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白い僧院の殺人



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白い僧院の殺人の評価: 4.30/5点 レビュー 23件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.30pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

謎解きパズルとしてはよくできているが

学生時代に最初に読んだ時はカーの最高傑作と感激したが30年以上経って再読してみると退屈で読みにくさが目立った。トリックの基本を記憶していたせいか読み進めるのに苦労した。思わせぶりな会話や話の脱線など読者を煙に巻くだけの冗長部分が作品としての完成度を落としている。また登場人物に魅力が感じられない。ロマンスも余計でかえって興ざめであった。

トリックはさすがに再読しても見事と思った。パズルとしての論理性も高いのだが、読者に最後までわからないようにしているのが、わざとらしく、もしもっとはっきりと証拠が提示されていたら真犯人が簡単にわかってしまうかもしれない。また、ジョン・ブーンの言動がキーになるわけだが、その根拠は今一つ納得がいかなかった。

一番面白かったのは「第13章 妖婦の夫」でここで語られるある人物像は迫真のものがあった。足跡トリックの別の解が2つ提示されるのも面白いが結果的には頁をかせぐだけの冗長感を禁じ得なかった。
白い僧院の殺人 (創元推理文庫 119-3)Amazon書評・レビュー:白い僧院の殺人 (創元推理文庫 119-3)より
4488119034
No.2:
(3pt)

密室の巨匠なんだけど…

怪奇ミステリーが好きなので、足跡トリックのあたりは身が入らず、よみとばしてしまいました。 結末だけ読んじゃった。
白い僧院の殺人 (創元推理文庫 119-3)Amazon書評・レビュー:白い僧院の殺人 (創元推理文庫 119-3)より
4488119034
No.1:
(3pt)

ただ単に古典であるから名作だということではない

正直期待していたような「もうこの状況が作り出せる経緯が考え付かない」という状態に陥らなかった。丁寧に書かれた
作品ではあるが、古典だからここまで持ち上げられるのか、如何せん意外性はない。確かに一見不可能な状況ではあるがまだ
一つの可能性が残っているのに誰もそれを考慮しようとしないし、まるっきり見当違いの考察を続ける、
というふうに仕掛が分かる人には思われるだろう。
 それは作品の正当な評価といえるだろうか?
 重要なのは読み手が何を期待して本書を求めるか、ということだ。
 率直にいうと最近のミステリ作家は古典をしっかり読んで、それで新しい(と読者には思える)作品を書いているので
本書も例外でなく、勉強された古典作品の域を出ない。だから精緻に、徹底して考察を重ねて導かれる結論は、という
本来ならば称賛に値する手法では「もはや自明の結論」を浮き彫りにしてしまうのだ。
 だが、それは古典を勉強したミステリ作家の作品を読み慣れている人だからいえることだし、トリックが容易に分かったからこの作品は駄作だ、などという浅薄な意見は退けられるぐらいの力をこの作品は持っている。そもそも唯一の可能性を読者がすぐに思い浮かべることが出来るのは、本書が作中でそれ以外の可能性を既に排斥しているからこそであり、故に模範的な推理小説という事実は揺るがない。
 ではなぜ星三つなどという中途半端な評価なのかというと、まず先述の通り仕掛けを見抜くことが容易い構造の作品であり、現代ミステリを読み慣れた読者には猶更である、ということ。
 だから、何が言いたいのかというと、人によっては眠くなる本ですよ、と言いたかっただけです、すみません
白い僧院の殺人 (創元推理文庫 119-3)Amazon書評・レビュー:白い僧院の殺人 (創元推理文庫 119-3)より
4488119034

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