トゥモロー・ワールド(人類の子供たち)
- 映画化 (231)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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P.D.ジェイムズにしては全く異色の、子供の生まれない未来の地球を舞台にした物語。何故子供が生まれないかの謎を解明するとか、その設定でしか成立し得ない事件の解明というようなシチュエーション型ミステリではなく、あくまで世界を設定した上で繰り広げられるヒューマン・ドラマを描いている。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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90年代を境に子供が生まれなくなった世界の話。 映画のトゥモローワールドの原作小説ですが、映画と同様の登場人物はいるものの、物語の内容はかなり違います。 物語は映画のような派手な展開はないので、映画的展開を期待すると期待外れになります。 物語の前半は子どもが生まれなくなって、かれこれ20年近くが経って世界観に対する説明は非常によかった。 主人公の目を通して子供が生まれなくなった世界を見ていると老人ばかりになった田舎の地元を思い出した。 あれは俺が地元に帰りたくない要因の一つだから、子どものいない世界がどれだけ希望がないかは共感できる。 生命の解放という労働力にならない老人を死なす制度も現代に通ずるものがあるだろうし、それを主張する人も増えてきたのは倫理的に抵抗を抱いた。 物語の後半になるにつれて読んでいるのが怠くなる。 ただ結末はよかった。 あとがきでは1984年を思い出すと書いてあったけど、似て良いないと思うよ。 | ||||
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映画を見てから原作を買いました。 恥ずかしながら、この作家が有名な探偵小説作家だとは知りませんでした。 それは置いておいて・・・この作品はSFです。 「人類に子供が生まれなくなったら?」という作品です。 「自分が不治の病にかかった訳でもないのに、人類が存続できないと分かったら人心は荒廃する」 と言うことをリアルに描写しています。 このアイデアだけでも秀逸です。 また、心理描写や、文体の美しさは特筆すべきものです。読んで損はありません。 また、子宝の尊さを少子化日本に思い出させる作品でもないでしょうか。 | ||||
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1993年に出た単行本の文庫化。 『Children of Men』(1991年)の翻訳。 P. D. ジェイムズの作品だが、ミステリではない。SFである。まったく子どもが産まれなくなってしまった近未来の世界。人類の滅亡は目前に迫っている。イギリスも「国守」と呼ばれる人物が独裁的な善政をしくようになっている。 その閉塞感あふれる世界での物語なのである。 中盤くらいまでは興味深く読めた。重厚感ある文章で、絶望ばかりがひたすら描き出されていく。けっして「楽しい」小説ではないが、読まされるものがあった。 しかし、この後半のダメっぷりはいったい? しまったのではないかと思うほどの暴走ぶりだ。そして、結末の薄っぺらさ。これは壮大な皮肉として読むべき本なのか? この人はミステリ以外に手を出してはいけない作家だ。 | ||||
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映画と原作の出来具合を比較することにあまり意味があるとは思わないが、今回は映画と比べつつおもしろく読めた。映画は明らかに原作の場面設定を借りている。登場人物の名前と、主人公がのっぴきならない状況に追い込まれるシチュエーションも借りている。しかし世界観は全く異なっている。映画の方は全編暴力的で極限状況の連続だが、原作は静かに、しかもある種ユートピア的に展開する。本書の前半は執拗に主人公の内面と社会状況のディティールが描かれ、後半は途中で読むのをやめられないスリリングな展開が待っている。はじめ主人公は諦念的で面倒なことには巻き込まれまいという抵抗を示すが、逃亡を続けていくうちに、どんどん自分の運命を受け入れ積極的に担おうとする。その点では映画のクライヴ・オーウェン演じる主人公と共通している。さらに明快な答えを用意していないのも映画と同じだが、映画とは全く違うラストが用意されている。小説らしいサスペンスに満ちた快作である。 | ||||
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読んでいると、その救いのない世界に、どんどん気分が落ち込んでいきます。自分が鬱かなと思う人は読まない方が無難かも。残念ですが、私は途中までしか読むことができませんでした。 | ||||
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