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不自然な死体
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不自然な死体の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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1967年に刊行された第三長編。 北海に面したイングランド、サフォーク地方の荒涼かつ美しい風景描写が素晴らしく、ジェイムズの愛読者としては、それだけで満足といっても良いが、一種の文化人村に集った奇人や俗物たちを辛辣に描く筆致も既に見事なものであり、ミステリとしても何故死体の両腕を切断したかという、後年の作品には見られない強烈なホワイダニットの面白さがある。中盤、ダルグリッシュがロンドンに赴く辺り、構成が緩むのが惜しいが、押し寄せる嵐の中、グロテスクな犯人の内面が明らかになるクライマックスは息もつかせない迫力だ。 | ||||
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まだ、「女の顔を覆え」や「ある殺意」では、 ダルグリッシュの持ち味が、十分に描き出されているとはいえない感じですが、 本作から彼の個性が、はっきり現れるようになっており、興味深く読み始められるように なっていく巻だと思います。 また、狭い海辺の田舎町での閉鎖的な人間関係、そこで起きる殺人という、設定自体も、 良いと思います。 強烈でいかにも芸術家といった、ボヘミアンな人々の、描写も、面白いです。 猫バカのブライスとか。 また、この巻では、ダルグリッシュが敬愛し、また深い愛情を 抱いている叔母さんジェイン・ダルグリッシュが登場し、 また幼い頃に慣れ親しんだ周辺の自然の中を、楽しそうに散策する 彼の姿など、彼の人間味ある姿も、見えるようになっています。 また、この叔母さんというのが、物静かな中にも、 何か強い存在感と重みを感じさせる、甥のダルグリッシュ から尊敬されているのも、納得というような感じの人物になっています。 話の内容自体も、これ以降のダルグリッシュシリーズの特色の萌芽が、見られるようになっていく 内容となっています。 とにかく、ジェイムズ作品は、分量が多い上に、内容が濃い作品が多いので、 ダルグリッシュシリーズ取っ掛かりとしては、良いのではないかと思います。 | ||||
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