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ある男
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ある男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全264件 121~140 7/14ページ
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ネタバレです。 愛した夫が全くの別人だった。惹かれるミステリーだと思い最後まで読みました。 が、文章のまどろっこしさ、無駄な会話が気になる。城戸の帰化、そもそも美涼やら恭一やらの存在、更に美涼と谷口の再会、エピソードも不要なものが多い。更に、美涼の告白めいた言葉に気づかずスルーする城戸、妻の浮気もスルー、そもそも妻の浮気の証拠メールにハートがいっぱい散ってるとかどんな相手!?とか突っ込みどころが多く、質の良い小説だと感じませんでした。マチネの方がまだ納得できたな。 映画なら内容端折れて丁度よいかと思う。 | ||||
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素晴らしいですね。 読ませて頂いたきっかけは、林業の事が書かれていると聞き読み始めました。確かに林業の記載はよくご存知だなと思いました。 これはこれで良かったのですが、読むにつれ、人生を考えさせられました。自分、過去、戸籍、人は人生を変えられるのでしょうか。考えたこともなかったので、衝撃的でした。結末を心配しましたが、なるほどと言う終わり方だったので、こちらも良かったでした。(ホットしました) | ||||
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平野啓一郎さんの作品は初めて読みましたが これはミステリーの傑作です。 読み進めていくうちに、次が気になり、最後まで 読み切りました。 ネタバレになるので、これ以上、言えません。 | ||||
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うかつでした。『日蝕』以来、何となく敷居が高かったのですが、こんな東野圭吾や吉田修一みたいな作品も書いているんですね。楽しく読めました。言葉ひとつひとつが丁寧で、やさしさと普遍性があり、いろいろな箇所をメモしながら読みました。 | ||||
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宮崎県の木材伐採の現場である作業員が事故で亡くなった。葬儀から大分日にちが経った頃にこの人の奥さんが夫の出身地、群馬県の親族に連絡をとった。遅くなったのは亡夫が実家との交際を嫌っていたからである。遅ればせながら弔問にきた亡夫の兄は遺影を見るなりこれは弟ではないですよ、と意外なことを言う。混乱した未亡人は実態の調べを弁護士に依頼した。弁護士は多数の案件を抱えていたのでこの件に専念できた訳ではないがそれでもなんとかこの奇妙な案件の実情を知ることができた。故人の兄がいう通り、死者は別人だったのである。 これ以上のストーリーを書くことは控えておくが当の故人や未亡人、弁護士、脇役の面々等作中人物の心情が細かく描かれている点がこの小説の面白味であった。ただ実情が分かったときのこの未亡人の心情は何か現実離れしているように感じたけれども。実際にこのような事態に見舞われたとき人間はこれほど冷静でいられるものかどうか、自分の気持ちに置き換えてみると自信はない。 | ||||
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物語自体はそれなりに面白かったけど、所々に出てくる反日思想の文章にウンザリした。 | ||||
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重層的に入り組んだ複雑な構成を持つ物語で、それ自体を味わいながら読むだけでも十分に面白いが、著者の「分人主義」の新しい表現を読み取るのも興味深い。一見直接関係なさそうなストーリーテラーの出自が、物語の中心に置かれた「ある男」の謎と輻輳していき、それが重要な脇役たちの世界観(例えば三勝四敗主義など)と交わって化学反応を起こしていく様子などが非常に緻密に組み立てられており、主人公の難しい境遇と、その境遇を圧倒するような壮絶な半生を持つ複数の男たちの現在・過去がコントラストされ、読んでいるうちに愛とは何か、真実とは何か、人間存在の意味とは何か、というような哲学的問いが次々と立ち、しかもそれらが完全に解消されることなく、たくさんの余韻を残しながら物語が終わる。ミステリーやサスペンスとしての娯楽だけを期待する読者には読解が難しい小説なのかもしれず、話が終わった時点で「あとは皆さんどうぞ考えてください」とでも言われている気がしなくもない。しかし同時に全く違う次元で三年九か月の幸福な家族の時間の意味に胸を打たれて読み終わった。「マチネの終わりに」の稀有な現実性にも感銘を受けたが、「ある男」はそれを上回る傑作ではないかと思う。 | ||||
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平野啓一郎「ある男」読了。読書好きな方から勧められ読んだところ、予想以上の素晴らしい展開で、様々な側面を持つ登場人物らがなす伏線が最後に繋がっていく過程に強く引き込まれた。また大祐の行動の謎を追う城戸の内省から、親と子のあり方や普通に暮らせることのありがたさを考えさせられた。 | ||||
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死んだ夫は「夫」ではなかった・・・。興味をそそられ読んでみたが・・・。 他人の戸籍が簡単に、しかも何度も買えるのが不思議だが、なるほどと思わせる説明はない。これは戸籍を売る人が居るから買えるのだろうが売る人の動機が弱いので感情移入できない。 主人公が在日三世という設定であるがその必要性は過去の関東大震災時の韓国人虐殺話(史実かどうか諸説あり)を使いたいだけに思える。話の流れと在日であることの関係性が薄い。 他の作品を読むことはないであろう。 | ||||
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もつとサスペンスの要素がある作品だと思い読み始めたが,なかなか、純文学に近い、格調高い文章で、読み終われば、感情を揺さぶられるような、作品だった。 | ||||
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「小説を小説たらしめるなはノイズだ」とは、平野先生が「本の読み方」で書かれていた文だ。 「ある男」には計算された設定、場面が出てくる。 一見ノイズに見えるが、本質的には繋がっている、見事な作品だ。 | ||||
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(ネタバレあります) 原誠が、凶悪殺人犯の息子というアイデンティティから逃げ出したくて戸籍交換をしたという動機は理解できる。 だが、宮崎に行った後の誠にとって、本物の谷口大祐が持つ「老舗旅館の次男坊」という過去は何の意味もないはず。そんなことまで自分のものにする必然性はあったのだろうか。 兄・恭一が健在である以上、なにかの要因で生前に素性がバレてしまう危険もあったのだし、里枝に語るのは「ボクサーを目指して挫折した」という、あたりさわりの無い本人の事実で十分だったはずだ。 過去の苦悩を捨てて他人に変身することが誠の目的だったならば、本物大祐を苦悩させていた「谷口家の人間であること」というアイデンティティをやすやすと背負うのはどういうわけなのだろうか。誠がそんな過去まで欲しがる理由はないし、実際に体験したことのない旅館経営者一族になりきることなど不可能だ。それとも、本物大祐の過去などどうでもいいことだから人にまで話しただけなのだろうか。 だとすると軽泊すぎるし、誠という人物の造形をかなり雑にしているうえ、小説自体の主題すら不明確にしている。 それに、主人公が在日三世である必然性も皆無で、ネトウヨの悪口を言いたいがためにくっつけた設定としか思えない。その設定を抜きにしても、この作品は何の破綻も起こさないのだから。 作者が昨今の日本の状況を「排外主義」と書いている点もまたおかしい。 普通の日本国民は、韓国人に対して人種差別をするつもりはないし、日本から追い出すべきだとも思っていない。平気で条約を無視したり、竹島を不法占拠したり、信憑性の低い慰安婦証言で日本の国際的評価を必死で貶めようとしたり、国としての素行に怒っているだけだ。これのどこが「排外主義」なのか? 窃盗や謂れのない中傷の被害に怒ったら、犯人に対する差別主義者になるということなのか? 作中で「排外主義」という言葉が使われているのは一箇所だけだが、この点で作者が日本社会を正確に理解できていないことが露呈されている。 原誠の正体がわかるまでの過程はミステリとして面白いが、人物設定にも作品の主題にも、見るべきものはほとんどない。なにか深いこと書いてる感がするだけの作品で、現代社会に必要な小説とは到底言えない。 | ||||
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シチュエーションの展開が絶妙です。一気読みしました。 | ||||
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人間同士が過去を捨てて新たな人格を得ることにより未来を築くことの価値について考えさせられました。 | ||||
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話事態はとても興味深く、一気読みしちゃうほど引き込まれて凄く良かったんですが、読後の今、なんかモヤモヤする。城戸さん、嫁をもうちっと反省させてくれよ。もしくはさっさとポイしてみすずちゃんと人生やり直しなよ。ダメだよこの嫁、自分の事、棚にあげすぎ、許しちゃダメだろ。谷口兄弟もなんだこのゲスどもがっていう感じやし。この作者さん、一人一人の個性がしっかりと書ける人だと思うのでキャラが嫌いになったら半端ない。マチネの終わりも私的には正直モヤモヤする終わり方で嫁が嫌い過ぎて二度と読む気が無くなった。 もうこのモヤモヤ味わいたくないからこの人の本は読まないかなあ… | ||||
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平野啓一郎さんの本は初めてでした。 こういう事があるのかととても考えさせられました。 | ||||
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余計な描写があまりにも多くて冗長に感じた 在日だの震災だのという社会問題が出てくるたびに、鼻白むような、うんざりとした気分になった 物語のなかで必然的な要素だろうか? テーマは面白いのだけど、探偵きどりの弁護士主人公の存在や行動が恣意的な駒としか感じられず、ミステリーに振り切った方がよかったのではないかとも思った | ||||
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「マチネ」よりは面白かった。 ただいつもこの作者の読者にマウント取ってくる感じが鼻につく。 登場人物の描き方が紋切型で深みが無い。 特にキーパーソンである木の下敷きになって死んでしまった男のキャラクターが収拾がつかなくなってしまっていて残念。 同じ筋書きで一流の作家が書き直したらもっと深みのある話になると思う。 | ||||
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この作者の作品は4冊目ですが、この前の「マチネの終わりに」も恋愛小説にしては理屈っぽいなあ、と思いましたが、面白く、バッハについての言及が今の時期にしっくりきました。あ、これは「ある男」の感想ではありませんね。 この作品は、普通の感じにはじまって、しかしミステリー風ですがだんだん複雑になり、個人のアイデンティティとは(別人になりすます)、また生きる、ということを中年になって振り返るという行為、前の作品と同じく「愛においての過去」などの問題が語られています。ものすごく面白い(ファンの方ごめんなさい)、というのでもないですが、気になる作家となってきて、最新作も読もうと思っています。 「分人」についてのエッセイも読みましたが、それは「間主観」と同じようなのか、とか違っているのか、など考える機会をもらっています。そういう意味で面白いと思います。 | ||||
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縦にも横にも複雑に織り込まれていて、ストーリーが超面白い。 そして最終の感動シーン。傑作だ!!!!! | ||||
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