■スポンサードリンク
ナオミとカナコ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ナオミとカナコの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全195件 41~60 3/10ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初レビュー。 本のレビューは書かない派だったけど、書かずにはいられないとゆうのか、何かしら外に吐き出さないと耐えられない読後感。 ナオミの章の前半は特に何も思わず、むしろ退屈だなぁとか先が長いなぁ、とか思ってたけどとんでもなかった。 ナオミの章の後半から動悸と脇汗(ガチで)が止まらんかった。ボリュームのある本だけどそこからは一気に読んでしまった… とゆうより、早く読み終えて安心したかった。映画だと2時間で終わるけど本だから自分が頑張って読むしかなくて、もーしんどかった笑 約4時間半、ひたすらページを進めてました。 賛否両論あるようですが、映画ならアクション、乗り物ならジェットコースターに例えられるような一作だと思います。 普段、のほほんとした話ばかり読んでるからこの動悸はしんどいわ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドラマにもなった本作。DVの夫を殺し、完全犯罪にしたてあげた2人だが、徐々にほころびが見え始めて…、という展開。 ちょっと、人を殺害するということが軽く扱われているなぁと思いつつ、詰めの甘さから2人がぐいぐい追い詰められていくところが見どころ。 メインとはそれるが、中に出てくる中国人社長の言葉が印象的。 中国人であるということから逃れられないのなら、その地位を上げていくしかない。 現在のむちゃくちゃ経済成長に貪欲なメンタリティは、この中国人という偏見から来ているという。 一方、かつての日本人が築いた経済大国かつ品のいい日本人というブランド。 ここに胡坐をかいているのが、今の日本人なのだろう。 中国人がキャラクターとして重要な役割を果たす本作で、関係ないがそんなことを思った。 小説の印象としては、最後が気になるところだが、果たして逃げられたのだろうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作には陽子という本来なら主人公に相応しいキャラを持った殺人被害者の妹が登場します。彼女は兄の失踪に不信感を抱きほとんど孤軍奮闘で殺人の真実ににじり寄り、じりじりと犯人を追い詰めます。もし彼女が主人公なら刑事コロンボの様な作品になっていたはずです。陽子は知性と粘り強さと普通に共感できる穏当な感情の持ち主ですが、価値観の倒錯した本作中では犯人目線により、蛇のようにしつこい無遠慮でけたたましい敵役として描写されているためつい犯人側に肩入れしてしまいます。 一方ナオミとカナコの両主人公たちは殺人が意外にハードルの低いものであることを教えてくれます。血の滲むほどの葛藤もなく精神のバランスを保ったまま殺害を決意し、どこかハイキングのような死体遺棄のための下準備を済ませたらすぐにカジュアルな殺人計画を実行します。事に及んだ後もインテリアを買い換えたり温泉旅行に行ったりと呑気で、また殺人の露呈から高飛びまでの決意も軽やかです。 作中には良いプラン(=殺人計画)を思いついたことで後に引くのが勿体無いような気になる犯人の心理も描かれています。もちろんフィクションの小説ではありますが、このような専門家によらない計画殺人に見る動機と取り返しのつかない結果との乖離、加害者の被害者意識などは実際のニュースとか見てても割とこんな感じでしょと作者が言っているようでもあります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
図書館で手にとって読み始めたら止まらなくなって、借りて帰りました(amazonではなくすみません。。。) 奥田作品でも女性が主人公の作品は過去にもありましたが、これはコメディではなく、DVや中国人社会など、社会派な要素も含まれていてしっかりと読ませてくれます。 女性が主人公であまりハードなのは怖いだけで「可愛げがない」作品になってしまうのですが、そこは奥田英朗、ちゃんと20代女性の可愛らしさも演出されていてエンタメとして完成されています。 自分は女性が主人公の作品はべったりしてあまり好きになれないのですが、奥田英朗らしくさっぱりとした描写でどんどん読み進められます。 女二人の完全犯罪。とはいえ、素人だし、ずっと「普通」に社会を生きてきた普通の女性だから、犯行後は本人たちが計画前には気がつかなかった穴があちこちにあり、その綻びから彼女たちがどんどん追い詰められていくのが面白い。 書評に「犯罪が穴だらけでつまらない」と書いている人もいますが… この作品は「女の強さ」と「犯罪素人」の同居が面白いのであって、クールな完全犯罪が好きなら昔の推理小説を読めばいいのではないでしょうか… 彼の作品はコミカルなものもエッセイ的なものも、ハードボイルドっぽい作品や社会派のような硬いものもどちらも結構読んでいる方です。 どの作品も、主人公の年齢や性別、バックグラウンドに乗り移ったかのような心理描写をするのに、「奥田英朗」らしいエンタメ性があり楽しめます。 この「ナオミとカナコ」は奥田作品の面白さのエッセンスをたくさん詰め込んだ作品だと思います。 おすすめ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいて疲れます それに殺人計画が酷すぎます。全ての防犯カメラについて、身代わりの服装、報酬の用意のくだり、全部そんなこと考えない人いないでしょとツッコミながら読みました。 犯行後からエンディングまでもまるでビックリシーンで脅かすことが目的のホラー映画を長時間見ているような疲労感 逆に疲れるほど入り込めたのか?とも思えるので星二つ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
親友と共謀して、DVの夫を殺すという単純な話だけれど、意外に面白いです。最後まで、文字通り一気に読みました。 思うに、サイドストーリーや登場する各人物の造型と描写がことのほか充実しているからでしょう。そこはこの著者の文章力というか、作家としての力量ですよね。 テレビドラマにもなった『オリンピックの身代金』など、この著者の作品にはハズレがない。もっと読んでみようと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
題名からして単なる少女趣味の作品かと思いきや、どうしてどうして段々引き込まれていった。「カナコとナオミ」でなく「ナオミとカナコ」だから面白かったのだ。バレそうなことがバレずにいつまでもつのか、というハラハラ感がたまらない。中国人のしたたかさと中国民族の包容力に対する期待感と感謝の気持ちが芽生えた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
如何にもな、アメリカン・ニュー・シネマ的、あるいはフィルム・ノワール的とでも言うべきか。『明日に向かって撃て』や『俺たちに明日はない』を髣髴とさせるようなラストへの展開。だけれども、直接的に想起するのは、ずっと年代は下がるけれども、やはり米映画の名作、『テルマ&ルイーズ』。こちらは90年代、女性版のアメリカン・ニュー・シネマと評される作品。スーザン・サランドンとジーナ・デイビスとを、広末涼子と内田有紀とに置き換えれば、本書を元にドラマ化された作品に重なる印象となる。 ただし、夫殺しとアメリカ映画での殺人とは違っているし、ロード・ムービーとサスペンス作品とで、趣きは異なってはいる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドラマも見てました。こちらも凄く良かったです。迫力満点です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の方も仰っていますが、指摘のしどころは随所にあったのですが、そう言ったことはさておきで、とにかく一気に読みました。 ハラハラして、何か新しい展開が起こるたびに、心臓が止まりそうでした。 奥田英朗さんの、最悪、邪魔、無理、もかつて一気に読んだことがありますが、今回は特に私自身が主人公に近い年齢のため、特別に感情移入したかもしれません。怖くて泣きそうでした。 ネタバレになるので、本当はもっと書きたいけれどやめておきます。 真面目に生きようと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奥田英朗の多彩なる作風が好きです。しかし、本作は全てにおいて中途半端な感じがしてなりません。 主人公となる二人には、それぞれ現状打破となる成長っぷりを見せてくれたものの、 深みもなく、キャラクタとして薄っぺらい感じがします。 それに加え、肝心となる殺人計画は幼稚そのものである。 杜撰な計画による破綻になりつつも、主人公の二人が突き進んでいくと、 読者をハラハラさせる計算かもしれませんが、 昭和初期ならまたしても、監視カメラが無数に付けられている昨今、 あんな殺人計画の実行など、悪い意味で見ていられませんでした。 あと、他の読者の方も言及していますが、 ご都合主義にもほどがある!と 思ってしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どうなることかと、ハラハラしてずっと動機がおさまらず、それから逃れたくて一気に読みました。ラストは予想外でしたが、個人的に「はぁ良かったぁ」と脱力。殺人ではなく排除。その決定も実行もこんな淡々とでいいの?と感じましたが、暴力を受け続けた人の感覚なんだろうなと。私も水が美味しくない日々を送った経験があるだけに、「美味しい水が飲みたい」というセリフには心が締め付けられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これだけ分厚いのに何の苦労もなく最後まで一気読みでした。 奥田さんは本当に文章がお上手。過不足ない描写でぐいぐい読み進められます。 今回のお話は深いドラマ性はなかったけれど、ドキドキさせてくれる一冊でした。 またこういう作品が読みたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大親友の二人がおこした完全犯罪? でも、あちこちが穴だらけ。やはり素人には無理だったか…? 必死に逃げ切ろうとする二人に最後までハラハラさせられる。 そして、中国人の朱美さんのキャラがいい。したたか、図々しさに脅かされるが、反面なんとも頼もしい人でちょっと好きになった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リアリティーが随所に見られ非常に面白い。 出だし5分で(この映画は面白い!)と思った感覚に似ている。 ワクワクします。 面白かった。 色々ツッコミたくなったけど、最後までワクワク楽しめました。 余分な登場人物もいないし、うまくできている。 星5で文句ない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先に結婚した大学時代の親友が夫からDVを受けていることを知りショックを受ける直美。彼女も少女時代父親が母親に暴力をふるう姿を見ている体験から大きな憤りを感じます。仕事のトラブルで知りあった中国人女社長からの影響もあり、夫の殺害を加奈子に提案をしてしまいます。 殺人を犯す側を主人公とした犯罪小説は、日常生活を送っていた主人公が殺人を機に狂気が増幅されてもののけの類になってしまうパターンがあります。桐野夏生などはまさにそのパターン。今回作者は精神のバランスを崩しかけた状態で殺人を行った主人公を正気の状態を留まらせている点がユニークです。夫を殺害後、苦悩の元を断ったことにより、むしろ精神状態が安定して、落ち着きを取り戻しポジティブな状態に好転していくことになぜかホッとしてしまいます。 完全犯罪をやりきったという達成感も束の間、彼女たちの工作がみるみるほころんでいきます。はかりごとが暴かれ、うそを指摘されるたびに動揺する感情の描写が細やかで登場人物の緊張感がひしひしと感じられます。その状況でぎりぎり正気を保っている不安定さが繊細に描かれています。それがゆえに読者は犯罪者であるのに、二人が逃げおおせてくれないものかと期待してしまうのです。結末は最終ページまで分からないのですが、終盤は本を閉じることができなくなりました。自分の持っている小さな秘密が暴かれることを想像してしまうようなリアリティを持った小説だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奥田英朗に駄作なし。その中でもこれは傑作。『邪魔』系の読み出したら止められない作品が多いけれど、ここまで読んでいて動悸が高まり、文字を追うのがもどかしくなる作品はなかったかも(サウスバウンドを読んだ時はそうだったかな)。東京物語やガールのような余韻が楽しい傑作シリーズとは味が違って、途中から読み手は動悸が激しくなり、物語の先だけに気持ちが集中してとてもじゃないけど他のことはできなくなる。読書の楽しみというレベルじゃない。読んでいて苦しいくらい興奮しました。 読後感も素晴らしい! 登場人物が非常に良い。特に中国人! 奥田英朗は女性の味方だと思っていたけれど、アジア人味方でもあるようだ。読んでいて非常に心地良く、感激の嵐。加奈子がどんどん自分を取りもどし、成長していく様子は涙が出そうなくらい感動的。傑作中の傑作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
50ページで終われる物語りを500ページ以上かけて語れるとは別の意味ですごい。 正直ちょっと期待ハズレだったような! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最高!本当におもしろい。 もう最後は息が詰まりながら読む進む。 ほっとして涙がでた。 傑作だ。 だから読書はやめられないと思わせる1本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良くも悪くも、普通に楽しめました♪ 犯行に及ぶ行動が雑すぎてちょっと… | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!