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ある男



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【この小説が収録されている参考書籍】
ある男

ある男の評価: 3.97/5点 レビュー 264件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全264件 141~160 8/14ページ
No.124:
(1pt)

読み応え、なし

作者の迷いなのか、作風なのか、テンポが悪い。悩みながら言葉を探し、結果、妥協しているように感じる。
属性からの解放?属性への従属?プチ右翼?非国家主義?消化も昇華もされていない居心地の悪さが残る。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.123:
(5pt)

読み進めると

読み進めるに従ってグングン引き込まれてしまう。
最初は淡々と。しだいにグングンと。
とても面白い小説でした。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.122:
(5pt)

目の前にいる人はいったい誰なのか?

いわゆる文学作品的な小説は、最近あまり読んでいなかったのですが、友人の勧めで購入しました。

結婚した相手が戸籍上はこの世に存在しない人であった、親友と思った人の経歴が実は全くの嘘であった。
こんなことがあったら自分は現実を受け止められるだろうか?

序盤は謎が謎が呼び、こいつは一体何なんだ?という推理小説的な面白さがあり、後半に行くに従い、歩んできた人生のつらさに涙する、そんな小説でした。

こんな物語が書ける、やっぱり小説家はすごいなと思いました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.121:
(1pt)

各作品の主張を作者がまじめに信じているとしたら、その程度の頭脳ということ

当代一の素晴らしい文章力、小説技術だろう。ただ、作品を読み終えると、どれもこれも二流としか思えない。なぜだろう。これは反語ではなく、私には本当にわからない。
「決壊」を読んだとき、登場人物がとにかく新聞記者レベルの、薄っぺらで頭の悪い社会論、政治論を語ることにちょっと難があると感じたが、それは人物のキャラ設定として、現代人はこの程度だという作者の皮肉交じりの描写として読むことができた。この力量だから、その程度のことは可能だろうと思い込んでいた。
 しかしどの作品でも結構力んだ感じで作者のくだらない世界観が繰り返されるところを見ると、どれも案外本気のようだ。
 一流の小説と、三流の学術新書を混ぜたみたいな、どうにも後味の悪い作品群。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.120:
(4pt)

泣かされたシーン2つ(ネタバレ注)

原誠がジョギング中、公園で突っ伏して激しく嗚咽するシーン。
里枝の長男が、父さん(原誠)かわいそうだね、と里枝と泣くシーン。

ああ、やるせない。

他では、城戸が子供を寝かしつける時、
この瞬間がまさに、
人生のうちで一番幸せだった瞬間として思い出すのでは、と直感するところに共感。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.119:
(4pt)

「愛こそ、変化し続けても同じ一つの愛なのかもしれません。変化するからこそ、持続できるのか」

生い立ちや家族関係など捨て去りたい過去を、他人の人生で上書きし生きる男と、真相を追う男の物語。
他人の思い出を共有すれば他人になれるのか?殺人犯の家族は?死刑、在日外国人など登場する難題について明快な解は得られない。しかし「捨て去りたい過去が知られてからでも人は愛し直すことが出来る」という主張は明快だった。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.118:
(4pt)

翻って自分は…

周囲にいる大切な人の「本当の姿」はいま自分が知っていること、見ているものと一致しているのだろうか?と考え込んでしまう1冊。そして自分がありたい姿についても熟考…。平野さんの提唱する「分人」、この作品によってますます興味が湧きました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.117:
(3pt)

着想や構成は凄いです

着想や物語の構成は、さすが平野啓一郎、素晴らしいが、スムーズに入ってこなかった。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.116:
(4pt)

page turner

ミステリータッチで現代日本社会の問題も交えて進み一気に読んでしまいました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.115:
(5pt)

家族のあり方、本物の愛とは

前作の『マチネの終わりに』を読んだときに感動させられたので、新作も早速読んでみた。やはり言葉の描写や比喩の使い方がすごく上手で物語の中へどんどん引き込まれ、あっという間に読んでしまった。最後はどうなるんだろうとワクワクドキドキしながら、読み終えたときには心がスッと穏やかに感じた。家族のあり方、本物の愛とは、愛に過去は必要なのか。多様性を認め合おうとしている社会のなかでも、心のどこかで偏見や既成概念が芽生えてしまっているかもしれない、とハッとさせられることもあった。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.114:
(4pt)

読みものとして面白い・難点も多い

図書館で借り、半分くらいまで読んで、面白かったので購入して読みました。
凝った作りで、面白いところもたくさんある小説ですが、色々欠点もある小説だと思います。
まずこれが誰と誰の話なのか、城戸と美涼の話なのか、城戸と妻の話なのか、りえと原誠の話なのか、あるいはりえと悠人の話なのか、詰め込みすぎてばらけてしまった印象があります。
また68ページの文章、城戸は在日三世だが、両親に民族意識を説かれたこともなく、コリアンタウンでもない普通の街で育った。「だから」差別を感じたことがない、という文章には違和感しかありませんでした。「だから」という接続詞が当てはまらないです。本人に民族意識がなくても、ましてや普通のまちで育っても、差別的なことを言われたりすることはありますから。
それからこの城戸が偽善者ぽくて妻がイライラする理由もわかります。
あと、最近来た上司と妻はうまがあっているようで、妻は上司と出張中で、とこのフレーズが来てすぐに「はいはい、不倫してるのね」と思いましたが、このメロドラマ臭さはなんとかならないのでしょうか?というか今時三流メロドラマの脚本家でもこんな工夫のないフラグのいれかたはしないでしょう。
人間の描きかたがどこか薄っぺらいというか、弁護士の城戸が妻に死刑制度の議論を持ちかけた時も、弁護士である城戸は立派な回答、妻の回答がひどいですね。女性は母親であることを引き合いに出して感情論しかできないとでも思ってるのでしょうか。そういう女性や母親を舐めてる感が垣間見えます。
また城戸は、仕事でであった女性が美しく、美味しいお酒を作ってくれたから好感を持ち好きになるとか、単純すぎて、また妻と結婚した理由も「綺麗だから」と薄っぺらく、おおよそ知的な職業についているように思えません。
綺麗で美味しいお酒を作ってくれたから好きになるとか、ホステスに惚れる中年かという感じで、城戸と美涼の白々しいやりとりも面倒でした。美涼も途中年齢が出てくるまで27くらいかと思うくらい、会話が幼くアホっぽいです。それから城戸が、妻とは分かり合えていないという苦悩を語った後「このままずっと性欲を持て余すのか」というあたり、なぜ精神的なすれ違いが性欲の話にすり変わるのか理解不能でした。多分、私は女性としてこの主人公が全く理解できず、好きになれなかったんでしょうね。
それから戸籍や過去を交換することを単純に「人生を引き継ぐ」みたいな表現をしてますが、戸籍や過去を交換するのと人生を引き継ぐのは全然違うと思います。途中、戸籍を交換した男性が「俺の交換した男性が可愛い奥さんと結婚できてるのなら自分もできたのかな」という意味のセリフには、なんでそうなるの?どういう意図で書いてるの?と違和感しかありませんでした。城戸が「今のこの俺の人生を譲ったらその人は俺よりうまく生きていくのだろうか」というセリフがありますが、生きている限り、持っているものや状況が変化してもその人の人生はその人のものです。自分の過去のエピソードや戸籍を譲ることはできても、自分の人生を譲ることはできないはずです。過去や戸籍を変え、そしてそのあとどうやって生きて行くかはその人の選択だからです。人生とは生きる人自身の選択や意思が作るものです。
それはこの小説の根幹に関わることだから、もっとよく考えて書いて欲しかったです。
とりあえず読んでいてツッコミどころが多く、けれどその小さなモヤモヤは私がこの作者と価値観が合わなかったからかもしれません。読みものとしては、いろいろな観点からアイデンティティというものを考えさせるものだし、よく考えられた小説だと思います。あとは個人の価値観かな。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.113:
(2pt)

An Intriguing Premise Butchered; 小説詐欺

Hirano offers up an interesting premise, but then proceeds to butcher it to death with long, boring info dumps/character backgrounds ad nauseam, as well as with what he must consider interesting contemplations on the meaning of names, nationality, existence etc., which are neither novel nor interesting. Basically, his intriguing premise should be a 20-page short story, but he laboriously stretches it into a dull, irksome full-length+ novel. It’s pointlessly and insultingly long.

As a non-native Japanese reader, it was decent Japanese practice though. If not for that, or if I were reading it in English, I would have flushed it down the toilet no later than the p.100 mark, cause it’s a total waste of time. I don’t usually leave reviews on Japanese books, but this was so annoying and deceitful that I had to. 1.5 outta 5 stars rounded up to 2 for the premise & practice.
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.112:
(5pt)

Kindleで隙間時間に読み進めた

おもしろい小説に出合うとそうであるように、終わるのが惜しかった。謎は知りたいけど、ずっと読んでいたかった。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.111:
(1pt)

作者は朝鮮人大好き

ストーリーとは全く関係ない朝鮮人擁護を垂れ流すところを見ると、作者は朝鮮人が大好きなんだね。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.110:
(2pt)

城戸のイデオロギーが強烈

主人公の城戸の考え方がどうしても作者の平野さんと重なってしまい、ある政治思想を”知性”として押し付けられているような気分にしばしば陥りましたよ。よって、城戸の妻の香織の苛立ちが、よ~く理解できました。
社会の問題や矛盾を国家や法の視点で理論立てしようとする城戸のイデオロギーばかりが鼻についてしまい(木戸が繊細なインテリであることは理解できました)、はて、主題は何であったか?と振り返ると、いろいろ浮き上がってきて一つに定まりません。

戸籍を交換する話と言えば、宮部みゆきの「火車」のラストがあまりに強烈だっただけに、時々そちらがちらついて、「こちらはどう持ってゆくのだろう」と気になってしまいました。既存の作品で強い印象を残すものがあると、ついつい二者の相違の比較へと走ってしまいます。

想像を絶する境遇の中で生きてきた原誠が、なぜにそれほどまで純粋でいられたのか、人から愛される性格を維持できたのか、そのことの方が気になりました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.109:
(4pt)

tha manでなくa man

戸籍を取り替えるという設定は、松本清張著『砂の器』にも、宮部みゆき著『火車』にもある。成り代わりなりすましをせざるを得ない裏には、それだけの問題がある。「ある男」の表紙のうつむく男の姿の木工細工は「?」の形に見える。副題は、tha manでなくa manである。群馬県人なので、伊香保温泉とか地方の公立大学の経済学部などに親しみを感じた。うまく言えないのだけれど、私は私は、この本が面白く読めた。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.108:
(5pt)

本の内容

平野啓一郎氏は私の最も好きな作家の一人です。この本は、圧倒的な展開の面白さ、平野氏らしい奥深い表現と男性の心理も女性の心理も大変的確に表現するところです。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.107:
(3pt)

【人生の続きを。】

『マチネの終わりに』を読むかずっと悩んでおり、こちらの作品のほうがおもしろいよと薦められて読みました。

悪くはないけれど、長い…
城戸の夫婦関係については宙ぶらりん。
結局は曽根崎についても宙ぶらりん。
色々と大筋のストーリーに乗っからせすぎて消化不良な感じがしました。

神話の話とかもくどかったのでとばし読みしました(^^;
悪くないけれど、全体的にくどいなぁという感想です。
もう少し焦点をしぼっているほうがいいように思います。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.106:
(5pt)

没頭する面白さ

平野さんの書に触れるのはは「私とは何か 「個人」から「分人」へ 」以来。
繊細な描写に感心しつつ、読者を前のめりにさせるストーリー運びの力量に驚かされた。とても面白い。
他の方のレビューで指摘があったとおなじく、主人公の在日三世設定はモヤモヤさせらせたが、それでも良い作品に触れた!という満足度の高い読後感がえれる作品だと思う
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.105:
(4pt)

推理小説的に二日で読み終えました。もったいない

平野啓一郎さんがNHKの「ラジオ深夜便」で”宣伝?”されてたので、宮崎出身で杉山も持ってるという縁もあり、購入しました.彼のHPを見ると「ページをめくる手が止らない」小説より,各ページをじっくり味わってもらえるような小説を書きたいと書かれていましたが。申し訳ないことに,私は途中からすっかり,松本清張の推理小説を読んでいる気分で,二日で読了してしまいました。途中の含蓄のありそうな、真に”味わうべき”箇所は斜め読みしたところもあり、もったいないことをしました。どのみち、再読、再々読しなければいけないレベルの本でしょう、これは。20代でデビューされた時は、いつまで保つかとやっかみ半分で冷ややかに見ていましたが,作家の王道を確実に歩いておられることに敬服しました。作家の王道といえば「恋愛小説」でしょう.平野さんの作品に弱冠物足りなさがあるとすれば、それは男女の恋愛描写が知的すぎ、上品すぎるということでしょうか。がっぷり四つを避けて,逃げているような所もあるやに思います。高尚な言葉でうまくカムフラージュされてはいますが。それは「ある男」でもそうで、宮崎の偽?夫婦のありようが作中で最も感動的なのは、わかりやすくさらりと書かれているからだと思います。あのカッコつけの三島由紀夫でさえ、「春の雪」では、身もよもあらぬ恋愛をしっかり描いています。現代ではむつかしいかもしれないけれど、だったら大正でも戦前でもかまいません。逃げない”恋愛小説をぜひお願いします。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028

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