■スポンサードリンク
マチネの終わりに
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
マチネの終わりにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全387件 161~180 9/20ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
三度しか会えなかった、「大人の」恋人たちの物語。二人は、第三者から、その愛の交換(歓)をないものとされ、あるいは、運命としか言いようのない「不幸」な寛容(しかし、主人公の洋子にとっては、受け入れるしかなかった)によって、三度しか会うことが叶わなかった。 実は、本書を手に取った時、なぜ二人が世界で活躍する設定なのか、訝しんだ。しかし、途中で、三度しか会えなかった恋人たちには、最適な人物設定なのだと気づいた。 また同様に、途中で、少しずつ、次の展開が予想できるようになってきた。ただし、あくまで、「次」だけで、「次の次」は予想できなかった。そのため、グイグイと作品に引き込まれた。上手い、と感じた。 これら二つをとってみても、非常に巧みに練られた作品だと思う。他にも、感心する点は多かった。何より、読み進むにつれ、面白さが積み重なり、ページをめくる手が止まらなくなった。(作者が追及していることは違うらしいが……) ただ、女性作家の作品を読むことが多い私は、表現が非常に個性的だと感じた。意見の分かれるところだろう。 映画化されたようだが、本作品の面白さをどれだけ映像化できているのだろうか? と思ってしまう。まずは、小説を読むことをお勧めしたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恋愛小説だと思うと、陳腐で、内面の描写も乏しい。社会 家族 人生 芸術 をグローバルに語った本だと思えばそれなりに面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
芥川賞作家のロングセラー恋愛小説ということで期待し購入しました。 社会的事象、芸術に関する知見、それらの物語への織り交ぜ方など高度に知的な構成だと思いますが、恋愛小説に肝心なはずの内面の表現力に乏しさを感じます。こちらのレビューでも悪文などと評されているのは、個人的によく分かります。キャラクタの心情やそのやりとりを、もっと細やかに繊細に、描写してほしかったなと思います。もっと表面的な、言葉の使い方レベルでも抵抗を覚えましたが。。 技巧に優れるものの音色がいまひとつ...みたいな音楽を聴いているようだなと感じ残念でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
平野啓一郎さんが世界を舞台に運命の悪戯で深く愛し合いながらも結ばれない男女の真摯な愛を描いた感涙号泣必至の傑作恋愛小説です。蒔野聡史(38)と小峰洋子(40)の二人の運命はまさに悲運と言うしかありませんが、それにしてもどれだけ他者への思い遣りの心に満ちているのかと心から敬服しますね。この二人みたいな人ばかりなら世の中から殺人はなくなるでしょう。二人の間に横たわる距離の遠さと折角近くにいながらのすれ違いが哀切でラストは自然に涙が溢れて止まらなくなりました。二人には己に正直な気持ちで未来を選択して欲しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「(強制徴用被害者たちは)技術を習得できると期待して応募したら、危険度の高い労働環境に置かれ、賃金を支給されず、逃げ出したいと言ったら殴られた。悲惨だ」 「強制徴用」の被害者なのに応募したって意味がよくわからないんですが、日本の最高峰の作家なんですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
度々目にする悲恋の描き方に思えるが、登場人物のどこまでも内省的な有様が味わい深い点で、他の作品にはない良さがあると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラノベをバカにしているわけではないことを最初に言わせてください。 ラノベは、書き手参入のハードルが低く、玉石混淆であることからこのタイトルにしました。 この小説に関して言えば「石」です。表面だけ磨き上げ、宝石の仲間になれなかったそれと言えます。 石ならではの良さは探せば随所に見られます。 ですが作者の場合、自身の言葉に酔っており、肝心の描写というものは薄いです。 それが顕著に見られたのは「場面の移り変わり」が非常に読みづらい点でしょうか。 この作者のものはこれしか読んでいませんが、これが看板作品であることが非常に残念でなりません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある男を読んで面白かったので読んでみたが超駄作。 作者が自分の恋愛感に酔ってる感じがとにかく寒い。 自分の事しかが考えていない人同士の恋愛に終始するなら最初に教えて欲しかった。 いつ面白くなるんだろうと思って頑張って読んだが最初から最後までつまらなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こんなLoveストーリーがあったなんて‼️ 久々にほっこりしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マキノのモデルは、複数のギタリストの情報をつなぎ合わせて合成した人物なのでしょう。音楽家としての人物設定に詳しい情報が入りますが、あーこれはあの人がモデルかな? あれはこの人かな?という感じでした。 平野さんは音楽家が好きなのでしょう。音楽家の心理描写は気合いが入っていました。 クラシックギターファンとして、そこは面白く読めました。 一方、洋子の描写が酷すぎて男子の妄想!レベル。オクスフォード卒?文学専攻のジャーナリスト、美人で有名人の娘・・・(この設定漫画っぽい)の割に、初対面のマキノのマネージャーに随分ふわふわした話を振っておいて、それが「簡単に伝わると思って」おり(本当にジャーナリスト?)、相手の的外れな反論に言い返すこともできずいる様子。挙句の果てには、言葉を専門にしているはずの洋子よりはるかに語彙や表現力をもたないであろうマキノに、言いたかった事をフォローしてもらって嬉しくなっちゃってるご様子。 洋子という人は、大衆を相手取ってにコミュニケーションする仕事のプロであるはずの割には、自分にとって「話のわかる人」としか対話できないお嬢さんタイプなんだろうなぁと感じました。(内心、マネージャー女子を見下してるのがウザい) あと、マキノが飲みの席で洋子に興味をもつときに「時々野菜中心」なのが、珍しくて興味をもつとか言ってるけど これ、実社会ではさほど珍しくない話なので(週末ベジタリアンだの、時々野菜生活だのそんな本は山ほどあるし)、 そんなことをさも、特別なことのように興味津々になるマキノに半笑いしてしまいました。 数回しか会わない洋子に恋する理由も、その華麗なる経歴と美貌あってのこととしか思えず、合コンでたまたま超好きになっちゃったーレベルな恋バナを延々と引き伸ばされても…。 ツッコミを書き出すと、止まらないですが元々新聞小説ですからわかりやすく、時事ネタもりもりで単純なストーリーで書ける作家の腕力は感じました。 飲みの席で、話すマキノの冗談も美人を前に浮かれている感じが薄ら寒いのは仕方ないですが、映画では福山さんがイケメン力で何とかカバーしてくれるのでしょうか。洋子はアラフィフの星★不思議ちゃん、石田さんとのこと。確かに、石田さんなら洋子の理解不能なキャラを何とかやりきってくれるかもしれませんね。(あれ、でもハーフじゃなかったっけ?石田さんって随分和風だけど) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画が公開される前になんとか読み終えました。怪作でした。読み終えた後の強烈な違和感は”崖の上のポニョ”に匹敵します。 色々と突っ込みどころはあるんでしょうが、一番気になったのは主人公と友人ギタリストとの関係性です。 ”いい音楽は生きる力を与えてくれるもの”だとずっと信じていたのですが、それでなぜああいう結末を迎えなければいけなかったのか。エンタメに突っ込みを入れるなと言われればその通りなのかも知れませんが、そこだけが(他は目を瞑るとしても)どうしても腑に落ちませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
成就しなかった恋愛は、美しき思い出として残るものなんだと思う。美化されすぎて。 結婚までいくと、その先には生活・日常が待っているので、そうもいかなくなるのだろう。 途中のメールのやりとりは、確かに(どなたかがレビューですでに書いているが)アンジャッシュのコントのよう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
★★★★★★の作品。 ラストの展開に救われたと感想を残す人も多いかもしれない。 けれど、 最後の1ページで描かれた蒔野聡史と小峰洋子の姿は、どのようなにも描けたという思いもしてしまう。 そして、 それでも読者それぞれのなかで、2人の今後の物語が紡がれていく。なんとも、良い余韻が残る。 でも、個人的には小峰洋子が三谷早苗にみせた抱擁の力には参った。 さらには、こんな人の心を掴む蒔野聡史の、ギター演奏に滲みでる芸術を突き抜けた魅力をも感じ入った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話のテンポが早く展開が劇的で飽きさせず最後まで上手くまとまってて面白かった。ただNYCのセントラルパークを知らないのが残念。ビル群は西ではなく東、サイレンはパトカーじゃなくて救急車、湖はジャクリーンオナシスの貯水池でロマンチックな場所は他にすべき。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まるで幼稚な残念感、某高級腕時計をステイタスにしたりと 著者のバブリー成金は好みは 今の時代の人達は共感できないかもしれませんね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ある男」「空白を満たしなさい」に続いて、この作品を読んだ。難解な漢字や凝った描写に、少しにやつきながら、ゆっくりと読み進めた。クラシックギターの知識は全く無かったが、内容は十分に把握できた。 それと、平野さんの「女性」に対する描写に遠慮がない点も面白い。結構、そこまで言うかな、という部分まで細かく書いている。褒めてくれているならいいが、逆なら泣くんじゃないかな、その人が知れば。 状況描写も細かい。思いつくところで、洋子と早苗がスターバックスで話す場面。修羅場と化す可能性ありのところ。 店に入ってそれぞれがセルフで注文し、席につくまでの短い時間。洋子はアイスコーヒーを、早苗は「冷たい」カフェオレ。テーブルの真ん中に「どうぞ。」と言わんばかりに早苗がクッキー類を差し出す。その横には、早苗が入れた「必要は無いだろう?」と思える、コップの水が二つある。深刻なシーンでアイスコーヒーを覗き込む洋子。溶ける氷と濡れる紙ナプキン、などなど。絵が浮かぶ。 読み込むと時間がかかりますが、得るものも多い作品を書いてくれる作家さんです。 次は「決壊」を読む予定です。 最後に今、気になるのはやっぱり、秋に公開される映画です。蒔野、小峰役はなるほどと感じますが、重要なポイントとなる「早苗」「リチャード」「ソリッチ」「ジャリーラ」を誰が演じるのだろうか。言葉も。「岡島」はなんとなく香川照之さんと思うけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終わった後、じんわり泣けてきた。運命ってなんだろう。なぜかしら?という洋子の問いを、私も同じように読中何度も思った。蒔野と洋子の心の揺れが手に取るようにわかるような文章だった。 早く連絡をして。早く会って誤解を解いて。ともどかしく、またそういう場面って恋愛では多々あるのかなと。 早苗のように堂々と愛する人との幸せだけを求める女性と複雑な洋子との対比も面白い。 私自身大きな選択をした直後でこれでよかったのかと思い悩む時期だったので、余計感情移入した所もあったがいい小説を読んだなー。 エンディングもとてもいい! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
格調高く、心情を繊細に、事細かく繊細に表現しているな、と頑張っているなーと感心し、字が多いのを、そこまでの情報量を頑張って読み進んで、さあどうなる!と思った件の一番大きなすれ違いがあまりにも安直な偶然でリアリティーにかけ、「メロドラマかい」と心底腹ただしかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
平野さんのツイッターを見ると偏った思考なので、 この小説を読むと、んなわけないでしょwって思ってしまう。 芥川賞取った以降、パッとしない一発屋の小説家になっちゃったなw | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず、聡明で美しいヒロイン像に惹かれます。時事、国際問題も絡めたロミオとジュリエット的なお話。ちょっと都合の良いすれ違いには、あれれと思いましたが、劇的な効果ではありました。タイトルの「マチネの終わり」は二人の思い描いていたものとは違った形での幕切れとなります。面白かった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!