい物語りに飲み込まれ、変な話仕事していても読みたくて読みたくて・・・まるで麻薬のような禁断症状がでたほどでした。 アステカ文明も決して昔の話で無く、生贄は現代でも行われているといいます。 世界経済は争いがないと回らない、といわんばかりの闇の鬼畜たちの金儲け、これはノンフィクションではないかと錯覚させる描写。どれをとっても新鮮で鮮烈。 吐き気を催すほどのグロい場面も、真の心を持ったあの子がいたから読了できたのだと思う。 あーー、次は何を読めばいいの?どなたかおすすめ教えて下さい。 | ||||
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しっかりと重みを持って進むストーリーが素敵でした。ネタバレご法度と思いますので、書きません。キャラクターのお話がもう少しあればもっと好みでした。他の作品が気になります。 | ||||
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ただただ全てが圧倒的でした。 寡聞にして著者を存じませんでしたが、マルドゥックシリーズを思わせるただの「悪」ではなく「文明」として存在し、最新の技術とスタイルで形勢を目まぐるしく入れ替えていく綿密でダイナミックな違法ビジネス界の描写、それを支える「信仰」の在り方に驚きました。 しかし驚きはそれだけでは留まりませんでした。ストーリーが進むにつれて数奇に混ざり合って行く、現実の日本とメキシコ。そして最後に告げられる「事実」は、数奇な運命に翻弄された人々の物語を信じ難い程の偶然を以て終わらせて行きます。 あまりの完成度故、前作が気になり一日で既刊を全て読み終えましたが、初作以降「鏡」と「起源」というテーマに執拗に取り組んできた著者でなければこの物語は存在し得なかったでしょう。 鏡、対称性、神といった設定は小説の世界では古来より何千何万回と繰り返し取り上げられて来ましたが、そのいずれもがこの「栄誉」を手にすることが出来なかったことはただただ数奇としか言い様がありません。 初版はもっと早かったようですが、この本をこの年この月に読めたことは、全くの奇跡に感じられます。 マルドゥック式に言うなれば、それこそ「悪運」だけがもたらすことの出来る究極の「偉業」。 これは誇張でも何でもなく、文字通り今後何世紀も比肩することの出来ない稀代の怪作と言えましょう。 | ||||
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この本は、じっくり気長に読むことをお勧めします。というのは、ページも長いですし、希望なんてありません。 舞台は日本だけではありません。メキシコも出てきます。まともな人は......端役ぐらいでしょう。 麻薬に臓器。銃器に殺し。ごく普通に暮らしている私にとっては、フィクションの世界です。 そう、フィクションの世界。現実に、こんな事が起きてるなんて、思いたくもありません。 | ||||
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直木賞によくぞ選ばれました。映画化するなら、よりハードにお願いします。監督や役者の力量が問われる作品になりそうです。メキシコは協力してくれるだろうか。 | ||||
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登場人物のほぼ全員が良心の呵責など全くない危険人物。舞台はメキシコ、インドネシア、日本。 グロックTP19、マシンピストルTP9、レミントンM870(これにはサイレンサーのサルボ12を装着)、ワルサーQ4、AK47などの銃が登場し、これらを日本でも発砲している異様さに好奇心を刺激される。 カルテル、イスラム過激派、マフィア、ヤクザがそれぞれの目的の為に次々と手を打つ過程は臨場感にあふれていてどれもグロ過ぎる。もし映画化されたら直視できないだろう場面の応酬だ。 メキシコカルテルの中心人物、麻薬密売人のバルミロの目的は対立するカルテルへの復讐であり、その行動原理は古代アステカの神々によって支えられている。 2人の日本人闇医者、末永と野村は倫理観の欠片もない恐ろしい商売を澄まし顔でやってのける。その目的は金儲け或いは自らの欲望を満たす為だけである。 巻き込まれ搾取されるのはいつも弱者、(或いは弱者とも気づいていない無垢な者)である。 無知である事は恐ろしい。 滅亡したアステカ文明と現代社会の資本主義の共通項を透かして見せるような描写にハッとさせられる。 不謹慎ながら「好きですかわさき愛の街」の口笛のくだりには笑ってしまったし、 不運な若者コシモの時間や風に対する感じ方は美しく、余韻を残す。 職人のパブロとコシモのラストには拍手を送りたい。 アステカ王国滅亡後500年の節目が2021年8月である事と重ねたバルミロのラストは個人的にまだ消化できていない。 しかしこれだけは言える。 〈麻薬戦争が2021年現在も終わらないのは、神様のせいなんかじゃない〉 | ||||
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