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ある男



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【この小説が収録されている参考書籍】
ある男

ある男の評価: 3.97/5点 レビュー 264件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全191件 1~20 1/10ページ
No.191:
(5pt)

何度も読み返したい本です

人生を丸ごと他人と入れ替えて生きる、そんなことを考えたこともなかったので衝撃を受けました。信じていた夫が別の経歴の他人だったというストーリーの本筋も素晴らしかったけれど、平野啓一郎さんの紡ぐそこかしこに出てくる事象への想い、例えば政治や在日、夫婦の本音など深く共感して、他の作品も読みたくなりました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.190:
(5pt)

人生とは

改めて考えてしまいました。人は一人では生きていけないけど、いろんなものも引き連れていかなくてはいけない。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.189:
(5pt)

新しい自分になるため、他人と戸籍を交換する人、こんな辛い人間は、昔はたくさんいたのでしょう。

松本清張の「砂の器」を思い出しました。
ここでは、ある男は犯罪者でもなかったわけですが、他人の戸籍交換で、その秘密を追っていく弁護士の心情を丁寧に描いていて、ミステリー作品、すぐに引き込まれて読んでしまいました。自分は、戸籍交換するような境遇にない幸せ者ですが、今の複雑な社会の中で、厳しい家庭環境がゆえに、交換したいと思う方もいるでしょう。人としての幸せを、考えさせられました。ラストでの悠人君の場面が、一番感動しました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.188:
(4pt)

心情の描写

物語としては全体的に静かな印象ですが、主人公の心理描写が非常に細かく、時折自分とも重ねて読み進めました。
誰の心にもある劣等感。
その種類は様々で、犯罪加害者の親族、戸籍、性的マイノリティ、
当事者にしかわからない繊細な思考の一部が読み取れたような気がしてます。

本書をひとことでいうと、「弁護士、男の過去を調べてまとめる間に自分を振り返る」です。

結局、自分以外の他人の過去については知りようも、確かめようもない。
他人からのインプットをそのまま鵜呑みにする。
それが自然だと思ってましたが、偽っている可能性についても認識しておいて損はないなと。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.187:
(5pt)

生きていてほしかった

色々な感想が入り混じる読後感でしたが、何よりも、単純に偽谷口大祐という人物に生きていてほしかったと、最後には思わずにいられない作品でした。

この作品の直前に読んでいたのが、『総理にされた男』や『結界』で、本作品とは180度違う内容だったので、そのギャップも相まってとても面白く感じました。
前者では、社会や政治が主役となり、それを動かすために駒として役割や立場を担っていく人々の姿が描かれていました。
それに対して本作は、一人一人の個人的な人生と、その背後にある複雑な感情や過去に焦点を当てています。

それから、城戸の描写で、「今のこの人生への愛着を無性に強くした。(省略)この人生を城戸章良という男から譲り受けていたとしたなら、どれほど感動しただろうかと想像した。(省略)この人生を誰かから譲り受けたかのように新しく生きていけるとしたら。」という部分がとても印象に残りました。
私自身、人間関係で非常に悩んでいるので、もしも今の私が本来の私ではなく、赤の他人だったとして、この人生を譲り受けたとしたらどう思うだろう、と考えることができ、その自問自答がとても救いになると感じました。

生きづらさや孤独を感じている方には、ぜひお勧めしたい一冊です。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.186:
(5pt)

感想

今年読んだ本の中で一番良い本でした。ストーリーの着想、豊富な語彙、感動的なラスト。ぜひおすすめしたい一冊です。作者の方、ありがとう。また心を打つ小説を楽しみにしてます。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
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No.185:
(5pt)

読み応えのある本

社会問題や本当の自分など、考えさせられる部分もありつつ、推理小説のような伏線を気にしながら読む部分もあり、面白くて1日中読みふけていました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.184:
(5pt)

非常におもしろく興味深く、かつ静かな感動があります

今更ですが、ここ数年で読んだ小説の中で、間違いなく一番に推します。映画は観ていないので、キャストもよさそうなので観ようかな。
推理小説としての謎解きのおもしろさと、人
生に対する心の揺れ動きが、どちらも重要な要素として物語を形成し、どちらについても小説らしいすっきりする昇華が最後に用意されています。物語の上手さという点では、「ヒットラーの防具」や「樅ノ木は残った」などのような。一気に読みました。
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4163909028
No.183:
(5pt)

三勝四敗主義

著者の作品は芥川賞受賞作が私には難解で、それ以来手に取ることがありませんでした。これはunlimitedに入っていたので何の気なしに読んで見たら大当たりでぐいぐい引き込まれました。
重い内容を坦々と描いていて、いい意味でミステリーらしくない品のよさ、奥深さがあり、静かな感動を呼びます。この世に起こるいろんなことは、それを受けとる側の度量や思慮深さにかかっていると再認識させられ、もっと成長しなければという気にさせてくれる上質の小説でした。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
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No.182:
(5pt)

面白かった

最後がよかった。なかなかです。ここまで作り込まれた小説はあまりないかもしれません。松本清張のようなどんどん引き込まれていきました。名作だと思います。
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No.181:
(5pt)

小説らしい小説

久し振りに時間を忘れてこの作品を読みました。作品の中の人たちの姿が私が生きてきた姿に投影されている様な不思議な感覚です。
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4163909028
No.180:
(5pt)

1日で読み切りました

久々にページを捲る手が止まらない小説でした。まず、ノンフィクションなの?のような錯覚になる序章で、城戸さんはあたかも実在する人のような始まり方で惹かれました。

この小説で主人公の語っている色々な思想的なこと、考えは作者が伝えたかったことそのものなのでしょう。私は死刑制度について城戸さんが語るシーンが印象的で共感を覚えました。死刑になるような重犯罪を起こす前に、犯罪者になるその前に、国や行政が介入して生きることに困難を抱える人をケアできる仕組みができたらいいのに、と思いました。
深いメッセージが色々散りばめられていたけれど、私には在日の問題はわかりにくかったです。多分その問題を身近な問題として考えたことがなくて、城戸の考えていることに寄り添えない私の問題なのですが。

このような純粋に面白いミステリー小説の中に作者のメッセージをしっかり投影できることに感動しました。
こんな物語を描ける作者は日頃どんなことを考えて、どんなふうに人間観察をしているのだろう?と作者本人に興味が湧きました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.179:
(4pt)

実際にあってもおかしくない事?

現実の世界世界でも有りうるような内容でした。
いろいろな人の人生が絡み合い不思議な物語でした。
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4163909028
No.178:
(4pt)

なんだか負の連鎖みたいな…

どうしても「自分の身の上が嫌だ」って人があの人とこの人が入れ替わって戸籍を売って買って…とか。社会の中で似たような人はいて蛇の道は蛇。似たような人が自然と集まって入れ替わって。読んでて暗くなってきたのだが、それが現実なんだなと思った。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.177:
(5pt)

引き込まれました

引き込まれました!すごい。
映画は見ていなくて、前情報がなかったのも良かったかもしれないです。
途中でこれは誰だ?となってしまい、図に書いてして整理しましたが、普通小説読んで混乱してもそんなことしないので、自分でも理解したくて仕方がなかったのだと思います。

謎が解れていく展開に引き込まれるのもそうなのですが、一人一人の心情がとても細やかで納得できて、例えば私は母親なので、母の子供に対する思いや夫との関わりでとても共感しました。

また、頭では分かっている、正しいとされる考え方を知っているつもりでいたのに、遺伝や出生に対する偏見、死刑制度に対しては、人の存在とは何かという問題を改めて思わされ自分の浅はかさを知りました。
差別的な人を批判するだけでは済まない、根源的に暴力的な何かを私も誰しも抱えていると思います。理性のタガが外れた集団がどうなるのか、被害者になるのか加害者になるのか、どちらにしても本当に恐怖です。

訣別した過去と継続する自己、彼の何を愛したか?という問いかけを見ました。
名前も過去もない、ただの存在を愛するというのは、尊いようで、宗教による救済のようにも思えます。
自分にとって相手が都合が良いかどうか。
利用するということだけでなく、その人と一緒にいる自分が好きで、未来もともに過ごしたいと思うという意味も含んだ上で、ですが、そのようにしか、私は人を愛せないかもしれません。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.176:
(5pt)

映画も良かったが…

小説はもっと詳細描かれて良かった
最後の数ページは何度も読み返した
途中マイケル・シェンカーの名前が出てきた時はびっくり、私の世代ではど真ん中の
ギターヒーローで、まさか小説中に目にすることがあるとは思わなかった
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.175:
(4pt)

小説を読む悦び

読んで良かった、というのが読後すぐの感想です。
話の流れは、正直途中から想像していた通りに事が運んでいったので意外性という意味での楽しさはなかったのですが、そもそも自分が好きな小説に共通しているのがストーリーの展開そのものよりも、登場人物の心理描写やその他表現がいかにしっくりくるかです。そういう点では完璧でした。

あとは読書について触れていたことが素敵。
本の好きな方が書いたのがよくわかります。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.174:
(5pt)

感動に胸が震えた。これは真実の物語?

映画を見る前に読んで感動していたので映画も見た!
だが、原作を読んだ時の感動が大き過ぎたのか、それとも内容はある程度知っていた所為なのか?
やはり原作がいいと思った。
1人の女性が共に暮らしていた夫が急逝して夫の未知なる家族に連絡した。
訪ねてきた義兄が夫の遺影を見て、この人は誰?と言った。
女性は、自分が結婚していた人は誰なのか?と弁護士を訪ねる。
物語は此処から始まる。
調査を開始した弁護士は在日朝鮮人三世の男で彼自身が自分探しをするような調査を始める。
誰の心にも自分が自分で無いような錯覚を覚えることは珍しいことでは無い。
読み進める私は弁護士が訪ね歩いて出会う人々の過去が私の一部であるような錯覚を覚えた。
芥川賞作家の鋭い人間観察は忌憚なく発揮されて一人一人の登場人物に向ける眼には温かさがある。
登場人物の些細な出来事にも挿入歌のような小さな物語がある。
そこが長編と思わせない。そして最終章に胸が締め付けられるような感動の小説であった。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.173:
(5pt)

映画の100倍面白い

映画だけを観て、面白いと思っているヒトには是非とも読んでほしい。
映画の100倍面白く、深いです。
私は原作を読んでから映画を観ましたが、つまらなくはなかったけど原作の良さを消している箇所が多くてちょっと残念になりました。
また、内容自体に誤解を与えるような箇所も多く、、、作者はこの映像化で良しとしているの?といささか心配にもなり。

小説の中で私が胸を打たれたのは、ある事情(しかし当人には何お責任もない事情)からどうしても自分を容認できない「男」が、全く別の人間として生き直すことで自分を赦せた、幸せになってもいいと思えたところです。誰でも生まれてきたからには自分を愛して生きていきたいんだと思う、本当は。涙が出ました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.172:
(5pt)

名著

戸籍を入れ替えた人間を巡る物語。何が起こるのかワクワクしながら期待感を持って読み進めることができる。お勧めしたい名著。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028

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