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異邦人



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【この小説が収録されている参考書籍】
異邦人 (新潮文庫)
異邦人THE STRANGER (金原瑞人MY FAVORITES)

異邦人の評価: 4.42/5点 レビュー 227件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全227件 221~227 12/12ページ
No.7:
(5pt)

none

もどかしいまでに淡々と語られる一部は読んでいて疲れる。しかしそれは2部へと続く重要な布石。1部でのムルソーの目が見る、断片化された絵画のような描写は、彼の確実な“個”としての存在を祝福するかのように詩的だ。物語の中盤で描かれる、社会や世間の恐ろしいまでの一面性、そこにはかつての、率直でシンプルな喜びに満ちた色、や手触りは存在しない。すべてを剥奪された人間の限界と可能性が率直に描きだされる二部では文学が宗教を超越した瞬間を垣間見る事ができる。カミュは物語の終わりに、我々が未だに答え得る事のできない素朴な疑問を投げかける。その疑問の純粋な意味に、はっ、と気づいた瞬間、読者はムルソーと同化する。
異邦人 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人 (新潮文庫)より
4102114017
No.6:
(5pt)

天才

最初の一文を読んだだけで鳥肌が立つ。
この作品を初めて読んだのは、10代の頃。そのときに受けた鮮烈な感覚は、今読み返しても、未だ鮮やかなままよみがえってくる。その当時、読み、感動したはずの作品のほとんどが、その感覚の断片程度しか思い出せないというのに。
これを書いている今は、眠れない夜の闇の中で「もしこのまま二度と太陽の光をみることなく死んでしまうのなら・・・」と考えていてカミュの「異邦人」の書評を書くことに考えが行きつきベッドがから抜け出して書いている。
無学な私にはカミュの背景を語れるほどの知識もこの作品の比喩を分析することもできない。が、それでもこの作品を「感じる」ことはできると確信している。何よりも、この書評を書かせるモチベーションを高めたのは、この本の裏表紙にある、作品紹介の偽善だ。
私は、主人公ムルソーは非常に純粋な人間だと感じる。
私はアナーキストでも司法制度と戦おうとしているわけでも母親に対して愛情を持つ人間を否定しているわけでもない。が、物事を一面からしか判断せず、自らの基準からそれているというだけで否定するのが正しいことなのか?80対20の法則の発見、相対性理論やカオス理論、認知心理学の導く"Critical Thinking"などの法則性や科学の示すメッセージを無視し、決まりきった生活を乱すものを「悪」とすることが。
この作品は、その裏表紙のような意見や、人を見下しその価値観を押し付ける「裁判官」「陪審員」「牧師」「大衆」などのような、自ら型に入り考えることをやめ楽のみを求める生き方に対する痛烈なアンチテーゼではないのだろうか?
最後に、もう一言、私は、ムルソーはマリィのことが本当にいとおしく感じていたのだと思う。
異邦人 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人 (新潮文庫)より
4102114017
No.5:
(5pt)

事実をありのままに受け入れるムルソー

人生楽しいことばかりではないし、生きていれば納得の行かない不条理なことも、いくらでも起きます。生きている中で起きるさまざまな事象に意味を付与するツールとして、宗教があり、太古の昔から、人はそうして無慈悲な世界と折り合いを付けてきたように思います。
しかし、「異邦人」の主人公ムルソーは、この意味を付与する行為を徹底して拒否します。在るのは現在と自分だけ。彼の行為には、自分がやりたいと思った、以上の理屈付けはなく、また彼は、そうした自分の在りように忠実です。結果、死をもって贖わなければならなくなるとしても。キリスト教的な哲学を持つ人々には、それは俄かには受け容れがたく、彼が「異邦人」理解不能な人、と呼ばれる所以でしょう。
ムルソーの虚無感を通して、逆的ですが、生の意味を考えさせられる、そんな素晴らしい一冊です。
異邦人 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人 (新潮文庫)より
4102114017
No.4:
(5pt)

傑作

最初は何となくつまらない、と思うかもしれないが、第二部に入って、一気に展開が変わる。いや展開が変わると言うのも少し変な言い方だが、・・・最後まで読むと何かちょっとシンミリした気持ちになりすぐにもう一度読みたくなる。間違いなくカミュの最高傑作。
異邦人 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人 (新潮文庫)より
4102114017
No.3:
(5pt)

こんな人間が存在するなんて。

本を開いて読み始めてすぐに、何かが違うと思った。主人公があまりにも無感動、あまりにも不干渉なのである。彼の母が死んだところから物語は始まるが、それに対して何の感動も覚えず、それどころか一種の面倒臭ささえ抱いているのである。しかし本人はあくまで「人並みの愛情はもっている」と言い切ってしまう。本人にとっては当然の事をしているだけなのだが、自分すらも客観になってしまっているように思え、私にとってはある種快感でさえあった。人間に白けきった主人公の悲しみが切々と迫ってくる。
主人公の台詞がかぎ括弧に入っていることが少なく、これもまた味が出ていて個人的にはいい勉強になった。
異邦人 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人 (新潮文庫)より
4102114017
No.2:
(4pt)

日常の不条理

社会は、たくさんの価値観が混在して成り立っている。しかし、その様々な価値観は、ある一定限度の幅に保たれていなくてはならない。それは、社会という枠組みがうまく機能していくためには仕方のないことなのかもしれない。
 しかし、我々は日常生活の中で、一定の幅を超えた価値観を持った人たちを当たり前のように、むしろ意識せずに疎外している。そこには、人間の残虐さが存在する。  異邦人では、ある一人の男の物語をとうして、日常の不条理を再確認するできる。
異邦人 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人 (新潮文庫)より
4102114017
No.1:
(5pt)

傑作です。

短編小説で、コレだけのものが表現できるのかと、驚くばかりです。プレインな言葉、ごく日常的な設定、短編。その中で、人間の不条理、尊厳、生命の哲学を網羅しています。
 ”母親の葬式の日に、涙を見せなかった。”その事実だけで、”非情”のレッテルを貼られ、”社会”という集団から抹殺される男。その殺人事件の裁判後、絞死刑になる事を、躊躇しない男。 「生きる」事の意味を深く考えさせられる、フランスの巨匠、”カミュ”のノーベル賞受賞作です。
異邦人 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人 (新潮文庫)より
4102114017

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