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傲慢と善良
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傲慢と善良の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全742件 701~720 36/38ページ
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2018年本屋大賞『かがみの孤城』の著者、辻村 深月さんの最新作。 婚活を経て2年間交際し婚約したが、相手の女性が忽然と姿を消す。消えた女性の過去を探る物語。 ある日突然変われる。そんなチャンスを人は待っている。主人公「真実」も私もその一人だ。 すべて親任せで生きてきた「真実」は自分で決められない。自分で決めないことを決めているのだ。 結婚相談所のオーナーは耳が痛いことを言う。 婚活が上手くいかない人は『ピンと来ない』に悩まされる。 相手にピンと来る、来ないというのはその人が自分につけている点数。 点数に見合う相手が来なければ人はピンと来ないといいます。 ドラマで見たり、話で聞く恋愛ができそうもないと無意識に相手に落第点をつけてしまうそう。 私自身、恋愛結婚の末結婚したが、付き合っていた3年間この人で良いのかとずっと迷っていた。 何でも選べる都会にいて選択肢が無限にあると思い込んでいるつもりが手元に残ったのは選ばなかった時間だった。 この小説で主体制のない親任せの主人公「真実」に心底苛々させられたがこれは過去の自分へ怒りだったのかもしれない。 この話には様々な対比が描かれている。 男友達と女友達。独身と結婚。都会と田舎。自由と不自由。真実と嘘。傲慢と善良。 もし対岸へ行きたいと望むなら一歩一歩自分で決断し進むしかない。 | ||||
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追い詰められた時のヒトの珍しくは無いストーリー展、とは感じましたが、それでも充分楽しめました。「かがみの孤城」とは違って 、映像化しやすいのではないでしょうか?きっと美しい作品が出来ると思います。観たいものです。 | ||||
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恋愛ものはあまり読んだことがなかったのですが、こういう形の恋愛ってのもあるかもなって思った。 婚活ってこんなふうに悩む人多いのかも。 | ||||
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おそらくこれからの日本人作家は、東日本大震災とどう向き合うかを考えなければならなくなるだろう。それは、純文学や批評の世界だけでなくエンターテイメントの分野に属する作家でも同じことだ。8年前の災害から立ち直ったとはいえないし、近隣諸国の中には未だに日本産の農水産物の輸入を厳しく制限しているところもある。おそらく、これから先も日本人はこの災害に向き合っていかなければならないだろう。 震災前には当たり前だった物事の価値観が、大きく崩れてしまったのもあの災害の特徴といえるのではないだろうか。登場人物たちが、ステータスだと思っていた、都会のおしゃれな生活あるいは昔からの結婚に対する社会的な意味。それらが、津波によって飲み込まれ破壊だれてしまった。それは、直接地震の被害にあわなかった地域でも起こったのではないだろうか。そして、破壊のあとの再生。この小説は、復興と再生が被災地だけの話ではないことを教えてくれる。人生において本当に価値のあることとは何だろう。津波を生きのびた神社が教えてくれる気がする。 | ||||
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この作家の本、じっくり夏休みに読みました。拍手!ですね。 | ||||
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批判が多く点数を低くつけている方もいますが、作家は既婚にも関わらず、よく出会い系での婚活を研究して作品を紡いでいると思います。全く違う世界や環境で育ち、教養、価値観、世代、感性がちがう男女が「夫婦という間柄」になるべく、突然、実際に会って結婚が前提で相手と対峙する。確かに前半が一番盛り上がるが、サスペンスやミステリーではなく恋愛小説なのでそれを考慮すると、すごく男性の心理も検討し、男性が本当に好きになると「この女性を守り捕まえていたい」という心理の科白も選んで記述していると思います。辻村さんはイヤミスでなくハッピーエンドなので大好きな作家です。 | ||||
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高崎前橋をよく知る知人に勧めたら、大いに笑ったと言っていた。 | ||||
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突然姿を消した婚約者に何があったのか、その理由を探っていくことで人間の繊細な感情や想いが明らかになっていく物語。 一人ひとりが自分の価値観に重きを置きすぎたり自分の自己評価が高くて傲慢になる一方、親の言いつけを守って誰かに決めてもらうことで世間知らずな善良になる。 傲慢さと善良さが同じ人間の微妙な形で存在するということが、丁寧な心理描写で描かれていた。恋愛から結婚という選択において、それがどのように影響するのか、悪意と打算から何を学んでいくのか等、読み応えがあった。 また、真美の母親のような善良の皮を被った小さな世界でしか物事を判断できず自分の価値観を押し付けて来るような人間の身勝手さがいやという程伝わってきた。 物語の中盤にかけては著者の別作品の「青空と逃げる」で登場した親子と写真屋さんが再び登場するのもファンとしては嬉しい。 | ||||
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評価が分かれる作品だと思います。私の好きな小説家ではありますが、この作品は誰をターゲットにしたものか良くわかりません。中高生向けというわけでもなさそうだし、大人向けとするならスリリングな部分がヤワすぎます。何より、ライトノベルに徹底するなら良かったものの、傲慢と善良という言葉を無理やりねじ込んで、哲学風に仕立てたところが白けてしまいます。とは言うものの、そういうところを気にせずずんずん読んでいけるので、私は嫌いではありませんでした。実はこの作品を読む前に、上坂冬子の巣鴨プリズン13号鉄扉を読んだのですが、精神のバランスが取れてちょうど良かったです。 | ||||
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ゼロ、ハチを彷彿とさせる話 主要人物が、物語を通じて成長していくのは、すがすがしくてよい 。 結局、美奈子や、警察の言ったとおりだったのが、最高に怖かった どうでもいいけど、金居の人物像が、山里亮太と重なりました | ||||
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賛否両論あるかもしれませんが、本を購入した際に挟んであった折り込みチラシに書かれていた辻村さんの言葉通り、これはまさしく”辻村版恋愛小説”だと私は感じました。序盤から中盤にかけては最後どうなるのかハラハラしながら読みましたが、ラストにはちゃんと救いがありました。 ”善良”は良い事のように思えるのに、悲しい事にそれが過ぎれば逆に悪いもののように言われてしまう。親、友人、恋愛遍歴…生きていく中での様々なもの。そのどれか一つでも違えば考え方や価値観も変わる。特に、謙虚な中にある”傲慢”さは人間誰しも持ちえているものではないかとつくづく思わされました。 時に人間性をどこまでもシビアに描く辻村さんの作品は、読みながら胸に刺さるような気持ちになることもある。しかしそれ以上に人間という存在をとても愛しく思わせてくれる。本作もそれは全く変わりませんでした。作家生活15周年という節目の年に相応しい長編だったいうのが私個人の感想です。読み手をここまで物語に引き込んでくる辻村さんの文章力に脱帽です。年齢や環境、性別などでも感じ方は変わるでしょうが是非お勧めしたい一冊です。 最後に、本作でも過去の辻村作品に登場する方が数名登場していました。それも私にとっては嬉しいプレゼントでした。 | ||||
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☆4、5 3ヶ月前に出版された作品で、好きな作家の一人として情報は得ていましたが、 『(あまり興味は沸かない)結婚をテーマとした作品&(怖さが魅力ではない作家なのに)ダークな展開を思わせるタイトル』故に敬遠し、様子見で読まずにいた作品でした。 まず最初に感じたのは、『突然行方不明となり、ストーカーに拉致されたかも知れない婚約者』という事件の始まりで興味が高まった後に、 婚約者探しは思うように進まないまま、 婚約者の母親や姉、婚活主催者やかつて紹介された男性陣と話し、 『恋愛や結婚に関する、考えや感性の違い』が延々と描かれる中、 個人的には興味を持てないテーマであるにも関わらず、 グイグイと引き込まれ、面白く読まされてしまう点に、辻村さんの地力の素晴らしさを改めて実感しました! 2部になってからは、辻村さんの過去作の『島はぼくらと』や『青空と逃げる』のキャラクターが出てきて嬉しかったですし、 まさかのハッピーエンドも個人的には好みです! ただ、何故?主人公が婚約者を(色々あったのに)迎えに行く決意をしたのか?という、心の経緯が描かれてないのは少し残念ではありました。 でも、残念に思いつつも、色々あった経緯を僕自身がもしも体験したとしたら、 婚約者に自分と同じ点を見付けたり、母親との関係に同情もしたり、友人への反発も加わって、 僕なら主人公と同じ行動と決断に至るので、結果オーライだとは思った次第です。 それにしても、今作品を読んで改めて感じるのは、 僕自身の恋愛と結婚も踏まえた上で、 恋愛にも結婚にも、人それぞれの考えや行動や解決があり、 決して誰もに当てはまる正解はなく、 何があってもお互いがより良く変わりながら、幸せを築いていければ最良だなと思いますし、 そういう点で、何があってもお互いが変わりながら結婚へ至れた主人公と婚約者には末永い幸せを願うばかりでした。 テーマや消化不良な部分がある事で、読む人を選ぶ作品だとは思いますが、 最初から最後まで面白さが途切れない辻村さんの力量を素晴らしく思えた名作です(^-^*)/ | ||||
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自分の親や友達、パートナーとの関係など、自分を振り返りながら、時々、自分の醜さ、ずるさを感じながら読んだ。 何が起きているか分からないので、どんどん先を読みたくなる。 自分の全てを受け入れるって、こういうことなのかな。相手を受け入れる、簡単じゃないけど、やっぱり、幸せになる一歩かな。 | ||||
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勉強になりました。 女って、やっぱり怖い。これが常識だったら空恐ろしい。 | ||||
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気持ちの変化や葛藤のリアルな表現に吸い込まれるように一気に読みました。 最初の半分は、登場人物が身近過ぎてイライラしている自分がいましたが、途中からは、なんだか自己を見つめ、反省をしなければならないような気分にさせられます。婚活をテーマにしていますが、それだけに留まらない人としての傲慢さが自分にダイレクトに響いてきました。 | ||||
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人の心に潜む傲慢さについて、また真に善良であることの難しさと意味について考えさせられる作品でした。この難解なテーマをさすが、辻村深月さんです。小説のストーリーに見事に織り込まれたと感動しました。 | ||||
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いつも、何一つ無駄のない緻密な構成力に、作家の力をまざまざと見せつけられ、誰かのほんの一言にも、綿密なしかけがあり、そこへ繋がっていたのか!!とまんまとやられていました。 ところが、「傲慢と善良」でそんな期待が全く裏切られ、誰のどのセリフにもなんの感動もなく、とてもつまらない作品になっていて、本当にがっかりです。 「かがみの孤城」が集大成だったのか。 | ||||
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同棲している女性が突然いなくなる、という佐藤正午『ジャンプ』を思わせたので読んでみた。 カッコいい王子様 が、たいして取り柄がない私を選んでくれたという、少女マンガによくあるパターン。アラフォー男女だが、頭が悪そうで二十代にしか思えない。 男の友人は男性が一人、女友達が何人も出てくるのは女性作家だからだろう。脇役のイヤミな女性キャラの書き方が達者。 女性作家の特徴だが、男性を書くと理想の王子様になってしまう。おしゃれでカッコよくて女性によくモテて、頭がよく、仕事もできて、ひとづきあいも達者で文句のつけようがない。結婚予定とはいえ、突然姿をくらまし半年も音信不通になっている女をずっと探してくれるわけがない。 男は女の知人らを訪ねて話をきくが、警察に聞かれているわけでもないのに、初めて会ったよく知らない人が誰もがよく喋る。 女は東北の津波被災地でボランティア体験をし、人生観が変わる。わかりやすい通過儀礼だ。 | ||||
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主人公の女性が全然魅力的でなく、最後の最後までイライラさせられました 読後感が悪かったのでオススメしません | ||||
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多くは語りたくなく、好みもきっとあると思うけど、読み終えた今は残念な気持ちしかないです。これから恋愛、結婚と考えているならアリかもしれません。 | ||||
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