罪なき血
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点10.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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ジェイムズ作品で数少ないノンシリーズの作品。今のところ、これが私にとって彼女の№1作品だ。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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評者が本書『罪なき血』を読んだのは、29年も昔になるが、なんとなく在庫のなかから選んで再読することにした。 巻末の瀬戸川猛資氏の解説で記述していたことを下の・・・内に解説の一部を転載したい。 ・・・<前文略>好みのミステリだけを気儘にに読んでいる人間だから好き勝手なことをいわせてもらうが、じつは女流作家の作品はあまり好きではない。 女性の手になるミステリは出来が悪い、などというのではない。逆である。端整な仕上がり、キメの細かい描写、内容も奥行きが深く、非の打ちどころのない出来ばえを見せている秀作も少なくない。謎解きとサスペンスの分野に関する限り、最近の女流ミステリは男性作家のそれを圧倒している、といってもいいだろう。そういうことは重々承知しているのだが、では好きかとどうかと問われると、首を横に振る場合が多い。常に、次のような特色を欠いている点がおもしろくないのだ。 ①奇想天外な着想 ②大風呂敷を広げるがごときハッタリのきいた話術 ③何が飛び出してくるかわからない展開のスリル ④読者を強引にのみりこませるパンチ力 ⑤しゃれっ気とユーモア これらは、ないものねだりかもしれない。男性作家に見られる特色を女流作家に求めるのは、筋違いも甚だしいかもしれない。①から④ までは、そういう見方も出来る。が、わたしがこだわるのは⑤である。<後文略>・・・ 本書の著者のP・D・ジェイムスは、解説の瀬戸川氏が述べていたように、端整な仕上がり、キメの細かい描写、内容も奥行きが深く、非の打ちどころのない出来ばえを見せている秀作である。 プロット構成も流麗な文章など(青木久恵氏の翻訳の上手さで感じたのだが・・・)も純文学作品として評価してもよいかも知れない作品に仕上がっている。 が、やはり評者にとっては、解説の瀬戸川氏と同じ理由で好みではないように思いながら読み終えたのです。 気の重いときに読むような作品ではなかったのでレビュー投稿が遅くなってしまった。 | ||||
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ある成人に達した少女が自分の本当の親を探すが・・・というお話。 普段のジェイムズと違い、本格推理小説というより、アクションの少ない犯罪小説に近いと思われる作品。もし、自分の親が殺人犯だったらその子供はどうすればいいかという難しい問題を正面から問いかける問題作。何故、親が人を殺さないといけなかったかという問題はあまり触れず、その子供がどういう風に親と接すればいいかにフォーカスし読者に判断を迫る衝撃作。小説を離れてもし実際に自分の親が殺人犯で自分にもその血が流れていたらどうすればいいかという、永遠に答えの出ない問題を読者に突きつける贖罪の物語。 はっきり言って娯楽的要素は少ないし、暇つぶしに読むには重い小説ですが、絶対に読む価値のある小説。是非ご一読を。 | ||||
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気が滅入るような重い内容のような気がして敬遠していたが、読後感はけっして悪いものではなかった。ジェイムズの他の作品同様、人間の弱さや孤独、身勝手を容赦なく描いているが突き放すのではなく一筋の希望を与えて終わるところに読者は救われる。中だるみなく最後まで一気に読ませる力強さは見事だ。 | ||||
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気が滅入るような重い内容のような気がして敬遠していたが、 読後感はけっして悪いものではなかった。 ジェイムズの他の作品同様、人間の弱さや孤独、身勝手を容赦なく描いているが 突き放すのではなく一筋の希望を与えて終わるところに読者は救われる。 中だるみなく最後まで一気に読ませる力強さは見事だ。 | ||||
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