死者との対話
- ダルジール警視シリーズ (20)
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ダルジール・シリーズの17作目。図書館の短篇小説コンクールに寄せられた応募作品のとおりに殺人が続くという、わくわくするような物語。綿密に練り上げられたプロットと意外な(そうでもないか)結末には、どれだけ時間をかけて構想したのだろうと感動させられる。しかし推理小説としては失敗だと思う。 想像を超えた連続殺人犯の登場も、ダイアローグを続けるため無理につくり出されたように思える。しかし殺人が多すぎ、謎が長すぎるため、中だるみとストーリーの不明瞭化を招き、結末の衝撃を殺いでしまっている。 末尾には、「ポケミス五十周年に寄せて」と題したヒル自身の一文を寄せられている。ここでヒルは、何度も読み返すことの出来るクライム・ストーリーを目指したと述べている。方向性はわかるし、『死者との対話』が結末を知ったのちに読み返す必要のある作品であることも確かだ。しかし600ページ近い分厚さとストーリーのくどさが、その試みを挫折させてしまう。 本作に始まったことではないが、ヒルはもはやダルジールを活躍させるつもりはないらしい。そのことをはっきりと確認させられる一冊であった。 | ||||
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終始言葉遊びの連続で、翻訳ではおもしろさが伝わりにくいだろう。原書を読むだけの英語力と西洋文学への造詣がないと理解不能の箇所も多い。でも、私の語学力では悲しいかな原書を読むのは無理である。しかし、そういう細部を抜きにすれば翻訳でも十分楽しめる秀作に仕上がっている。最後の死者の対話はかなり衝撃的結末かも。 | ||||
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読者は本書がいままでのレジヒルの衒学趣味と英文学偏愛の延長線上にみえて、そうではないことに気づくと思う。謎解きと連続殺人犯が主題になるクライム・ノベルの側にせり出してきた感じだし、それだけアメリカや日本の読者を意識している。その分ダルジール・ファミリーのヨークシャー臭が薄まったのは残念。しかし原書が読めようが読めまいが、同時に発売されているDeath's Jest-Bookまで一気に読みすすみたくなるのは確か。これは名作『骨と沈黙』を乗り越えるための助走のはじまりなのかもしれない。 | ||||
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