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マチネの終わりに
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マチネの終わりにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全387件 61~80 4/20ページ
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ふぅー。読後感が重たい。でも面白かった。 平野氏の作品は初めてである。芥川賞受賞当時、会見で自分と同い年(当時23歳)ということが分かり、しかも京大卒。何となく自分との彼我の差を感じ、勝手に嫌な奴っぽいと決めつけて食わず嫌いを通してきました。 しかし、見回る書評ブログの方で存外に褒めているものを見て、そうなのか、考えを改めねばなあと思った矢先にまたもやAmazonのKindle50%オフのセール。そこで本作を見つけて購入に至りました。まああれから20年もたっているし、丸くなりました笑。 内容は、天才ギタリストとハーフの映画監督の娘との運命的な結ばれない悲恋、と言ったところです。 印象は、まるで濃厚なチーズのような印象。 丁寧に美しく織り込まれた文章は、なめらかながら男性的な力強さを感じました。クラシックギターの奏でを実直かつきらやかに描くさまは圧巻という他ありませんでした(因みに読後に聞いた『幸福の効果』は優しい音色の素敵な楽曲でした)。また結ばれない二人のすれ違いやそのすれ違いの原因を作った早苗の罪の意識など、人間の感情に寄って描くさまは映画を見るかのような迫力。 相思相愛のまま、キスすらすることもなく、結ばれることなく別の人生を歩むようになった二人。しかしその悲恋も、最後にお互いが結ばれなかった理由を理解することで、一読者たる私はカタルシスを得た気がしました。カタルシスというか、まあ悲しい話だけどすれ違いのままで終わりじゃないのならよかったじゃん、というような。自分の実らなかった恋なども重ね合わせ、あの人はいまどうしているのか等と過去の出来事へ想いが飛びます。 付随的には、お互い所帯を持った後に、相手と相思相愛だったとわかったらどうするか、とか、その相思相愛を妨げたのは今の妻だったとわかったらどうするか、とか、なぜ妻は嘘をつき続けるという優しさを示さなかったのか等々、意見が割れそうなポイントが多く見いだせるのですが、まあ酔っ払いの与太話にしかならなそうですしやめときます。 一つ残念だと感じたのは後書き。 甘酸っぱいまま、あとがきもなくそのまま終わりにして味わいを楽しみたかった。だけど実際にはクラシックギターの大家、福田進一氏へのお礼の言葉などが連なり、私はこれがただの作り話であったことを強烈に思い知らされました。現実に引き戻されました。 ついでに言えば、たまたま私は学生時代にフラメンコギターをやっていた。当時、三澤勝弘さんという方に師事しており、この師匠はレッスンが更けてくるとウイスキーとピーナッツをもってきて、ささ、と言いながらお互い飲みながらレッスンをつけてくださるのでした。折に触れて、『いやー、村治さんとこの娘さん。上手になったねえ』と当時はデビュー初々しい村治佳織のことを誰に問われるまでもなくしゃべっていらっしゃたことまで思い出してしまった。三澤さん元気かな。 ということで余韻どころでなくなったと笑。 でも総じて楽しむことができました。平野氏の作品は重厚感があります。美しい文章で大好きなギターや音楽が語られており満足しました。また、結ばれない愛の行方にも勝手に感情移入して楽しみました笑。ギター好き、パリ好き、結ばれなかったけど未だに気になる人がいる方、そんな方々には一層おすすめできる作品だと思います。 | ||||
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映像化されたらいい雰囲気のドラマになるのかなあと思いました。主役の二人は積極的なのにもどかしい。なにより二人を邪魔するあの女性、単純な性格の私は読んでいてとてもイライラしました。 | ||||
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とても良かったです | ||||
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私はフィクションでもリアルでも、人間が自分自身にベットして予測不可能性のただ中に飛び込んでいく様が好きです。引き絞られた弓のようにスタートの号砲を待つアスリート、声をふるわせて好きな人に気持ちを伝える瞬間、コンサートで最初の音を出す直前の演奏家。どれだけ事前に対策を練っても予測不可能の事態が必ず起こるのを覚悟して、それでも身を投げ出すように渦中に飛び込むさまが好きです。 そのようなシーンが本書の終盤にあります。ギタリストの蒔野が東日本大震災の1か月後にコンサートを決行するシーンと、ニューヨークでの蒔野の公演を聴きに行った洋子が幕間の休憩後に、帰らず最後まで演奏会を見届けるシーンです。逆に言うと終盤まで出てきません。ひたすら観念的な登場人物が頭でっかちに動きます。主人公である両者が肉体関係を結ばない点が非常に象徴的です。 一般に理性的で論理的である事は美点でもありましょうが、自分自身にベットしなくても済むような言い訳を作ってもくれます。結婚も想定する仲になってきた人から突然メール越しに別れようと言われて、自分で勝手に相手を察してその提案を受け入れて後で激しく傷つくのは当人のクローズアップでは悲劇でしょうが、読者側から俯瞰で見たロングショットでは喜劇にしか見えません。このふたりすれ違ってしまい可哀相という見方もありましょうが、リスク冒しても直接会いに行って話したら状況変わるのに何やってんのという感想を私は持ちました。このおかしさの原因は、両者が分別を弁えた中年であるせいもあるかと思います。 理屈っぽくそれゆえにこだわりをもって生きてきて、更に自分の理屈に意固地になってしまった中年期にさしかかると、負う責任も増えて自分自身にベット出来なくなっていきます。いよいよリスクを冒した決断ができなくなり、そんな自分を理屈で守っていくようになります。私自身にも中年の背中が見えてきましたが、そういう生き方をしたくはないなと思います。 ロゴスとパトスのバランスが結局大事なんだろうと思います。理屈っぽい蒔野や洋子のような人は理性的であるせいで逆に、理性と感情のバランスのとれた調和点を長いこと見つけ出せなかったのでしょう。四十にして惑わずとよく言いますが、惑わずとも思考の柔軟性は確保しておかないとまずいなと思いました。 本書はとあるロックバンドに途中加入したギタリストの方が愛読書にあげており読んでみました。このギタリストの方もかなり理屈っぽい性格のようですが、ボーカル作詞作曲を手掛けるメンバーから「ギターって楽器は、スナフキンみたいな気まぐれな狂気というか、人を殺すような気持でやっていい楽器なのね」と言われていました。ぼくもそんなんでいいと思います。 | ||||
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おもしろかったです。洋子にはなれないけど、早苗にはなりたくない。映画よりもっとひどい人だった。自分の感情には敏感で、他人に対してはとことん鈍感。。ある意味曇天に笑う・・最後に勝つのは真面目にこのタイプなのだ。 洋子の事嫌な女性だ・・みたいな意見言ってる方もいるけど、むしろ生きづらいし生きるの大変だろうなと。だって、余計な嫉妬を常に周りの女性から(男性からも?)受ける人生はかなりきつい。そういう2人が出会って最高な2人になるはずなのに、なのになのになのに、出た曇天女子が。映画みてから読んだから内容はよくわかっているけど、詳細な主役2人の気持ちがよくわかった。曇天女子は原作より少し知的でいい人に描かれている。是非是非読んでください。 | ||||
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ベストセラーにも関わらず、酷評が少なからずあるので期待しないで読み始める。 主役の男女が出逢い、惹かれ合うところまでは意外と面白いと思って読み進んだが、途中からまさかの昼ドラ的ストーリー展開。その後の話がつまらない上に、お得意の衒学的な語りやうんちく披露が鼻について斜め読み。主軸になっている「果たして二人の結末は?」については、最後の最後まで引っ張り過ぎてどうでも良くなり「ああそうですか」という感じ。読後の余韻なし。 | ||||
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良い | ||||
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まだとちゅうまでしかみてませんけど。 | ||||
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まぁ一言、いかにも福山雅治主演の映画が出来そうな小説と感じた。この作家の作品は常に通俗的あるいはサブカル的なプロットを絢爛豪華な文飾で覆っているというか。「日蝕」の時からそうだった。 「カッコいい」ということにこだわりがあるようだけれど、このような一見瀟酒に見える異国情緒とペダントリーで満たした世界をこの人は本当に「カッコいい」と思っているのだろうか。テレビを見るように読む人はともかく、その世界にまで入り込んで読もうとする層の読者は歯が浮くだけでは。文章力に関しては文句なく高いのに本当に勿体ない。 ネタバレになるので詳細は書かないが、終盤の洋子と早苗の会話シーンで構成的にも全てが破綻していると感じた。なぜ数百ページの記述の後にあんな説明的なシーンをねじ込んだのか意図が分からない。単に技術の問題か。 ハタチそこそこの若さで作家となって、その後人生経験を積む機会がなかったのだろう。いかにもブンガク青年的な甘ったるいユートピア小説のようで、40代という年齢で書くべき作品とは到底思えない。ラストは村上春樹の1Q84で感じたのと同じ気恥ずかしさ覚えた。 | ||||
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ストーリー展開はラノベの方がまだしも複雑。 小説はストーリーが陳腐でも文章で読ませることがあるが、どうしちゃったんだろう…?美文家というイメージあったけど、ただ古臭いだけ。 さらに主人公の2人があまりに薄っぺらくて驚いた。 才能って枯れるの?悲しくて残念…でも売れてるんだから自分にはわからない良さもあるんだろう。 | ||||
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平野啓一郎さんの本です。 面白かったですけど、主人公とヒロインがあまりに完璧すぎるので、なんだかなぁ、という感じがします。 天才ギタリストの蒔野は、洋子という女性と恋におちる。 洋子も、蒔野を憎からず思ったのだが、ただ、フィアンセがいたりする。 バグダッドに行き、仕事をする洋子。洋子はジャーナリスト。 蒔野は日本で仕事をしつつ、洋子とスカイプなどで話をし、だんだんと仲を深めていく。 洋子はフィアンセの男性と縁切りしようとするが、その男性は執着する。 日本に帰って、蒔野と結ばれようとするとき、蒔野の恩師が倒れてしまう。 待ち合わせ場所に急遽行けなくなり、さらに悪いことに、蒔野は携帯電話を落としてしまい、ジャーマネの三谷に取っていってもらうことに。 三谷は蒔野に思いを寄せていて、ついつい携帯を見てみたら、洋子とのラブラブトークが。 三谷は蒔野になりすまし、「別れるべ」とメールを送ってしまう。その後、携帯を壊してしまう。 一方、会う気満々だった洋子は、出鼻を挫く「別れるべ」メールにショックを受ける。 そのまま、自分の故郷の長崎に帰り、自由な生活をしている母のもとにいく。 蒔野は、恩師の病勢が一段落ということで、携帯で洋子に連絡を……と思いきや、三谷が携帯をお釈迦にしたため、 連絡がとれない。 なんとか連絡をしたが、それまでの洋子とは違う。 二人はすれちがう。やがて、洋子はフィアンセとヨリを戻し、蒔野はふられる。 かくして、年月が過ぎ、蒔野は極度のスランプと病気から、ギター弾く気がなくなっている。 洋子は子供が生まれたものの、フィアンセとすれ違う。 はたして、二人の運命が交わることが、またあるのだろうか…? いや、おもしろいというか、うまいんですよね。 物語の展開が、なかなかうまい。 また、表現が、ピタッとくるというか、文字で巧く表現していて、なかなかいいです。 ひさしぶりに、物語を読んで、ぴたっとくる表現を味わったというか。 とくに、蒔野のスランプが、うまく表現されているんですよ。 天才と呼ばれたギタリストが、加齢から、だんだんとスランプになっていき、 さらに、若手がのしてきて、自分はもう天才ではないという思いが強くなったり、 そういう心の揺れが、うまく表現されている。 僕も天才ピアニストですから、ピアニストとしての苦悩があるわけで、ちょうどそういう苦悩と重なるよね、とか思っちゃいました。「あるある」と頷きながら読みましたからね。 ただ、登場人物たちの、キメっぷりというか、全般的に、「キメキメ!」「カッケえやろ!キメ!」という感じが、違和感あるんですよねぇ。 平野さんの小説って、そういう、変にペダンチックなところがあって、そこが鼻に付くところがあります。 また、二人のすれ違いが、うまく表現されてはいるのですが、これかて、よーく考えてみれば、不自然といえなくもないですよね。 これだけ電子デバイスが発達して、いろいろと通信手段があるのに、二人のすれ違いに関しては、そういう文明の利器を使うこともなく、なんとなくすれちがう、というところが、 なんだかなぁ、というところがないわけではないです。ほかに、いろいろとやりようがあるでしょ、という。 でも、物語としては、二人がすれ違い→別れ→再会という筋をたどらにゃいかんので、 そこいらへんの不自然さは、目をつむるべきですけどね。 とりあえず、平野さんの本、もっと読もうと思いました。 | ||||
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心を抉られるような場面がたくさんありました。登場人物に憤りを感じたり、本当に悲しい気持ちになったり。美しい時間をいただいた作品でした。 | ||||
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中盤までは興味深く読みましたが、結局、二つはどうなったんですか? このように結末が何となく曖昧で、読み手に丸投げするかたちで終わってしまい、とてももやもやします。 作家が最後まで責任を持って結末を書いてほしかったです。 | ||||
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読み進める毎に、急ぎ早く早く!と、先を読みたくなりました。 初めは早く2人が会わないと…と、 早苗が卑怯な事をした後は、早く洋子に誤解が伝わらないかと… 途中早苗の行動に心底不快な気分になりましたが、結婚後、妊娠後と、細かく描かれた彼女の心情も女性としてわかる部分もあり、また誤解を早苗から聞いた後の3人の心もわかる気がして、、 ここはやり場のなく辛い思いで読みました。 背景の素敵な音楽と、Parisやニューヨークなどの華やかな街並みがイラクの洋子の大変な体験と対局して際立ちイメージがしやすく、晴天のセントラルパークでの再開の時は涙が出ました。 本当に良かったです。 この本は大好きなフランス人の友人から勧められて読みました。 一度、洋子が彼女と重なりました。 彼女も凛として強い女性なのです。 本当に素敵な小説でした。 洋子に出会えて感謝致します。 | ||||
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帯に福山雅治さんと石田ゆり子さんの姿があったので、即書店にて購入しました。 1/4はスラスラと流れる様に読めましたが、後半にいくにつれて人の心も流れる様で呼んでいて嫌でした。けれど小説、実際の人間でもそういうもの。より心を動かされる作品だと思いました。 最後の終わりは本当に綺麗で、人それぞれの終わり方はあるけれど この二人には終わりは無いという終わり方がとても素敵でした。 私はまだまだ歳を重ねていませんが、もうすでにこういう人生を送りたいと思ったものです。 リチャード辺りの人間の描写は好きではありませんでしたが、終わりがやはり綺麗だと感じたのでこちらの評価にします。 | ||||
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文章が自己陶酔になっていると思う。わざわざ難しい言葉や洒落た言葉にはうんざり。 | ||||
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これほどレビューが割れる作品は珍しいですね。 私は途中でラストが予想できてしまい、また尚且つやはりそのまんまなラストでガッカリしました。なんで最期まで読んでしまったのかと後悔しました。 感動よりも最期まで読んだ自分に怒りを覚えました。しかし、レビューを読んで人の感性は様々だという意味で勉強になりました。 | ||||
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この作家は初めて読んだ。いろいろ評判になった作品のようだが、心情がよく描け共感出来る部分と違和感というか、物足りない部分と半々だったかなぁと思っている。基本、男女の恋愛物語なので、どこかで聞いたようなストーリーではあったが、チャラチャラした感じはなく落ち着いた展開でそれなりに読めたことは救いだった。 ただ、文中に「人は変えられるのは未来だけだと思っている。だけど実際は常に未来は過去を変えているんです・・過去はそれくらい繊細で感じやすいものじゃないですか・・」この言葉が出てきた場面には、何故か惹きつけられるものがあり、あんまりこの手のジャンルは好みではないが・・もう少しこの作家の作品を読んでみても良いかなと思っている。 | ||||
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今更ながら読みました、期待以上に面白くて1日というか、数時間で読んでしまいました。 作者の平野氏の作品を読むのは始めてです。デビューの時にメディアに騒がれていたけど、何となく苦手で読まず嫌いで避けていました。ごめんなさい。 マチネの終わりには映画を観たかったのですが、タイミングを逃してしまいそれから原作を書店で買おうかずっと迷っていましたが、ついに購入しました。 普通の恋愛小説と期待して読むと確かにリアリティに欠けるし、他のレビュアーさんの言うように設定が少女漫画ではありますけど。 中東の情勢の話や、金融の話などは面白かったですよ。洋子さんの人生観、すべて恵まれているような環境にあって、父親から愛されていなかったと傷ついていた心を引き摺っている所も。 他人から見た姿がいかにパーフェクトでも、本人にしかわからない苦悩があるのだと思いました。 しかもそれを隠して完璧であろうとするから余計にしんどくなるんですよね。 誰かが洋子さんを嫌な女と描写していましたが、私は彼女が純粋すぎる、正しすぎるから周りは自分の汚れを恥じて余計に醜い行動をするのかと、そんな風に感じました。 善や正しさって時には人を傷つけるものです。 この作品には嫉妬というのがテーマになっていますが、人間は無い物ねだりが好きなんですね。 まとまりがないレビューになりましたが、一気読みするぐらい面白かったです。 私は他人に嫉妬するぐらいなら自分と向き合えって思いましたけど。 ちなみに、洋子さんのライバル役の早苗さんという方は私は大嫌いです。嘘をついたり、自分の利益の為にメールを偽造したり、しかも反省どころか正当化してるし、虫酸が走るタイプです。 でもほとんどの女性がこのタイプなんだよなと悲しくなりました。 何の才能もない人は生存本能が優れていて、そのためには手段を選ばないというか。 女性の怖さでもありますが、実際にこんなことする人いるんですかね? 鳥肌が立ちました。 とにかく、面白かったです。読み手の解釈次第でいくらでも楽しめると思います。 クラシックファンなら絶対好きだと思います。 | ||||
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冒頭から前半はとても引き込まれる。2人の出会い、惹かれ合う様子、ジャリーラを交えたパリでの夜。しかし中盤、すれ違いや運命の悪戯では片付けられない余りに酷い悪意(敢えてそう表現します)によって訪れる別離。と、ここまで盛り上げておいて洋子は復縁したリチャードとあっさり離婚、薪野サイドのエピソードでも後半スランプ脱出のきっかけとなる重要な仲間がポッと出てきたと思ったらポッと死んでしまうなど、展開が性急すぎて。前半の重厚さに比して後半は政治経済の問題を絡めた内容は難解ではあるもののどうにも浅薄な印象を受けた | ||||
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