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三体



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【この小説が収録されている参考書籍】
三体
三体 (ハヤカワ文庫SF)

三体の評価: 3.93/5点 レビュー 530件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.93pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全530件 521~530 27/27ページ
No.10:
(4pt)

SF好き向け。そして、序章でしかない

『三体』は三部作で、今作はその第一部。ページ数は約430頁。第二部は2020年刊行予定ということ。ただ、それが2020年のいつ頃なのかは不明。第二部は、第一部の1.5倍。第三部は、2倍くらいのボリューム感らしいので、この第一部は全体の1/4〜1/5程度ということになるので、本当に序章に過ぎない。
なので、この作品を評価はまだ未知数といった感じ。ヒューゴー賞を受賞しているので、ある程度の期待はしていいのだろうけど、あんまり過度な期待をしてしまうのもどうかと思う。
翻訳は本当にすごく自然体な日本語なので、読みやすかったので、今後の期待値を込めて、星4.5くらい。

紙の本は、初版がどこも品切れで、三連休明け以降の7/16後に重版分が流通するようなので、入手に慌てる必要はないと思う。
三体Amazon書評・レビュー:三体より
4152098708
No.9:
(5pt)

オールド名作SFファンの誰かへ

"『でもな、おれは究極の法則をひとつ発見したぜ』(中略)『不可思議な出来事には必ず裏がある』2008年発刊、2019年国内紹介された【アジア人初のヒュゴー賞受賞作】である本書は、異星文明との接触を壮大なスケールで描くハイブリッドSF三部作の第一部として読みやすく、また続きが気になって仕方ない。

個人的には、バラク・オバマ前アメリカ合衆国大統領や、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグをはじめとする【全世界の知識人が愛読】という前評判や、アーサー・C・クラークの影響を受けた"所謂、祖国を守る的なプロパガンダ作品ではない"【本格SF】という触れ込みにオールドSFファンとして発刊を心待ちにしていた事から、発売後に飛びつく様にして本書を手にとりました。

さて、そんな本書は訳者あとがきにもある様に派手なアクション展開の戦争ものと違って、アーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』やジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』を彷彿とさせる(オールドアニメファンにはイデオンでも可)【どこか懐かしい感覚】で、天体力学問題『三体問題』から拝借した設定で【もし三重太陽を持つ惑星に文明が生まれたら?】を異星文明との接触ものとしてミステリーやエンタメ風味で描いているのですが。

まず印象に残ったのは、SFならではのオーパーツ的ギミックに安易に頼らない、現実の中国の歴史と織り合わせた【ストーリーテラーの確かさ】そして欧米作家によりステレオタイプ的に描かれがちだったアジア、あるいは中国人物像とは違った【洗練されたキャラクター設定】でした。なのでナノテクとかVRとかが登場しても、また本書の舞台の多くが中国国内だとしても。そういった【時事ネタや地域性に依らない】普遍的な物語的楽しさを純粋に感じる事が出来ました。(これは著者自身が『SFファン上がりのSF作家として、わたしは、小説を利用して現実社会を批判するつもりはない』と述べていることから意図的と思われます)

一方で、これまで中国にゆかりのあるSF作家としては中国系アメリカ人として2012年に『紙の動物園』(この作品も素晴らしい)でネビュラ賞とヒューゴー賞と世界幻想文学大賞の短編部門で受賞、史上初の三冠を達成した、ケン・リュウの作品しか読んだことはなかったのですが。本書が世界的に知られる様になった要因の一つとして、まさにそのケン・リュウによる【中国の長編SFとして初となる英訳】作業があったことを知り、こうした作家達の活動をキッカケに世界的にアジアの認知度が上がっていくであろう近未来を想像し【同じアジア人の一人として】素直に嬉しく思いました。とりあえず?続編を早く読みたい。

ギミックや設定に依らないスケールの大きな本格SF好きな誰か、あるいはオールド名作SFファンの誰かにオススメ。
三体Amazon書評・レビュー:三体より
4152098708
No.8:
(4pt)

久しぶりに面白いSF

JPホーガンの作品に匹敵するスケール+中国文革描写で新鮮、次作の日本語訳が待ち遠しいです
三体Amazon書評・レビュー:三体より
4152098708
No.7:
(5pt)

【ネタバレ無し】早川書房さん!早く続きをー!!

中国で2100万部売れたSF三部作の一作目。
アメリカの「ヒューゴー賞」という歴史ある賞をを受賞した作品です。
翻訳書としては初めての受賞で、当時アメリカの読書家では話題になったそうです。

私はヒューゴー賞がどれほど凄いのか分かりませんでしたし、早川書房の売出しや友人のプッシュが凄かったので「そんなにハードル上げて大丈夫?」と思いながら読み始めました。
結果、ジャンプすることもなく軽く飛び越えられました。すみませんでした。

中国の小説というと歴史?なんて想像するかもしれませんが、完璧にSF作品ですので苦手な方はご注意下さい。
こりゃ映像化間違いなしですよ。むしろなんでまだ映像化してないの?っていうレベル。
それくらいSF。だから映像化できないのかもしれない。
ほんとすき。

三体-2008年1月出版
三体II-2008年5月出版
三体III-2010年11月出版

中国では既に完結済みなので、早川書房さんには翻訳を頑張ってもらいたい!!
早く!早く続きが読みたい!!
読み終えた人はきっと私と同じ気持ちだと思います!
三体Amazon書評・レビュー:三体より
4152098708
No.6:
(4pt)

中国人名に馴染むか馴染まないか

内容は文体も読みやすく引き込まれること間違いなく、続編もとても気になります。
・・・が、人名がなかなか馴染みませんでした。
文潔を「ぶんけつ」と読むか「ウェンジエ」と読めるかで読みやすさが格段に変わると思います。
新しく出てきた登場人物も覚えるまで何度もページを戻し、
ルビを確認する作業が流れを止めてしまいます。
こればかりはどうしようもないですが、気になる人は気になる点かと思います。
三体Amazon書評・レビュー:三体より
4152098708
No.5:
(5pt)

発想の出発点の違いがおもしろい

中国発のSF小説がどんなものかと読んでみましたが、想像を遙かに超えるクオリティで一気に読んでしまいました。
三部作ということで、続きが非常に楽しみです。
三体Amazon書評・レビュー:三体より
4152098708
No.4:
(5pt)

重厚かつエンターテインメント!

中国語原書、英語版に続けて日本語版も拝読しました。
原書には日本人にはすんなり理解しにくい箇所が多々あり訳者の方は大変苦労されただろうな……と思いますが、その甲斐あって読みやすく、人の想いの重さを感じさせつつもストレートに楽しめるエンターテインメント作品となっております。

=== 以下ネタバレを含みます ===

一つ残念に思ったのが、三部作全体を通して鍵となる「智子」で、智慧を持った陽子だから智子(ちし、ソフォン)なのですが、これに日本人女性の名前がつけられているのには物語上でっかい意味があるのでルビがちと苦しいかなと。
読みやすくありますし、ここは訳者の方も苦しまれた点だと思います。英語版にてSophonと訳したKen Liuもきっと苦しく思ったに違いないのです。
三体Amazon書評・レビュー:三体より
4152098708
No.3:
(5pt)

作品の価値を伝える素晴らしい翻訳

作品の素晴らしさはヒューゴー賞受賞で世界に知られている通りです。読み始めたらあっという間に引き込まれ、思いもかけない展開でSFの楽しさを存分に堪能できます。
中国の特殊な時代背景が描かれているパートであっても、読む者が抵抗なくストーリーを追えるのは、適切かつ素晴らしい翻訳のなせる業だと感じました。
三体Amazon書評・レビュー:三体より
4152098708
No.2:
(5pt)

最初のレビュー者になればめちゃくちゃ光栄です!

中国語版と英語版を読んだことがあります。コレクションのため日本語版も購入しました。
日本語訳も楽しみにします。
三体Amazon書評・レビュー:三体より
4152098708
No.1:
(5pt)

なにより良質なエンタメ小説

すごいの一言。
文化大革命の凄惨な描写からはじまり、科学者を標的とした謎めいた「戦争」、謎のVRゲーム『三体』、数々の奇抜なアイデアが次々と読者を殴りつける。しかしこの手の奇想SFにありがちな冗長さや退屈さは微塵もなく、魅力的なキャラクターが生き生きと描写され、最初から最後まで読者を引きつけて離さない一級のエンターテイメント小説に仕上がっているのがホントに凄い。
中国産ということで敬遠される向きもあるかも知れないが必読の出来なので偏見は横に置いて是非読んで欲しい。価値観の差は感じられるが、(特に文革時の強烈な共産主義思想による奇妙な思考や言動)それがまるで異世界を覗くようなセンスオブワンダーを与えてくれて、しかしそこには現代日本にも通じるものがあり、この作品にさらなる深みを加えている。
ちなみに作中で大きなキー要素となる三体問題、作中人物が百以上の安定な特殊解を発見したという描写があるが、現実は既にそれを越えているらしい。2017年に一度に1000以上の解を発見したという論文がだされた。
http://numericaltank.sjtu.edu.cn/three-body/three-body-unequal-mass-movies.htm
ちなみに著者は上海交通大学のひとなのでこの作品に触発されたのかも
なんせ中国だけでシリーズ2000万部以上!
以降のシリーズも更にスケールアップするとのことで待ちきれません
三体Amazon書評・レビュー:三体より
4152098708

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