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ある男



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【この小説が収録されている参考書籍】
ある男

ある男の評価: 3.97/5点 レビュー 264件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全264件 101~120 6/14ページ
No.164:
(1pt)

純粋なミステリーではなく作者の社会的思想が多く含まれていて純粋にミステリーを楽しめません

ミステリー小説とのことで楽しみにしていましたが、作者の社会的思想の立ち位置のみからの問題提起描写がとても多く読んでいて辟易しました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.163:
(4pt)

面白かった

何度かこの部分のこの表現は絶対に必要なのか?と思うところはあったけ最後まで物語に惹き込まれて読み終えることができました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.162:
(1pt)

思ってたより傷が酷かった

犬か猫にかじられたような傷がありがっかりだった。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.161:
(5pt)

愛にとって過去とは何だろうか

「誰かを愛し得るのは、その人をそのようにした過去のお蔭だ。言葉で語られる過去が真実の過去と異なっていたなら、その愛は何か間違ったものなのだろうか。意図的な嘘だったなら、すべては台無しになるのか?」
「僕たちは誰かを好きになる時、その人の何を愛しているんですかね?出会ってからの現在の相手に好感を抱いて、そのあと、過去まで含めてその人を愛するようになる。で、その過去が赤の他人のものだとわかったとして、二人の間の愛は?」
 本書は、偽りの人生を語り亡くなった夫が本当は誰だったのか、その真実を調査する弁護士城戸の視点で語られることから、ミステリチックな物語展開で読者の関心を惹きつつ、その実、城戸そのものを主人公とした物語であることに気づかされます。
 それはもちろん、本作冒頭に置かれた作者による城戸との出会いの場面において、城戸が別人に成りすましてバーのマスターと話をしていた理由を「他人の傷を生きることで、自分自身を保っているのです」と告白し、謎の男の人生よりも謎の男を追っている城戸自身にこそ見るべきものがある、と著者自身が述べていることからも明らかではあるのですが、その意味が本書を最後まで読むと、よくわかります。
 本書においては、謎解きのストーリーが展開していくなかで、数々の魅力的な場面が描かれ、そこに好感を持ちます。
 たとえば、里枝と謎の男との間の子「花」の「はなちゃん、こう思うよ」との喋り方の可愛らしさ。
 里枝が息子悠人とのやり取りの中で、子どもたちの成長に触れる場面。
 調査の過程で出会う「三勝四敗の生き方を心掛けている」という美涼という女性に対する城戸の心の揺れ方。 
 などなど、謎解きから離れた、そのような場面の描かれ方が印象的でした。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.160:
(5pt)

のめり込んで一気に読んだ。

とても面白い、のめり込んで一気に読んだ。
だらだらした小説は読まないたちですが、この本はストーリーも描写も文章も、楽しめた。
久しぶりに小説の楽しさを再認識できて、他も読んでみようと思った。

カバーを外した姿も素敵です。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.159:
(3pt)

どうした、平野啓一郎。

映画化されるということで興味をもち読んでみました。結論から書くと面白いとは思えず。

まず物語の前にそもそも文章が雑です。平野啓一郎さんの小説は久しぶりに読みましたが、こんなに雑な文を書く方だったかと首を傾げるくらいでした。この変化は、本を売るためなんでしょうか、それとも三島由紀夫から脱皮するため?どんな理由があるのかわかりませんが、これはさすがに雑すぎではないかと。

物語についての感想は先行の低評価レビュアーの方々と同じようなことを思ったので書きません。

37ページから物語の本題に入り込むわけですが、この謎が映画化を決めたプロデューサーかどなたかに響いたのかな。これってすでに似たような話が映画化されてますよね。『嘘を愛する女』とか。

なんというか、平野啓一郎さん原作の映画『マチネの終わりに』がヒットしたから、それじゃ他の平野作品で映画化できそうなものはないかと誰かが安直に考えて探し当てた作品という感じがします。

念のため書いておくと、ぼくは『マチネの終わりに』は観ましたし(原作は未読)、『ある男』は映画を観に行こうと思って読んでみました。悪意はありません。原作を読んだ限りでは観に行く気は失せました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.158:
(5pt)

良い

観念的に空回りしがちな所あるけど、それも平野啓一郎らしさ。面白かったです。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.157:
(5pt)

ミステリーの形式ではあるが(ネタバレ有注意)

ミステリーの形態をとりながら本当にテーマとして描きたかったのは、日本に蔓延り続ける偏見や差別、格差だったのだろうと推察される内容

(ネタバレ含む)
「ある男」が何故赤の他人の戸籍を購入してまで違う人間になろうとしたのか、ここにこそ著者の意図があり読者への問題提起がある

読後に考えさせられる良書です
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.156:
(5pt)

映画化されると聞いて…

心を持っていかれやすいタチなので
後味の苦い 本や映画はアレルギーがあるのだが
平野啓一郎さんのマチネの終わりにを読んだら
あまりに素晴らしかった為 こちらにも手を伸ばしてみた。

"書く"というより"描く"がしっくりくる
凡人には捻り出せない 知的で天才的な比喩を交えた奥行きのある描写で
あたかもその場所に連れて行かれるような
なんともいえない不思議な感覚

テレビや映画も好きだけど
本やラジオなど視覚以外から来る情報の方が
脳みその中で想像力が溢れかえって
没入感を覚えるのは私だけでしょうか

と、言いつつ、映画も観たいと思います。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.155:
(5pt)

内容が深く読み終えた後の余韻がすごい。

映画の宣伝を観て原作を先に読もうと思いました。文庫を買いましたが映画化のこともあり、表紙に役者さんの写真が載ってしまっていました。作品を読む前に先入観は避けたかったので、これは残念と思いましたが、結局読み終えた後で「なるほど、ミスキャストではなさそうだな」と思いました。

この作者の作品を読んだのは今回が初めてでしたが、所々難しくて何度か戻って読み直してみましたがあまりよくわからない所もあり、仕方なく飛ばして読みました。内容はとても重厚で読み応えがあり、読み終えた日の夜は明け方まで眠れませんでした。その後3~4日は余韻で心ここに在らず、といった調子でした。ただ城戸の奥さんは浮気しているのか?と思ったところがありましたが、最後までわかりませんでした。じっくり読むに値する、切ないけれど素晴らしい作品だと思います。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.154:
(5pt)

最大の分人を描き出すことに成功

2022年11月18日に映画公開もひかえる話題の小説。

戸籍交換にまつわるミステリーで読み応えがあった。

平野啓一郎さんの主張する分人主義を作品化した小説の一つで、おそらく最大の分人を描き出すことに成功している。

分人主義とは、「対人関係ごと、環境ごとに分化した、異なる人格のこと。

職場や職場、家庭でそれぞれの人間関係があり、ソーシャル・メディアのアカウントを持ち、背景の異なる様々な人に触れ、国内外を移動する私たちは、今日、幾つもの「分人」を生きている。

自分自身を、更には自分と他者との関係を、「分人主義」という観点から見つめ直すことで、自分を全肯定する難しさ、全否定してしまう苦しさから解放され、複雑化する先行き不透明な社会を生きるための具体的な足場を築くことが出来る」と主張している。

つまり究極の分人が、戸籍交換による新しい人間を生きることなのだ。

『私とは何か 「個人」から「分人」へ 』(講談社現代新書)と共に読むとさらに面白い。

戸籍ブローカーの小見浦が、ブローカーになるきっかけを与えたのがジェームズ・バルガー事件。

実際にあった事件で、1993年イギリスのリバプールで起きた。

当時10歳だった少年二人が、2歳のジェームズ・バルガーを惨殺。

その後、18歳でまったく別の戸籍を与えられて出所。

二人の内一人が結婚して、とある企業に勤務していることが、2006年にイギリスのタブロイド紙で暴露された。

このニュースにヒントを得たと、小説には書かれている。

作者の平野啓一郎さん自体が、この事件にヒントを得ているのかもしれない。

余談だが、『ある男』の中で主人公の弁護士の城戸が、自分ももっと要領がよければ、趣味のバンド活動もできるのにと語らせている。

最近、平野啓一郎さん自身が、もし時間があったらと言う質問に同じような回答をしていたので、この主人公は作者の分身であること、本当にバンド活動がしたいことがよくわかった。

平野啓一郎さんは、超売れっ子の作家だが、バンド活動をいつかしないと後悔するのではと思った。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.153:
(3pt)

別人になる意味がわからない

戸籍上別人になって他人を騙すことができても、体や記憶は元のままなので、これに何の意味があるのかと思ってしまう。本書には在日3世問題、ヘイトスピーチ、夫婦間の諍いなど様々な問題点が描いてあったが、本書のテーマと深い関係があるとは思えない。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.152:
(5pt)

作者の「俺ってセンスいいだろ」という自意識がウザい

作中にでてくる音楽やお酒について
「俺ってホンモノが好きなんだよね」
というアピールが本当にうざいです。
いや、好きなのはいいんですよ。
でも同時に他の人を見下してる感が
すごく伝わってくるのです。
田舎の旅館の長男の描写とかね。

「マイケルシェンカーグループ好きはいいやつだ」
という場面が出てきます。
たしかにそう思う。
私の知人もそうでした。
でもそいつは他人の趣味を貶さなかった。
というか他人の趣味に興味を持っていなかった。
自分が好きな音楽を聴いてるだけだった。
でもこの本からは
「俺のほうがハイセンスな人間だろ」
という意識がクドイくらい伝わってきます。

これは政治意識もそうです。
在日差別やら死刑反対も絡めてますが
「俺はこんなに社会問題を考えてるんだ」
という上から目線みたいな意識が溢れてきてる。
自分以外の奴らは考えていない、みたいな
憤りアピールが伝わってくる。
中学校の作文コンクールの優秀作みたいな。

でも作者が思ってるほど
世の中の人は「考えていないわけじゃない」
と思いますよ。
政治家や活動家や文化人、知識人たちみたいに
世の出来事を批評することで
飯を食っている人たちみたいに
アピールしてないだけで
市井の人たちだって
ヘイトクライムに対する嫌悪感やら
政治に対する批判意識はあるでしょう。

なんか作者の目には、自分の敵となる人々、
ネトウヨ的考えの人々、しか入ってなくて
世の中を決めつけてる気がします。
「正しい自分たち」vs「自分以外の不正な人たち」
という二項対立。
間に存在してる様々な濃淡の「普通の人々」
がすっぽ抜けてるような。
いや、目に入ってはいるんだけど
少しでも自分と違うと否定する。
(弁護士の妻のように)
自分たち以外は認めないという
尖鋭化した意識になっている。

まあ言論界で生きていれば
そうなるのでしょうし、
本を売るのには正しいのでしょう。
ファンの人たちには
「作者の言いたいことめっちゃわかる!」
と響いて買ってくれるのでしょう。
エコーチェンバーてやつですね。

何はともあれ、
そういうのが露わになって面白い本だったので
星5つつけました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.151:
(3pt)

ラストが未回収な感じがしました

初めて平野啓一郎さんの小説を読んだんですが、
ミステリーが好きなので雰囲気は良かった。

ただしちょっとテーマが飛びすぎてるというか、
主人公が韓国系の日系三世であることで、
むしろ戸籍入れ替えの背景が広がりすぎて
よくないのではないかと思いました。

自分の過去を消したい人間がいるということと
日系三世を結びつけるのは安易であり、
過去を消す意味がバラけてしまう。

最後の方、妻が上司と不倫しているのが
わかったのに回収してないし、
美鈴との恋も未回収のまま。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.150:
(3pt)

テーマがピンボケしている

作者が一番伝えたかったことは何か分からなかった。
ミステリー小説なのか、民族思想の話なのか、恋愛小説なのか…織り混ぜすぎて、肝心の「ある男」がぼけてしまってるよう思う。
主人公と美涼さんの秘めた恋も、いい歳の大人が何を言ってるんだと興醒めするし、奥さんの浮気の件も結局スルー。スルーするなら要らなく無いか?
読後感はあまり良くない。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.149:
(2pt)

題材は良かったのに

映画の予告に惹かれて、原作であるこの作品を読んでみました。
「夫が何者だったのか調査していく部分」だけで言えば面白かったです。
しかし、この小説は純粋なミステリー小説ではなく、社会への問題提起の要素が多く含まれており、そういう内容に「もういいよ」と食傷気味になりながら読み進めなければなりませんでした。
あとは、登場人物達の言動にリアルさがないといいますか、エピソードが特にないまま相手を好きになったり、絶対隠したい話をあっさり話したり、何故そうしたかを掘り下げないまま話が進むので、感情移入もできない、内容にのめり込むこともできないままラストページとなってしまいました。
「題材」が良かっただけに勿体ない。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.148:
(2pt)

分からない

何がいいたい本だったのか
いまいち分からなかった。オチもなく…。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.147:
(5pt)

人生を取り替えたい人の気持ちを想像しました。

自分の人生だけでは知ることのなかった、人生を取り替えたい人の気持ちを想像することが出来ました。罪人の子や差別を受けて育った人達は、自分は何も悪くないのに生まれつき人生で苦労しています。戸籍を取り替えて幸せな人生を送れるなら少しは救われます。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.146:
(2pt)

とても残念

ある女性が再婚した相手の男性が身分を偽っていた。
その男性の死でそれが明らかになり、彼は一体誰だったのかというお話。
なぜ身分を偽ったのか、という理由も意外なものではなかったけど、なかなか面白かった。
でもこの作家さんはかの国にとても思い入れのある方なんでしょうか。
在日の方と日本人との描き方がとてもあちらに軸足を置いていて、ストーリー展開に全く関係ないのにこの問題に関する描写が所々長々と差し込まれ、ちょっと辟易してしまった。
こういうミステリのような文学小説に、作家さんのイデオロギー的なものを主人公に語らせるという形で主張されるのはあまりいい感じはしません。
どれを読んでもこの調子だとしたらこの作家さんはもういいかな。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.145:
(4pt)

読み終わるのに半年以上かかってしまいましたが

100分で名著に平野 啓一郎さんが出ていらして、タイトルも気になったので、初めてこの方の本を購入しました。亡くなった夫が実は全くの別人の名前を名乗っていた…とても興味を惹かれる内容で、さっそく、と読み始めました。しかし、著者のカタカナ語の書き方、例えば「プライヴァシー」とか「イヴェント」とかが出てくると、「なんで?ヴァ?ヴェ?」と物語とは全く別のところで、読み続ける気持ちが折れてしまう…後半は全く気にならなくなりました(というか出てこなかった?)が…。そこが☆-1。読み終えるのに半年以上かけてしまいました。最後は、身分を偽られていた女性の「子供や亡き夫と思う気持ち」に涙。主人公の弁護士さんは、私的には「気持ち悪い」「好きではない」タイプの人ですが、登場人物の多くは本当に存在していそうな個性ある人々で、考えさせられる内容でした。最後まで読めてよかったです。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028

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