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ある男
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ある男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全264件 1~20 1/14ページ
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これがあの平野啓一郎か! 日蝕を読んだ時、すごい作家が現れたと思ったし、三島由紀夫の再来とまで言われてたが、、、。 結論。全く期待外れでした。三島由紀夫の三の字もありません。 理由。本作における低評価をつけた方々の、社会思想云々やストーリーそのものに関してはあえて外し、 小説そのものとしての面白さの観点からシンプルに述べます。 人物像を語りすぎて全く共感できない!!!だから面白くないのだ!!! これでもかとばかり、繰り返し主要登場人物の背景や心情、情景を織り交ぜて記述されていますが それが全くの逆効果になり、かえって人物像が曖昧になり平準化してしまっているのだ。 おそらくだが、頭の良い作者は、人物像を恐ろしく詳細に作り込んだに違いない(と思わせる) それが不自然さを誘発してしまっている。小説の人物像は読み手にある程度の自由度を与えなくては ならない。読んでて頭の中で創造するから面白いのであって、全部、これですって差し出されたって 何も面白くないのだ。 面白くないだけでなく、その嫌らしいまでの作り込みによって、すべての登場人物が皆、同じような 存在に見えてしまい、ストーリーそのものツマラナクなってくる。 唯一、刑務所で面会する詐欺師のおっさん(名前忘れた)くらいかな。あのおっさんが面白く描かれ たのは、詳細な心理や背景描写がなかったからです。人が見たままに描かれた。だから良いのだ。 エンタメ的な本作を書くにあたって作者が失敗したのは、推察するに、つまらんプライドと矜持ゆえ かな。 少し悲しくなりました。 | ||||
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人生を丸ごと他人と入れ替えて生きる、そんなことを考えたこともなかったので衝撃を受けました。信じていた夫が別の経歴の他人だったというストーリーの本筋も素晴らしかったけれど、平野啓一郎さんの紡ぐそこかしこに出てくる事象への想い、例えば政治や在日、夫婦の本音など深く共感して、他の作品も読みたくなりました。 | ||||
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かっこつけたいのかなんなのか知らないけど、酒の名前やアーティストなど物語に一切関係ない固有名詞をいちいちぶち込んできて鬱陶しい。文字数を稼ぎたいから?主人公のむっつりスケベな感じも好きになれない。 | ||||
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改めて考えてしまいました。人は一人では生きていけないけど、いろんなものも引き連れていかなくてはいけない。 | ||||
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人生は一度きりだと思っていたけど、こんな生き方があるのかと。ひたすらに思いながら夢中で読みました。 ある男に出会ったことは幸せだったのか。それぞれの立場でいろんな受け止め方があるのかなと思いました。 出会ったことを自分の境遇に置き換えて想像してしまいたが、幸せだった日々がちゃんとあったから、つらかったです。 | ||||
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松本清張の「砂の器」を思い出しました。 ここでは、ある男は犯罪者でもなかったわけですが、他人の戸籍交換で、その秘密を追っていく弁護士の心情を丁寧に描いていて、ミステリー作品、すぐに引き込まれて読んでしまいました。自分は、戸籍交換するような境遇にない幸せ者ですが、今の複雑な社会の中で、厳しい家庭環境がゆえに、交換したいと思う方もいるでしょう。人としての幸せを、考えさせられました。ラストでの悠人君の場面が、一番感動しました。 | ||||
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物語としては全体的に静かな印象ですが、主人公の心理描写が非常に細かく、時折自分とも重ねて読み進めました。 誰の心にもある劣等感。 その種類は様々で、犯罪加害者の親族、戸籍、性的マイノリティ、 当事者にしかわからない繊細な思考の一部が読み取れたような気がしてます。 本書をひとことでいうと、「弁護士、男の過去を調べてまとめる間に自分を振り返る」です。 結局、自分以外の他人の過去については知りようも、確かめようもない。 他人からのインプットをそのまま鵜呑みにする。 それが自然だと思ってましたが、偽っている可能性についても認識しておいて損はないなと。 | ||||
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色々な感想が入り混じる読後感でしたが、何よりも、単純に偽谷口大祐という人物に生きていてほしかったと、最後には思わずにいられない作品でした。 この作品の直前に読んでいたのが、『総理にされた男』や『結界』で、本作品とは180度違う内容だったので、そのギャップも相まってとても面白く感じました。 前者では、社会や政治が主役となり、それを動かすために駒として役割や立場を担っていく人々の姿が描かれていました。 それに対して本作は、一人一人の個人的な人生と、その背後にある複雑な感情や過去に焦点を当てています。 それから、城戸の描写で、「今のこの人生への愛着を無性に強くした。(省略)この人生を城戸章良という男から譲り受けていたとしたなら、どれほど感動しただろうかと想像した。(省略)この人生を誰かから譲り受けたかのように新しく生きていけるとしたら。」という部分がとても印象に残りました。 私自身、人間関係で非常に悩んでいるので、もしも今の私が本来の私ではなく、赤の他人だったとして、この人生を譲り受けたとしたらどう思うだろう、と考えることができ、その自問自答がとても救いになると感じました。 生きづらさや孤独を感じている方には、ぜひお勧めしたい一冊です。 | ||||
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今年読んだ本の中で一番良い本でした。ストーリーの着想、豊富な語彙、感動的なラスト。ぜひおすすめしたい一冊です。作者の方、ありがとう。また心を打つ小説を楽しみにしてます。 | ||||
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なかなかの長編。 ラストが物足りなく感じた。 そしてまた始めにページを戻す。 | ||||
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ストーリー自体は面白く、なるほどそういうことか!と思わせてくれて、里枝の夫にも同情とというか、共感というのか、さわやかで愛おしい悲しみが胸に広がった。登場人物やその時々の思いの描写なども良質なのだけれど、著者が伝えたい文学的な哲学のうんちくが多くそのたびに話のテンポが崩れてしまっているようのが残念だった。その部分を思い切って削ってくれていたらもっと話自体が面白くなると思った。それと、途中で段落くずれや文字の大きさがずれている箇所もあったので最後に体裁を整えたらよいのにな、とも思いました。 | ||||
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社会問題や本当の自分など、考えさせられる部分もありつつ、推理小説のような伏線を気にしながら読む部分もあり、面白くて1日中読みふけていました。 | ||||
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小説として悪くはないが、突然ぶち込んでくる作者の思想がストーリーの邪魔をする。 文体に情緒がなく、言葉に出来ない雰囲気を音楽に任せすぎている。 また、他の作品にも言えることだが「女」を描くのが下手だと感じる。 理想的な恋人、妻、母としての美涼や里枝も、共に生きる現実としての妻も、どちらも役割として存在しているだけで、人間味を感じさせないほど薄っぺらい。 映画をみたほうがよいと思われる。 | ||||
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今更ですが、ここ数年で読んだ小説の中で、間違いなく一番に推します。映画は観ていないので、キャストもよさそうなので観ようかな。 推理小説としての謎解きのおもしろさと、人 生に対する心の揺れ動きが、どちらも重要な要素として物語を形成し、どちらについても小説らしいすっきりする昇華が最後に用意されています。物語の上手さという点では、「ヒットラーの防具」や「樅ノ木は残った」などのような。一気に読みました。 | ||||
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「家系のロンダリングだよ」という一言がこの小説の主題である。 しかし、この小説を特徴付けるのは、一定水準の良識であり、読者の規範意識を逆撫ですることなく、かなりの長編にもかかわらず、分かりやすく読み通せる。この常識的な雰囲気のために、少し疲れたと感じたら、いつでも休息を取れた。 | ||||
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著者の作品は芥川賞受賞作が私には難解で、それ以来手に取ることがありませんでした。これはunlimitedに入っていたので何の気なしに読んで見たら大当たりでぐいぐい引き込まれました。 重い内容を坦々と描いていて、いい意味でミステリーらしくない品のよさ、奥深さがあり、静かな感動を呼びます。この世に起こるいろんなことは、それを受けとる側の度量や思慮深さにかかっていると再認識させられ、もっと成長しなければという気にさせてくれる上質の小説でした。 | ||||
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最後がよかった。なかなかです。ここまで作り込まれた小説はあまりないかもしれません。松本清張のようなどんどん引き込まれていきました。名作だと思います。 | ||||
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久し振りに時間を忘れてこの作品を読みました。作品の中の人たちの姿が私が生きてきた姿に投影されている様な不思議な感覚です。 | ||||
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物語を通じて著者の思想を長々と説明していて辟易とする。本筋とは関係ない記述が多過ぎる。 | ||||
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文章の一部表現に美しく光るものは感じたが そこかしこに客観性や論拠に欠ける政治的主張が多く 作品性を毀損しています 巻末の参考文献も偏っている 人と同様に書籍とは出会いであるが これはいい出会いではなかった 今後著者の書籍を読むことはないと思う。 | ||||
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