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テスカトリポカ
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テスカトリポカの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全249件 221~240 12/13ページ
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| 復讐ではなく冒険のような物語でした。 大変満足。ハリーポッターのような緻密な世界観に没入して一気読みしました。 作者のバランス感覚に感服です。日本マフィアと児童虐待のバランス、薬物とビジネスのバランス、仮想家族と宗教のバランス。でもこれは人を選ぶだろうなあ。 | ||||
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| 題材着想は面白い。 でも大沢在昌さんや黒川博行さんや以前までの馳星周の力にはまだまだ及んでない。 中南米ネタでクライム感が絶頂だった初期の垣根涼介に似てもいた。 今後の5年に期待したい。 | ||||
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| 人によって読後感は違うだろうが大多数に面白かったと思わせられなきゃベストセラーにはならない、グロテスクなシーン、暴力、人や社会の闇、過酷な人生、運命 何処まで踏み込み、描写するか、できるかそのバランス感覚が優れていた作品です 受賞はアイデアとテーマから逃げなかった作者の勝利です。 | ||||
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| 急に「ジェノサイド」級のワールドワイドな本を読みたくなり購入。ページが進むにつれアステカ文明に基づく倫理観により現代の闇がどんどん増幅されていく。テスカトリポカ、、なるほど言い得て妙。割と面白かった | ||||
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| 直木賞を受賞しましたね。 ジャンルとしては ミステリー/ハードボイルド/スリラー となっています。 麻薬密売や臓器売買や残虐な描写も多く日本で本作が選出されたのは意外な気もします。 ノワール小説家の 馳星周さんなども彷彿とさせます。 海外作品の邦訳といわれたら信じてしまいそうなくらい日本の作家が書いたとは思えない。 本作は映画化されそうな気もします。 今から誰が土方興三?ルシア?コシモ?などと配役なども考えたりしちゃいます。 日本だけではなくメキシコやインドネシアも舞台ですし人種も多岐にわたるので映画化は難しい? 映画化されるなら「ボーダーライン」の ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がいいかも。 | ||||
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| 物語としては面白いのかも知れないが、私は 殺戮の表現が残虐すぎてとても読み進む気にならず、駅のゴミ箱に捨ててしまいました。 18禁にした方がよいと思います。 | ||||
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| ウェブで公開されている第一部は否応なしに期待させる面白さで、本屋に直行して書籍で買い求めた。果たして、臓器売買が話の主軸になってからは登場人物が増えるにしたがって物語の濃度が薄くなる。そもそも重要な登場人物は「古代の呪術を背負った殺人者」と「無垢の魂を持つ怪物」のみ、この二人の物語が切り結ぶだけで物語は成立したのではないか。心臓移植ビジネスの話は現実味が感じられないし、闇医師も組織の女も掘り下げの半端な描写で頁の無駄。殺し屋グループの仲間に至っては登場する必要もなかった。最後は怪物を改心させる少年が現れてテレビドラマ並みのご都合なオチに収縮してしまう。筆者の文章能力は高く、もっと読み手の心臓に迫る小説になり得たはずだが、読後には喰い足りはさしかない。2000円2日間の旅は低空飛行だった。 | ||||
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| メキシコの麻薬ビジネスをめぐる抗争と、臓器売買の闇マーケットを描いた暗黒叙事詩。アステカ文明を印象的に取り上げたのが効果的だった。圧倒的な暴力世界に圧倒される。一定の読みごたえはある。 ただ、終盤に無敵の暗殺者集団が作り上げられたあたりから急速にリアリティーを失っていったように思う。 ラストの、組織内の自壊場面は、こういう暗黒組織ものの定番ストーリーになってしまって、わくわくできなかった。 | ||||
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| 善悪を超越した暴力。 正義や優しさ、倫理観や愛などが介在する余地などない純粋な暴力が本作では描かれている。 逃走用の車を手配するため、車の持ち主である夫婦を躊躇なく撃ち殺すような登場人物が本作では度々登場する。 どんな手段を使っても自らの利益を追求する彼らの残酷さと暴力性が圧倒的リアリティを持って描かれているにもかかわらず、悪趣味だと感じることは一切ない。 メキシコの麻薬カルテルやドラッグ、そして臓器売買。 私たちとは無関係だと思っていたそれら社会の暗部、裏側が私たちのすぐ後ろで行われていることを知り戦慄する。 もちろん本作はフィクションではあるものの、安易な気持ちで購入したドラッグが悲惨な麻薬戦争とつながっているということや、 臓器売買ビジネスでは子供のような社会的弱者が搾取されるということは事実に変わりない。 そのような資本主義社会の影を圧倒的暴力を交えて描いた本作。 筆力と創造力、そして入念なリサーチ力によって紡ぎあげられたこの物語は、日本国内では収まりきらない世界水準のクライム・ノベルといっても過言ではないだろう。 また、本作の最もユニークな点は現代社会の闇と血塗られた文明であるアステカをミックスさせた部分にある。 作中に登場するスペイン語やインドネシア語、ナワトル語や当時の小道具や紋様などからは、アステカ文明を全く知らずとも当時の雰囲気やおどろおどろしさを味わうことができる。 どこか神話めいたアステカ文明が次第に現実味を帯び、現代の日本で再現されていく展開は圧巻の一言。 著者の着眼点と、それらを見事に物語として完成させた手腕に脱帽する他ない。 アステカ文明を筆頭に、世界中で行われてきた人身供犠と臓器売買が絡み合って描かれた本作。 生贄を必要とする人間の本質的は今なお変化していないのではないだろうか。 そして、資本主義という弱者から搾取し続ける社会構造をこのまま存続してもいいのだろうか。 私たちが目をそらし続けているこれらの問題を、「テスカトリポカ」という鏡が映し出す。 | ||||
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| 凄惨極まる熱量は限界を越えていく。 からだじゅうに戦慄が走っても、なお560ページに及ぶ読書スピードは加速する。 尊崇・畏怖される神々しさが視界に広がっていく。 そして、見てはいけない闇の底。 500年を経てよみがえる、ありとあらゆる映像に強い衝撃を受ける。 許されるべきではない悍ましい行為の数々はドライに描かれている。 「テスカトリポカ」とは。 | ||||
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| 恐ろしい犯罪小説だった。 麻薬密売人と臓器売買ブローカーが手を組み、日本の無戸籍児童の臓器密輸を計画する。 そのときに目を付けたのが、薬物中毒の保育士の女。 彼女は「子供が好きで守りたい」といいながら、違法薬物に手を出している自分がそんな大事な子供と関わっていることに違和感を感じていない。 「この女は根本的に壊れている」つまり、自分の本当の気持ちをきちんと感じておらず、自分が何をしているかを考えていない思考停止状態にある。 この女は使えると思われ、「無戸籍児童を守るため」という大義名分を与えられて、 無戸籍児童の臓器密輸という恐ろしい犯罪の片棒を知らず知らずのうちに担がされることに。 ここから、最後の「いや、なんでやねん!?」な結末へ繋がっていく伏線が見事だった。 直木賞に選ばれる作品とは毛色が違う気がするので、受賞はないかもしれないですが、 間違いなく面白い小説でありました。 | ||||
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| これでもかというくらいに、しっかり調べて描いている。 だからこそ、細かいところで、粗さが目につくとがっかりした。 たとえば、目だったところ二か所。 P321 エナジードリンク、モンスター 2006年の描写ですが、この時期、まだこの飲料は日本国内で販売していません。 P323 刑期19年の殺人が、受刑者としての態度優秀で11年で仮釈放 これ、絶対にありえません。2/3に短縮されても約13年は入りますし、殺人で1/3短縮自体ほぼ例がないです。 以上、文庫化、あるいは直木賞受賞後に、重版で修正を。 | ||||
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| もっと卑近で生々しく醜悪な地獄絵図を期待してましたが、アステカ文明のくだりなど、どこか超常的な要素が悪人を神格化しており(とは言えノーカントリーのシュガーほど魅力的ではない)次第に興味を失ってしまいました。 登場人物の背景等、非常に面白く読める部分もあるのですが、描写される暴力というものに対する著者の哲学が浅く感じます。 何故かコーマック・マッカーシーと比べてしまうのですが。 | ||||
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| アステカの神話体系、神統記をふまえた暗黒、暴力小説。なじみのない神話伝統のペダントリと、現代的な(そこには非合法の臓器移植、心臓移植、麻薬取引、はてはコロナウィルスの話題も含まれる)を合わせたところが魅力。ルビの多さ、読みづらいかもしれない固有名の羅列に興奮できる人と、そうでない人で、評価は分かれるかも知れない。 雑誌掲載時の第一部が尻切れトンボなのだが、その先はなかなか途中まで盛り上がりを見せない。大風呂敷を広げておきながら、結末はわりとあっけないというか、静かで、今までの話は必要だったかな?という気もしないでもない。でも、最終章で、「物語る行為」の魅力を、祖母の昔話に託している感じが、好印象だった。 もっとよいものが書ける作家という気がした。期待したい。 | ||||
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| 麻薬戦争の部分は面白いけど既視感を免れず、たぶんあの本を下敷きにしているのだろうなという想像がつきました。オリジナルはアステカ文明の神話ですが、これの影響が大きすぎ、ボリューム的には邪魔となり読み飛ばしてしまいました。それが悪かったのか、コシモの行動原理が理解できず、さらにエピソードの好印象狙いが取ってつけた感が強く、読後感は今一つでした。 とはいえ、馳星周がお涙頂戴路線に切り替わった今日、貴重なノワール作家として、他の作品も読み込んでみたいと思います。 | ||||
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| ルビは多いんですが、そこはまぁ雰囲気として。 試し読み部分をそこそこ読んだんですが、いつの間にか引き込まれていて、自分にビックリ。しかも結構読んだのにまだまだ試し読み部分は残っている。う~ん、売り方、読ませ方が上手い。(数ページしかなかったら印象にも残らなかった) 面白そうだけど・・やっぱり値段が高い。今時の小説はこんなにするんですね。 自分は文庫化になるのを待つかな。 | ||||
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| 久々に読みごたえある。エンターテイメント。 | ||||
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| クライムスリラー、ピカレスクロマンと、悪人主人公ものは苦手ですが、これは夢中で読めました。 幻想性は少しあります。 極悪人の主人公たちの再起、架空の犯罪計画の立案と軌道に乗せるまでに、独特の痛快さがあります。 何の罪もない人々が破滅していくのにも、暗い充足感がありますね。 群像劇でもあるので、多くの登場人物が飽きさせず、文章・エピソードごとの区切りもよく、乗りやすいです。 元が純文学畑の人だったとは思えません。 前作のAnk:Mirroring Apeといい、この作者はディテールを持って架空の壮大なシステムをでっち上げるのが上手いですね。 | ||||
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| 旧約聖書はパレスチナ人とユダヤ人との絶え間ない紛争の記述であり、ギリシャ文化はトロイ戦争で始まり、アテナイ人とスパルタ人の抗争で滅亡した。アステカ文明もコンキスタドールにより95年の歴史に幕を閉じた。 自己保存と自己拡大のためにより良い土地を求めて争い合うというのは人類にとって普遍的なものだと痛感させられた。裏社会も表の社会も本質は同じで手段が異なるのみ。表裏一体、戦争と平和また然り。まさに「鏡」。 カルテルの残虐な行動に目を瞑りたくなる描写もあるが、読み進めていくうちに何故か魅了されていく自分がいる。理性で抑え込まれている自分の本性にも気付かされる一冊である。 | ||||
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| 佐藤究『テスカトリポカ』読了。 この作家の小説は初めて読んだ。 アマゾンのAIが薦めてきたものだw 古代アステカの宗教、メキシコの麻薬カルテル、臓器密売シンジケート、この3つのキーワードが三題噺のようにつながっているというので読んでみようと思った。 まず、メキシコと日本で別々に提示されるエピソード群。 これがどう繋がるのだろうと思って読み進めていくと、なるほどダイナミックに繋がっていく。 特にメキシコのカルテルの描写は迫力があって、垣根涼介の初期の南米ものに近いものを感じた。 古代アステカ宗教の描写にも凄みがある。 ただ、臓器密売の話になると、ちょっと無理を感じるところが多くなる。 特に、臓器のドナーとなる子どもたちに日記を書かせるところの論理は破綻しているし、またその日記を主人公の1人の大人に代筆させるところも然りだ。 いや、日本でのシンジケート構築のやり方が無理筋すぎるようにも思える。 まあ、ダイナミックなストーリー展開を優先させるとこうなるしかないのかもしれないが。 垣根涼介の一連の南米関連のような、読後の爽快さは得られなかった。 | ||||
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