■スポンサードリンク
マチネの終わりに
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
マチネの終わりにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全387件 201~220 11/20ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公達よりだいぶ年下ですが、幼いと思ってしまった。あんなすれ違い方をした2人が、この先続けられるの?この結末は、本当に幸せになれるんでしょうか。作者が何を考えて書いたのか、聞いてみたい。そういう意味では惹かれる作品。 とにかく私には合わなかった。こういう人もいます、ということで。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
紙屑のように量産される、「○○大賞」、「○○万部突破」のフレーズにはうんざりしている私にとって、この作品は、「作品」と呼ぶことのできる珍しい小説だった。出版界が正気を取り戻すきっかけになればと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良くも悪くも「巡り合わせ」という言葉が当てはまると感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大人としての在り方、生き方、人を愛するとは・・・ 物語に浸りつつ、自分自身に立ち返りながら読み進めていった。 「間違ってなかったって言えるのは。・・・今、この瞬間。わたしの過去を変えてくれた今。」 何が起こっても、どんなに長い時を経たとしても、そう思える日のために私たちが生き続ける意味はあるのではないかと思わずにはいられない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ギターに触れる一人の人間として、また悔恨の過去を持つ人間として。 滅多に(全くに近く)恋愛にまつわる小説を読まないのですが。 次は、次はと読み進めたい衝動に掻き立てられました。 2人のすれ違いはギタリスト、そして聡明な女性の間ならではのもので、外的な作用の有る無しは別としても、非常にリアリティと親近感を覚えます。 しかも、その前後の2人の心理、回想、受能動的な先への向かい、 身に覚えすら感じ、震えと奇妙な安堵すらもたらしてくれました。 特に、是非、ギタリストの方。 読んで下さい。きっと、何かを得られるのではないでしょうか。 世に氾濫する恋愛小説が、いかに薄っぺらいか体感出来ます。 素晴らしい、の一言で言うには足りないと思えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読書中は豊かな時間が過ごせました。 文章は読み易く、ストーリーは押し付けがましくもなく、面白かったです。 色々と含みのある恋愛小説ですが、甘ったるい恋愛ではなく、ビターな恋愛話が主軸です。 この小説のキーポイントはやっぱり、年齢設定だと思いました。 所謂、アラフォー。 自分自身の人生の選択や、両親、身近な人の健康問題なども少しづつ表面化しやすい年齢です (40代でも現代では若く、女性男性とも 魅力的な人は沢山いますが)。 もし20代そこら辺の設定にすると、なんか軽く感じてしまうのは、衝動的に動いてしまいやすい年齢だからだと思う(勿論、個人差が強いですが)。 そういう意味でも、大人の恋愛は慎重になりがち、感情的になり過ぎない所がこの小説には書かれていました。 また職業をジャーナリスト、クラシックギターリストという設定を違うものに変えてみると また雰囲気も変わってくると思う(話も変わってしまいますが)。 世界を飛び回る人たちではなく、現実は同市内、国内とかが多いでしょう。 恋愛の舞台が世界となると、その分、味付けのロマンスは広がると思いますが。 そういった設定を外見の箱だとすると、 惹きつけるための取っ掛かりは良いが、 中身のストーリーは、斬新!これは凄い!と息を飲むものではなく、良くも悪くも王道です (しかし、王道的ではない恋愛小説を書くのはとても難しいだろう)。 ラストは個人的に素敵だなと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大人の恋愛を描いているとあって期待したのだけれど… 天才ギタリストである蒔野と、女性ジャーナリストの洋子が惹かれる過程もチープ。 そして思いがすれ違うのも、もっと踏み込めばよかっただけで、納得感がない。 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです」 洋子と初めて出会ったときの蒔野の言葉。物語に通底するテーマだけど、深みがない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画化ということで読んでみた。物語はクラッシックギター、クラシック音楽業界、海外ジャーナリスト、リーマン・ブラザーズ、そして恋愛といくつかの要素を織り交ぜて構成されている。読み応えがある400ページだが、まどろっこしい表現が多く簡潔に読みたい箇所が多かった上、ラストが淡白。映像化前から不安を感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初の60ページほど読み、面白いと思ったので、購入しましたが、二人がすれ違う展開が、あまりに物語の流れてとしては、稚拙でがっかりしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めての作家の初めての作品を読了。期待値が大きく待ちに待った上で手に取りました。作風とかストーリーとかテーマとか、合う合わないありますよね。合いませんでした。何が合わない?読む時間をかけすぎたから?集中できず、読み飛ばしてしまったのが原因かなぁ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画化が決定したので買いました‼楽しみです❗福山雅治さんのファンです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
二人のすれ違いの仕方が現実的でなく、大人としてあり得なさすぎる。少女漫画の域を超えないと感じる。文章が格調高い感じで、知識がやたらと詰め込まれているため、余計にストーリーの稚拙さとのギャップを感じる。恋愛小説はやめた方がよくないかと思う。映画化されるそうだが、見たいとは思わない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
平野さんの作品を初めて読みました。恋、音楽、政治、戦争など多くのことが深く語られています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今日、8月9日は73年前に長崎に原爆が投下された日である。今年の平和祈念式典にはポルトガル人のグテーレス国連事務総長と日本人の中満泉事務次長が出席した。平野啓一郎の『マチネの終わりに』は恋愛小説に違いはないが、それにとどまらずそこには激動の現代世界史がくっきりと刻印されている。長崎原爆、ボスニア紛争、イラク戦争、難民危機、リーマンショック、東日本大震災がこの小説には描かれている。このような時代にわたしたちは生きており、そのなかでそれぞれの生活を営んでいることを実感させる。天才ギタリスト蒔野聡史と国際ジャーナリスト小峰洋子の出会いから再会、すれ違い、別れ、そして再会までを作者は圧倒的な筆力で稠密に描きこんでいく。最も印象に残るのは、二人が知的であるだけでなく、相手への思いやりに満ちていることである。そのあふれ出る優しさに読者は心を打たれる。特に、洋子という女性の凛とした潔い生き方には惚れ惚れする他はない。この小説は最近映画化されることが発表されたが、洋子役は石田ゆり子が演じるという。そして蒔野役は長崎出身の福山雅治。小説に劣らぬ優れた作品になることを期待している。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
切なくて、お互いを大切に想う気持ちがやるせなかった。 愛し合っているのに。結ばれない。 悲しいけど、本当にわかり合っている、美しい大人同士の恋愛だと感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいる最中、贅沢な時間を過ごしていると感じました。ずっと。良い作品をありがとう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2人の女性の気持ちになり、その都度、心が踊ったり、辛くなったり、ストーリーに浸りながら読みました。 ステキな大人のストーリーでした。 映画化されますが、そちらも楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
平野啓一郎氏については、デビュー作『日蝕』が芥川賞を受賞した際のメディア報道の印象から、三島由紀夫かぶれの晦渋な文章を書くスカした作家だと勝手に思い込んでしまい、今の今までその小説を読むことがなかった自分を酷く恥じ入っている。なんて素晴らしい作品! なんて素晴らしいエンディング!(時々、読めないような難しい漢字は出てきますが) 実はこの作品を読む少し前に『TALKIN’ジャズ×文学』という、ジャズ評論家の小川隆夫氏との対談本は読んでいて、そこでの対談相手以上の音楽に対する博識と、その理知的・論理的な語り口に驚嘆させられたこともあって、『マチネの終わりに』を手にしたという部分もあったのだが、恋愛小説であるのと同時に、音楽(家)小説でもあるこの作品における、音楽についての描写の緻密さ・臨場感(リアリティ)・言葉の選択の素晴らしさ・美しさに関しては、ちょっと他には比類がないくらいで、楽器も弾けない・譜面も読めないぼくがそう感じるくらいだから、楽器(特にギター)が弾ける人・音楽理論に詳しい人なら、この小説をさらに楽しめるに違いない(もちろん、そうでなくても最高に楽しめる)。 400ページ余りという、決して短くはない小説だが、音楽・文学・映画・アートなどに関する膨大な知識と、ユーゴスラビア紛争・イラク戦争・欧州難民危機・テロリズム・リーマンショック・東日本大震災などの世界が直面する諸問題を縦糸やら横糸に絡めながら多層的に展開する物語を思えば、よくこれだけのマテリアルをこれだけの分量に収めたものだと感心してしまう。そして何より凄いのは、それらのトピックがただ単に小説の時代背景として配置されているのではなく、二人の関係性を左右する大きな要因として、ストーリーと密着した形で機能し、描かれてゆく点にあるのだと思う。 読者にはすべての情報が与えられ、いわば神の視点から登場人物たちを眺めるような構造になっていて、彼らの悲劇的なすれ違いがどんな運命を辿るのか?ということが一番の興味となって読み進めていくことになるので、必然エンディングは重要になるのだが、(もちろん詳しくは書かないが)これ以上だと白けてしまうし、これ以下だとあまりに切なすぎるという、ギリギリのところで、平野啓一郎はこれしかない!という最高の和音を奏でてみせる。それは読む者の心のなかでいつまでもいつまでも止むことなく響く。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恋愛小説ということになっていますが、世界のどこかにいる、根源的なところで尊敬し合え、話が通じる、貝の片割れのような人に出会った時の物語でした。それは友情というくくりにしてもいいし、人間愛というくくりにしてもいい。 確かに中盤の「事件」にさしかかった時は、本を放り出して読むのを放棄したくなりましたが、その後の展開は、長く生きていればきっとある、誤解やすれ違い、迷いながら決断していく人生の物語。それぞれの人生の轍から逃れることなく、人間として尊敬できる貝の片割れのような人に出会えた幸運を慈しんでいく、という生き方を放棄しない方が、人生はより味わい深くなるのではないでしょうか。人生は流れていく。その中で我々は様々な決断をし、人生を進めていく。決断を下すのにベストなタイミングでない時の方がきっと多い。「運命論の方が、慰めになることもある」けど、それでも我々は「自由意志」でその時に最適だと思われる決断を下していきます。それは後で振り返ってみればベストじゃなかったかも知れないけど・・・そして別の人生も巻き込んでいく。 貝の片割れのような出会いと絆に、どのように向き合っていくのか。 そういうお話でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クラシックギターの先生に勧められて一気に読みました。 始めから著者のどこか神秘的な表現と心地よい話のテンポに呑み込まれていき、気づけば読み終えてしまったという感じです。 10代20代の互いに傷つけ合いながら葛藤して成長していくような話とは一味違い、もっと妖艶な、複雑な心境がとても魅力的に、そしてまたリアルに描かれていて、非常に引き込まれました。 中盤の成り行きには「え!?」と思わず声をあげてしまうほど緊張させられましたが、読んだ後味はさっぱりとした印象を受けました。 主題の恋愛以外にも様々なテーマが盛り込まれていて、主人公らを通じて自身にも考えさせられることがたくさんありました。 確かに評価が二分してしまうのも納得がいきます。 ただ自分としては、この出来てしまった過去を、本編で幾度か繰り返した「過去は変えられる」という言葉のように受け止めることで、納得のいく結末になるのではないかと。 こうして読者が様々な感想を持って考えられるというのは、素晴らしい作品である以外ないと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!