■スポンサードリンク
マチネの終わりに
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
マチネの終わりにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全387件 321~340 17/20ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
秀逸な芸術家蒔野と、美しい華麗な経歴のジャーナリスト洋子が、恋に落ちたという設定に、若干引きつつ読み始めた。 展開は予測されるようなことだった。 読み終わりに大きな展開があるかと、読み終えたが、結局、甘い終わり方だった。 もっともっと、渋く、辛口な終わり方を期待してしまった。 が、新聞小説であったということを考えると、このあたりが落としどころなのだろうか? どうにも納得がいかないところがいくつかあって気になるので書いておく。 アメリカの金融の世界に生きるリチャードと洋子の会話は、むしろ、結婚前の交際中にあるべきではないかと思った。 祖父江先生が倒れた後、蒔野は懸命に介護しているが、その際、祖父江の前で自らのスランプについて漏らすことはなかったのか? 自らをスランプであると認めているのならば、どこかでそんな会話に発展しないのだろうか? 過去は変えられるのか? 解釈を変えるということなのか? マネージャーの三谷が、洋子に問う、マルタとマリアについての見解は、読みながら考えさせられた。 私は、マリアを擁護する気にはなれない。 マリアは、イエスがマリアに惹かれているという自信があっての行動と思ってしまう。 マルタもわざわざイエスに言う必要はない。 さっさと、マリアの隣で話に加わればよかったのだ。 三谷の一本のメールで交際が終わってしまった2人は、それぞれがすごいプライドの持ち主だったということであり、相手への愛からの決別とは思われないし、同情の余地などない。 正直いけ好かない主人公2人だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
理系人間の私です、この本を読もうと思ったのは先輩から勧められたからという単純な理由でした。 どうやらアメトーークで紹介されたとか?読み始めたのはいいのですが、途中で飽きてしまいました。 結婚関係のドロドロが苦手な方は読まないほうがいいかもしれません。 私はそう行った関係でとばっちりを受けた側の人間なので正直、もう関わりたくないような話でした。 ですが、世間からの受けは非常にいいようで。確かに何も結婚関係で困ったことのないような人たちには 大人の恋愛のドキドキ感がウケるのかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
標題通り。これだけ退屈な起承を持ち出されると、転結にまでは至れない。Kindleでちょうど53% で読むのを止めた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
某番組で絶賛されていたので読みましたが、定価で買ったことを後悔しました。お互いが離れていくところの展開が陳腐。昼メロを見ているようでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
永らく小説を読む時間がなくバタバタとすごしておりました。 私も一児の子を持つ母として、私は人生で1番愛した方と結ばれましたが、その奇跡を改めて感じるとともに、主人にとっての過去を想いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やや難解な表現が多く読んでいて退屈になる瞬間は多々あるが、筆者の表現力、言語力にはいつも脱帽。他の小説家の文章が子供っぽく感じてしまうほど。大人の恋愛を彼に教えてもらったような気がする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
想像してた以上に面白い物語でした。 今まで読んだ本の中で一番好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主要な登場人物の心情に全然共感できない。 まあ、共感できなくても理解ができれば面白く読むこともできるけど、むしろ反感を持ってしまった。 清廉潔白というか、まったく人間味がない。 こんな生き方には興味がないし、こういう生き方・考え方に憧れるのは、ある種の病気というか宗教なんじゃないかと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読める時間がある時のほうがおすすめです。途中あまりにもつらい場面が出てきて読み進められなくなる箇所がでてきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半に関しては、ストーリーというよりは、この小説のあちこちに散りばめられている人生についての深い省察のようなものがいちいち考えさせられるもので、その省察がこの本を読み進めることができた1つの大きな要素だった。 後半からは作者の盛り上げようという意図を感じないわけでもなかったが、素直にストーリーを面白く読むことができた。一晩で後半の200ページくらいを読んでしまった。 ユーゴスラビアの紛争や、イラク戦争、リーマンショックなどの社会問題をこれだけ絡ませながら、ストーリーを作れる手腕は偉大だと思う。一方で、そのどれもが中途半端で、問題を撫で回しているだけという批判も可能性としてはあり得ると思ったが、それにも作者なりの洞察があり、それは洋子と夫の不倫相手との会話に出て来るものなのだが、確かにそうだよな、と思った。 簡単に言うと、この作者にとってはきっと、こういう社会問題を無視して小説を書くのは違ったのだろうし、じゃあ反対にそのような問題全てを学者くらいに勉強できるスーパーマンでもないということだ。 それはそれとして、ここ10年くらいで1番と言ってもいいくらい面白かったし、又吉が絶賛するのも納得でした。 恥ずかしいことに、スランプのギタリストという設定に自分の最近の人生を勝手に重ね合わせたりして。年齢も全然違うし、天才でもないんだけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半は、かなりわくわくしながら読みましたが、 後半は、アンジャッシュのすれ違いコントのような展開になり、 うんざりして、読むのをやめました。 残念です! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
メリハリがなく途中で飽きてしまった。何度かチャレンジしても最後まで読めなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
描かれている情景は、映画を観ているようだった。どこにもあるような出来事、しかし、どこにでもだれにでもあるとは誰も言えない出来事がここにある。「過去は変えられる」という概念を表現することばが、導入から最後まで散りばめられている。だから「過去は変えられる」ということについて考えざるを得ない。過去は、「変えられる前」と「変えられた後」、このふたつの相反するしかし補完的な、陰陽両面があってこそ「過去」になるのだと思い及ぶ。登場人物の心象や情景は、やりきれなくなるほど深く描写されている。個人的にこの点が好きである。なぜなら、惚ける、知らないフリ、そういう、心の問題の解決方法を採用するのは私の主義ではないからだ。 チョーカー、プリンセス、マチネ、オペラ…これらは、ジュエリー業界でのパールネックレスの長さごとの名称である。順に、38-42cm、45-50cm、60cm、80cm以上…である。ジュエリー業界に居た頃から、マチネ60cmのパールネックレスは私には一番不得意だったことを思い出す。 タイトル「マチネの終わりに」の意味は最後に表出する。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
始めは話に吸い込まれて行き面白かったが、中盤からは話が盛り上がるように作られた感があった。後半はしっくり来なかったです。特にラストは情景描写が多過ぎでもっと会話がほしかった・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
率直にこの本に行き着いた経緯を説明すると、人気バラエティ番組「アメトーーク」内の読書芸人で絶賛されていたこと、及び書店での特集です。これは星の数ほどある書籍の中からいいものに巡り合う最高の紹介方法だと思います。 詳しいネタバレはさせたくないのですが、帯に出ている「結婚した相手は人生最愛の人ですか?」というテーマに全てが集約されています。 一人の人間の、あくまで人間的ともいえる悪意によって主人公の二人(蒔野・洋子)は大きく運命を引き裂かれることになります。その描写があまりに丁寧に描かれているので、ページを進める手が止まりませんでした。 洋子の父、ソリッチは激しい葛藤の末に、愛しているが故に娘との関係を断つという決断をします。私自身はそういう愛の形に心が打たれました。 物語のベースにイラクの惨状、テロや東日本大震災も出てきます。参考文献からも分かる通り、圧倒的な考察の末に出来上がった作品なのでしょう。衣食住全てが違う環境が書かれた本はまるで自分がその世界に入ったように感じてしまいます。そういった点からも文学作品として非常に高い評価をつけられるのではないかと思います。ここ最近で出版された本の中で、最も魅了される静謐な文章でした。 本書の中では度々蒔野の奏でるバッハの曲が出てきますが、機会があればそういった曲も聴きながらもう一度読み直してみようと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久々にとても良質な本に出会えた気がする。この著者ははじめてだったけど、登場人物の心情を丁寧に、ある意味理屈っぽいほどに描写している。マネージャーである早苗が、蒔野と洋子の二人の将来を決定的に壊すことになるが、不道徳な過ちを犯すまでの早苗の苦悩もひしひしと臨場感満載に伝わってきた。そして蒔野と洋子のここまでに一途に純愛ともいえるお互いへの想いが、数奇な運命によって翻弄されなかなか結ばれず、読者につねにほろ切なさ、一抹の悲しさを忍び込ませる。なぜこんなにも報われないのだろうと。 天才ギタリスト蒔野とジャーナリスト洋子の狂おしいほどの相思相愛を描いた恋愛小説。久しぶりに楽しませてもらった。二人とも会話をとても重宝しているようで、相性がいいことに無上の喜びを感じている場面があったが、わかる。自分の思慮と相手のがうまく合致した時の会話ほど楽しいものはない。というか全般的にこの小説に出てくる会話は高尚であり、読者に教養を求めてくる。 また音楽の描写も心地よい。音楽に無知である自分でも蒔野の奏でる音には陶酔されそうだ。小説という文字での表現でこんなにも美しい音楽を具現化するんだからすごい。本当に久しぶりに良質な本に出会えた気がする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
お互いを思うが故のすれ違いや前半での布石が後半に昇華され、後味の良い作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
※内容に触れています。 早苗のしたことがなぁ…。 蒔野と洋子の2人が最後に再会できたことは喜ばしいのですが、その後どうなるのでしょうか…。 すべての誤解やすれ違いが正されたのだから、一緒に生きて欲しいけど、蒔野には早苗と優希がいますしねぇ…。 蒔野、離婚しないかなぁ…。 早苗と結婚生活を続けても、罪悪感から早苗も壊れていきそうな気がします。 内容は面白かったですし、洋子は素敵だし、洋子が父親から、母親との別離の真相を聴かされた場面など、心に残る場面もいくつかありましが、2人に結ばれて欲しかったのでモヤモヤが残ります。 でも、蒔野と洋子の「愛」はかつてのような男女の愛ではなく、人間愛に昇華されていて、再会後も恋愛関係が続く、もしくは始まるといったものではないのかもしれないですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
評判が良いので購入してみたが他にすぐ読まなければならない本があり後回しとしますよろしいですか | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んだ後の爽快感と、もっと読みたいという一見相反する気持ちを持たせる大人の恋愛小説。 平野啓一郎さんの美しい文章が、自分の心踊らさせる作品。 美しい文学に触れたい秋晴れの日曜日にオススメです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!