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マチネの終わりに
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マチネの終わりにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全387件 41~60 3/20ページ
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映画を観たあとに小説を読みました。 物語の骨組みやあらすじを簡単にまとめようとするとどこか少女漫画のようになってしまいそうですが、私は二人のくっつく離れるよりも各々が自分の人生のこと、相手について思いを巡らせる描写に惹き込まれました。 心に留めておきたい言葉がそこかしこに出てきます。 自身の中にももっている写真のようなある瞬間の記憶から、漠然としたり都度言葉にしていなかったコトや思いが言語化された感覚がありました。 男女の恋愛としてだけでなく大切な人を思う気持ちが沢山溢れている小説です。 この二人は相手のことを思いすぎて理解したいと願い大人であろうとしたこの年齢ならではのすれ違いだったのかなと思いました。 また、昨今SNSツールでやりとりがどんどん簡潔になっていっていますが自分が思っていることを言葉で伝えることは難しいと改めて感じました。だからこそ感覚が分かり合える嬉しさはありますが一方で受取り方が違いすれ違いになることも…。 過去も未来によって変わり続ける。 この二人の年齢で実感を伴ってわかるような感覚だと感じました。そしてそれはこれから迎えるこの先の人生にむけて、とても未来への希望を感じる言葉です。 丁度自身も年齢のこと、体調を崩していること、過去のことを断片的に色々と思い出していることもあり少し親近感を感じながらこれらの文章を読み、そのリズムも心地良く癒やされました。 | ||||
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かつて文春で「日蝕」を読んだ時にはこれぞ芥川賞にふさわしい作品と強い印象に残りました。 ただあの小説は手元に漢和辞典が必要なようなしんどさがありましたがその後はますます大成、円熟の境地ですね。音楽への造詣の深さにも驚きました。 | ||||
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まあ全体として驚くほど陳腐かつ下らん小説だが、 一番気に入らないのは、一回のリサイタルでバッハの無伴奏チェロ組曲を、それもプログラムの一部として全曲演奏しちゃうところ。 ンなわけないだろ!それだけで2時間以上かかるんだぞ! この作家は最低限の音楽の常識もないと見える。 | ||||
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序、の部分に夷斎先生の面影を観ました。文章体ではないだけです。 「…のだった」、という叙述体が、著者の内的リズムをあらわしていると思います。本作もまた、簡潔な読みやすい記述によるドラマであり、明晰な精神の運動の軌跡をたどっていると言えると思います。 佳作。 | ||||
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もともと読書が得意ではないですが、なんとなく手にして、そのまま一気に読み進めていました。 ここまで没入して読み進められる小説は久しぶりでした。中盤では感情移入しすぎてハラハラ、ドキドキ、イライラ…色んな感情が生まれました。映画も見てみたいなと思います。 私はニューシネマパラダイスが最も好きな映画ですが、あの名作を見た時の感動と似た感情を、この小説を読んで思い出しました。 | ||||
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大人の恋愛小説を読みたくなって映画化で話題にもなっていたので読んでみた。 世界的ギタリストと女性ジャーナリストの恋愛ということで、さぞかしハイセンスな恋愛かと思いきや、意外と純愛路線。 中盤の展開が強引すぎて、ちょっと肩透かしをくらったけれど、それ以上にふたりの純愛物語を楽しめた。 やはり洋子は石田ゆり子のイメージで読んでしまったけど、蒔野は原作の平野啓一郎氏の印象に近かったような・・・ 映画は未見だけど、ラストシーンは映像が目に浮かぶよう。 | ||||
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たった1度の会話でここまで人を好きになることはない。それならそれでそれなりの理由があると思うのだけど、その心情があまり丁寧に描かれておらず、ほぼ状況説明だけに終始している。ただアイドルに憧れ、少し勘違いしたメンヘラにしか見えませんでした。 | ||||
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うーん……、こんな恋愛小説もありかな、という思いで読み終えた。2人が恋に落ちたあの夜、そのことは十分に理解できる。理由などは必要ないのだから。そこから、お互いのことをもっと知りたいと思い、交際が深まっていくのは自然な流れだ。作者は「3回しか会ってない」ということをことさらに強調しているが、そのことが2人の愛を育むことの障害になり得たかというと、そうではないと思う。その間に様々な交流をし、お互いを理解しあっている。実際に会ったことが少なくてもお互いが大切な存在になっているのだ。遠く離れていても、愛を育んでいる2人を好ましく思っていた。ただ、蒔野の洋子に対する思いはどうなんだろうという疑問は心に引っかかったまま。 そして、2人を分かつことになった夜、三谷の行為は許されるものではないが、蒔野を恋するが故の衝動的、人間的な行為と言えるだろう。三谷の行為をきっかけに、2人はすれ違っていくのだが、そのすれ違い方が理解に苦しむ。動揺し、いつもの冷静さを失っていたとはいえ、洋子の行為は彼を拒絶するだけだった。なぜ、もっとジタバタしなかったのだろう。さらに理解に苦しむのが、1週間ほとんど手を打たなかった蒔野の心境だ。やっと会える恋人が帰国しているにも関わらず、誤解されていることをわかったにも関わらず…。 蒔野にとっては、彼を支え尽くす早苗(三谷)との結婚の方が幸せだったのだと思う。真実を知ったにしても、洋子に流れることは不毛だ。家族を持ち、復帰を果たした蒔野と、健(彼の親権を得たわけではない)以外、全てを手放した洋子。マチネの終わりに思い出の曲を「あなたのために」と贈られて、感動に震えても、もう元には戻れないことはわかっていた。洋子はきっと父と同じように、愛する人を遠くから見守ることを選ぶのだろう。 私は、読み終える前から思っていた。洋子はどうすれば幸せになれるのだろうかと。 | ||||
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読みやすい恋愛小説です。 実話が元になっていると冒頭で種明かし。 それがなかったら安い仕掛け満載に思えてしまうから、いい手法なのかもね。 | ||||
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文体がつくる空気になじめず読み進めるのが億劫でした。 文章は硬いのに気恥ずかしくなるような内容で 興味があるなら映画でさらっと見るくらいが丁度良いように思いました。 | ||||
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平野さんの事はTEDで拝見し号泣してから大好きでした。 が、物語は苦手で新書を先に拝読していた私。 同じメッセージがこんなに美しく切ない物語にのせられると 人の心はこんなにも心を動かされるんだと知りました。 心をギュンと抉られラストは涙が止まりませんでした。 一生忘れることのない本となりました。 著者の物語、これから全部読もうと決意しました。 | ||||
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最後までなんとか読みましたが誰が得するのか。救いのない話でした。 | ||||
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甘い情熱的な恋ではなく、大人の優しさと葛藤と共にある恋。読みながら同時に音楽を聴きたくなる、そして著者の発言にもある通り、何度でも読み返したくなるような内容だった | ||||
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登場人物全員とてもいい味を出していて、感情のすれ違いがもどかしい。 文学的でクサい表現がありつつ、感情描写がすごい。 特に女性陣の気持ちには共感できる箇所が多い。 今まで色んな本を読んできたが、自分の中では最高レベルでお気に入りの恋愛小説。 | ||||
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ただの恋愛小説ではなく、人生観を考えさせられる本。 洋子の父、ソリッチが映画の主題にしている「人生はどこまで運命的なのか」がテーマであるように思いました。 自分のことを振り返っても、数々の偶然とその時の選択で今があります。 結局、偶然という神様が配った限られたカードからどれを選ぶかという自由意志で人生は成り立っているのを改めて実感。 ラストで主人公が思い返す幸福の硬貨の一説が二人の今の今後を暗示する素晴らしいエンディングでした。 | ||||
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原作より映像化した物が優れていると思ったことはあまりないが、この作品は映画の方が断然良かった珍しい作品です。キャストが良かったのもあるが、原作は小難しい表現が多く、馴染めなかった。 | ||||
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文学素人の私です。主人公の二人の心境を全て作者が語りますし、あらすじを読んでいるかのようです。同じ章の中で、一人称的にセリフが出て来たと思ったら、急に、作者が出しゃばって、『まきのは……と思った』と心理から作品のプロットの解説あるいは哲学論にはいる。二人の会話も作者が全て全て筋書きを立てて解説してくれます。小説っての人称論ってないのですかね?文学って、すべて、神様みたいに、作者が出しゃばって、進めていくものでしょうか?哲学ならいざ知らず。そういえば、いっぱい、芸術論的なウンチクが散りばめられています。まあ、その分野に教養・知性のないはずの登場人物が声高高に、作品の主題を物語る作品も困りますが。その分、洋子は作者の分身なみに、教養深いです。 | ||||
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ドラマチックなラストシーンでしょうか? ただ、なぜ彼はこの恋愛小説を書かなければならなかったのでしょうかね?いろいろな事に精通していて、豊富な知識があることを示したかったのだろうか?クラシック音楽(その他ナンにでも)のあまりに通だといわんばかりの説明は、読んでいて嫌気がさす。 人生、なかなか思い通りには行かないものだ、というならさもありなんと思うが。(しかしそれは誰でもそうでしょ!) | ||||
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クラシック・ギター界では話題の小説だったので、ずいぶん前に買って読んでいましたが、映画を観てから感想を書こうと思って、wowowの放送を待っていたら、とある役者の不祥事でしばらくお蔵入り。 最近、やっと自粛期間が解除され、放送されたので、合わせて感想を書きます。 正直、いい年をしたおじさんは、ギター好きでなければ決して手に取らない類いの、典型的なすれ違いメロドラマです。 突っ込みどころ満載の、ご都合主義のレールに乗っかってどんどん話は進んでいきますが、結局最後までどの登場人物にも共感出来ずに、読了。 一方、映画の方は全編ギター好きにはたまらないマニアックな音楽に溢れ、主人公二人だけでなく、不祥事役者も含め、見事なキャスティング。 原作で突っ込みまくったご都合主義の疑問点も、手際よく説明・解消され、小説の何倍も楽しむことが出来ました。 小説を読んでご不満をお持ちのおじさんたちは映画を観ましょう。 | ||||
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それでいい | ||||
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