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テスカトリポカ
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テスカトリポカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全212件 161~180 9/11ページ
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内容が面白く満足です。かなりぶ厚い本ですが、読み終わるまで飽きませんでした。ただし、バイオレンスの表現に抵抗ある方も多いと思います。私もあまり得意ではないですが、問題無かったです。全体には細かな描写がすんなりと入ってきました。外国人や神様の名前がカタカナ長くて何度も読まないと理解しづらいかったのですが、イメージが出来れば物語として理解出来たと思います。 | ||||
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”ノワールの帝王”アメリカのジェイムズ・エルロイの作品は、その緻密なプロットと激しい暴力性で【暗黒の交響楽】とも呼ばれるが、本書も同様の凄まじさ。 あらすじは勿論、2人の主人公(バルミロとコシモ)については多くのレヴューでも触れられているので、あえて割愛するが、特に強調したいその他の点として、主人公2人を取り巻く脇役ー犯罪者達が、それこそ交響楽団の演奏者たちのように、この物語に不気味で鮮烈な陰影を添えている。 彼らの過去と現在は、鋭い断面と短い言葉とで語られるが、この現代の日本社会に実際に蠢いているようなリアリティが間違いなくあり、そして、恐ろしい。 加えて彼らは、ドローンやダークウェブ、暗号通貨などの最新式の小道具の数々を採用し、主人公のバルミロとコシモが奏でる暗黒の物語の奔流に、鋭い悲鳴のような演奏を奏で続ける。 一度読了して、すぐに二週目。 間違いなく本物のノワール。 | ||||
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重厚長大で圧倒的なスケールの超大作です。 この作品はオススメできますね。 | ||||
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ほとんど意味わからんかったし、共感もできへんかった。まじつまらん。 | ||||
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意味不明何を伝いたいか意味不明であった日本には馴染まない?! | ||||
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アステカの神話、麻薬カルテルまではまあまあ 面白いが、臓器売買の話あたりから失速し最後の方は、読むのがしんどくなってきました 500ページの長さと話を広げすぎたのが原因かと 350ページくらいにして中身も絞った方が良かったのでは、直木賞をとった作品ということで読んで見ましたが期待外れでした | ||||
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飽き飽きしていたんです。 月並みな小説に・・・ 桐野夏生先生のグロテスクを読み終え、ロスになっていたところ本屋さんで目に入ったのがこの 「テスカトリポカ」。私はいつも就寝前に読むことが多く、ハードカバーを倦厭しておりましたが、 冒頭2.3行読んだだけで即購入しました。 こんな世界があるのかと、ぐいぐい物語りに飲み込まれ、変な話仕事していても読みたくて読みたくて・・・まるで麻薬のような禁断症状がでたほどでした。 アステカ文明も決して昔の話で無く、生贄は現代でも行われているといいます。 世界経済は争いがないと回らない、といわんばかりの闇の鬼畜たちの金儲け、これはノンフィクションではないかと錯覚させる描写。どれをとっても新鮮で鮮烈。 吐き気を催すほどのグロい場面も、真の心を持ったあの子がいたから読了できたのだと思う。 あーー、次は何を読めばいいの?どなたかおすすめ教えて下さい。 | ||||
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しっかりと重みを持って進むストーリーが素敵でした。ネタバレご法度と思いますので、書きません。キャラクターのお話がもう少しあればもっと好みでした。他の作品が気になります。 | ||||
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この本は、じっくり気長に読むことをお勧めします。というのは、ページも長いですし、希望なんてありません。 舞台は日本だけではありません。メキシコも出てきます。まともな人は......端役ぐらいでしょう。 麻薬に臓器。銃器に殺し。ごく普通に暮らしている私にとっては、フィクションの世界です。 そう、フィクションの世界。現実に、こんな事が起きてるなんて、思いたくもありません。 | ||||
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ただただ全てが圧倒的でした。 寡聞にして著者を存じませんでしたが、マルドゥックシリーズを思わせるただの「悪」ではなく「文明」として存在し、最新の技術とスタイルで形勢を目まぐるしく入れ替えていく綿密でダイナミックな違法ビジネス界の描写、それを支える「信仰」の在り方に驚きました。 しかし驚きはそれだけでは留まりませんでした。ストーリーが進むにつれて数奇に混ざり合って行く、現実の日本とメキシコ。そして最後に告げられる「事実」は、数奇な運命に翻弄された人々の物語を信じ難い程の偶然を以て終わらせて行きます。 あまりの完成度故、前作が気になり一日で既刊を全て読み終えましたが、初作以降「鏡」と「起源」というテーマに執拗に取り組んできた著者でなければこの物語は存在し得なかったでしょう。 鏡、対称性、神といった設定は小説の世界では古来より何千何万回と繰り返し取り上げられて来ましたが、そのいずれもがこの「栄誉」を手にすることが出来なかったことはただただ数奇としか言い様がありません。 初版はもっと早かったようですが、この本をこの年この月に読めたことは、全くの奇跡に感じられます。 マルドゥック式に言うなれば、それこそ「悪運」だけがもたらすことの出来る究極の「偉業」。 これは誇張でも何でもなく、文字通り今後何世紀も比肩することの出来ない稀代の怪作と言えましょう。 | ||||
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直木賞によくぞ選ばれました。映画化するなら、よりハードにお願いします。監督や役者の力量が問われる作品になりそうです。メキシコは協力してくれるだろうか。 | ||||
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久々にレビューを書きます。あまりに衝撃的で、このような読後感は久々なので思わず感想を書きたくなりました。読後暫し唖然。 元々子供や動物へのバイオレスへの耐性があまりないのでKindleのサンプルをひとまず読み購入について決めることにしましたが、あまりのスケールの大きさにページをめくる手が止まらず、最後まで読み切りました。 ワクチン接種後会社から休みをもらっており、横になりながら良い時間を過ごせた。 これは資本主義へのアンチテーゼ。 単にバイオレンスを売りにした本ではない。 途中拷問や殺害シーンがあまりに残虐で目を逸らしたくなったが、最後まで読み終えて良かった。人生観が変わります。 これはアステカの儀式なのか現実的に起きている犯罪なのか分からなくなるような、読者を倒錯させるような描き方が上手い。最後救いがあるのがいい。 今回、カルテル、臓器ビジネス、ダークウェブなど資本主義の闇を多く知ったが、我々もそんな社会の一員なのである。 | ||||
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登場人物のほぼ全員が良心の呵責など全くない危険人物。舞台はメキシコ、インドネシア、日本。 グロックTP19、マシンピストルTP9、レミントンM870(これにはサイレンサーのサルボ12を装着)、ワルサーQ4、AK47などの銃が登場し、これらを日本でも発砲している異様さに好奇心を刺激される。 カルテル、イスラム過激派、マフィア、ヤクザがそれぞれの目的の為に次々と手を打つ過程は臨場感にあふれていてどれもグロ過ぎる。もし映画化されたら直視できないだろう場面の応酬だ。 メキシコカルテルの中心人物、麻薬密売人のバルミロの目的は対立するカルテルへの復讐であり、その行動原理は古代アステカの神々によって支えられている。 2人の日本人闇医者、末永と野村は倫理観の欠片もない恐ろしい商売を澄まし顔でやってのける。その目的は金儲け或いは自らの欲望を満たす為だけである。 巻き込まれ搾取されるのはいつも弱者、(或いは弱者とも気づいていない無垢な者)である。 無知である事は恐ろしい。 滅亡したアステカ文明と現代社会の資本主義の共通項を透かして見せるような描写にハッとさせられる。 不謹慎ながら「好きですかわさき愛の街」の口笛のくだりには笑ってしまったし、 不運な若者コシモの時間や風に対する感じ方は美しく、余韻を残す。 職人のパブロとコシモのラストには拍手を送りたい。 アステカ王国滅亡後500年の節目が2021年8月である事と重ねたバルミロのラストは個人的にまだ消化できていない。 しかしこれだけは言える。 〈麻薬戦争が2021年現在も終わらないのは、神様のせいなんかじゃない〉 | ||||
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とにかく長いので、我慢して読み続けられるのかがポイントですね。結末はあっさりしてますが、それまでの過程は、なかなかのスリルですし、ノンフィクションぽいスタイルも面白いと思います。 | ||||
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ドン・ウィンズロウ好きの自分には、日本のクライムノベルがどうも物足りなかった。 血の量や闇の深さではない。絶望感、無力感が足りないんだよね。 この作品は日本のクライムノベルに対する自分のそうした評価を覆してくれた。 読み進めるうちに自分まで蹂躙されていくような気さえする、この救いのなさは本物だ。 | ||||
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本日昼下がり、気分転換に読み進めようかと手にとったら止まらない。10時間かけて一気に読み進んだ。読書には親しんできたが、ここまで首根っこを掴まれるようにして「読まされた」のはこれが初めてだと思う。ものすごい吸引力。ちょっとそこまで散歩のつもり、が世界を何周もしてしまったかのような驚きと疲労感。 歳を重ねるにつれて思うのは、人は生まれ育った土地に生涯影響を受けるものだということ。神話、民話、信仰、歴史。先祖がどう生き何を伝えたかは、好むと好まざるとにかかわらずその地域に育まれた人間の行動を左右する。グローバル化が進みしがらみに囚われない生き方を自由に選択しているように見えても、見えない力に翻弄され続けるのが人間なのだろう。生き抜くために、見えないものを察知する力を備えながら。「ちのにおい」を感じる子どものように。 世界は先へ先へとデジタルの世界に向かっているように見えるが、私たちに根源的に力を与えるものは過去、先祖から伝えられる物語の中にあると感じてしまう。「かみさまのなまえをいってみろ」と問われ絶句する日本人。過去との繋がりを失った存在の足腰の弱さを象徴しているように見えた。 「胸に宿った聖なる心臓を、ぼんやりと運んでいるってことさ。自分が何をしているか知らず、生きる意味を知らず、ただ遊び歩いている馬鹿者ということだよ」 作者に敬服。こんな作品をずっと読みたかった。 期せずして2021年8月13日。大雨の日に読了。 | ||||
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受賞のタイミングで作品のことを知って、あらすじを見たら面白そうだったので書店で買って読んだ。読むのに時間がかかったが、結論から言うと、素晴らしい作品だった。 タイトルにも書いたとおり、この作品に直木賞などというチンケなメダルは似つかわしくない。もっと言うと、日本のあらゆる文学賞は、この作品がもつ巨大な力を受け止める器を持っていないと思う。 受賞にあたっては選考委員の間で意見が分かれて、「こんな描写を文学として許して良いのか」「文学とは人に希望と喜びを与えるものではないのか」などという反対意見があったらしく、Twitterなどでは物議を醸していた。 もう、矮小すぎる。『テスカトリポカ』を読んで「暴力的なのはいけないとおもいます」と言ってしまえるような人が選考をやってるのだからやはり直木賞はチンケな賞だ。 その反対意見に対して「描かれたことは現実世界のこと。目を背けてよいのか」とかばった声もあったようだが、これも矮小な「ご意見」だ、ゲンナリする。 なぜ社会問題ありきで評価する?テクストをテクストそのものとして真正面から読まなければ作者に失礼だ。佐藤究はべつにお説教や啓蒙だけを目的にこの小説を書いたわけではないだろう。 たしかに、武器・ドラッグ・組織犯罪に関する詳細な説明や暴力描写は随所に出てくるし、現実を知らしめたいという作者の意図も伝わってくる。しかしあくまで冷静な筆致だから、そこに安易な感情移入など入り込む余地はない。 つまり決して露悪ではないし、道徳の授業のような問題提起でもないのだ。 読み込むうちに浮き彫りになるのは人間存在そのものの卑小さと、アステカ神話の人智を超えた深遠さだ。 作品中に、印象的な一文がある。それをここに引用する。 "夢の地層、混沌で満たされたなかに垣間見える人間を超えた底知れない法則、人間をゆさぶる謎めいた力、それは〈うごき(オリン)〉であり、地震と同じ力であり、神話は人間に破壊と再生をもたらす" そう、この小説は神話だ。メキシコ麻薬戦争、臓器売買、ギャング達の暗躍——世界中の闇が紡ぐ血みどろの物語をインターフェースに、アステカの神々の計り知れない「オリン(うごき)」を呼び起こす、壮大な神話だ。 神話に文学賞は必要ない。 | ||||
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もうね。前半は凄いんですよ。 これからどれだけ壮大なノワール叙事詩が展開するのかと。 残忍非道な麻薬カルテル幹部と天才心臓外科医と心優しき規格外の怪物である運命の子。役者は十分。 そしてイスラム戦士に中国黒社会とワールドワイドな舞台装置も整った。 それが街のチンピラを戦闘員としてスカウトするあたりから様子がおかしくなり、最後は川崎市を舞台とするしょぼい局地戦で終わるという。 で、なんと直木賞ですよ。 このまま文春1位もこのミス1位も取っちゃうんだろうな〜。知らんけど。 | ||||
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かなり期待していたので、残念。カタカナが多く読みづらいのを我慢したのに、直前に読んでいた柚月裕子と比較してもしょうがないけど、柚月裕子の虎狼の血シリーズのほうが断然いいわ。 | ||||
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