■スポンサードリンク


テスカトリポカ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
テスカトリポカ
テスカトリポカ (角川文庫)

テスカトリポカの評価: 3.85/5点 レビュー 212件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全145件 1~20 1/8ページ
No.145:
(5pt)

裏社会とアステカと…

物語が重厚過ぎる…!
相変わらず直木賞作品はほんとにハズレない。
面白かったー!
ただ、麻薬の密売や裏社会について深く書かれてる本なので、暴力とかグロが苦手な人は読まない方がよさげ。
裏社会の人も賢いんだなぁと思った…
そんな方法が…!って思わせられるような犯罪とかがいくつもあって、ちょっと組織犯罪の裏側を除いた気分。
個人的にはパブロとラバ・ラバが好きでした。
実写化とかして欲しいけど…絶対無理だろうなぁ
テスカトリポカ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.144:
(5pt)

非常に面白い

分厚いですが,一瞬で読み終わりました!!
テスカトリポカ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.143:
(4pt)

とても斬新で面白かったが惜しい

大変面白く、ページを捲る手が止まらないような感じで一気に読みましたが惜しむらくはなんだか中途半端なところで終わったところ
海外ドラマのナルコスやブレイキングバッドのようにバルミロが悪の帝国を築き上げてからの破滅が見たかった
バルミロが息子同然に育て可愛がってきたコシモに殺されるという終盤の展開は良いと思ったが、血塗られたビジネスモデルを確立してこれから世界を席巻していくぞというところで極東の島国でバルミロがあっさり死んでしまったのでカタルシス感は少なめ
テスカトリポカ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.142:
(5pt)

乾いた暴力描写に引き込まれる傑作

直木賞選考の際に、あまりの暴力描写が受賞にふさわしいかどうか論議になったという作品。
バイオレンスな作品だとどうしても語り過ぎたり過剰な描写になり、過度にウェットな表現になりがちだが、あくまでも淡々と乾いた描写に徹することで逆にその暴力性や凶暴性が浮かび上がっている。ストーリーも間延びすることなく進んでいくので、最後まで飽きることなく楽しむことができた。
テスカトリポカ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.141:
(4pt)

惜しむらくは…

非常に面白く読ませていただきたました。
最後まで読んで惜しいなと思った部分は、コシモとバルミロが出会うあたりからどんどん失速していったように感じられたことです。コシモは出生から少年院、パブロとの出会い辺りまで、バルミロはインドネシアで末永たちと組む辺りまでがいちばん面白かったように思います。
後半の展開は概ね予想通りだったわりには盛り上がりに欠けているように感じたので星はマイナス1です。
この著者の別の作品もまた読んでみようかなと思います。
テスカトリポカ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.140:
(5pt)

リアリティの高さ

200ページ超えたあたりから一気に展開していきページをめくる手が止まらなくなる。単なるエンタメ作品としても楽しめるが、親から子へ受け継がれる貧困や暴力の連鎖はニュースなどでよく見かけるテーマなので考えさせられる。本作では宗教のもつ人を行動へと駆り立てる力の強大さがありありと描写されている。大人よりも純真無垢な子どもの方がより教えに忠実であり、その純粋さが時に残虐性となり、時に暴力の連鎖を断ち切る希望にもなるんだなあと感じた。

アステカ文明、マフィア、薬物、暴力団、臓器移植その他の小道具に至るまでの専門用語が何度も出てくるし、犯罪の手口もそれっぽく説明され、実際の地名、東京オリンピックや新型コロナウイルスなどの時事問題も物語に組み込まれておりリアリティが高い。相当詳しく調べ上げられている。私のような詳しくない人間が読むと、いい意味で虚構と現実の区別がつかなくなるし、現実がこの物語に合わせに言っているんじゃないかという都合の良ささえ感じる(もちろんいい意味で)。

他の方のレビューでも見かけた通り主要人物の心変わりについてはもっとページを割いてほしかったとは思うが、総じてこの作者のほかの作品も読んでみたいと思わせられる一冊だった。
テスカトリポカ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.139:
(5pt)

終盤に明らかになるテスカトリポカ

ものすごいプロット、壮大なスケール、闇産業だけでなく、トピックになるナイフメイキングや銃器などの専門的な記述、そして、全編を貫くアステカの神々、信仰と儀式、圧倒されました!
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.138:
(5pt)

最高に面白かった

のめり込みすぎて「まだまだ続く、まだまだ楽しめる」と分厚さに感謝したほど。
メキシコ、インドネシアで行われる「ラテンアメリカ流の惨殺」と、日本を舞台に行われるそれは全く異なって見えるから不思議だ。なんというか悪の法則と半グレ映画くらい違う。圧倒的パワーに見えたものも舞台が身近だと生々しいリアリティを感じる狂気にしか映らなくなる。

信仰ありきのバルミロと、欲望と自尊心のために健康な子供から心臓を取り出せる末永と、より血の資本主義に染まっているのはどっちかと考えると・・末永はバルミロ以上に壊れた人間なのかもしれない。
行き着き先まできてしまった問題ありすぎのこの文明が生んだ魔物たちの物語。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.137:
(5pt)

アステカの夢

不思議な小説でしたがとても面白かったです。

南米のあちこちに残っている濃厚な死の気配と凶暴でありながら静かさを感じさせる生の対比に、ガルシア・マルケスの百年の孤独を思い出しました。
人間の知恵や作為で世界は動いているようでいて、結局はテスカトリポカの掌で翻弄されているだけのようにも思えました。
また、テスカトリポカは神のようにも思えますが、この先いつか必ず作り出される超高度AIのようにも感じました。

コシモはきっと優れたナイフメーカーとして生きていくんでしょうね。。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.136:
(5pt)

圧倒的暴力と残虐さを越えた果てに

残酷描写が苦手な方には勧めない。嗜虐趣味の方にも勧めない。これは 血を求め生け贄を求める神を崇める人びとの物語であり、テスカトリポカを崇める人びともそうでない人びとも残忍に殺されていく物語だ。平和な日常に安穏と生きている私には完全に別世界だが、おそらくはだからこそ、血まみれなその世界にひきこまれ、酔いしれていく。古代の呪術的な、あるいは麻薬的な高揚と陶酔。
帰結点は私的にはどこか安堵できるもので、恐ろしい神の悪夢にうなされることはないものだった。 全ての読者に安堵をもたらすラストかどうかはわからないが、 読んでいる間のあの呪術的な高揚感は読むひとみなと共有できるのではないかと思う。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.135:
(5pt)

面白かったです

あまりに好きで単行本、文庫本2冊(1冊はサイン本)電子で所持しています。結果的にそうなってしまいました…

アステカ文明にうっすら興味があったので、途中の怒涛のアステカ語りもとっても楽しく読みました。ここが不要という意見もあるようですが、絶対にそうは思いません。
読んでいる最中に繰り返し悪夢に悩まされましたが…それほど引き込まれたということで…
なんでこんなに好きなのか分かりませんが、一定の人を異様に惹き付ける魔力のようなものがこの作品には宿っていると思います。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.134:
(5pt)

見事な文芸作品

久しぶりに直木賞受賞作で、骨太な文学作品に出会った気がする。モダン・ピカレスクロマンというか、ノワールものを漆黒に煮詰めた感があり、登場人物にも誰にも共感出来ない造りにラテン神話を絡めてくるくせものぶりが、単なる娯楽小説ではく、文芸作品に昇華させている

文学系に慣れ親しんでないと、作品世界に没入するまで少しく時間はかかるかも知れないが、入り込んでしまえば、我々人類の性である両犠牲の一極とあい見えることが出来る。その現実では起こり得ないことをフィクションとして顕現させた筆力たるや大したもので、片手間でやってる副業系作家などが足元にも及ばぬものだ

これに続編は蛇足であろう。ここで終わるからこその小説としての完成度だと思う思う
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.133:
(4pt)

いつもの佐藤節。

出だしが圧倒的に面白いのに、後半に急に心変わりする脇役の行動によって計画や調和が崩れ、なんだかよくわからない結末を迎える。といういつものパターン。まあ、この人の作品に警句や教訓を求めてはいけないのだろう。終末直前までの疾走感を楽しむのが正解。本作はそのドライブは高かった。人には勧めがたいが満足度は高い。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.132:
(5pt)

現地の裏社会を巡っているかのような感覚

メキシコ、東南アジア、そして日本を舞台にしたクライム小説です。本書の素晴らしいところは、物事の細部まで丹念に描写されている点です。実際にその場所に行ったことがないのに、まるでその場にいるかのような感覚を味わえます。情け容赦のない暴力も、むしろ現実に即しているように感じられます。
また、本書のユニークな特徴として、ところどころにルビで現地語(スペイン語など)の読み方がついている点です。そのため全体を通して異国の風味が漂います。
異なる文化と現実の厳しさを垣間見せる一冊としてとても読み応えのある本でした。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.131:
(5pt)

某国で

(ネタバレ?)某国で噂の臓器◯植を題材にした、身の毛もよだつスリル満点。最後まで引き込まれます
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.130:
(5pt)

「燦然と輝く黒い太陽」

直木賞受賞のときから気になってはいたのだが、ハードカバーを買うのは躊躇していた。今回、文庫化された本書を店頭で手に取り、うへえ長いなあとあらためて怯んだものの、帯にある「直木賞の長い歴史の中に燦然と輝く黒い太陽」という宮部みゆきの賛辞を信じて買ってみた。

3日かけて半分ほど読み、後の半分は1日で一気に読んだ。長いけれどストーリーはけっこう「ありがち」なので、そういう意味では暴力やら神話やらが物語の弱さを補強しているような「過剰さ」を感じないでもなかった。それこそが直木賞の選考でも議論の的になったのではあるまいか。

もともと著者はエンタメ系ではなく純文学系の人なので、物語が弱いのは「むべなるかな」といったところかもしれない。しかし圧倒的に文章がうまいことも間違いない。2015年ごろ江戸川乱歩賞に応募することを勧めたという知り合いの編集者は、ものすごく見る目があったと思う。

やたらカタカナのルビが多いのは正直じゃまくさいが、それがストレスになるようなら、全部無視して日本語のママで読んでも問題はない。あと、本書は映画化にも向いていると、読みながらずっと思っていた。凄惨な部分のほとんどは過剰な「装飾」なので、いくらでも省略できるだろう。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.129:
(5pt)

あっという間に読み終えました

大作ですが、1度読み始めたら止まらないです。すごく面白いです。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.128:
(5pt)

すごく面白かった

時代をを超えた暴力のあり方を描いた名作。後世に残ってくれ。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.127:
(5pt)

資本主義の暴力性

文庫化をずっと待っていた作品。資本主義の暴力性を究極の形で描く本書は、近年読んだ中では最恐のブラックホール小説だと思います。

冒頭のメキシコ麻薬組織の、壮絶な戦争のくだりを読んだ時点で夜、夢に出てきそうなくらいの恐ろしさなのですが「この話、まさか日本と繋がらないよな」と嫌な予感がしていたら、やっぱり繋がってくるのですよ。超怖い!

直木賞受賞作だけあってエンターテイメント作品としての完成度が高く、物凄く恐ろしいにも関わらず、面白く読めてしまう罪深い作品。

なぜこんなにも恐ろしいのか?それは、自分と遠く離れた世界の話だと思う者のすぐそばに、底知れない深い穴が、口を広げて待っているように思うからです。

治安が良いとされる日本ですがそれは表面上だけで、自分が知らない所でおぞましいことが起こっているのではないか、という恐ろしさ。

もう一つは、文中に出てくる資本主義の究極的な観念「金を稼げるのなら手段を選ばない」=「邪魔者はみな殺しにする」について、自分も社会で生きている以上は否応なくその片棒を担いでいるのではないか、という恐ろしさ。

物語の展開にハラハラしながら読み進むと、クライマックスで意外な感動が待っています。ノワール小説が好きな方やコーマック・マッカーシー作品が好きな方には、特にオススメです。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987
No.126:
(5pt)

久しぶりに読み応えのある小説やった

ハードカバーは普段は買わへんねんけど(寝転びながら読むと落として顔を痛めるからw)、平山夢明のダイナーや冲方丁のマルドゥック・スクランブルのハードカバー以来、久しぶりにハードカバー買おうか迷った。あらすじを見るまでもなく、アステカの文化にずっと興味あるのと、本に対する感覚が近くてフォローしてるXの人が大絶賛してたから。
で、仕事の移動中に「よし今日は買うたろ」と思って立ち寄った本屋で、文庫化されてるの知った…

内容は、想像してたよりも濃くて、中南米の麻薬に関わる色々な事を作者さんが勉強してはるのがよく分かったし、アステカの神様の事やなんかもホンマにめちゃくちゃ理解してはるなーと思った。こんなに日本の作家さんやのに異国感をおぼえる作品、ひっさしぶり。若い頃に初めて馳星周の「不夜城」読んだ時の感覚が蘇った。
映像化は色々な意味で無理そうやけど、…日本じゃ無理やろうな…いやネトフリあたりなら出来るかも。
出来れば、登場人物のサイドストーリーみたいなの膨らませて短編集とか書いてほしい。まだまだ読みたい。
テスカトリポカAmazon書評・レビュー:テスカトリポカより
4041096987

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!