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テスカトリポカ
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テスカトリポカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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直木賞取ってるし、QJKQJやAnkより面白いんだろうなと思って期待して読んだ。 まあまあ、面白いものの、いろんな人の一生、半生がつづられ、特に、盛り上がりが無い状態で、物語の半分ぐらいまで、進む。前半のルシアのくだりっているのかというのは読み終わっても疑問が残る。 物語り半ばでようやく、動きはあるものの、その後も若干の盛り上がりしかなく、登場人物の一生、半生がつづられて、話は終わってしまう。 物語のほとんどは、登場人物の一生、半生がつづられており、それがメインのようにすら思える。 佐藤究氏の作品は、スリリングなものが多いですが、この作品はスリリングところが少なかったです。 これが直木賞か。残念感しかありません。 アステカを詳しく知らなかったので、この本のおかげで検索をかけ、アステカについて多少なりと知る事が出来ました。 | ||||
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前半は良かった。かなり雰囲気があった。 後半はいただけない。前半で積み上げたモノがあらゆる面で綻んでいった感がある。 それはそうと、アステカの神事や祭祀、シンボルにまつわる叙述のボリュームは相当多い。多いのだがその具体的な内容が、延々と続く装飾品の叙述など、本当に必要なものか判断しかねるものもあった。 雑な目方だがアステカ関連の叙述を抜けば5分の4くらいのボリュームになりそうだ。 その良し悪しはともかく、タイトルにもある通りアステカはこの物語の主題ともいえる要素にしてある。 そしてチャプターの頭に思想家の一節が引かれていることもあり、はじめはヒロイックな叙事詩志向かと思ったが、読み終わってみると全然そうではなかった。 前半部分は重厚で壮大な長編小説を感じさせるが、中盤から竜頭蛇尾に失した。 やはりアステカ文明という人類の文化的遺産や、滅んだ都市の遺構に宿る神性の跡が持つある種の神秘性と、その対極にある営利人身取引やドラッグ資本主義の唯物性を同時に咀嚼して消化するのは難しい。 主人公達が被捕食者のうちはまだよかった。犠牲を忍びながら艱難辛苦に打ち克つ上で信仰は大義になり得た。 しかし、主人公たちが無敵状態で搾取する側に回るとアステカ要素は急速に陳腐化し始める。この落差は不快で、ここから全てが壊れる。 これはおそらく筆者の意図というか、もともとこういうストーリーだからこの結末なんだよという感じはしないでもないのだが、話のリアリズムが一気に解体されていく様は残念だった。 一部の主人公が語るアステカ神への礼賛が狂信者の血迷言、あるいは幼児性の発露にしか見えなくなってからは、マッドマックスみたいな銃撃戦や治外法権ヤード、寺地下のハイテク構造体などを筆頭に、話全体に外せない中二病フィルタがかかってしまい、ツッコミどころしか考えられなくなってくる。 前半と細かい描写には割とリアリズムが感じられたが、肝腎の話の流れが中盤からめちゃくちゃになったのは残念だった。 グロくて疾走感があると言われているがそれほどでもない。有名どころで比較するなら村上龍の小説のほうが疾走感があってグロい。 前半はいい感じのリアルハードボイルドノワールで星4だが、中盤以降は漫画のスプリガンみたいな世界観と話の流れで星1。 全体平均の星2.5を四捨五入して星3。 賞をとっているので期待して読んだが肩透かしを食らった気分になった。 | ||||
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個人的に物語としては面白みにかけるがメキシコのマフィアの敬虔かつ無慈悲な残虐性 狡猾で大胆なビジネスのやりざま等、へぇーと思いながら読むなら面白いかも知れない。 こういったビジネスでしか生きていけないなら治安の良い日本に生まれた事は相当幸せなんじゃないかと思う。 そして作中に出てくる闘犬 ドゴ・アルヘンティーノ、ピットブル こいつらが何より危険で日本でも飼育が許可されているので気をつけたい。 | ||||
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ギャングの話はまあ面白いけどアステカの話はくどかった それに話が展開しない、、、垣根涼介のハードボイルドみたいなのを期待してたけど、半分は日本人にはあまり馴染みのないアステカの御伽話でしんどかった 期待ハズレ | ||||
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全盛期の船戸与一を彷彿とさせる骨太の犯罪小説。序盤から丁寧に設定とキャラクターを描写していく。がそこに力を入れすぎた弊害が大きい。 起承転結のうち、起承に8割を割いてしまったため転結が2割。本読んでいて「これ残り少ないページ数でどうやって話終わらせるんだ?」と思っていたら不安的中。ひどく雑な展開でかけあしで終わらせた格好。 丁寧に下拵えした料理が最後で台無し。慎重狡猾で超有能キャラが話をリードしてきたのに、終盤でいきなり無能にしてミス→破滅という展開には萎えた。打ち切りマンガみたいな畳み方。 作者に力量があるのは分かるだけにページ数の都合でこんな風になってしまったのかな~と邪推。とてももったいない作品。 | ||||
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古代メキシコの神についての記述が物語のキモだと思うけど、登場する人間たちのキャラが強いのでもっと盛り上がりが有ると期待したが、淡々と進んでいく感じ、コシモには何かもっと活躍できる所が欲しかった。 | ||||
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作者の熱量が伝わる重厚な物語。裏社会の凄惨さや日常が伝わり興味深かった。エンタメ要素も多くあるがもう少しストーリーを早く進めてほしい。アステカの宗教儀式の説明が無駄に長い。キャラクター名が覚えにくい(Audibleだと特に)。 | ||||
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ファミリー、麻薬、狂気、オカルトがてんこ盛り | ||||
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前半部、綿密だがくどくなく、それでいて手抜きでもない文章に圧倒された。さすが直木賞だと感嘆したものだ。それだけに後半部の展開が残念でならない。キャラクターたちには太平洋の両岸を支配する裏社会の帝国を築き、そこから転落して欲しかったのだ。あんな中途半端はないよ。 | ||||
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バイオレンスな描写が多く、ディテールが詳細すぎる割には本編のストーリーは単純。もう少しシンプルな内容にしてページ数を減らした方が良かった。 | ||||
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世界を股にかけた犯罪組織、、みたいな感じなんだけど、一瞬途中で香港警察が何もしてない若者に発砲して殺したという表現があり、2年前のデモをきちんと調べてない感じでがっかり。あと、残酷といえば臓器、っていうのももう新鮮味がない。文体はずっと何かのあらすじを読んでるみたいで一つ一つの文章や単語にひねりがない。ストーリー盛りすぎで登場人物多いけどその誰にも入り込めなかった。 | ||||
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アステカの神話の話が、何度も何度もあります。 ストーリの雰囲気づくりに必要だと思いますが、 そこは流し読みで問題ありません。 どうしてもたれてしまうのが、アステカどうこうの話なので。 552ページあり、読む時間はかかりまが、 ストーリーは、テンポよく進みますし、読ませる力もあります。 | ||||
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アステカ宗教や臓器売買に関する描写は緻密で、作者がしっかりと力を入れて調査したであろうことは感じます。しかし物語としては特に山場もなく淡々と進むだけ。暴力的で残虐なシーンも目新しさを感じません。読んだ物語以外に読後に残るものはありませんでした。 前評判で期待したため落胆しましたが、本屋で何気なく買った一冊であれば悪くなかったと思います。 | ||||
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とにかく、長いのだ。これだけの本を読むには、相当のエネルギーがいる。それでも、アステカ神話がるると語られるので惹きつけられる。スペイン語が満載なのだ。全く異質な世界に足を踏み込んだような気がする。 土方コシモ(小霜)の誕生から、孤独な少年時代、公園で枝に彫刻をする。このコシモという人間がなんとも言えない共感を感じる。母親から育児放棄され、父親は無視している。 母親は、メキシコのシナロア州都クリアカン出身で、17歳の時にアカプルコへ、そこで出会ったペルー人のアドバイスで、稼ぎがいいという日本の川崎に渡った。短期滞在ビザしか持っていないルシアは、正規の職に就くことなどできない。闇カジノで仕事についた。MDAのクスリ常用者。ヤクザの土方に拾われる。そして、コシモを生むが、父親のヤクザのシノギがうまくいかなくなることで、母親はコシモを育児放棄する。日本語もわからず、学校に行くのも放棄する。 コシモがどんな風に成長していくのかを知りたかった。2メートルを超える長身となり、バスケットに興味を持つが、結局バスケットボールの選手にもならない。父親に宝物のバスケットボールをナイフで破裂させられて、コシモは怒って、父親を殺す。そして、そこに駆けつけた母親も殺してしまう。両親を殺すが、罪の意識には乏しい。結局は、未成年で少年院に入れられる。 メキシコの元麻薬王バルミロが、メキシコから逃亡し、インドネシアで勢力を伸ばし、その間に日本の医師免許を剥奪された男と臓器売買の仕事を始める。そしてバルミロが川崎にくることで、少年院を出たコシモと会うことになる。そしてコシモの才能を認めて、ファミリーの一員として優遇される。麻薬、そして臓器売買、さらには、子供のドクロの彫刻したものや子供の骨を加工されたナイフをうる。それが高値で売られるのだ。犯罪組織の底辺に引き込まれていくコシモ。取り柄は、彫刻の技術と爆発する凶暴性。さらに薬物中毒の女保育士が、無国籍児童をNPO団体で保護する。実にノーテンキな保育士で、その子供たちが、臓器が売られ、骨が彫刻品として売られるのである。 そのストーリーと、アステカの神話、テスカポリカの話が重なっていく。テスカトリポカは、ナワトル語で tezcatl (鏡)、poca (煙る)という言葉から成り、その名は「煙を吐く鏡」を意味する。メソアメリカ一帯で儀式に使用された黒曜石の鏡のことを示す。夜の空や風の化身でもある。 四人兄弟でたった一人生き残ったバルミロは、おばあちゃんから、アステカの歴史的な呪術的な信仰の話を聞き、アステカの神話の継承者的な存在である。バルミロは、アステカの神聖な儀礼を行う。敵対するものがいれば、殺して胸を開き心臓を生贄として捧げる。コシモの物語とは、つながらない。闇医者が、賄賂を受け取って、自分の事業を進めようとするが、その裏切りがバルミロにバレてしまう。アステカの神話的な話が、交わらないところが、作品として成り立っていないところがある。よく取材して、この物語を作っているので、直木賞として評価されているのだろう。確かに、アステカのことはほとんど知らなかった。メキシコ、インドネシア、川崎を繋いでいく壮大な物語とアステカ神話を組み合わせた力は、感心するが、ふーむ。コンテクストの結末がしょぼいなぁ。コシモは、方向性と宗教性を持たないのが残念。どこかで、覚醒して欲しかった。 | ||||
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暴力的エンターテイメントで、無国籍児の存在など、現実的な問題も取り上げ読み応えがある。しかし一方で、異質的なモノへ暴力性を感じさせ、血沸き肉踊りというのを、ある程度一面的に見せてしまっているようにも思う。国際的な日本を踏まえ、迫力を失わず、もっと緻密で現代的な書き方もあったのではないか。 | ||||
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前半は独特な雰囲気、世界観があって興味深く読み進めることができた。しかし、中盤に入っても物語が大きく展開しそうな気配がなく、終盤に入ると尻すぼみしてしまった。最後の方はほぼコメディで、これが直木賞?と思った。 | ||||
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古代アステカの神話を下敷きに臓器売買を描いたクライムノベル。 クライムノベルであると同時に、古代アステカ神話を下敷きにしており、さらには冒険小説のような趣きもある重層的な読み味の小説。直木賞受賞作でもあり、きっとおもしろいのだろう……と思っていたけれど、そこまでの切れ味を感じられなかった。イベントは盛りだくさんなのにエモーションはさほど盛り上がらず、かといって伏線の妙があるかといえば個人的にはその点もそこまでに感じられた。氏の作品は他に『QJKJQ』しか読んでいないが、そちらも正直ピンと来なかったので、自分は氏にとっての良い読者ではないのだと思う。 | ||||
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おそらくかなり取材したと思われるメキシコの麻薬カルテルの話から始まり、日本での臓器ビジネス開始など、序盤は、緻密なクライムノベルを期待した。 しかし、そこから先は、多くのページが登場人物やアステカの儀式の紹介、凄惨な殺人の描写で費やされ、やっとビジネスが始まったと思ったら、途中を省いて無理矢理まとまたようなあっけない終わり方。これなら、臓器ビジネスを題材にする意味も、日本を舞台に設定する必然性もなく、「Youは何しに日本へ?」と言いたくなるような結末だった。 | ||||
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自分では一生足を踏み入れることのない世界の話だから、面白いは面白いです。 アステカ文明についての予備知識がある人はもっと面白く読めると思います。 でも他の方のレビューにもある通り、移植ビジネスについては登場人物の理想通りに物事が運びすぎかな、と思いました。 歴史上の出来事、最近で言うとコロナ流行による弊害など、リアルな描写が多かっただけに、そこは残念に思いました。 それから、コシモが作ったナイフや武器、タトゥーなどの挿絵があるともっと入り込めたと思います。 よく知らない文明をもとに書かれた美術品の美しさを文章だけで想像するのは、私には難しかったです。 想像できない部分をネットで検索しながら読みました。勉強になりました。 | ||||
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巻末を見ると相当な量の資料を参考にしており、アステカ文明に詳しい方などには堪らないかもしれない。 肝心の内容はノワール小説にしては起伏がなく単調に感じる。ページ数が多い割に物語が進むのが遅く、惹きつけられるシーンも少ない。9割ほど読み終えてもこんな感じなので、まさか次作に続くというオチなのかと思いきや終盤でバタバタと人が死んで打ち切り漫画のごとき展開で終わってしまった。エピローグも凡庸。 | ||||
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