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ある男
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ある男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全264件 201~220 11/14ページ
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マチネの終わりにつづいて平野氏は2冊目。 心の深いところにじっくりと響く感じがする小説でした。 素性のわからない「ある男」のことを調べている弁護士・主人公の、心の中のありさまが、とても興味深くって、ひきこまれました。 男にたいしても、主人公にたいしても、登場人物すべてに対しての、作者の優しさ、誠実さが強く感じられた。 だから、読後感がとても良かった。救いのある結末で、良かった! 決して明るくはない話でありながら、この本を読んでいるあいだじゅう、満ちたりた、良い時間を過ごせました。いつか再読したい小説。 | ||||
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引き込まれて直ぐに読み終わった! 今の自分の幸福感を改めて実感させられた! | ||||
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違う人生、価値観で世界を生きていくことについて非常に深く考えた作品 1度は考えたことのあるようなことを深く突き詰めた一つの形ではないかと思うことを多く感じ 著者の思慮深さを感じた | ||||
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初平野啓一郎…家族って、自分って何 考えさせられる物語でした | ||||
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複雑なあらすじで、途中少し混乱するが、それぞれの登場人物を深く掘り下げて書かれてあり、読み応え充分である。 | ||||
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死んだ亭主、実は職業不明、実名も分からず。 という事件?、以前実際にありましたよね。 で在日がとか関東大震災で朝鮮人が・・・みたいな部分は不愉快でした。 差別にうんざりとか何とか言ってましたが・・・ | ||||
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ストーリーが引き出す在日のや犯罪者の家族が味わう多くの悲しみや苦痛が想像され胸が痛みました。 韓国のみならず中華街で暮らす裕福だが日本とは馴染めない中国三世、横須賀に暮らす英語が全く話せない黒い皮膚をした子供達など、日本人だけでは抱えきれない社会問題を垣間見た気がしました。Netの普及で隠しきれない素性がこれからも増え続けることが怖くなりました。 | ||||
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時折辛気臭いと思ったが、話し全体は面白く考えさせられる作品であった。 | ||||
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引き込まれて、一気に読みました。 立ち止まり考えなければならないことがたくさんあると感じ、何度も読み返してみたい本になると、予感しています。 | ||||
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劇的に生活を変え過ごす者、その事実から芋づる式に変化する者たち。それでもそれぞれの過去は決して変わらない。 そんな変わるモノと変わらないモノの対比があちこちに散らばっている、ある男と弁護士お話。 なるほど、愛すべきペテン師に言わせれば読者の多くは「マヌケ」でありこの作品は「つまらない」話なのだろう。 | ||||
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面白かったです。一気に読んでしまいました。 城戸さん、素敵です。 | ||||
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ある事故で亡くなった夫は、実は全くの別人だった。その事件を追っていくなかで、他人の人生を生きなくてはならなかったその理由に迫っていく。『マチネの終わりに』とは異なるテイストだか、その底には嘘と真実、生きられたかもしれない別の人生というテーマがあるように感じられた。 | ||||
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心の動きの描写がくどいぐらいとても繊細で楽しく読めました。自分には楽しめていろいろ思うことも一致してて感慨深い作品でした。 | ||||
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文章が読み辛いのは確かです。在日は余計だとか批判がありますが、私は否定しません。話は面白いと思います。 | ||||
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再婚した男が亡くなったが、身元が違う別人だった!?これはどういうことだ!?ミステリーなのか?と興味深い冒頭から始まり、警察沙汰にされず、離婚に関わった弁護士が謎を追う。弁護士が在日三世という設定で、弁護士自身が自分の出生で悩む一面も。別の人物は殺人者の子供として生きていく辛さから逃げたいとか。何が自分を自分として証明できるものなのか、考えると少々混乱してきます。謎が解けて読者はスッキリですが、残された妻や子供の心中は複雑。最初から最後まで興味深く読めました。 | ||||
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本編に出てくる弁護士の妻のようにすべての欲や世間体が満たされることがゴールだと感じる方は数多くいると思います。それが首都圏ではたぶん現実です。しかし一方で不遇な運命に対峙し悩みながら苦しみながら、ときに壊れそうになりながらも、真摯に人生に向かっていったある男にはひとびとからの真の愛情、真に幸せな時間が与えられる。神様は本当にいるのではないか、そんな清らかな気持ちになれる素晴らしい1冊だと思います。映像化できるような良い意味でライト感がある小説でもありますので様々な年齢層の方にぜひ読んでいただきたい。 | ||||
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亡くなった夫が、実は戸籍上の人物とは違った!という衝撃的な始まりから、本当の夫は誰だったのか?という謎が明かされるまで、物語は読者に息つく暇を与えることなく進んでいく。が、これは単なる推理小説ではなく、もっと深いところで「人間」とは何か?「家族」とは何か?「社会」や「政治」の責任とは何か?を問いかけている。物語じたいを、妻ではなく、弁護士の視点から語らせることで、誰しもが抱いているだろう「自分自身」の中にある葛藤を、みごとにえぐりだすことに成功している。この作家がテーマとして掲げている「分人主義」を、このような形で小説に昇華することが出来るのかと!唸らされた。そしてラストは、あふれ出る涙をこらえることができなかったが、それが不思議と心地よい読後の余韻として、ずっと残る作品である。引用されている絵画や音楽、小説などが、本作の深みをさらに増しており、いつも何か新しい出会いを提供してくれるのも、この作家の作品を読む楽しみでもある。 | ||||
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面白かった。哲学的でありながら、エンタメとしても読ませる。何度でも人は愛し直せるということを知った。 死んだ人間の過去についての物語という意味で「空白を満たしなさい」と構造は近いけど、よりシャープにまとまっていて、こちらの方が好きだった。 | ||||
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なんか難しい表現とか在日とかあって1文読んでは読み込んで、1文読んでは飲み込んでってしないと読めず、読みづらい本だった | ||||
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前作『マチネの終わりに』が「過去は変えられる」だったのに対して、『ある男』は「過去を変えたら?」をキッカケにしながらも同じテーマと捉えることもできそう。 人は様々な経験=過去を通して出来上がっていくとして、人は過去の経歴とセットなのか、経歴の結果としての今の状態だけで判断されるものなのか? ダイスケ君のなれの果ての醜さ、原護の健気さから感じとられるのは、過去の経緯を通じて出来上がった「今」こそが重要だというメッセージを感じた。 より絆を深めるラストシーンも、里枝や悠人が数々の困難を乗り越えた結果としての人格に対するお互いの評価であり「今」が重要の象徴なのかと思う。 最期の方で、美涼とダイスケの再会や香織と上司の関係などが余韻を含ませた形で語られている。美涼は過去を蘇らせるのか今を評価するのか?香織と上司の関係に疑いを抱いた城戸は本当にそのままなかったこととして忘れられるのか?在日三世としての事実は城戸にとってどういう意味を持つようになるのか?そういった余白を読者に与えることで読者によりテーマを意識させているのかな?などと思った。 全体としては冒頭からのミステリ的な展開が興味を引きドンドン読み進みたくなる面白さはあるものの、何故かこの人の文章には妙に鼻につくインテリ感を感じてしまい文章自体はすこし苦手…まぁそれを差っ引いても楽しめたので良作なのでしょうね。 | ||||
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