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ある男



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【この小説が収録されている参考書籍】
ある男

ある男の評価: 3.97/5点 レビュー 264件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全264件 261~264 14/14ページ
No.4:
(5pt)

正確な言葉遣いに感銘を受ける

面白かった。彼の作品は一度読み始めると、止まらなくなることが多い。「ある男」とは誰か?それを知り知りたくて一気に読破してしまった。もちろん最終的には「ある男」は誰でもよく、もっと教えられるメッセージがある。相変わらず人の心情をあらわす言葉使いがいちいち丁寧、かつ的確で、彼の言語能力にはいつも驚かされる。他の小説家の文章が幼稚に感じてしまうので困るほどだ。読んで損はない。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.3:
(5pt)

真実は人の数だけある

平野氏の作品は、「私とは何かー個人から分人へー」、「マチネの終わりに」に続いて3冊目。読んでいる途中で放置してしまっている本が何冊もあるのに、平野氏の本はサクサク読めます。「私とは何か・・」では、分人という考え方に安堵し、「マチネの終わりに」では、未来の出来事次第で、過去のネガティブな記憶さえも書き換えられるという魔法に救われ、この「ある男」では、分人よりさらに発展した、全くの別人を生きた男を知ることで、自己存在の不確実性を考えさせられました。自分の存在は、他人の記憶という曖昧な場所に住んでいて、その自分は他人の数だけ存在する。そしてそのどれもが、その人にとっては、真実ということ。たとえそれが、本当の意味での真実でなくても。
淡々とした文脈の中に、少しずつ世界が構築され、いつのまにか引き込まれて、自分の人生と混じり合い、溶けていくような感覚。平野氏の小説がサクサク読めるのはそのせいかもしれません。それと、実は、メールレターでの配信、プルーフ版とこの完成版の、3回読んでいます。何度読んでもそれぞれに新たな気づきがあり、結末を知ってもまた違った角度から楽しめる奥行の深さも魅力です。
ストーリーが描く世界、思想、考え方に現される、愛と優しさ。他の作品もぜひ読んでみたくなりました。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.2:
(5pt)

わくわくします

電子書籍より、本で活字で読みたい。楽しみです!
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028
No.1:
(5pt)

再読したい小説

ある男の人生が、そこに関わった人々を通じて重層的に描かれていきます。深い傷を抱えた人間はどうやって生きていけばいいのか、という視点で私は読み進めました。登場人物の心情や言葉が魅力的で、思わず読み返したくなる仕掛けが随所にあり、その都度違った奥行きを感じさせてくれました。

「ある男」は文學界での掲載だけでなく、単行本の発売前に平野啓一郎さんのメールレターやnoteでも無料配信されていました。そういうわけで、既に内容は知っていたわけですが、単行本はさらに書き直されるということで、発売日が待ち遠しかったです。物語そのものだけでなく、本が出来上がるまでの経過を共有させてもらい、発売日まで楽しませてくれるという、小説の新たな可能性も教えてもらいました。

余談ですが前作の「マチネの終わりに」は、本作に通じる大事なテーマを扱っていたのではないかと気づかされました。まだの方は併せて読まれることをお勧めします。
ある男Amazon書評・レビュー:ある男より
4163909028

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