■スポンサードリンク


(短編集)

AX アックス



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
AX アックス
AX アックス (角川文庫)

AX アックスの評価: 4.38/5点 レビュー 293件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.38pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全293件 1~20 1/15ページ
No.293:
(5pt)

合理性と感情が最後に収束する──家族を守る物語

※ネタバレあり※
伊坂幸太郎『AX』を読了しました。最終章「FINE」に至るまで、兜という恐妻家の殺し屋の姿に何度も心を揺さぶられました。

冒頭で兜の死が描かれ、強烈な喪失感を与えられますが、息子・克巳の視点に切り替わることで物語は推理小説的な展開へ。診察券や謎の鍵といった小さな証拠が真相への導線となり、父の合理性と感情を継承した克巳が行動していく姿は「兜の生き写し」のようでした。

兜の遺したノートには「怒ってない=怒っている」「相槌は大きく」「料理は一口でやめない」といった実践的な家庭ルールが記されており、殺し屋の合理性を家庭に転用するユーモラスさも魅力的です。

そして、兜の死は「復讐」ではなく「家族を守るための合理的な防衛」として描かれます。マンションの扉を開けると矢が飛ぶ仕掛け、家族には絶対に扉を開けさせないルール──合理性と愛情が最後まで両立していました。

タイトルが「FIN」ではなく「FINE(=大丈夫)」なのも象徴的です。兜が残した仕掛けやルールによって、家族は大丈夫でいられる。死を絶望ではなく希望に転換する伊坂らしい構造でした。

予想を外しながらも最後まで緊張感が続き、読者に余白を残す作品。合理性と感情の両立が「家族を守る」という一点に収束する物語に、深い余韻を感じました。
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.292:
(5pt)

私の場合は、魚肉ソーセージですw

殺し屋シリーズ第三弾にして、今の処最終作。
 「AX」(2012)、「Bee」(2012)、「Crayon」(2014)、「EXIT」(2017)、「FINE」(2017)からなる連作短篇集。
 迂闊にも「解説」で杉江松恋に云われるまで、アルファベット順に並んでいることに気づかなかった。当初は四篇目となる「Drive」という作品で〆る予定で、その簡単な梗概もあったらしいが、とある事情でポシャり、その数年後にEとFを加えることで完結したという。
 分量的には、後ろ二作で前半の三作よりも多くを占めている。

 それにしても、軽妙な会話の魅力は『グラスホッパー』から変わらないが、本作冒頭から檸檬、蜜柑、克巳との立て続けの無駄な会話による強力な惹きは怖ろしいほど。
 シットコムパワーというべきか。
 この技とさんざんに散りばめた布石を駆使する技巧が、著者の大きなアドバンテージだろう。

 本書の魅力の大半は、やはり兜が担っていて、彼のキャラ設定と家族をはじめとする周辺人物の会話がなんとも楽しい。
 ほとんど触れられないが、兜は幼少期より人間づきあいをあまり学んでこれずに、他者への共感性がないサイコパスのようで、自分でもそれを認識しているそぶりも散見する。しかし家族との繋がりは、彼の共感能力をみるみる育てたようで、現在進行形で学び続けているようでもある。彼の並外れたw恐妻家としての性質は、彼に共感力に気づかせるきっかけになった、妻との出会いを失いたくないという恐怖に源があるのだろう。
 彼自身は「甘えるような彼女との時代は、紀元前の四大文明のことに思いを馳せるようにしか捉えられない」(P.147)なんて思っているが、最後の最後に二十代前半の兜と妻の出逢いのシーンを挿入してきたのは、そういうことだと思う。
 とは言え、一方で彼と「Crayon」「EXIT」で交友が生じた松田や奈野村の名前や顔も短い時間で記憶が薄れている描写もあり、彼の脳機能には大きな問題がある気配も残っている。

 周囲に裏の顔を見せていない兜の設定からは、この秘密が家族にバレそうになる/またはバレる処からコメディ要素が広がるものだと思っていたが、家族は最後まで兜を普通の夫/父と思っていた。それでいて、最初から脇キャラとして十分に存在感のあった息子の克巳が、「FINE」では中心人物になったりと意表を突く展開に繋がり、これもまた巧い。
 兜が一括で購入したマンションの費用をどのように納得したのかは不明だがw

 杉江松恋は、兜とローレンス・ブロックの殺し屋ケラーシリーズの類似を述べているが、残念ながらわたしはそちらを読んだことがないのでわからない。また読むべきリストにあらたな本が加わってしまった。
 読むべきリストと云えば、本作内で兜が読んでいて、引用もされる古山高麗雄も知らなかった……。
 ふざけた名前(失礼)なので、テキトーな創作かと思ってしまったが、なんと芥川賞受賞作家だったw
 Wikipediaでさらっと見てみると、生まれが半島とのことだが戦前のことでもあるから、親は日本人ながら出生地にちなんで高麗雄と名付けたのかも知れない。しかしあちらの人なら、通名でわざわざ高麗雄は名乗らないように思う。
 受賞作の『プレオー8の夜明け』は、戦犯容疑でサイゴンの刑務所に抑留された日本兵云々と紹介されていたので、やや危険な臭いがしたが、彼は「憲兵にも良い奴はいたし、一等兵にも嫌な奴はいた。また、将校と結婚し幸せになった慰安婦もいる」という認識の持ち主らしいので、これも読むべきリスト入りだ。
 新しい歴史教科書をつくる会の賛同人でもあったらしい。

 閑話休題。
 ちなみにわたしは、兜のキャラに最初、人間に興味を持つアンドロイド、データ少佐を思い浮かべたが、犯罪ドラマであることや、「感情を演じる」のが「それ本物の感情でしょ」と変化していくのは、洋ドラ『デクスター』のデクスター・モーガンにより近い。そして最後に恐妻家と云えばやはりあの人、中村主水w

 当初『グラスホッパー』では、登場人物の大半がヤバい人たちで引っかかると書いたが、同様に殺し屋関連の人物が数多く登場する本作で、よもやこんな暖かい気持ちにさせられるとは……。
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.291:
(5pt)

面白かった

面白かった
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.290:
(5pt)

軽やかに読めるとおもう

恐妻家・息子を持つ父親が主人公。『グラスホッパー』『マリアビートル』に続くシリーズ。軽やかでコミカル。ラストシーンがしっとりと情緒的で、私は好きだ。
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.289:
(5pt)

誰の人生にも小さな幸せが訪れることはある

伊坂幸太郎ほど、直木賞に何度もノミネートされ、その他にも様々な賞にノミネートされたものの、ほとんどが受賞を逃した作家も稀であろう。多くのライバル作家たちに辛酸をなめさせられたであろう。幾多の悔しさに耐えきれず、ともすれば投げ遣りになってしまったであろう。そんな自分の心を見失わず、それでも素晴らしい作品を書き続けた伊坂幸太郎。だからこそ、そんな作家の著した作品全てを読んでみようと思ったのである。AXアックス2017年は「グラスホッパー」2004年、「マリア.ビートル」2013年に続く殺し屋三部作の最後の作品である。そして、このAXは殺し屋の物語だけでなく、殺し屋兜の「家族」の物語でもあるのだ。とにかく最後まで読んでいただきたい。ラスト10ページに出てくる場面に涙が止まらなかった。そこにこそ、伊坂幸太郎という作家の神髄が込められているのだから・・・。
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.288:
(5pt)

前2冊とは明らかに違う読後

私自身が主人公の息子と同じぐらいの息子を持つからなのか、後半は泣かずにはいられず。
前2冊も今回もとても好きですが、読後はとても切なくなりました
でも、時間をあけるとまた読みたくなります
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.287:
(4pt)

家族・サラリーマン小説の傑作!

伊坂幸太郎の殺し屋シリーズを読みたい…!
誰もが一度は湧き上がるこの感情に小生も例のごとく突き動かされ当サイトでポチリ!
タイトルはAX。斧を意味しているのか考えつついざ拝読!いただきます!
殺し屋として働く兜は家では妻に頭が上がらず常に気を張って生活している
人を殺めるという非日常とどこにでもある立場の弱い父親というギャップがこの本のウリといったとこですな。
小生の結婚観を述べますと~~~おっと!ここはレビューの場!失礼いたした!
それでは待望のレビュー(誰も待ってない)といきますか!

小生が特筆すべきと思ったのはこの2点!
1点目は主人公は仕事が特殊なだけでそれ以外はどこにでもいる妻と子を愛す父親だというところ。
愛する家族のため日夜働き、家族サービスを忘れず愚痴も言わず生きる姿はまさに等身大の父親。そこには人を殺しなど関係ない姿がありましたな。
もちろん殺しと家族愛は相容れるものではなくそこにはギャップや歪さ・自身の葛藤もしっかり書かれておりました。

2つ目はこれは仕事を題材にしたサラリーマン小説だということ!
上の命令には逆らえず急な仕事に反抗もできない…
嗚呼…小生の人生かのようでタイピングする指が涙で見えない!
これは暗殺であれ小売業であれ事務職であれどの業種でも変わらない宿命なのでしょう(';ω;`)
自分の人生とはまったく縁のない生き方なのに何度も同情してしまうのはこれもまた父親像と同じで普遍的なものである。

このAXは殺し屋を題材としながら日本の既婚者男性の悲哀を描いた等身大のドラマだ!∠( ゚д゚)/ビシッ
ネタバレは死刑という家訓のためこれ以上は言及しないがもちろん衝撃や感動の展開はあるのでご安心を…

総合評価は4!
このレビューにピンときたなら読むべし!
伊坂ワールドが好きな人はもちろんサラリーマンとして生きている人にもおすすめしたい1冊!
小生も社会の歯車の一員としてお仕事頑張ってまいります(^_^.)
それでは失敬ドヒューン!
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.286:
(4pt)

グラスホッパーよりもAX派。

恐妻家の主人公というのは、思ってたより妻が普通でピンとこなかったが、後半の対決の展開は素晴らしかった。暗殺者として実力があったとしても、読みが外れたらそれで終わりというのもわかるし、逆転不可能な状況でどう物語を締めるのかと思っていたが、偶然とも必然とも言える結末の展開は素晴らしかったと思う。
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.285:
(5pt)

恐妻家の殺し屋

殺し屋の日常が描かれている。しかも恐妻家だと言う。コレだけでもいろいろ思いを巡らせられる。妻だけでなく息子もいらっしゃる。そしてこの息子、いい奴だ。父と母の間に入り良い塩梅で立ち振る舞っている。感慨深く読ませていただきました。
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.284:
(5pt)

父の日の読書にぴったり!

本当に面白かった!
お父さんに読んでもらいたいし、お父さんを想い読みたい。
恐妻家の殺し屋という意外や意外の設定に笑わされ、
家族愛にしみじみし、強さに喝采。
海外での翻訳も進んでいるという。
世界中で楽しんでもらいたい作品!
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.283:
(5pt)

最後のページ

この作品に限らず、伊坂さんの描く父親、とても好きです。

伊坂さんのお父さんはどんな人だったんだろう?と気になりました。

最後のページは泣いてしまいました。

名作だと思います。
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.282:
(5pt)

中盤からロケットスタート

序盤は「自分は一体何を読まされているんだ?」と思うものの中盤から展開が予想できなくなり最後までめくる手が止まらなくなった

読み終わった後は清々しい気分になれる
前金を受け取っていた押し屋が終盤に何かしてくれるんじゃないか?と思ったが何もなかった事だけが不満
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.281:
(5pt)

後半の展開にしびれました。家族小説の逸品だと思います。

途中までは、主人公の〈兜(かぶと)〉のことを、「恐妻家の殺し屋とは、変わったキャラで面白いな」くらいにしか見ていなかったんですが、「EXIT」「FINE」の後半二章を読むにいたって、〈兜〉のキャラに後光が射しているっていうか、明らかに彼の人物像に深みが増しているのを感じました。
このあたりの、〝家族思いの父親〟と〝非情な殺し屋〟の顔を持つ〈兜〉の二面性とか、本作品のテーマとかいったことについては、巻末の杉江松恋(すぎえ まつこい)氏の「解説」で納得のいく読み解きがされています。作品への理解が深まる見事な「解説」文だと思いました。

AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.280:
(4pt)

殺し屋と家族

一見するとあり得ない設定に思えたが、これがとても面白い。引き込まれて一気に読み終えてしまった。
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.279:
(5pt)

よい

恐妻家の 夫は大変なんだろうな って思った。
兜が身を投げる瞬間の思いが痛いほどに伝わってきて、 うるうるしてしまった。
兜が幸せに眠れますように
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.278:
(4pt)

現在のに必殺仕事

初めて、Amazonで買った本ですね。
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.277:
(5pt)

初、伊坂幸太郎先生作品

私はこれが初めての伊坂幸太郎先生作品でした。

シリーズ物と知らずに読みましたが、めちゃくちゃ面白くてあっという間に読破しました。

どうやら過去作?の殺し屋も出ているみたいなので、過去作もこれから読み漁りたいと思います。
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.276:
(4pt)

面白かったです。

久々に読んだ著者作品。独特のコミカルなタッチで描かれる恐妻家の殺し屋のエピソードの連作。心温まる家族愛の物語で、前出のエピソードが布石となっている最後の小編は感動的です。
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.275:
(5pt)

筆者の作品の中では最も共感できる物語

殺し屋ベースの殺伐としたベースの話と,恐妻家エピソード,最後のオチ?と見事にはまった,快作。
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461
No.274:
(4pt)

読みやすい

グラスホッパー
マリアビートルと続けて読みたくなると思う。
読みやすい。
次は777読もうかな
AX アックスAmazon書評・レビュー:AX アックスより
4041059461

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!