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ナオミとカナコ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ナオミとカナコ
ナオミとカナコ (幻冬舎文庫)

ナオミとカナコの評価: 4.35/5点 レビュー 195件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.35pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全195件 181~195 10/10ページ
No.15:
(3pt)

昔の映画を思い出しました

「テルマ&ルイーズ」的な。二人ともどっかしら「他人事」的というか、現実から乖離してるみたいな「能天気」感というか、どん底に深刻ではなく、軽さがあるというか、その辺の雰囲気を楽しみながら読みました。
テルマとルイーズは破滅に向かってダイビングしましたが、ナオミとカナコは「死ぬわけないじゃん。生きるよ。当たり前っしょ」という感じの逞しさがとても良い感じw
あ、1点だけ。「女は車の運転が苦手」の描写は頂けない。女性全般が運転苦手な訳じゃないです。ナオミは不慣れだったんでしょうがw
ナオミとカナコAmazon書評・レビュー:ナオミとカナコより
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No.14:
(3pt)

感情移入がうまくできないまま、終盤に至ってしまった。

残念ながら、主人公の直美にも、副主人公というべき、加奈子にも、感情移入できないまま、あっという間に終盤に至ってしまった。
大変よくできている小説とは思うのだが、どうにも登場人物それぞれに同化できないため、楽しむ感じではなく読み終わった。
犯罪小説だから、とかではなく、今少し、人物へ、愛情を持てなかったが故か。

評判がよかった本だけに、読み方が変だったかと、あらためて読み直したが、やはり、登場人物の誰に対しても、同化できなかった。
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No.13:
(5pt)

ハラハラ、ドキドキの連続

主人公の彼女たちに自然と共感し、同じような気持ちでハラハラ、ドキドキしました。

キーマンとなる中国人女社長との出会いからナオミのなかで変化が起こります。
女社長の言葉には考えさせられるものがありました。

最後の最後までスリル満点。読みながら声をあげてしまいました。このスピード感はなかなかないです。
是非、読んでほしい1冊。
ナオミとカナコAmazon書評・レビュー:ナオミとカナコより
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No.12:
(5pt)

今年最高の傑作!!

物語の起伏とスピード感に引き込まれ、半端なく面白かった。
あっという間に読了! 自信を持ってオススメします!!
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No.11:
(5pt)

最後の一行まで目が離せない今年最高のサスペンス

奥田 英朗さんの438ページもある長編小説です。
分厚い本でしたが、テンポが良く続きが気になりページを捲るたびにドキドキ・ハラハラし久々に興奮した1冊です。

ナオミ(小田直美)とカナコ(服部加奈子)は大学時代の同級生
新潟生まれのナオミと石川生まれのカナコは同じ北陸からの上京組と言う事で親しくなりそれ以来の親友です。

ナオミは新宿にある百貨店の外商部勤務のOL
カナコは専業主婦

この二人が共謀してDV(ドメスティックバイオレンス)のカナコの夫を殺害する事から物語は進んで行きます。

脇を固める中国人、李朱美(り あけみ)や夫に良く似た林竜輝、夫の妹、陽子等
全ての登場人物のキャラクター設定がしっかりとしていて、とてもリアリティーがあり
絶えず脳内映像でそれぞれの人物が動いていました。
風景描写も丁寧に描かれていて中国人がひしめく街の様子、カラオケルーム、カナコの暮らす部屋、カーチェイス、空港など目に浮かぶ様でした。

二人が立てた計画は当初二人には完璧だった様に思えたけれども蓋を開けると盲点がたくさんあり、段々追い詰められて行きます。
その辺りから殺人を犯した二人に対して、上手く逃げてかわして欲しいと共犯者めいた感情さえ生まれて来ました。
これはフィクションならではの面白さだと思います。

最後の一ページ、最後の一行まで二人の結末を引っ張る展開は読み応え十分です。
読後感は緊迫状態から 解き放たれた解放感と冷めやらぬ興奮でしばらく放心状態でした。
今年一番印象に残った1冊になりました。
ナオミとカナコAmazon書評・レビュー:ナオミとカナコより
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No.10:
(5pt)

惹き込まれました

ナオミとカナコ

 奥田英朗さんの作品を初めて読みましたが、傑作です。「他の作品も読んでみたいな」という気持ちにさせられました。もしかしたら、今年読んだ最高の作品かもしれません。
 面白いのは、その構成。「ナオミの章」と「カナコの章」という大きなくくりで、物語は山のように折り返す構成になっています。ナオミの視点とカナコの視点とはっきりしているので、どの人物中心に読んでいけばいいか、すんなりと入っていけます。作者の工夫ですかね。
 他のレビューも参考にしていただくと、「二人の共犯者」に読者も陥ります。後半読むのが怖くなってしまいました。共犯者としての守備意識というか追い込まれ感が半端ないです。私は、こうした他者への共感を享受できるのが、物語の(虚構の)強みであると思いますが、その意味でこの作品はぜひ万人に触れていただきたいと思います。
 作品の初期設定が斬新です。サスペンス系の話ですと、序盤から重厚な(警察や男社会)雰囲気を醸しだしてくる作品が多いですが、ナオミが美術館巡り好きの、百貨店勤務とあり、序盤から潤沢かつ豊かな色合いに満ちた作品で読者を受け入れていきます。パテック・フィリップやカルティエの時計がいい塩梅で物語を彩っています。この作品の強みではないでしょうか。
 中国社会や中国式の考え方を如実に書き出して、染まっていく主人公たちもおもしろいです。多分、ナオミにはそうした才能があったのでしょうが・・・。そんな自分の才能に出会ってしまうことで、導かれていってしまう。そんな人間の習性というか、癖みたいなものをに「恐怖」を感じました。ナオミと朱美社長のトラブル部分は二回読んでしまいました。ここが、この物語の一つのキーポイントですよね。
 重厚さがあまりかんじられないいので、2回読むのもおすすめだと思います。ナオミの視点で書かれている序盤でカナコの心情を想像しながら読むこともできるでしょう。そうした意味で、値段以上の価値が本作品にはあるのではないでしょうか。
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No.9:
(1pt)

出版社が残念

最近、同出版社から「ノンフィクション」として出版されたある書籍の内容に驚き、疑問を持ちました。関係者からは出版差し止め、損害賠償の訴訟も起こされており、反響に対する出版社の対応・姿勢等を興味深く見守ってきました。「この出版社は売れさえすれば何でもありなのか?」この疑問は未だ解消されず、読書を愛する者として大変残念に思っています。結果、その疑惑の書を執筆した某ベストセラー作家の著書はもちろんのこと、その出版社の書籍も我が家の本棚から全て廃棄し、二度と購入しないことを心に決めたところでした。
奥田英朗さんのこれまでの作品は好きでしたので、書店にてこの新作も興味を持って手に取りましたが、出版社を見たところで棚に戻しました。こんなことは本当に残念で、作品のレビュー、評価になっていないことも申し訳ないのですが、読書を愛すればこそ今このように感じている者もいることを、幻冬舎は馬鹿にしないで知って欲しいのです。
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No.8:
(5pt)

一気読みでした。

面白くて一気読み。特に目新しい内容でもないのに、飽きさせない構成、ストーリー展開のワザがすごい。
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No.7:
(4pt)

共犯者

読者をも共犯者に引き込まれ、スリリングな気持ちになります。スピンオフとして、陽子の立場からの作品があったらおもしろいと思います。
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No.6:
(5pt)

超一級サスペンス

数ページ試し読むつもりが、面白くて止められず一気読みした。この人、やっぱ凄いなあ。キャラ立て・プロットの緩急・文章力すべてが一流だ。現実にありがちな話だけど、前例のないテーマではないか。主人公が外商部員というのも新鮮だ。

夫からのDVに苦しむ親友カナコを見かねて、デパート外商部員のナオミはある提案をする。もっと穏やかな方法はないのか、という気もする、だが実際の話、習慣化してしまった暴力というのは、止めようがないらしい。やっぱ殺すしかないのかな。
冒頭の中国人女社長が起こすトラブルは、「無知な排外主義者どもに迎合する気か」とムッとした。よく読むとそんな浅はかなものではない。いくらなんでも会社経営者がこんなセコいことはしないと思うが。ナオミが中国流の価値観に染まっていくところが愉快だ。
「騙されるほうが悪い」「国は信用できないから、身内で助け合う」
実はこっちが世界標準なんだよね。日本を除くほとんどの国は中国式だ。

凄まじい吸引力と緊迫感が最後まで続く。二人には今までの身分を捨てて幸福になってほしいですな。難しくても不可能ではないよ。
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No.5:
(5pt)

殺された男の妹「陽子」が憎くてしかたなくなったり奥田マジック(笑)

さすが、奥田さま。とにかく読みやすい。
といって軽いわけではなく、無駄のない文章で
最後に収斂されていく様は、ほんとすばらしいです。
そして、いつもながらの女性に対する優しい眼差し。
DV夫は殺されてもいいんですよね(笑)

ナオミとカナコDV夫を用意周到に準備して
抜かりなく、殺人したつもり。
でも、実はもう穴だらけで、
最後は追いつめられるだけ追いつめられて。

いや、ストーリー自体はたいしたことないのですよ。
なのに、なぜか物語の中に巻き込まれて。
とにかくナオミとカナコ に逃げ切ってほしくて。

ついでに、最初にとんでもない登場をした、
典型的?中国個人主義女「李さん」がいい人に思えてきて。

挙句の果てに、良く考えたら兄が行方不明、
そのうち妻に殺されたのかも知れないとなったら、
しつこくしつこく調べて、怒り狂うのは当然の
殺された男の妹「陽子」が憎くてしかたなくなったり(笑)

すごいよもう、ほんと奥田マジックの世界。
定価で買って読んで、まったく後悔のない数少ない本の中の一冊でした♪
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No.4:
(5pt)

息苦しいまでのスリル!奥田作品のさすがの面白さに一気読みしました。

自分も共犯の一人として、自分にも追っ手が迫ってくるかのような、息苦しいまでのスリルを感じながら一気読みしました。
奥田作品ならではの、急展開を味わい、本当に面白かったです。
 
ナオミとカナコは、カナコの夫の殺害を企てます。
カナコは夫からの激しいDVに苦しめられ、カナコの親友のナオミは、とても放っておけないと、2人でカナコの夫を「排除」しようと計画を練ります。
 
2人は、この計画は完璧に組みあがったと、踏ん切りをつけて計画を実行します。
また、この計画には、ある大きな偶然、(2人にとっての)幸運が作用します。
 
読み手としては、いったんは、ここで首をかしげてしまいます。
完璧なように見える2人の計画には、読む側からすれば、いくつもの「穴」があることに気付きますし、この計画にとっての偶然は、少々ご都合主義ではないかな、という思いになります。2人が計画を組んでいる時点では、こんなことで、人を殺して逃げ切れるわけがないよな~と、組み立てが甘いストーリーかと不安にさせられてしまいます。
 
が!
 
この計画の「穴」の部分や、計画のきっかけとなった大きな偶然が、ひとつひとつ、この計画の綻びとなります。最初は、ほんの小さなピンチで、2人はこれを簡単に乗り越えて、計画は完遂するのかと思わされますが、ナオミとカナコはどんどんと追い詰められてて行きます。

つまり、計画の甘さや、偶然に助けられていたことは、ナオミとカナコにとっても、そして、読者にとっても「罠」だったわけです。
この計画に無理があることが、わざと読者に気付きやすいように用意されていたのか、と、「やられた」という気持ちになるとともに、その無理のあった部分をきっかけにナオミとカナコが追い詰められていく展開に「だから言わんこっちゃない」と、2人を責めたくなるような、それでいて、なんとか逃げ延びて欲しいような、まるで、自分が共犯の一味となって一緒に逃げているような、そして追い詰められるような、息苦しいまでのスリルを味わわされます。
 
夫婦間のDVについては、従前より社会問題として取り沙汰されていますが、この作品では、ナオミとカナコの計画の契機となったこと以外の記述がないことも良かったと思います。ストーリーの軸は、サスペンスにあることが、はっきりとした展開になっています。
 
クライマックスは、さすがに詳しくは触れませんが、これを大団円とするか、どうか、私は読後の解放感に加えて、依然として、不思議なまでの緊張感に包まれました。もちろん、この作品そのものについては「大満足」です!
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No.3:
(5pt)

読者も二人の〈共犯者〉になる。「わたしたちは、絶対に捕まらない -。」

2日かけて読みましたが、あっという間に読み終わりました。犯罪の綻びが、いつ起きるのかハラハラしながらページをめくりました。
ナオミとカナコが殺害したカナコのDV夫の達郎の妹・陽子のえげつないくらい執拗な追求・攻撃にイライラしながらも、帯びの「読者も二人の〈共犯者〉になる」というコピーが、どんぴしゃあてはまって、主役二人に感情移入しました。
期待したラストは、それまでのリアルな展開とは違い現実感が乏しい感じ、一種のファンタジー的に感じたのでちょっと拍子抜けしましたが、犯罪小説が好きな方には是非お薦めできる面白い1冊だと思いました。
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No.2:
(5pt)

今年読んだ本の中で最高でした!

最初にレビューされた方も書かれていますが、無駄のない伏線、最後のまとまり方、ほんと最高に楽しみながら読めました。
奥田英朗の著作では、「オリンピックの身代金」がベストでしたが、それに劣らず、どうなるの?どうなるの?とページをめくる手が止まらない本書は間違いなく今年読んだ本の中では最高です!
こんな面白い本を読ませてくれたことに感謝感謝!
映画かドラマ化、間違いなしでしょうが、忠実に原作通りでの製作を期待します!
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No.1:
(5pt)

文句なく面白い一冊

本日購入し、早速、一日で読破。
女ふたりで、DVの夫を殺害すると言う、筋はシンプルなモノなのだが、普通の女ふたりがどういった心理の経過を経てそういった行為に走って行くかという過程が自然で、
『なるほど、そういう事情ならそういった事もあるなあ』
と感心しつつ、ページをめくる手が止まらなかった。
細部にちりばめられている多くの伏線にも無駄がない。
よく、目先の狂言回し的感覚だけで、書いてはみたものの、結局使いきれなかったという伏線が多いなか、全ての伏線が、最後の一カ所に収斂されて行く過程はじつにお見事。
それやこれやで、最近、読んだなかでは、文句なく、もっとも面白い一冊だった。
ナオミとカナコAmazon書評・レビュー:ナオミとカナコより
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