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三つの棺



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三つの棺の評価: 3.86/5点 レビュー 51件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.86pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(2pt)

推理小説を読む目的。

私が推理小説を好きなのは、登場人物と一緒に、与えられた証拠・状況を基にして、犯人を推測するゲームができるからです。
その点、この小説は、ラストでフェル博士の「解決」を聞いても、「偶然」の要因が強すぎると思います。一般的には、「偶然」がいつ・どこで・どのように起こるかを推測・推理することは非常に難しいはずです。ましてや、その結果を推測することなどは。
この小説を読んできて、真犯人を当てられた読者はいるのだろうか?
この推理小説を絶賛している方々は、真犯人を当てられたのだろか? もしそうでなければ、一体、何を絶賛しているのだろうか?
確かに、作者は次のように書いて、読者の寛容を期待しているようですが。
《だが、大まちがいをしたのは私だけではない。偶然を含むさまざまな状況によって、さらにひどいまちがいが生じ、それらが組み合わさって、ごくありふれた醜く卑しい殺人が、ぞっとするような説明不能の謎になり変わったのだ。》(344ページ)。
三つの棺〔新訳版〕Amazon書評・レビュー:三つの棺〔新訳版〕より
415070371X
No.5:
(1pt)

全てのセリフが合わない

この作者の作品は初めて読みました。数十年前のものだか不朽の名作という事で楽しみでしたが、とにかく誰のセリフを読んでも理解し難く、意味も何もかも頭に入って来ず、途中で読むのを断念しました。訳者が悪い、同作家の作品で他の出版社が出したものは良かった、というレビューもあるが、実際どうなのでしょう。
三つの棺〔新訳版〕Amazon書評・レビュー:三つの棺〔新訳版〕より
415070371X
No.4:
(1pt)

加賀山卓朗は日本語を学び直せ。

最低の和訳。加賀山卓朗は日本語を学び直せ。恥を知りなさい。
三つの棺〔新訳版〕Amazon書評・レビュー:三つの棺〔新訳版〕より
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No.3:
(1pt)

他訳者で創元文庫からの出版希望

火刑法廷同様に、この訳者とは全く肌が合わない。創元推理文庫から出ているシリーズのフェル博士とは全く違う印象を受ける訳が多い。訳者によってのイメージもあるのだろうが、創元の方は訳者が違えどフェル博士のイメージは統一された印象があるのに対して、この訳者によるフェル博士って無能っぽくて何だかイライラさせられる。

他の訳も、文章にまとまりと言うか繋がりが見出せない、原文を直訳しただけで日本人の読み手に合わせる努力が皆無。

新訳だからと言って安易に飛びつくのは早計だと気付かされた一品。
三つの棺〔新訳版〕Amazon書評・レビュー:三つの棺〔新訳版〕より
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No.2:
(2pt)

ミステリー史上、最も重要な作品のひとつだが…

この作品の評価は、読み方によって、くっきり分かれると思います。画期的なトリック論である「密室講義」とその模範的な実践として作り上げられた精緻なトリックが使われている「密室トリックの教科書」として読む人にとっては、本書は何度読んでも飽きの来ない名作です。
 フェル博士は密室講義は密室トリックが体系的にいくつかの基本パターンに整序できるものであることを明らかにしました。そして講義に際してフェル博士は「今回の犯罪もそのどれかに属さなければならない。どれほど変化しようと、いくつかのおもだった方法のたんなる一変化形にすぎないのだ」と宣言しました。この「今回の犯罪も」という短い言葉には「これから現れるであろう優れた密室ミステリーはいずれも」というニュアンスが含まれます。そして実際、後に現れた「ユダの窓」「本陣殺人事件」「見えないグリーン」「斜め屋敷の犯罪」といった内外の傑作群が、いずれも「おもだった方法の一変化」によって書かれていることを思えば、フェル博士の宣言はまさに卓見だと言わざるを得ません。主要なトリックのパターンが出尽くしたと思われる今となっては、いたずらに前例のないトリックを創ろうと重箱の隅をほじくるよりも、よく知られた基本パターンを物語の中に上手に隠れんぼさせることで意外性のある密室ミステリーが産まれてくるという指摘は、後進の密室作家にとっては最も重要なものでしょう。そしてカー自身が本書で、その理論を実践して作り上げたトリックは、教会の鐘の音が解明する大どんでん返しを含め、まさにその隠れんぼのお手本となる見事なもので、再読、再再読して、その精緻さと企みの深さを味わうことができます。また、現代の意欲的な密室作家の創作が、この密室講義の補完や総合的な超克など、密室講義への挑戦を原動力に動いていることも忘れてはならないでしょう。プロ作家やミステリーマニアが、最も深い関心を寄せ続ける密室ミステリーであるのは当然のことと思われます。
 しかし、ミステリー史上、最も重要な作品のひとつである本書も、これを物語の出来映えから評価すれば、残念ながら2流作。トリック作りのみに拘ったせいでしょうか、設定の上手さや、怪談や笑劇を交えたストーリーの楽しさ、テンポのよさなど、物語に説得力を持たせる要素があまりにも後退しすぎています。初読は苦痛です。例えば吸血鬼怪談も「吸血鬼が、ただピストルで人を殺して回る」という話では狙った効果は上がらず、後の円熟期に書かれた、あの身の毛もよだつ「囁く影」などに比べると物語として全くこなれていません。また謎が解明された後「回りくどい」「あの目撃証人は忠犬ハチ公か」「バカ警官どもを懲戒免職に」といった突っ込みが産まれてくるのも、ひとえにトリックを覆うお話に力がないからでしょう。同じ無理のあるトリックでも「ユダの窓」ではテンポのよさに飲まれて無理が無理と感じられませんし、突っ込む方が野暮とさえ感じられます。同じようなイリュージョン・トリックでも「火刑法廷」では濃厚な怪奇趣味で読者を五里霧中に翻弄した末に謎を解き明かしますから、快刀乱麻の鮮やかさのみが際立ちます。こういう名人芸が、「三つの棺」には欠落しているのです。
 カー再評価の機運のなか、ミステリー史上の重要性やマニア向けの楽しさと、物語としての完成度が混同されて、これをカーの最高傑作だと喧伝する人が相次ぎましたが、私はそれは乱歩や正史が「帽子収集狂事件」や「死人を起こす」を喧伝したのと同じで、カー離れを引き起こす元凶ではないかと案じています。あえて星二つ。
三つの棺〔新訳版〕Amazon書評・レビュー:三つの棺〔新訳版〕より
415070371X
No.1:
(1pt)

傑作なのだが・・・

言葉遣いが平易になったことを評価して、「読みやすくなった」とは、いかなる事であろうか?
語学の正誤の問題ではない。これは小説である。しかもミステリである。「意味が分かれば良い」ということにはならない。
この点、この新訳版は言葉の「含み」、雰囲気、臨場感・・・そういったものを無視して、単に現代語を当て嵌めたに過ぎないように思える。
「読みやすい」ほうが、一般ウケするからであろうか。何とも残念である。

旧約版と並べて読むと、(確かに旧約版ではワケのわからん箇所が散見されるにせよ)文学的には数段レベルの落ちた訳文となってしまっている。
どちらが翻訳として正しいのか、そのようなことは問題ではない。没入できないのである。楽しめないのである。

同訳者の「樽」や「クロイドン発」の新約はすばらしいと思うのだが、「剣の八」といい、カーとなると何故このようになってしまうのであろう。
「火刑法廷(新約版)」ほど悲惨ではないが、ポイントの大きくズレた一冊。
新旧を比較して読むべきではなかった。
三つの棺〔新訳版〕Amazon書評・レビュー:三つの棺〔新訳版〕より
415070371X

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