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ナオミとカナコ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ナオミとカナコ
ナオミとカナコ (幻冬舎文庫)

ナオミとカナコの評価: 7.56/10点 レビュー 9件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.56pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(8pt)

ナオミとカナコの感想

いかにも、この都合よい筋書き。
旦那に瓜二つの中国人⁈
お金持ちで認知症気味のおばあちゃん⁈
そして、いくらDV旦那って言っても、普通、殺す前に警察への相談だろ⁈
でもこれらの重要なピースが無いと、この小説の筋書きは成立しない。
だから、いくら本書がご都合主義って言っても、これらのピースは必然であり、かつ善なのである。
よって、都合よく善なるピースを組み込まれて書かれた本書は、すこぶる面白い。

特にラスト数ページのスリル感は、満点ですね。
無事逃げ切れるのか、それともラスト1行に悲劇が待ち構えているのか、このドキドキ感はこの小説の醍醐味です。
お見事です。
ではなぜにアマゾン評価の5点。当サイト評価9・10点にならないかというと、やっぱり善なるピースが、余りにも都合良すぎ、また事件が安直すぎるあるからである。
でもそこを無視して読めば、面白く一気読みでしょう。よって、アマゾン評価4点の当サイト評価8点にした。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

ナオミとカナコの感想

奥田英朗氏の高い文章力のなせる技ですね。一気読みです。
題材は至って安直な殺人事件、事件の背景も単純であるがため、複雑な心理描写もありませんが、「嫌なことはなかったことに」的な心理は人間の防衛本能なのだと感心し、予想できる展開なのに読むことを止められません。
物語は終止、女性特有のオプトティミスティックな感覚で進み、最後は…、良心との葛藤(笑)のラストで爽快感すら覚えました。


はつえ
L7BVQMDY
No.7:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

ナオミとカナコの感想

奥田英朗さんの小説は、みんな軽いタッチで文章も上手いので一気にラストまで読み切ることができる。この「ナオミとカナコ」も例外ではなく1日もかからず読み切ることができた。しかしこの作品は残念ながら失敗だとおもう。
DV、殺人と言う重いテーマが独特の軽いタッチで描かれてゆくのだが、理由不明のDV、仕掛けも何もない殺人と、あまりにも軽すぎて抜け殻のような小説だ。

ジョニ黒
CU5PBIFL
No.6:
(7pt)

ナオミとカナコの感想

女性が共謀して人間的にクズな男性を殺害、その隠蔽を図るという物語で、桐野夏生「OUT」からグロテスクさを取り除き軽さを足したような作品です。
そして何故か加害者側に肩入れしたくなるという最早エンターテインメントな仕上がり。
その分読みやすい訳ですが、そもそも穴と綻びだらけの犯行手口でハラハラドキドキ感は少ないかな。

梁山泊
MTNH2G0O
No.5:
(9pt)

ナオミとカナコ、感想&備忘録


▼以下、ネタバレ感想

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ナタ
9AJ0TZ5W
No.4:
(9pt)

ハラハラドキドキ

ハラハラドキドキ。どこにでもいるようなナオミとカナコで、親近感がありつつ楽しめました。

kmak
0RVCT7SX
No.3:
(8pt)

ナオミとカナコの感想

犯罪を犯してしまった女性たちが、追い詰められていく様子にハラハラ。
犯罪者なのに、なんとか逃れられるように応援してしまします。

Hidezo
GX0TU62Y
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ナオミとカナコの感想

後半はハラハラドキドキで先が読みたくなり
おもしろかった。
奥田の表現がうまいのかな。
ただ二人の行動が不満

jethro tull
1MWR4UH4
No.1:
(9pt)

共犯者にさせられた!

デパートの外商部に勤務する28歳、独身の直美は、去年の秋に結婚し専業主婦になった大学時代の同級生・加奈子が夫の達郎からDV被害を受けていることを知った。自身も父から母へのDVを見て来た直美は離婚を勧めるが、夫の暴力に支配されている加奈子は優柔不断な態度を取り続けていた。ある日、顧客である中国人実業家・李朱美の事務所を訪ねた直美は、達郎に瓜二つの中国人青年・林に出会った。林が不法入国者であることを知った時、直美は達郎を「排除する」完璧なプランを思いつき、加奈子を説得して実行することになった。と、ここまでが前半の「ナオミの章」。
後半の「カナコの章」では、夫・達郎の「排除」を「原因不明の失踪」で終わらせようとする加奈子に対して、夫の友人や家族、さらには警察から疑惑の目が向けられ、神経をすり減らす攻防戦が展開される。果たして、直美と加奈子は逃げ切れるのだろうか?
いや〜、面白い。「OUT」+「後妻業」+「明日に向かって撃て」の面白さというのはほめ過ぎかもしれないが、まさに「ページターナー」で、特に逃亡劇のサスペンスが高まる後半は一気読みだった。ヒロインの直美と加奈子、中国人実業家の朱美の三人のキャラクターが際立っている。直美も加奈子も殺人犯なのだが肩入れしたくなり、逃亡劇では思わず手助けしたくなっていた。
幅広いジャンルのミステリーファンにオススメできる、傑作エンターテイメントである。

iisan
927253Y1

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